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"皆さんは観葉植物を庭やお部屋に飾っていますか?現在、観葉植物は育てるだけでなく、グリーンインテリアとしても人気が高くなってきています。 本記事で紹介するフィカス・シャングリラは人気の高いつる性の観葉植物の1つで、鉢から垂れ下がるように成長する見た目が特徴的な植物です。 「フィカス・シャングリラをこれから育てようか悩んでいる」「フィカス・シャングリラを枯らしたくない」という方に向けて以下の内容をまとめました。
- フィカス・シャングリラの基本情報と特徴
- フィカス・シャングリラの育て方
- フィカス・シャングリラお手入れ方法
- フィカス・シャングリラの増やし方
- オシャレな植え方「寄せ植え」について
フィカス・シャングリラとはどんな植物?
「フィカス・シャングリラってどんな植物?」と疑問に思っている方も多くいるかと思います。はじめにフィカス・シャングリラの基本的な情報と特徴について解説していきますので、興味のある方はぜひ見ていってください。中国、台湾が原産のクワ科フィカス属の観葉植物
フィカス・シャングリラは中国、台湾が原産のクワ科フィカス属のつる性植物です。つる性の植物は鉢から下に向かって伸びていくため、ハンギングなどで吊るして飾ったりする人も多くいるようです。つる性ガジュマルとも呼ばれる
フィカス・シャングリラは別名で「つる性ガジュマル」とも呼ばれており、こちらの名前で流通していることが多いです。同じフィカス属であるガジュマルとは違いつる性の植物であることからこのような名前が付けられています。花は外から見えないが、実はイチジクに似た姿
フィカス・シャングリラはイチジク属と表記されることもあります。これはイチジク属が学名でフィカス属となっているため、ややこしいですがどちらも正しいです。こういった背景からフィカス・シャングリラが2~3年かけて付ける実はイチジクに似た姿をしています。ちなみに花は実の中に咲いているので、外から確認することができません。耐寒性は普通だが耐暑性が強い
フィカス・シャングリラの耐寒性は普通で5℃程度と特に高くありませんが、耐暑性は30℃までと他の植物と比較しても非常に高いです。植物が枯れやすいと言われる真夏の時期でも育てやすいのでフィカス・シャングリラはぜひおすすめですよ。フィカス・シャングリラの花言葉:「感謝・健康」
フィカス・シャングリラの花言葉は「感謝」「健康」とポジティブで縁起が良いです。日頃からお世話になっている方から仲のいい友人や家族まで幅広い人間のギフトとしても送りやすいのもいいですよね。フィカス・シャングリラの風水効果
フィカス・シャングリラの風水効果も解説していきますので興味がある方はぜひ見ていってください。沖縄地方では幸運をもたらすと信じられている
フィカス・シャングリラは「つる性ガジュマル」とも呼ばれていますが、古くからガジュマルは沖縄地方ではキジムナーという幸運を呼ぶ精霊が宿っていると言われています。そういった背景からフィカス・シャングリラを大切に育ててあげることで、幸運を呼び寄せてくれるかもしれませんよ。金運・運勢アップの効果
フィカス・シャングリラを西の方角に置くことで、金運が上昇すると言われています。金運UPの風水効果が欲しい方は西を意識してみてください。 運気を上げたいのであれば、玄関がおすすめです。玄関は運気の出入り口とされており、悪い気はフィカス・シャングリラが浄化してくれます。フィカス・シャングリラの育て方
ここからはフィカス・シャングリラの育て方について解説していきます。フィカス・シャングリラは丈夫な植物で知られていますが、間違った方法で育てれば元気に育たないこともあります。不安な方はぜひ見ていってください。置き場所
置き場所は植物にとって水やりと同じくらい重要です。適当に置いてしまっている人はぜひ見ていってくださいね。日当たりと風通しの良い場所を好む
フィカス・シャングリラは風通しの良い明るい日陰がベストポジションです。また直射日光が当たらないようにしてください。暑い真夏の時期の直射日光に当たってしまうと「葉焼け」を起こしやすいため注意が必要です。葉焼けを起こした部分は光合成ができなくなり、元気がなくなってしまいます。どうしても直射日光に当たってしまう場合は遮光ネットなどで保護してください。春の暖かくなり始めた時期から屋外で育てるとよい
