白い彼岸花は珍しいの?特徴から他の色との違いまで徹底解説!

白い彼岸花は珍しいの?特徴から他の色との違いまで徹底解説!
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目次

彼岸花といえば赤い花を連想する方が多いと思いますが、白の彼岸花が存在しているのはご存じでしょうか?白の彼岸花は珍しく、とても幻想的な雰囲気があります。 白い彼岸花はどんな植物なのか、詳しく知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。また白い彼岸花は、赤い彼岸花と何が違うのか気になりますよね。そして実際に見てみたい!と考える方も多いのではないでしょうか。 今回この記事では
  • 白い彼岸花はどんな植物なのか。
  • 白い彼岸花の特徴。
  • 他の色の彼岸花との違い。
  • 彼岸花の呼ばれ方や由来。
  • 不吉・縁起が悪いといわれている理由。
  • 彼岸花の花言葉。
  • 彼岸花が見れるスポット。
について詳しく紹介していきます。この記事を読んでいただくと、白い彼岸花について詳しく知ることができ、実際に彼岸花が見れる場所に足を運べるでしょう。是非最後までご覧ください。

白い彼岸花とはどんな植物?

では、白い彼岸花はどのような植物なのかを詳しく説明していきます。

赤い彼岸花の仲間の一種で、シロバナマンジュシャゲという種類

白い彼岸花は赤い彼岸花の仲間であり、シロバナマンジュシャゲという種類です。シロバナマンジュシャゲの種類はヒガンバナ科の秋咲きの植物となります。

赤い彼岸花の突然変異ではない

白い彼岸花はとても珍しいため「もしかして突然変異?」と考えてしまい、「不吉なことが起きるのでは」と恐怖を感じる方もいますが、突然変異という事実は一切ありません。

繁殖能力が低くとても珍しい品種

白い彼岸花は繁殖能力が低いため、とても珍しい品種となっています。そのため一度も見たことがないという方がとても多く、見た際にはとても驚きついついカメラを向けてしまう方が多いようです。

白い彼岸花の特徴

次に白い彼岸花の色や姿、性質などの特徴についてお話していきます。

白色の花にも黄色がかったりピンクがかったりと個体差がある

白い彼岸花は白色の花だけでなく、黄色やピンクがかったものもあります。純白のものや赤いものに比べ、少しやわらかいイメージの彼岸花で見る人も癒されることでしょう。

お彼岸の季節に花を咲かせる

白い彼岸花は自生することができ、秋のお彼岸の季節になると、茎だけが伸びて先端に一輪の花を咲かせます。開花期は季節が秋から夏に移り変わる9月です。

葉が生える時期と花が咲く時期が違うため葉と花を同時に見れない

白い彼岸花は他の色の彼岸花と同じく、花がほぼ枯れた後の10月ごろに葉が生えてきます。そのため、葉と花を同時に見ることができません。彼岸花の葉は濃い緑色で、30~50㎝ほどの細長い形をしているのが特徴的です。

種を作らずに球根のみで増えていく

白い彼岸花は多年球根植物のため、種を作らず球根だけで増えていきます。球根だけで増えるというと不思議に思われるかもしれませんが球根が分かれて成長する「分球」という方法で彼岸花は増えていきます。

球根には嘔吐や下痢を促す毒性物質がある

白い彼岸花の球根にはリコリンという毒性物質が入っており、少しかじった程度でも激しい下痢や嘔吐に見舞われ、大量に摂取すると死に至ることもあります。球根ほどではありませんが、植物全体に毒性物質が含まれているため、触った後には必ず手を洗うことが大切です。

白い彼岸花と他の彼岸花の違い

次に白い彼岸花と他の色の彼岸花は、いったいどう違うのかについて説明していきます。

一般的な彼岸花は全国的に生息するのに対し白い彼岸花は九州のみ

一般的な彼岸花は全国的に生息しているのに対し、白い彼岸花は主に九州のみに自生しています。九州では群生して咲く姿を見ることができますが、関東地方では白い彼岸花を見かけることはとても珍しい事といえるでしょう。

