オリヅルランという観葉植物はご存じですか? オリヅルランは白い斑入りの細長い葉が特徴の人気の高い植物です。空気清浄能力もあるためインテリアとしてもお祝いのプレゼントとしてもよく知られています。しかし、オリヅルランが地植えできるということはあまり知られていません。
そこでこの記事では
- オリヅルランの特徴
- 地植えに植え替えるポイント
- 地植えのオリヅルランの育て方と冬越しの仕方
- トラブルと対処法
についてくわしく解説していきます。オリヅルランを寄せ植えで楽しむ方法についてもまとめましたので、ぜひ最後まで読んでオリヅルランの地植えについて理解を深めてくださいね。
オリヅルラン(折鶴蘭)は地植えができる観葉植物なの?
まず初心者にも人気で、ハンギングバスケットや室内でよくみかけるオリヅルランが地植えできる観葉植物かどうかについて、ご紹介します。
結論:雪や霜に当たらない暖かい地域であれば地植えができる!
結論から申し上げますと、
オリヅルランは雪や霜に当たらない暖かい地域であれば地植えができます。温帯から熱帯地域原産の常緑性多年草であるオリヅルランは、山岳地帯や森林、平野など様々な環境において自生していますよ。ただし、耐暑性が高く、やや耐寒性の低い品種ですから、雪や霜に当たる寒い地域では基本室内で管理しましょう。
管理方法や寒さ対策をしてオリヅルランの地植えを楽しもう
初心者でも育てやすいといわれるオリヅルランを地植えで楽しむためにはどうしたら良いのでしょうか。気
温や植えつける場所、水はけなど管理方法を工夫したり、寒さ対策をしたりなどいくつかポイントがありますよ。ポイントをおさえておけば、地植えのオリヅルランを長く楽しめるでしょう。
地植えをするためにオリヅルランの特徴をおさらい
次にオリヅルランの植生と特徴について確認していきましょう。オリヅルランの基本的な育て方について理解を深めておけば、色んなトラブルが起きても適切な対処ができるようになります。
南アフリカ原産の多年草で細長い葉が放射状に茂るのが特徴
オリヅルランは南アフリカ原産のキジカクシ科オリヅルラン属の常緑性多年草です。世界中で200種以上自生しており、観葉植物として流通している品種は数種類のみです。特に斑入りのナカフオリヅルランは細長い葉が放射状に茂るのが特徴で、綺麗な葉と姿が広く親しまれています。
ランナーという細い茎が伸びその先端に子株をつける
オリヅルランはランナー(匍匐茎)という白く細い茎が伸びて、その先端に子株をつけます。和名の折鶴蘭という名前は、ランナーの子株が折り鶴のように見えるから折鶴蘭と名付けられました。オリヅルランは子株がたくさんできるため、簡単に根が張るまで水挿しをして成長させていく楽しみもあり、オリヅルランならではの楽しみ方ともいえるでしょう。
春から夏にかけてランナーの節から小さい白い花を咲かせる
このランナー(匍匐茎)の節から、オリヅルランは小さく白い花を咲かせます。白い花弁と長いおしべとめしべが特徴です。開花時期は春から夏にかけて、おおよそ6月から8月です。開花時期になると株の中心からランナーを伸ばして、その節ごとに順序良く咲く様子はかわいらしいですよ。
オリヅルランの根は多肉質で水分を貯蔵できるため乾燥に強い
オリヅルランの根を見ると、太い根と細い根があることに気づきます。
太い根は柔らかく多肉質で水分を貯蔵する役割があります。そのため
少量の水分でも乾燥に強く、オリヅルランを育てる場合は乾燥気味に育てるのが基本です。地植えする場合にも水やりし過ぎず、水はけの良い場所へ植え付けるようにしてください。
オリヅルランの耐寒性は約5℃
オリヅルランは耐暑性が高くやや耐寒性もあるとはいえ、厳しい寒さには耐えられません。どれだけ寒くても外気温が
約5℃が目安。
関東より南の暖かい地域なら屋外で越冬することができますが、東北や北海道では通年室内管理がおすすめです。また根茎が生きていれば地上部の葉が枯れても春になれば芽を出します。
オリヅルランの地植えに植え替える方法やポイント
オリヅルランの特徴について確認した上で、地植えに植え替える方法やポイントについてご紹介します。適期や場所、植え替えの手順についてまとめました。
オリヅルランの地植えの適期は5月〜9月
オリヅルランの地植えの適期は、生長期にあたる