フィカス・シャングリラの生育期は春~秋の間です。冬の寒い時期が終わった春ごろから屋外に置いてあげると元気に育てることができますよ。室内で育てる場合はエアコンの風を避ける
室内で育てる場合はカーテンレース越しの光が当たるような明るい日陰がおすすめです。ただし、エアコンの風が当たり続けてしまうような場所は避けてください。適度な乾燥は問題ありませんが、風が当たり続ける極度な乾燥はフィカス・シャングリラを枯らしてしまう原因になります。どうしてもエアコンの風に当たってしまう場合は柵などで保護してください。水やり
続いて水やりです。水やりは季節や状況によってやり方やコツがあるので解説していきますね。水を好むため土が乾いたらたっぷりと
フィカス・シャングリラは多湿を好む植物です。土が完全に乾いていたらたっぷりと水をあげるようにしてください。目安としては2~3日に1回程度で十分でしょう。定期的に葉水も行う
水やりついでに追加で葉水も行うことをオススメします。葉水とは葉や茎のみに霧吹きなどで水をあげることをいい、葉水を行うことで葉や茎に潤いを持たせ、元気に育てることができます。多湿を好むフィカス・シャングリラにはピッタリでオススメのお手入れですよ。土
フィカス・シャングリラは土にも気を使ったほうがいいでしょう。ここではフィカス・シャングリラに合う土について解説していきます。観葉植物用の土がおすすめ
フィカス・シャングリラは園芸ショップやホームセンターにある観葉植物用の土を選択してください。観葉植物用の土は排水性・保水性・通気性が良く、通常価格も1,000円程度とそこまで高くないため、初心者の方にもおすすめです。 近くに園芸店ショップやホームセンターが無い場合はAmazonなどのネット注文もおすすめです。販売元によっては無料発送もしてくれるので、重たい土を買わずに行かなくて済みます。屋内では無機質のみの土を使うとよい
室内では無機質の土を選択することをおすすめします。無機質の土を使うことでコバエが増殖しづらくなり、害虫被害も少なくなります。また無機質の土は固いため根っこが丈夫に育つのもメリットの1つです。肥料
肥料も与える時期やタイミングが重要となってきます。ここではその点も含めて肥料について解説していきます。植え替え時に元肥を混ぜ込む
一番与えやすい方法は植え替え作業と一緒に元肥として肥料を土に混ぜ込んでしまう方法です。植え替えついでに手間も省けるのでオススメです。元肥に使う肥料には緩効性の肥料を使いましょう。緩効性の置き肥を施す
植え替え以外で置き肥として普通に肥料を与える時は緩効性肥料がオススメです。緩効性肥料は液肥に比べてゆっくりと効果をもたらしてくれるので長持ちすることが特徴です。化成肥料がおすすめ
化成肥料は即効性が高く、無機肥料でコバエなどが湧きにくいので害虫対策になります。ただし、化成肥料は即効性が高いゆえに肥料の与えすぎによる「肥料焼け」を起こして枯れてしまうリスクがあります。必ず分量を守って使うようにし、追加で肥料与える場合は与えすぎに注意してください。フィカス・シャングリラのお手入れ
フィカス・シャングリラはある程度育ってくるとお手入れも必要となってきます。ここではお手入れのコツやノウハウを紹介していきます。植え替え
まずは植え替えについてです。植え替えは植物を育てる上で欠かせない作業になります。植え替えを怠ると枯れてしまう事態になりかねないので注意してください。植え替えの時期:5月~9月
植え替えの時期は生育期の最盛期である5~9月がおすすめ。植え替えは植物にストレスを与えてしまう作業なので、元気のない時期に行ってしまうと回復しきれず、そのまま枯れてしまうことがあるので時期には気を配るようにしてください。植え替えのしかた
植え替えの方法は以下の通り。- 一回り大きな鉢を用意し、鉢底ネットを敷く
- 鉢底ネットが見えなくなる程度まで鉢底石を敷く
- 鉢の1/3程度まで用土を入れて、新しい鉢は準備完了
- フィカス・シャングリラを鉢から抜き取る
- 土を払いおとし、黒く腐った根っこや密集した根っこを剪定する
- 用意しておいた鉢にフィカス・シャングリラを入れる
- 鉢の縁から3cm下まで土を入れていく
- 最後にたっぷり水をあげて完了
剪定
続いて剪定作業について。剪定は植物が元気に育つために必要な作業です。ここでは剪定のコツやノウハウについて紹介していきますね。長くなりすぎたら剪定を行う
基本的に剪定は長く伸びすぎた枝を重点的に行います。他にも枯れている葉っぱや枝なども他の部分に悪影響をもたらしてしまう恐れがあるので見つけ次第カットしましょう。剪定のしかた