白い彼岸花は交配種で赤い彼岸花が原種

赤い彼岸花は原種ですが、白い彼岸花は黄色い彼岸花のキョウキズイセンと赤い彼岸花を交配してできたものと言われています。「赤色と黄色を交配してなぜ白色になるのだろう?」と不思議に思われるかもしれませんが、この現象は遺伝子の白化変種と言われ、植物によくある現象と言えるでしょう。

白い彼岸花は他と比べて弱いので育て方に注意しなければならない

白い彼岸花は自生しますが他の色の彼岸花と比べると、弱い植物のため育て方に注意する必要があります。そのため育て方や繁殖させることが難しく、めったに見ることができない珍しい彼岸花と言われるのでしょう。

彼岸花の様々な呼ばれ方と由来

彼岸花は「彼岸花」という呼び名だけでなく、様々な呼ばれ方をします。次に様々な彼岸花の別名と、その由来について説明していきます。

彼岸花:花がちょうどお彼岸の時期に咲くことが名前の由来

「彼岸花」という呼び名は、一番馴染みのある名前で良く知られています。開花時期が秋のお彼岸の時期に当たることで命名されました。

曼珠沙華:赤い彼岸花からサンスクリット語で赤を意味する言葉が由来

彼岸花の別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は古代インドのサンスクリット語で「」を意味します。また天界に咲く花という意味もあり、仏教の教えではおめでたいことが起こる兆しに赤い花が降ってくるというものもあります。曼珠沙華はサンスクリット語ではmanjusakaと書きます。

死人花・地獄花:彼岸が来ると咲くという「死」のイメージが由来

開花期間が1週間ほどにも関わらず、秋のお彼岸の時期を待っていたかのように開花する彼岸花は、あの世とこの世を通じさせていると考えている方が多いようです。また墓地によく植えられていることから「」をイメージさせ、死人花・地獄花という名前をつけられました。 彼岸花の美しい姿に反して「死人花」や「地獄花」という別名に心を刺激される方も多く、アニメやゲーム、映画などのさまざまな作品名として使われることが多いです。

毒花・痺れ花:彼岸花のもつ毒性が由来

彼岸花には、アルカロイドという毒を持っているため「毒花」「痺れ花」と呼ばれるようになりました。田んぼや墓地に彼岸花がよく咲いているのにはこの毒に理由があり、ネズミやモグラなど、獣が死者をあらさないために植えられています。

狐花:狐のひげのように見える花の形が由来

狐花という由来は、花の長いしべが狐のひげのように見えることからきています。また昔からキツネは人をだますという印象があり、彼岸花の不思議な雰囲気の印象と重なったという説もあります。

葉見ず花見ず:葉と花を同時に見れないことが由来

「葉見ず花見ず」は、彼岸花の植物としての特徴が由来となっています。【白い彼岸花の特徴】でもお話したように、彼岸花は葉と花を同時に見ることができません。そのため「葉見ず花見ず」という名前と付けられました。

なぜ彼岸花は不吉や縁起が悪いとされるのか?

彼岸花は不吉だと感じる方が多く、縁起が悪いといわれることが多いですよね。次に、なぜ彼岸花は不吉や縁起が悪いとされているのかについて解説していきます。

お彼岸の時期に次々咲くから

彼岸花はお彼岸の時期になると、次々と花を咲かせます。そのためどうしても「死」という言葉を連想させてしまい、不吉・縁起が悪いと感じてしまうのでしょう。

墓地の近くに咲いていることが多いから

彼岸花は墓地に咲いていることが多いことを理由に、不吉・縁起が悪いと言われています。今まで咲いてなかったのにも関わらず、お彼岸の時期になると真っ赤に花を咲かせる姿が不気味に感じてしまうのでしょう。

花が炎のように見えるから

彼岸花の花は炎のように見え、赤色のものだとさらに燃えたぎるように見えます。そのため家に彼岸花を持って帰ると、家が火事になって燃えてしまうという迷信ができたことをきっかけに、不吉や縁起が悪いと言われるようになりました。

毒があるから

彼岸花には植物全体にアルカロイドという毒があり、食べると下痢や嘔吐、多量に摂取すると死に至ることもあります。そのため、子どもの注意を払うために「彼岸花は毒があるから近づくな」と教える親が多いです。このようなことから、毒がある彼岸花は不吉で縁起が悪いと言われるようになりました。

お祝いとして贈ってはいけない

上記で説明したように、彼岸花は「墓地の近くに咲いている」や「家が火事になる」などさまざまな言い伝えがあることから、お祝いとして贈ることは基本的にタブーだと考えられています。送ってしまった場合には、相手が不快に感じる可能性が高いのでやめておきましょう。

彼岸花の花言葉に怖い意味はある?