5月~9月です。4月頃から葉や根が活発に伸び始めていますが、休眠からめざめてすぐのため株の体力があまりありません。地植えのほかに鉢植えへの植え替えや株分けなども、この時期に行うようにしましょう。
地植えする場所のポイント
地植えする場合、鉢植えで育てる時のように1年1回を目安に行う鉢増しができません。健康に育つようオリヅルランに適した場所のポイントをまとめました。
できるだけ10℃を下回らない
まずは気温です。
植える場所は冬でもできるだけ10℃を下回らないようにしてください。日中は木漏れ日が入るような場所で元気に越冬させましょう。0℃を下回ると葉の色が悪くなり、枯れる原因になってしまいます。冬になる前に株元を腐葉土などでマルチングして下さい。
雨ざらしにならない
雨ざらしにならないことも重要です。
オリヅルランは常に土が湿っているような、加湿な環境を嫌います。加湿な状態が続くと根腐れや病気の原因になりますので、
屋外なら傾斜地や石垣の間や、軒の下など雨に直接当たらない、当たってもすぐに水はけするような場所へ植え付けてください。
直射日光を避けた明るい日陰
オリヅルランは日当たりを好みますが耐陰性もあるため、ある程度日陰でも育てることができます。さらに直射日光に当たると茶色く葉焼けしてしまいますから、直射日光を避け、
明るい日陰で育ててください。
午後から日陰になるような半日蔭の場所や、木漏れ日が差し込む明るい日陰の場所が理想的です。
強風に晒されない
株が強風に晒されないことも大切です。乾燥を好むとはいえ、あまりに強い風が当たる場所だとすぐに枯れてしまいます。木陰や小屋のそば、家屋の近くなど強風に晒されない場所を選んで植え付けるようにしましょう。
地植えする場所の土は水はけをよくする
地植えする場所の用土は
水はけのいい土にしておくのがポイント。加湿を嫌うオリヅルランは水はけの悪い場所では元気に育ちません。
地植えする場所を決めたら、用土に腐葉土や赤玉土を混ぜこむか、観葉植物用の培養土を混ぜてから植えてください。配合の目安としては、小粒の赤玉土5、腐葉土3、川砂2の割合がおすすめです。
地植えに植え替える方法
オリヅルランを地植えに植え替える方法は、鉢植えの時とあまり変わりません。準備するものはかなり少なくてすみます。
植え替えに必要なもの
植え替えに必要なものは以下の通りです。
- 新しい観葉植物用の培養土、または小粒の赤玉土や腐葉土
- 鉢底石
- スコップ
- 清潔なハサミ
- 割りばし
- ジョウロ
植え替えの手順
植え替えの手順は次の通りです。
- 植え付ける場所を決めたら、スコップで30㎝ほどの深さに掘る
- 掘り起こした穴へ鉢底石を1/5くらい敷く
- 鉢底石の上へ観葉植物用の培養土を1/3ほどいれ、水をジョウロでかけておく
- オリヅルランを今の鉢から取り出す
- 根を優しくほぐしていき、不要な土を落とす
- 黒ずんでいる根や細い根はハサミで切り落とす
- 株を穴の中央へ置き、株の周囲へ土を入れていく
- すき間ができないよう、割りばしで土を差しながら土を足す
- 周囲の土の高さと株元が合うよう調整したら完成
- たっぷりと水を与える
地植えしたオリヅルランの育て方
地植えができましたね、鉢植えのオリヅルランとは育て方について違いがあるのでしょうか? 水やりや肥料、害虫駆除についてまとめました。
水やりは土が乾燥したタイミングでたっぷりと与える
地植えした場合、水やりは土が乾燥したタイミングでたっぷりと与えるようにしてください。雨が当たる時や冬越しのポイントをご紹介します。
雨があたる場所に地植えしている場合は降雨のみで大丈夫
地植えすると水やりは基本的に
不要です。
庭など雨があたる場所に地植えしていれば雨だけで十分。軒下や木陰で雨があまり当たらない場所に地植えしていたら、土の表面と葉っぱの様子を見ながら水やりをしてください。
冬越し中は水やりを控える
オリヅルランを庭植えする場合、冬越し中の水やりに気をつけましょう。冬は休眠期に入って、生育がほぼ止まりますから吸水量も夏に比べて減ります。そのため
断水気味に管理してください。
雨や霜が当たる場合は、藁や腐葉土などでマルチングして保護して枯れるのを防いでくださいね。
肥料は5月〜10月の生育期に与える
育て方の中でも、肥料について確認していきましょう。オリヅルランは基本的に肥料があまりいらない観葉植物ですが、健康的に長く楽しむためには肥料を与えると効果的です。与えるタイミングは
