ソテツの剪定の頻度や時期は?手順やその後のケア方法まで徹底解説!

ソテツの剪定の頻度や時期は?手順やその後のケア方法まで徹底解説!
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目次

ソテツは南国の雰囲気が漂いとても素敵な植物ですね。その独特な見た目から愛好家も多く、人気の植物です。しかしソテツを育てていると、葉が広く伸びて鬱蒼とした印象になってしまうこともあります。見栄えが悪くなってしまい剪定したいけれど、どう手を付けたらいいのか分からず困っている人も少なくないと思います。 理想的なソテツに育てるためには、どのような事に気を付ければ良いのでしょうか。 そこでこの記事では、
  • ソテツの特徴
  • ソテツの剪定の必要性
  • ソテツの正しい剪定方法
  • ソテツの育て方
上記について詳しく解説していきます。 この記事を最後まで読んで頂ければ、ソテツの剪定の仕方やコツ、育て方のポイントなどを知ることができます。また剪定しないとどうなるのかも説明してきますので、ぜひ立派なソテツを育てる参考にしてください。

ソテツとはどんな植物?

ソテツは、裸子植物ソテツ科の常緑低木です。手入れが少なく育てやすいため、盆栽や観葉植物としても人気です。その樹形は珍しく幹から直接葉っぱを伸ばし、枝を持ちません。生長スピードはゆるやかですが、生命力が強く大きいものでは8m以上にもなります。 ソテツは漢字で「蘇鉄」と書きます。蘇鉄の文字通り、枯れかけても鉄くぎを打ち込むと蘇るという伝承に由来しています。

沖縄や南西諸島原産の植物

ソテツは暖かい地域原産の植物で、約20種類が南西諸島や日本の沖縄など広範囲に生息しています。起源は古く、1億5000万年以上も昔から存在しておりとても強い生命力だという事が分かります。

6~7月に花を咲かせる

ソテツの花は希少で、10年に一回花を咲かせると言われています。開花の時期は初夏の6~7月で、運が良ければ白や黄色の花が鑑賞できます。なおソテツは雄の株と雌の株が別々なので、両方育てていないと受粉ができません。

ソテツの花言葉「雄々しい」

ソテツの花言葉は、その見た目から「雄々しい」とされています。どっしりとした太い幹は枝分かれすることも無く、一本幹で堂々とした佇まいが由来と考えられています。一般的にはシンボルツリーのイメージが強い植物ですね。

ソテツの風水効果

ソテツは風水的には、花の色が黄金色とされており金運が上がると言われています。金運と相性のよい北西や西の方角に置くのが良いとされています。また、玄関に飾ることで邪気を払い幸運が舞い込む効果が期待できると言われています。

ソテツの剪定は必要?剪定しないとどうなる?

ソテツは他の樹木と比べて生長速度が遅いため、基本的にはこまめな剪定は必要ありません。しかし、より健康に育てるためには、古くなった葉をそのままにしおくのはよくありません。では、ソテツを剪定しないとどうなるのでしょうか。

剪定をしないと見栄えや成長に影響を及ぼす

ソテツの葉っぱは大きく広がり生い茂ります。放っておくと新しい葉と古い葉が混在し、樹形が崩れて見た目が悪くだけでなく、日光が全体に届きにくくなることで株に悪影響を及ぼし成長を妨げます

ソテツの見た目を美しく保つ

適切に剪定をしないと、どんどん葉が増えて全体的にボリュームが出すぎてしまいます。ソテツの本来の美しさを保つには、必要以上に茂らせることなく古くなった葉は取り除くことが大切です。

風通しや日当たりを良くする

ソテツの古い葉を除去し風通しや日当たりをよくすることで、成長が活性化されます。その結果、発芽が促されより健康的に育つのです。また、幹の部分にもまんべんなく日光が当たるので害虫が付くのを予防でき、病気にも強くなります

ソテツの剪定をおこなう時期

ソテツの剪定の必要性が分かったところでここからは、いつ剪定をするのが良いのかについて説明していきます。ソテツを育てるにあたって剪定の適切な時期やタイミングを知っておくことはとても大切です。

ソテツの剪定に適した時期は初夏

冬が苦手なソテツは、暖かくなった初夏に剪定するようにしましょう。初夏は新芽が出てくる時期でもあるので、樹形を全体的に整えやすく見た目にも綺麗なソテツに仕上げることができます。

春や秋は問題ないが冬は避けるべき

植物を剪定すると、少なからず株に負担がかかるものです。ソテツは暖かい地域に生える植物なので、春や秋であれば剪定しても弱ってしまうことは無いでしょう。しかし寒い冬はソテツの休眠期になります。いくら生命力が強くても弱って枯れる可能性もあるので冬の剪定は絶対に避けてください。

古い葉が水平より下に下がってきたら剪定のタイミング

ソテツは株の真上から新しい葉を伸ばす特性があります。そのためソテツの葉は、最初上方向に伸びていきますが次の新しい葉の生長とともに次第に横向きになっていきます。葉が古くなって水平より下方向に下がってきたら剪定のタイミングです。