次に、彼岸花の花言葉を紹介していきます。また怖い別名が多いように、怖い花言葉があるのかについてもお話していきます。

彼岸花に怖い意味の花言葉はない

彼岸花は怖い別名を付けられていたり、不吉や縁起が悪いと言われているため「花言葉も怖いものがありそう…」と思う方が多いですが、怖い意味の花言葉は一切ありません。反対に、優しい意味をもつ花言葉がとても多く意外性を感じることでしょう。

白い彼岸花の花言葉

まずは、白い彼岸花の花言葉を詳しく紹介していきます。

想うはあなたひとり

白い彼岸花には「想うはあなたひとり」というロマンチックでもあり、切ない花言葉があります。まっすぐに伸び長い茎の先にポツンと一輪の花を咲かせる姿が、一途に一人の人を想う姿に見えたことから、この花言葉がつけられたという説があります。

また会う日を楽しみに

白い彼岸花の花言葉の一つに「また会う日を楽しみに」というものがあります。墓地の近くで植えられていることが多いことから、亡くなった人をひたむきに想う一途な花言葉をつけられたのでしょう。

赤い彼岸花の花言葉

次に、赤い彼岸花の花言葉について詳しく紹介していきます。

情熱

赤い彼岸花の花言葉の一つに「情熱」というものがあります。花びらが炎のように赤く咲く姿が、情熱的なイメージを与えたのをきっかけにつけられた花言葉です。

独立

赤い彼岸花には「独立」という花言葉があります。彼岸花は葉や茎を伴わずに、花茎だけを伸ばして咲く姿から、誰にも頼ることなく一人で独立する印象を与え「独立」という花言葉を付けられました。

悲しい思いで

赤い彼岸花の花言葉には「悲しい思い出」というものがあります。彼岸花の花びらの印象や美しさ、寂しげに咲く姿から、別れをイメージさせたことで「悲しい思い出」という花言葉がつけられたと考えられています。

再会

赤い彼岸花の花言葉に「再会」というものがあります。彼岸花は墓地の近くに咲いていることが多いため「別れ」を連想される花言葉が多いのが印象的です。

あきらめ

赤い彼岸花の花言葉の一つに「あきらめ」というものがあります。彼岸花は開花が1週間程度ととても短いことが由来とされています。

黄色い彼岸花の花言葉

次に黄色い彼岸花の花言葉について詳しく紹介していきます。黄色い彼岸花は、別名ショウキズイセンとも呼ばれています。黄色い彼岸花(ショウキズイセン)は、白と同じくとても珍しい品種の彼岸花です。

追想

黄色い彼岸花(ショウキズイセン)の花言葉に「追想」というものがあります。過去の思いをはせつつも、前向きに生きようという意味を込められた花言葉です。

深い思いやりの心

黄色い彼岸花(ショウキズイセン)には「深い思いやりの心」という花言葉があります。白や赤の色の彼岸花は、優しい意味があるものの寂しくネガティブな印象の花言葉が多いのが印象的ですが、黄色の彼岸花はこのようにポジティブな意味の花言葉が多いのが特徴的です。

情熱や思いやりなどの花言葉から刺青やタトゥーのデザインにされることもある

彼岸花の花言葉には、「情熱」や「思いやり」など愛情のあるものが多いことから、刺青やタトゥーなどのデザインにされることが多いです。オシャレで個性的な印象を与え、男女ともに人気のあるタトゥーのデザインです。

彼岸花の群生地として有名な観光スポット

次に、彼岸花の群生地としての有名なスポットを紹介していきます。是非お近くの方は、お時間のある際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

白い彼岸花が見られる観光スポット

まずは、白い彼岸花を見られる日本の観光スポットを紹介していきます。白い彼岸花を見られる観光スポットはとても少ないため、お近くのエリアにお住まいの方はラッキーですよ!また、遠方の方は次の旅行先に検討するのもいいでしょう。