5月~10月の生育期。株がどんどん大きく育つ時期ですから、液肥や固形肥料を与えてください。
緩効性肥料を2ヶ月に1回のペースで与えると良い
地植えの場合、生育期に長期間効果が続く緩効性の固形肥料を与えるのがおすすめです。頻度は2ヶ月に1回のペースで、株元に置いてください。肥料の活性力で葉っぱのつやが鮮明になります。液体肥料を施す場合は、2週間に1回のペースで水の代わりに与えましょう。
冬は成長が緩慢になるため肥料は与えない
生育期に与える肥料ですが、
冬の休眠期には成長が緩慢になるため肥料は与えないでください。根っこの吸水が減りますから栄養が多いと病気や害虫の被害にあいやすくなってしまいます。地植えでは根を自由に張れるメリットがありますので、肥料も水と同じように与えないと覚えていてください。
病害虫の対策はしっかりと行う
地植えにすると植え替えのお手入れが減る分、そのままに放置してしまいがちです。放置していると病気や害虫がついていることもあります。オリヅルランがなりやすい病害虫の被害と対策についてまとめました。
カイガラムシが付きやすく見つけた場合はすぐに駆除を行う
ハダニやアブラムシのほかに、
カイガラムシは特に注意してください。葉や株、根元付近に白貝や茶色の貝殻のようなものがついていたら、カイガラムシです
。幹から汁を吸い株を弱らせてしまう上に、殺虫剤がききにくいため、見つけたらすぐにカイガラムシ専用の殺虫剤をかけるか、古い歯ブラシなどで直接駆除してください。
葉が黒っぽく変色する炭疽病にかかりやすいので注意
地植えで一番気をつけるのは
高温多湿な環境を作らないということです。何故なら梅雨の時期など雨が続くとオリヅルランの葉が黒く変色してきてしまうから
。炭疽病といってカビが原因の病気です。最悪枯れてしまいますので、葉に炭疽病が発生したら枝ごと切り取って処分するか、株ごと処分して周囲の植物に広がらないようにしてください。
地植えしたオリヅルランの冬越しの方法
水やりや肥料、病害虫の対策について理解を深めました。それでは次に、地植えで栽培しているオリヅルランの冬越しについてくわしくご紹介します。
水やりを控え乾燥気味することで耐寒性をあげる
冬越しで一番大切なのは根を傷めないことです。土中の水分が多いと、寒さで土と根が凍ってしまいます。
11月以降は水やりを控え断水気味に管理して、土と株を乾燥させ、耐寒性を上げましょう。暖かくなる4月までは乾燥気味に管理しておけば大丈夫です。
気温が下がる場合は寒さ対策を行う
また地植えでは、気温が下がる場合に備えて寒さ対策を行いましょう。葉と根それぞれに対策するポイントがありますよ。
オリヅルランの根を守るためにマルチングをしておく
先ほどもお伝えしたように冬越しではオリヅルランの根を守る必要があります。そのため
腐葉土や藁、バークチップなどを株元へ敷くマルチングが効果的です。秋までに減った栄養を足すだけではなく、腐葉土の保温性が根を寒さから守ってくれます。
葉の部分を不織布やビニール袋で覆う
葉の部分にも寒さ対策が必要です。葉や茎などの地上部は霜や雪に直接当たり枯れてしまうことが多いのですが、
冬の間も葉を保ちたい場合は不織布や数か所穴をあけたビニール袋で地上部全体を覆ってください。風で飛んでいかないよう根元を軽く紐で縛るか、土をかぶせて重しにしましょう。
地植えしたオリヅルランに起こりうるトラブルと対処法
地植えしたオリヅルランは栽培管理がラクになりますが、それなりにトラブルも増えます。トラブルごとの対処法やおすすめの薬剤などをまとめました。
葉っぱの一部が茶色く変色してしまった
オリヅルランの質問で多いのが、葉っぱの一部が
茶色く変色してしまったというお悩みです。丈夫で管理のしやすいオリヅルランですが、寒さや日当たりなどが悪いとトラブルを起こす原因になりますよ。
直射日光による葉焼けが原因
茶色く変色する一番の原因は、
直射日光による葉やけです。鉢や地植えのオリヅルランに一日中日光が当たっていませんか? 日当たりを好むオリヅルランですが日差しが直接当たるのはNG。午前か午後どちらかに日が当たる半日陰の場所へ移動させましょう。
地植えする場合は直射日光が長時間あたる場所を避けたり遮光ネットを使ってみる
地植えの場合、植え付ける前に直射日光が長時間あたる場所を避けるか、もし植え付けたあとであれば