剪定方法は以下の通り。- 剪定バサミをアルコール又や火、熱湯で消毒する
- 火や熱湯でハサミを消毒した場合は冷めるまで待つ
- 長く伸びすぎた枝や葉を切る
- 密集して日光の当たりが悪い部分をスッキリさせる
- 枯れている枝や葉はキレイに取り除く
- 自分の好きな樹形に整えたら完了
剪定した枝は挿し穂にすることもできる
剪定した枝が元気であれば、そのまま挿し穂に使うこともできます。挿し穂にすればフィカス・シャングリラをさらに増やすことができるので、剪定した枝も無駄にならなくて済みますよ。増やし方についてはこの後の見出しを参考にしてみてくださいね。増やし方
続いてフィカス・シャングリラの増やし方について解説していきます。ここでは初心者でも簡単な挿し木の方法について紹介するので、フィカス・シャングリラを増やしていきたいと考えている方はぜひ参考にみていってください。挿し木の時期:5月~6月
挿し木に適した時期はフィカス・シャングリラが元気な5~6月がおすすめです。元気な時期の枝を挿し穂にすることで成功確率がグッと上がりますよ。 用意する挿し木用の土の通常価格は500円程度と手に入りやすいです。なるべく挿し木用の土を使うことをおすすめします。挿し木のしかた
挿し木の方法は以下の通り。- 剪定バサミをアルコールや熱湯などで消毒する
- 新芽に近い元気な枝をカットして挿し穂にする
- 切った挿し穂は1~2時間水に浸けておく
- 挿し木用の無菌の土に用意した挿し穂を挿す
- 発根するまで待つ(約一週間)
フィカス・シャングリラの葉が落ちるのはなぜ?
フィカス・シャングリラは育てていると葉が落ちてしまうことがあります。その原因と対策について解説していきますね。分枝する際に葉が落ちることがある
1つ目に挙げられる原因として、分枝するときに葉が落ちることがあります。これについては対策のしようがないので気にせず育ててください。日照時間が長くなると枝分かれして新たなつるを伸ばす
枝分かれは成長に合わせて発生します。日照時間が長くなればその分光合成が行われて成長するため、枝分かれの頻度も増えますよ。下の方の葉が黄色くなり落ちることが
分枝するときは下の方の葉が黄色くなって落ちることがおおいです。黄色くなったまま落ちなかった場合、放置はよくありません。剪定バサミなどで取り除くようにしてください。水切れが原因の可能性も
葉が落ちるのは水切れの可能性もあります。フィカス・シャングリラは多湿を好む植物です。水切れを起こさないようにたっぷりと水をあげるようにしてください。フィカス・シャングリラの寄せ植えを楽しもう
様々な植物を同じプランターに植えて楽しむ寄せ植えというものがあります。フィカス・シャングリラは寄せ植えにも最適なので、自身のお気に入りの寄せ植えを作ってみましょう。寄せ植えでインテリアグリーンのアクセントに
寄せ植えは自分の好きな色や植物を組み合わせて植えることができるので、デザインは自分で好きに作ることができます。寄せ植えは自由度が高いので、自分だけのお気に入りを作っておしゃれなインテリアグリーンにしてくださいね。他のガジュマルとも相性がいい
フィカス・シャングリラ(つる性ガジュマル)は他のガジュマルとの相性もいいです。寄せ植えに一緒に植えることで、ガジュマル自身が持つナチュラルな雰囲気をより強く作ることができるのでオススメですよ。ポットなどに入れて吊り下げるのもおしゃれ
フィカス・シャングリラはつる性の植物なので、ポットなどに入れて吊り下げる「ハンギング」という飾り方も非常におしゃれです。部屋の窓辺などに吊るしてあげると、植物越しに日光が入るため、お部屋にナチュラルな雰囲気を作ってくれます。【まとめ】フィカス・シャングリラの育て方を解説!成長した時のお手入れ方法まで
ここまでフィカス・シャングリラについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?フィカス・シャングリラはつる性の植物なので、他の観葉植物とは違う雰囲気や飾り方が出来る植物です。ここまでの内容をまとめると以下の通り。- フィカス・シャングリラはフィカス属(イチジク属)の植物
- フィカス・シャングリラの耐寒性は5℃、耐暑性は30℃
- フィカス・シャングリラの花言葉は「感謝」「健康」
- フィカス・シャングリラの成長期は春~秋
- フィカス・シャングリラは多湿を好むので、水切れに注意する
- フィカス・シャングリラは挿し木で増やせる