ゴムの木がひょろひょろする原因とは?対処法からケア方法まで解説

ゴムの木がひょろひょろする原因とは?対処法からケア方法まで解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

丈夫で育てやすいゴムの木には約800種類以上あり、ガジュマルやフィカス・ウンベラータなども観葉植物として人気です。ゴムの木は育てやすいといわれる一方で、ひょろひょろと伸びて不格好な姿になってしまうこともあります。 そこで今回は
  • ゴムの木がひょろひょろしている原因
  • ゴムの木がひょろひょろしているときの対処法
  • ひょろひょろしたゴムの木の剪定方法
  • ゴムの木を新しい株にする方法
について詳しく解説します。 ゴムの木がひょろひょろと伸びてしまったときは、何らかのトラブルの合図です。お部屋を明るくしてくれるゴムの木を元気に育てるためにも、対処法を実践して回復させましょう。ゴムの木のよくあるトラブルもご紹介しているため、最後までチェックしていってくださいね。

ゴムの木がひょろひょろしている原因

ゴムの木はクワ科フィカス属の植物で、英名は「Ficus(フィカス)」。約800以上もの品種の中には「ガジュマル」をはじめ、英名のFicusが入った「フィカス・ウンベラータ」なども人気です。しかしゴムの木は幹とグリーンの葉が爽やかでお部屋のインテリアとしても人気の一方で、ひょろひょろとした不格好な姿になることも。ゴムの木がひょろひょろしている原因は主に2つです。まずはインテリアとしも人気のゴムの木の特徴を含めてなぜひょろひょろしてしまうのか、考えられる2つの原因から詳しく解説します。

主な原因は日光不足

ゴムの木がひょろひょろしている主な原因は日光不足です。ゴムの木は日光を好む植物のため、明るい場所で良く育ちます。しかし室内で育てている場合など、日光が当たりにくいことも。日光が入らない場所ではゴムの木が光を求めて茎や枝を伸ばしていきます。ゴムの木が日光を求めて伸びた結果、ひょろひょろした姿になるというわけです。植物が枝や茎を必要以上に長く伸ばすことを「間延び」といい、その姿をした状態を「徒長」と呼びます。徒長したゴムの木は見た目から弱々しく、実際にも弱っている状態です。

肥料を与えすぎて徒長した可能性もある

ゴムの木を大きくしたい場合などに使う肥料も、ひょろひょろと徒長する原因になる可能性があります。たとえば先ほど触れたように日当たりの悪い場所で管理しながら肥料を与えるのも、ひょろひょろと徒長する原因です。日当たりが悪いと光合成ができないため、肥料を与えても大きくなるどころか生育バランスが悪くなり、ひょろひょろした姿になります

ゴムの木がひょろひょろしている時の対処法

ゴムの木がひょろひょろしている原因をご紹介しました。ここからはゴムの木がひょろひょろしたときの対処法を解説します。ひょろひょろしたゴムの木も日光の当て方や肥料の与え方のポイントと剪定を行うことで、崩れた樹形バランスを整えられますよ。

十分な日光に当てる

ゴムの木がひょろひょろと徒長する主な原因は日照不足のため、日光に当てることで回復が可能です。ただし日当たりの悪い場所から急に明るいところへ移動するとゴムの木が環境の変化に耐えきれず弱ってしまう可能性もあります。そのため少しずつ明るい場所へ移動し、ゴムの木の負担を軽くしましょう。最初の数日は時間を決めて明るい日陰に移動し、慣れてきたら日当たりの良い場所に置くのが理想的です。 加えて直射日光にも注意してください。ゴムの木は長時間、直射日光に当たると葉焼けをしてしまいます。葉焼けとは葉が黄色や茶色に変色し、細胞が弱ることです。とくに真夏の高温や西日には十分注意して、室内ではレースカーテン越しに置くなど長い時間直射日光が当たらない場所を選んでくださいね。屋外で直射日光を避けるのが難しい場合は、遮光ネットを利用するのもおすすめです。遮光ネットは園芸店やホームセンターでも入手できます。

肥料を与えるなら5月から10月のみにする

ゴムの木は肥料がなくても育つ一方で、大きくしたい場合や太い幹にしたいときに肥料を与えることも可能です。ただし肥料を与える場合は5月~10月のみにして、同時に明るい場所で管理しましょう。5月~10月はゴムの木の成長が活発な成長期です。そのため肥料は成長期のみ与えてください。 成長期以外の時期に肥料を与えると、根が吸収しきれず「肥料焼け」を起こすことがあります。肥料焼けを起こすと根の水分が奪われ、機能しなくなりそのうち枯れてしまうため肥料を与える時期は守りましょう。