福岡県築上町・不老山正光寺:毎年9月「白い彼岸花祭り」が開催

福岡県築上町にある不老山正光寺では、毎年9月の見頃に「白い彼岸花祭り」が開催されます。地元の住民の方が大切に育てた結果、100,000本以上の彼岸花を見ることができるようになりました。たくさんの白い彼岸花を見ることができるのはもちろん、農産品や特産品の販売、福引などのイベントもありさまざまな楽しみ方ができることでしょう。

石川県金沢市・香林寺:日本最大級と呼ばれ多くの参拝客が訪れる

石川県金沢市にある香林寺ではたくさんの白い彼岸花がみることができ、開花のピーク期の見頃にはライトアップもされ、幻想的な雰囲気を味わうことができます。またこの場所は、日本最大級とも呼ばれる参拝客数が訪れる、大人気のお寺となっております。

その他多くの彼岸花が見られる名所

次に、その他色の多くの彼岸花が見られる名所をご紹介いたします。たくさんのエリアに名所があるため、お時間がある際は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

岡山県・児島湖花回廊:約40万球が植えられていて圧巻の見応え

岡山県の自然豊かなスポット、児島湖花回路では見頃になると約40万球の彼岸花をみることができます。絨毯のように真っ赤に広がる彼岸花の群生に癒されながらも、自然のパワーで元気をもらえること間違いありません。岡山県にお住まいの方はもちろん、次の旅先に岡山県を検討されている方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

京都府・若宮八幡宮:見渡す限りの赤い彼岸花が特徴的

京都府にある若宮八幡宮では、彼岸花が見頃になるとまるで海のように見渡す限り赤い彼岸花が咲き誇ります。京都は紅葉が美しく見れる大人気な観光地ですが、彼岸花もたくさん見ることができます。

神奈川県伊勢原市・日向薬師近在:「かながわの花百選」にも選ばれた場所

神奈川県伊勢原市の日向薬師近在でもたくさんの彼岸花を見ることができ「かながわの花百選」にも選ばれるほどの名所となっています。神奈川県は都会なイメージがある方も多いと思いますが、日向薬師近在はとてものどかで落ち着く時間が流れているため、癒されること間違いありません。

 埼玉県日高市・巾着田曼珠沙華公園:言わずと知れた彼岸花の観光名所

埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園では見頃になるとたくさんの咲き誇る彼岸花を見ることができます。彼岸花の別名「曼珠沙華」が公園の名前にもなっているため、言わずと知れた彼岸花の観光名所です。 見頃の時期を迎えると巾着田曼珠沙華まつりが開催され、約30万人の観光客が訪れるほどの人気ぶりとなっています。

白い彼岸花は珍しいの?特徴から他の色との違いまで徹底解説!のまとめ

ここまで白い彼岸花やその他の色の彼岸花の特徴や花言葉、観光名所について説明いたしましたが、いかがでしたでしょうか。 この記事のポイントは
  • 白い彼岸花は赤い彼岸花の仲間の一種で、シロバナマンジュシャゲという品種。
  • 白い彼岸花は珍しい品種のため、見たことがない人が多い。
  • 白い彼岸花は真っ白なものだけではなく、黄色やピンクがかったものも存在する。
  • 彼岸花には毒があったり、お彼岸の時期に咲くため死人花や毒花という別名がある。
  • 怖い別名に心を刺激される人が多いことから、アニメやゲームの作品名に使われることがある。
  • 彼岸花は墓地に植えられていることが多いため「また会う日を楽しみに」や「悲しい思い出」などといった寂しい花言葉が多い反面、黄色い彼岸花の花言葉は「追想」や「深い思いやり」などの前向きな印象のものが多い。
  • 白い彼岸花は珍しい品種のため、群生地のスポットが少ない。
  • 白以外の彼岸花は、比較的群生地が多く気軽に足を運べることが多い。
ということになります。彼岸花の言われの理由には、植物の特徴にあることを理解していただけたのではないでしょうか。花言葉には怖いものが多そうだと思っていた方も、多かったと思いますが、優しい意味のものが多いのが事実です。是非有名なスポットにも足を運んでいただけると幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。