ソテツの剪定に必要な道具

丈夫で硬い葉を持つソテツの剪定には、通常のガーデニング用のハサミでは難しいです。安全に作業を進めるために必要な道具をご紹介します。

刈り込みハサミ

ソテツの剪定には、柄が長くて切りやすい刈り込みハサミが便利です。ソテツの葉は、太くて長いうえにその根元はとても硬いです。刈り込みハサミであれば、両手を使って奥の方にある硬い根元を切り落としやすくなります。

剪定バサミ

葉が長すぎて届かない場合は、剪定バサミで半分に切り取ってから作業することをおすすめします。切り込みハサミを使う前に葉を短くしておくことで、作業がしやすく効率が良くなります。

園芸用の皮手袋

ソテツの葉は、硬く先が尖っています。肌に触れるだけで痛くケガをすることも少なくありません。手袋は必須ですが、軍手では網目が荒くすき間から刺さる可能性があります。園芸用の皮手袋であれば、頑丈ですき間もないので安全です。また、肘下から保護できるタイプであれば安心して作業もはかどります。

ソテツの剪定の方法

ソテツは成長が緩やかなので、他の樹木より剪定の回数は少なくて済みます。年に一回夏頃に古い葉の整理が必要です。

新芽を残して葉の付け根を切る

新芽以外の葉はすべて切り落とします。その際、葉の途中からでなく付け根からしっかりと切ってください。新しい葉は白みがかった色をしておりまだ柔らかいので、間違えて切り落とさないように確認しながら作業を進めます。

不定芽を切り落とす

ソテツには、不定芽とよばれる子株のような芽が幹から伸び出してくることがあります。放置していると大きくなってしまう可能性があるので、見つけたら取り除きます。

丸坊主にする

ソテツが古くなったり、変色が気になったりしたら丸坊主にする方法もあります。大切に育ててきただけに少し勇気がいりますが、丸坊主にすると新芽が育ちやすく綺麗なソテツに生まれ変わります。

ソテツの剪定のコツ・注意点

ソテツの剪定は単純な作業で簡単そうに見えるかもしれませんが、気を付けたいポイントがいくつかあります。剪定時の参考にしてください。

葉柄の根元を残すと枯れる可能性がある

ソテツの剪定をする際は、必ず葉の根元で切り落とします。残った葉柄は茶色く変色し枯れることがあります。枯れた部分には害虫が繁殖しやすく、株全体が病気になったり弱っったりするので注意が必要です。

鋭いソテツの葉先に注意する

ソテツの尖った葉先は危険です。気を付けていても刺さってしまう可能性が高いので、先ほどご紹介したように皮の手袋で保護したうえで作業するようにしてください。 ソテツの剪定は力が必要ですし、庭木として高く成長した株は作業が困難な場合もあります。そんな時は業者に依頼しましょう。植物の剪定が得意な業者に依頼すれば、ソテツの特性を理解したうえで綺麗にカットしてくれます。

剪定後のソテツの育て方

お手入れの手間が少なく育てやすいソテツですが、温暖な気候を好む植物のため育て方にコツがあります。ここからは、鉢植えや地植えのソテツを健康に保つ正しい育て方をご紹介していきます。

置き場所:日当たりの良い場所

ソテツは熱帯地域に自生する植物です。そのため、日当たりが良く風通しの良い場所で育てましょう。暑さに強く、乾燥した場所でも元気に育ちます。

冬越し:5℃以下の環境では鉢植えにして室内で育てる

ソテツは寒い冬は苦手です。気温が5℃以下になる環境では冬越しが難しいので、可能であれば鉢などに植え替えをして室内へ移動させてください。地植えで大きな株の場合は、幹にワラなどを巻き付けて保護してあげましょう。

水やり:土の表面が乾いてから

ソテツは乾燥に強いため、鉢植えの場合は土の表面が乾燥しているときに水を与えるようにします。地植えであれば、水やりの必要はほとんどなく雨水任せで大丈夫です。 水の与えすぎは根腐れの原因にもなるので気を付けましょう。

増やし方:株分け

ソテツは不定芽を子株として株分けで増やすことが可能です。幹にできた不定芽がこぶし大になったタイミングで切り取ります。収穫した株を用土に植え付けて、日当たりと風通しの良い場所で根腐れをしない程度に水を与えて管理します。その後株の成長に合わせて、大きめの鉢に植え替えを行ってください。株分けの適期は春から秋口で5~9月頃となります。

ソテツの剪定の頻度や時期は?手順やその後のケア方法まで徹底解説!のまとめ

ソテツの剪定の必要性について解説してきました。 本記事の内容は
  • 沖縄や南西諸島原産で乾燥に強く、初心者でも育てやすい植物
  • 株の成長を促し、見た目の美しさを保つために剪定が必要
  • 剪定の際は、新しい芽以外の葉を付け根から切り落とす
  • 日当たりと風通しの良い場所で管理し、土の表面が乾いたら水を与える
ソテツは成長スピードが遅く、株が小さいうちは鉢植えで室内の観葉植物として育てる人も多いです。お手入れは比較的簡単で、初心者にもおすすめできます。 年に一回剪定が必要ですが、葉が硬く先が尖っているのでケガをしないように道具を選ぶなどの注意が必要です。また庭木として大きく育ち、作業に危険が伴うようであれば業者に依頼しましょう。 東京寿園には他にも植物に関するたくさんの記事をご用意しております。植物の気になることがあれば、ぜひ参考にしてください。最後までお読みいただきありがとうございました。