ひょろひょろしたゴムの木を剪定して樹形を整える

ゴムの木がひょろひょろと徒長してしまった部分は、元には戻りません。そのため成長期の5月~10月に剪定する必要があります。剪定することで樹形を整え、栄養分が全体に行き渡りやすくなり新芽も出てくるでしょう。

ひょろひょろしたゴムの木の剪定方法

ひょろひょろと徒長してしまったゴムの木を回復させるのに重要なのが、先ほどお伝えした剪定です。とはいえ初めて剪定する方は、やり方に不安を感じることもあると思います。これからご紹介する剪定方法と注意点を実践できれば、失敗なくひょろひょろになったゴムの木を復活させられますよ。

時期:5月から10月の間にする

ゴムの木の剪定は5月~10月の成長期に行います。剪定は枝や茎を切り落とす作業のため回復させる方法とはいえ、少なからず植物にダメージを与える行為。そのため生育が活発で回復しやすい成長期に行うことで、剪定のダメージを最小限に抑えられます。 ただし徒長している部分がたくさんある場合は、成長期でもできるだけ早い段階で剪定するのがおすすめです。成長期の早い段階で剪定することで、カットしたあとの樹形が整うまでのスピードも速くなります。

ゴムの木の剪定はどこを切るのがいい?

ゴムの木の剪定はカットするポイントがいくつかあります。ゴムの木を剪定するときの切り落とすポイントは次の5つです。

徒長している枝

まずは問題のひょろひょろと徒長している部分は迷わずカットしましょう。徒長している部分からカットすることで、全体の樹形をイメージしやすくなります。

内向きに伸びている枝

内向きに伸びている枝もカットしておきましょう。中心に向かって伸びた枝は風通しを悪くしてしまうため、樹形バランスだけでなく生育にも悪影響です。内向きに伸びる枝をカットすることで、植物全体の風通しが良くなります。

重なっている枝

枝が重なり合っている部分もどちらか一方だけでもカットしておきましょう。枝が重なっていると植物全体に日光が当たらなくなり、徒長や生育バランスが悪くなる原因になります。

黄色くなった葉

ゴムの木は光合成ができずに弱ってしまうと葉が黄色くなり、そのうち枯れ落ちます。弱った黄色い葉も剪定時に切り落としましょう。不要は葉を取り除くことで、植物全体に均一に栄養分が行き渡るようになります。

枯れてしまってる部分

葉が丸まったり光沢がないなど枯れてしまったところも剪定時にカットしましょう。枯れてしまった部分は残しておいても何のメリットもありません。見た目や生育バランスを整えるためにも、枯れてしまった部分も一緒に剪定してスッキリさせましょう。

剪定に必要な物

剪定時に必要なものは次の2点です。ただし室内で剪定する場合は、新聞紙など床が汚れない工夫もしておくと安全に作業ができます。

剪定ばさみ

剪定の必須アイテムである剪定ばさみは園芸店やホームセンター、100均でも入手できます。ただし使用する際は清潔なものを使いましょう。他の植物をカットしたあとそのまま使用してしまうと、付着した樹液などからゴムの木が病気に感染することもあります。使用する前はアルコール消毒をしておくとより衛生的です。

手袋

ゴムの木は切り口から樹液が出るため、剪定時には必ず手袋を使用してください。樹液は直接皮膚に触れると、炎症を起こす可能性があります。

ゴムの木の剪定手順

ゴムの木の剪定手順は次のとおりです。
  1. 剪定後の樹形をイメージする
  2. 徒長した部分や枯れたところを切り落とす
剪定前に一度ゴムの木を少し離れた場所から観察して、完成形の樹形をイメージするとカットしやすくなります。枯れた部分や不要なところは枝の付け根からカットし、元気な枝を切る場合は節の上から切り落としましょう。節とは幹や枝の少し膨らんだ部分で、成長点とも呼ばれる部分です。成長点を残して剪定することで、新芽が出やすくなります。

ゴムの木を剪定するときの注意点

ゴムの木を剪定するときには、注意点もあります。剪定で気をつける注意点は主に2つです。

樹液を直接触るとかぶれる恐れがあるので注意して剪定する

先ほどもお伝えしたようにゴムの木の切り口からは、白い樹液が出てきます。ゴムの木の樹液は直接皮膚に触れると、かぶれたり炎症を起こすことがあるため注意してください。ゴムの木の樹液は名前にもあるとおり、ゴムの原材料の「ラテックス」が含まれます。そのためラテックスアレルギーの方はとくに注意が必要です。準備するものでご紹介したように、剪定時には必ず手袋をして、安全に作業をしてくださいね。