遮光ネットを使って日陰を作ってあげましょう。
100均ショップのラティスやワイヤーネットを組み合わせて小型の屋根にしたり、範囲が広い場合は重しを使って小屋や庇から大きめの遮光ネットをかけたりしてください。
葉の先が黒く変色してしまった
次は、葉の先が黒く変色してしまったというお悩みです。黒く変色する原因は2通りあります。先ほどお伝えした炭疽病の病気の場合と、もう一つは寒さによる変色です。
原因は寒さに晒されたことによるものが多い
黒く変色する多くの原因は、
急な温度変化です。
特にオリヅルランは急な寒さに弱く、気温が10℃以下になると葉先から枯れてきます。これは地植えだけではなく、室内管理の鉢植えでも窓からの冷気で起こりやすいため、注意が必要です。
寒さ対策をし根を守ることで春に新しい葉っぱが生えるのをまつ
枯れて黒く変色した葉はハサミでカットしてください。そして根が凍結しないよう
、腐葉土や藁、バークチップなどを株元へ敷いて根を冬の寒さから守りましょう。もし地上部が枯れてなくなってしまっても根が生きていれば、また春に新しい葉っぱが伸びてきますよ。
病気になってしまった
次のトラブルは、病気になってしまった場合です。丈夫で乾燥に強いオリヅルランが、なんだか黒ずんでいる。そんな時は早めに対処しましょう。
高温多湿の時期に葉っぱが黒っぽく変色する炭疽病にかかりやすい
高温多湿な環境がとても苦手なオリヅルラン。
地植えでも梅雨の時期に長雨や土が常に湿った状態だと、炭疽病にかかりやすくなってしまいます。炭疽病は葉に黒く広がり、穴をあけますので、見つけたらすぐに黒く変色している部分を
取り除いて処分してください。放置していると、あっという間に病気が広がり、株すべてを処分することになってしまいます。
変色してしまった部分を取り除き殺菌剤を散布する
実は炭疽病は感染力が強く、取り除くだけでは足りないことがあります。炭疽病だと分かったら、変色した部分の処分と殺菌剤の散布を一緒に行うといいでしょう。殺菌剤はホームセンターや花屋さんで販売されています。通販で購入するのもおすすめです。
おすすめの殺菌剤【ベンレート水和剤】
炭疽病におすすめの殺菌剤で、ベンレート水和剤というものがあります。
ベノミルという殺菌成分が含まれていて、粉末状の農薬を水で希釈して散布します。炭疽病のほかに、いもち病や灰色かび病にも効果のある殺菌剤で、浸透性に優れており、病気の予防にもなります。ガーデニングでは小分けされたものがおすすめです。
商品名 |
ベンレート水和剤 |
値段 |
¥800~¥1,500 |
有効成分 |
ベノミル |
商品説明 |
粉末状の農薬、水で希釈して散布 |
虫が湧いてしまった
病気以外にも、虫が湧いてしまったという時はすぐに
駆除しなくてはいけません。風通しが悪く、変色した葉をそのままにしていると色んな虫がよってきますよ。対策やおススメの殺虫剤についてご紹介します。
カイガラムシやアブラムシが発生しやすい
オリヅルランにつきやすい害虫として、カイガラムシやアブラムシが挙げられます。カイガラムシやアブラムシは大量に発生して植物の汁を吸って弱らせてしまい、病気にもなりやすくなります。
歯ブラシや殺虫剤を使って駆除する
害虫を見つけたらすぐに駆除しましょう。
カイガラムシは殺虫剤がききにくいので、古い歯ブラシなどを使って茎や葉、株元からこそぎ落して下さい。アブラムシは葉の裏にもいますので、全体へくまなく殺虫剤を散布して駆除してくださいね。
おすすめの殺虫剤【ベニカXネクストスプレー】
アブラムシをはじめ、ハダニやヨトウムシにも効く殺虫剤の中で、
ベニカXネクストスプレーがあります。スプレー式になっているので購入してすぐに使えます。効果は1カ月ほど続きます。農業用マスク、手袋、長ズボン、長袖を着て散布し、終わったらすぐに手足、顔を石鹸でよく洗い、うがいをしてください。
商品名 |
ベニカXネクストスプレー |
値段 |
¥1,500~¥2,000 |
有効成分 |
還元澱粉糖化物・クロチアニジン・ピリダリル・ペルメトリン・マンデストロビン |
商品説明 |
スプレー式、硬貨は1カ月ほど |
【番外編】オリヅルランを寄せ植えで楽しもう
さて、こちらは番外編です。白い斑入りの明るい印象があるオリヅルランを寄せ植えで楽しんでみましょう。すっきりとした印象がありますから、いろんな花と組み合わせてみませんか?