枝分かれさせたい時は摘心をする

ゴムの木を枝分かれさせたい場合は、摘心をするといいでしょう。摘心とは成長点を切ることです。成長点を切ることで上へ伸びずに、切り口の下や幹にある「潜伏芽(せんぷくが)」からも枝が成長していきます。潜伏芽は幹についたゴツゴツした部分で、成長点を切ることで伸び始めるため、枝分かれした樹形に誘導できます

剪定したゴムの木の枝を新しい株にする方法

剪定したゴムの木の枝は枯れていなければ、新しい株として育てることが可能です。剪定して切り落とした元気な枝で新しくゴムの木を育てると、これまでとは違った成長が見られますよ。剪定した枝を新しい株にする2つの方法をご紹介します。これからご紹介する挿し木・水挿しは根を丈夫に育てるために、どちらも5月~7月の成長期前半に行いましょう

挿し木:初心者でも簡単

挿し木とは剪定した枝を土に挿して新しい株を育てることで、初心者でも簡単にできる成功率の高い増やし方です。挿し木にする枝は切り口を斜めにカットし、先端についた葉を残す場合は2枚程度にしてください。1時間ほど吸水させたあと、市販の観葉植物用の土、もしくは赤玉土7:腐葉土3に配合した土に挿すと挿し木は完了です。あとは土が乾かないように水やりをして、風通しの良い半日陰で管理します。根が張り「側枝(そくし)」と呼ばれる新しい枝が出てきたら成功です。 挿し木の他にも「取り木」という増やし方もあります。取り木とは枝に傷をつけたり皮を剥いでそこから発根させる増やし方。早く株を増やしたときは取り木を試してみるのもおすすめです。

水挿し:透明な容器で根が見えてオシャレに飾れる

水挿しは名前のとおり土ではなく、水に挿して新しい株を育てる方法です。水挿しは透明な容器に張った水に挿すため、涼し気な見た目で根の成長も確認しやすいというメリットがあります。水挿しをしたあとは水が汚れる前に交換して、清潔にしておきましょう。水挿しから2週間が経過すると発根するため、土に植え替えてください。

ゴムの木のその他のトラブル

ゴムの木は生命力が強いと言われる一方で、生育環境が合わない期間が続くとトラブルも起こります。そこでゴムの木がひょろひょろになる以外のよくあるトラブルをまとめました。丈夫なゴムの木はトラブルが起きても早く気づければ復活できるため、これからご紹介するトラブルのサインと対処法を参考にしてみてくださいね。

元気がない、しおれる

ゴムの木の葉っぱがしおれて元気がない場合は、日照不足や乾燥が原因で枯れてきている状態。葉がしおれて全体的に元気がないときの具体的な原因と対処法は次のとおりです。

主な原因は日照不足や水分不足があげられる

ゴムの木の葉っぱに元気がなくしおれている場合は、日照不足や水分不足が主な原因です。日光を好むゴムの木は日当たりが悪い環境では生育できなくなり、どんどん元気がなくなります。また乾燥にも注意が必要でとくに生育期は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えないと水切れ状態になり根が弱る原因に。元気なゴムの木を維持するには日当たりと季節に合わせて適切な水分が必要です。

対処法は日当たりの良い場所に移す

ゴムの木の葉がしおれて元気がなく置き場所に問題がある場合は、日当たりの良いところに移動しましょう。ただし急激に明るい場所に移動すると葉を傷めてしまうため、少しずつ明るいところへ移動してください。室内ではレースカーテン越しの窓辺に置き、屋外に出す場合は遮光ネットなどを利用して明るい日陰で管理しましょう。冬場は10度以下になると弱るため、室内へ移動してくださいね

水やりチェッカーなどで管理方法を修正する

水分不足に心当たりがある場合は、水やりチェッカーなどを利用して管理方法を修正しましょう。水やりチェッカーは土に挿すだけで、鉢内の水分量がわかるアイテムです。水やりのタイミングが一目でわかるため、初心者でも水分管理が簡単にできます。 水やりチェッカーで有名なものには「サスティー」などがありますが、通販ではさまざまな種類が販売されているためインテリアに合わせて選ぶのもおすすめです。ちなみに割りばしを土に挿しても水やりチェッカー代わりになりますよ。

葉が変色している

葉が黄色や黒色に変色している場合は、葉っぱの細胞が壊れている可能性があります。葉が変色しているときの具体的な症状と対処法は次のとおりです。

原因は葉焼けの可能性が高い

葉が黄色や黒色に変色しているときは葉焼けの可能性が高く、直射日光や急激な環境の変化に対応できなかったときに発生します。とくに真夏の高温の中、直射日光に当たって起きることが多く、夕方の西日にも注意が必要です

直射日光を遮光しながらあてるなどして対処する

葉が変色した場合は日光の当て方や置き場所を工夫しましょう。一度葉焼けすると元には戻りません。光沢のあるグリーンの葉を守るためにも窓辺や屋外で管理するときは、直射日光が長時間当たらないように遮光ネットやレースカーテンを利用しましょう。

葉が少ない

ゴムの木の葉が少なく、葉っぱの間隔が空きすぎているときも、トラブルが発生しているサイン。葉が少ないときの原因と対処法は次のとおりです。

主な原因は日光不足

葉が少ないときの主な原因は日光不足です。日光を好むゴムの木は光が入らない場所で育てていると光合成ができず、元気がなくなり葉を落としていきます。そのため日光不足になると葉が少なくなり、弱々しい姿になってしまうというわけです。

葉を増やしたいならより日当たりの良い場所に置く

少なくなった葉を増やしたいときは、より日当たりの良い場所に移動しましょう。ゴムの木は元々高温多湿の熱帯地域に自生する植物。そのため真夏を避けた時期の午前中だけなど、短時間であれば屋外に出して直射日光を当てるのもおすすめです

幹がスカスカしていて細長い

ゴムの木の幹がスカスカして細長くなるのもよくあるトラブルです。細長い幹は見た目から弱々しく、元気が無いように感じます。幹がスカスカして細長くなる原因と対処法は次のとおりです。

原因はゴムの木が栄養不足になっている

幹がスカスカして細長くなるときは栄養不足の可能性があります。ゴムの木が丈夫に育つには日光と風、水分と栄養分が必要でどれか一つが欠けてもいけません。そのため置き場所や水やりもしているのに幹が弱々しいときは、栄養が足りていないのが原因です。

幹を太くしたいなら肥料を適切にあげるのがおすすめ

細い幹を太くしたいときは肥料を与えましょう。肥料は成長期の5月~10月に規定の量のみ与えます。ゴムの木は肥料が無くても育つ植物です。肥料を与えすぎると根の水分が奪われて肥料焼けを起こすため注意してください。肥料には固形タイプの緩効性肥料や水で希釈する液体肥料があります。緩効性肥料は2ヶ月に1回土に撒き、液体肥料は水やりと一緒に2週間に1回与えます。

枝がしわしわしている

ゴムの木の枝がしわしわしているのもトラブルのサインです。ゴムの木には数多くの品種がありますが、中でもガジュマルに起きやすい症状でもあります。

主な原因は日光不足か水やりのしすぎ

枝がしわしわしているときは日光不足か水やりのしすぎが原因です。室内など日光が入りにくい場所で管理していると光合成ができず、枝に溜まった水分を放出できずしわしわの原因になることも。また水やりのしすぎで根腐れを起こしている場合も根が機能しなくなるため生育スピードが落ち、水分をうまく循環できず枝がしわしわになる原因になります。

日当たりを強めるか水やりを減らすかで対処する

枝がしわしわになったときは日当たりを強めるか、水やりの頻度を減らすかで対処しましょう。室内で育てている場合は少しずつ明るい窓辺へ移動して、日に当たる時間を長くするのも一つの方法です。水分の与えすぎの可能性がある場合は、土の表面が乾くまで水やりを控えてみましょう。 根腐れを予防するためにも土内が過湿状態にならないよう、土の状態を確認して適度な乾燥と湿度のメリハリをつけた水やりをしてくださいね。日当たりを強くして水やりを徹底しても改善しない場合は、植え替えで根腐れした根をカットする必要があります。

【まとめ】ゴムの木がひょろひょろする原因とは?対処法からケア方法まで解説

今回はゴムの木がひょろひょろする原因と対処法について詳しく解説しました。今回のポイントは
  • ゴムの木がひょろひょろしているときは日照不足、もしくは肥料の与えすぎによる徒長が主な原因
  • ゴムの木がひょろひょろしているときは明るい場所へ移動して、肥料は5月~10月に規定の量のみ与える
  • ひょろひょろしたゴムの木の剪定は5月~10月に行い、徒長した部分や枯れている枝や葉は重なったところを切り落として樹形を整える
  • ゴムの木は挿し木や水挿しで簡単に増やせる
でした。 ゴムの木はひょろひょろになっても早期発見と正しい管理方法で復活できます。ご紹介したよくあるトラブルと対処法も参考にしていただければ、初心者でも元気なゴムの木を育てられるでしょう。ゴムの木は運気を上げる風水効果もあるといわれています。丈夫なゴムの木を育てて良い運気を取り込んでくださいね。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。