そもそも寄せ植えとは?
そもそも
寄せ植えとは、一つの鉢へ色んな植物を組み合わせて植えることを指します。色合いを揃えたり、植物の形を楽しんだりと自分の好みに合わせて作れるのが人気です。
オリヅルランを鉢の大きさに合わせて大きな株を使うか、花と花の間の土を隠すために株分けした子株を使うかで、寄せ植えの印象がかなり変わってきますよ。
寄せ植えをする時のポイント
オリヅルランを使って寄せ植えをする時のポイントは2点。
生育時期や耐寒性が同じような植物と合わせることと、背丈の高い植物と合わせて植えることです。それぞれくわしく解説していきます。
寄せ植えをする時は生育時期や耐寒性が同じようなものを選ぶと管理しやすい
ポイントの1つ目は、寄せ植えする植物の生育時期や耐寒性を合わせることです。水やりや日当たりなどの管理がしやすくなりますよ。
オリヅルランの生育期は5月~9月にかけてなので、葉物ならポトスやワイヤープランツ、花ならペチュニアやユーフォルビアなどを合わせてみてください。
背丈の高い植物と植えるとバランスがよくおしゃれになるためおすすめ
2つ目のポイントは、背丈の高い植物とオリヅルランを合わせて植えることです。オリヅルランは背丈が子株なら10㎝ほど、大株なら30㎝ほどなのであまり大きく育ちません。そこで、おすすめなのは
ケイトウやあじさい、ガジュマルなど上へ伸びる植物と合わせれば鉢全体のバランスが良くなり、おしゃれになります。
オリヅルランとの寄せ植えにおすすめの背丈の高い植物との組み合わせ例
具体的に背丈の高い植物はどんなものがあるのでしょうか? オリヅルランとの寄せ植えにおすすめの組合せ例をまとめました。ぜひ参考になさってくださいね。
エバーフレッシュ×オリヅルラン
細い葉が何枚も重なる
エバーフレッシュは幹も細く、寄せ植えしやすい観葉植物です。エバーフレッシュは成長が早く、上へ上へ伸びていきますので根元が寂しくなりがち。その根元へオリヅルランを一緒に植えて、バランスよく仕立ててみましょう。お部屋の中がリゾート風になり、おすすめの組合せです。
パキラ×オリヅルラン
耐陰性に優れ、乾燥にも強い
パキラはオリヅルランと好む環境が似ています。似た性質と官吏方法を活かして、病気になりにくく長期間寄せ植えを楽しんではいかがでしょうか。ツヤのある葉と幹を楽しむパキラと明るい印象のオリヅルランを合わせれば、インテリアグリーンとしてお部屋全体を明るくしてくれるでしょう。
ガジュマル×オリヅルラン
気根が特徴の
ガジュマルとオリヅルランを寄せ植えにするのも面白い組み合わせです。日当たりを好むガジュマルの木陰にオリヅルランを植え付ければ、助け合いながらグリーンを楽しめます。ただし両方とも根が伸びやすく絡みやすいため、植え替えの時は慎重に根をほぐすか、初めから鉢の中を区切って根が伸びる場所をそれぞれ確保してあげてください。
【まとめ】オリヅルランは地植えできる?地植えへの植え替え方や管理方法まで
最後まで読んでいかがでしたか? 地植えしたオリヅルランは見た目もよく、ガーデニングの良いポイントになってくれるでしょう。また地植えする手順や、病害虫の対処法、冬越しの方法を知れば屋外でも元気に育てることができますよ。
- 霜や雪の当たらない暖かい地域であれば地植えできる
- 南アフリカ原産の多年草で細長い葉が放射状に茂るのが特徴
- オリヅルランの耐寒性は約5℃
- オリヅルランの地植えの適期は5月〜9月
- 地植えする場所の土は水はけをよくする
- 地植えした後は雨があたる場所なら降雨のみで大丈夫
- 冬越し中は水やりを控え、マルチングする
- カイガラムシや炭疽病を見つけたらすぐに対処する
- ガジュマルやペチュニアなどとオリヅルランの寄せ植えも楽しめる
以上のことをご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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