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クワズイモという観葉植物を知っている方はどれくらいいるでしょうか?クワズイモはイモ(芋)という名前がつくだけあって、見ようによっては根茎(こんけい)と呼ばれる太い茎の部分は、まるで芋のようです。またそもそも、クワズイモ自体も観葉植物の中では珍しく、そこまで一般的に知られている観葉植物とはいえないでしょう。だからこそ、逆に育てている方を見ると、「本当に観葉植物が好きなんだな〜」と思う所以でもありますよ。 話は変わって、そんなクワズイモは実はお花を咲かせることがあります。しかし、花を咲かせることは、実はかなりの低確率のお話で、ぽんぽんお花を咲かせるわけではありません。 そのため、この記事ではもしクワズイモの花が咲いたらどうすればいいのか、またクワズイモの花が咲いたらどのように管理するのかを以下の流れで解説していきます。
- そもそもクワズイモの花とはなんなのかをご紹介
- クワズイモの花が咲いたらどうすればいいのかを解説
- クワズイモが花を咲かせる条件をご紹介
- クワズイモの花を咲かせる方法とはなんなのかをご紹介
- クワズイモを種から育てるやり方を順番に解説
クワズイモの花とは?
それでは、クワズイモの花が咲いたらするべきなことをお話しする前に、まずはクワズイモの花とはなんなのか、またそもそもクワズイモとはどんな特徴を持った観葉植物なのかについて、基本的な情報をお話ししていくところから始めていきましょう。 クワズイモ(食わず芋)は、サトイモ科アロカシア属(学名はAlocasia Odora)の観葉植物です。特徴的な大きな葉っぱと、根茎と呼ばれる太くて立派な、まるで芋のように見える部分の茎がチャーミングな姿をしています。クワズイモ(食わず芋)と呼ばれるだけあって、根茎はもちろん食べられない芋。もちろん諸説ありますが、食べられない芋のような見た目をしていることから、このような名前がつけられたのではないか、と言われています。 それに、インテリアグリーンとして役割もきちんと担ってくれるおしゃれで人気な観葉植物です。室内においても安定感のある見た目をしており、インテリアとの相性もいいでしょう。中国や東南アジア、インド、日本では沖縄などの温暖な熱帯地域が原産地なので、熱帯ならではの耐暑性と呼ばれる暑さに強い特徴があり、室内での栽培をしたい方には人気の観葉植物です。 また、クワズイモの樹液や葉っぱにはシュウ酸カルシウムが多く含まれています。これには強い毒性があるため、誤って摂取すると消化器官系に有害な影響を及ぼす可能性があります。また、皮膚や粘膜に接触すると刺激を引き起こすことがあるため、もし触れる機会がある方は、必ず手袋などで手を守りながら作業をすることをおすすめします。 それではここから本題に戻り、クワズイモの花とはそもそもなんなのかについて、お話を進めていきます。仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた白い花を咲かせる
クワズイモの花とはそもそもなんなのかというと、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるものになります。この仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた白い花を咲かせるクワズイモは咲かせます。 そもそも仏炎苞(ぶつえんほう)は、花のように見えて実際には花ではありません。仏炎苞(ぶつえんほう)は、本来のお花の部分である肉穂花序(にくすいかじょ)を守るように咲く苞と呼ばれる葉っぱの一種です。 アンスリウムやスパティフィラムなど、そのほかさまざまな観葉植物においても仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる花のような見た目をしている葉っぱが、肉穂花序(にくすいかじょ)を守るように咲く品種はあります。そのため、特別珍しいというわけではありませんが、クワズイモの花が咲いたら、それは珍しいものだと思い写真などで撮って保存し、また翌年や花が咲いた時期にその写真を見ながら鑑賞を楽しむというのもおすすめです。クワズイモの花言葉「復縁」「仲直り」
また、クワズイモの花言葉は、「復縁」「仲直り」という非常に縁起の良い花言葉になっています。クワズイモの花が咲いたらそれは非常に縁起が良いとされ、またその綺麗な白い花は、優美な見た目と魅力的な色合いによって古くから愛され、以下のような特別な意味を持っていると言われています。 クワズイモの花が咲いたら、「復縁」という花言葉を意識しましょう。「復縁」という花言葉は、関係が破綻し、一度は別れた二人の人々に再び結びつく可能性や、過去の誤解や対立を解消し、関係を修復しようとする意志を表現しています。クワズイモの花を大切な方に贈ることは、失われた愛を取り戻し、新たな始まりへの希望を示すサインとして使われることもあります。 一方で、クワズイモの花が咲いたら「仲直り」という花言葉も思い出すと良いでしょう。「仲直り」という花言葉は、先ほどの「復縁」という花言葉とも似ていて、対立や不和があった関係が和解し、再び調和を取り戻すことを象徴しています。生育や成長がうまくいった限られた時期にしか花が咲かないクワズイモの美しい花が咲いたらそれは、調和と平和のサインかもしれません。クワズイモの花が咲いたら、仲間や友人、家族との関係を改善するように心がけてみるのも良いかもしれませんね。 クワズイモの花が咲いたら非常に縁起が良いものとして歓迎し、深い感情や和解への願望を伝えるために、クワズイモの花言葉を添えた花を贈り物として大切な方に贈るのも良いでしょう。クワズイモの花が咲いたらどうすればいい?
続いては、この記事のテーマでもある、クワズイモの花が咲いたらどうすればいいのかについて解説していきます。先ほどもお話しした通り、まずはクワズイモの花が咲いたら、それは縁起が良いものとして喜びましょう。しかし、気持ち的な問題だけではなく、クワズイモの花が咲いたら適切な対応をしないと、健康に影響が出てしまうこともあります。ここからは、クワズイモの花が咲いたらするべきことを2つ解説していきます。それでは一つずつ見ていきましょう。種を取り出して実生する
まず、クワズイモの花が咲いたら、その美しい花を楽しむだけでなく、種を取り出して実生(みしょう)をすることができます。実生は種から植物を元気に育てることです。実生をするのであれば、種を取り出し、別のプランターなどに植え替える必要があるでしょう。その手順を解説して行きます。- 実生を行うためには、まず種を収穫しないといけません。種の収穫は花が終わり、花がしおれた後に行います。種は茶色〜黒い小さな粒状で、花の中にあります。成熟した種は手で簡単に取り出すことができ、初心者さんでも行えるでしょう。
- 次に、取り出した種を清潔にして保存します。まず種についている余計な実や土、埃などは全て清潔に洗い流してください。次に実を乾燥した場所で十分に乾燥させ、湿度を避けて保管する必要があります。
- 種を収穫し、清潔にして保存をしたら、実生のために種まきを行います。種まき用の培養土を用意し、種を軽く埋め、上から薄い土をかけます。種同士は適度な間隔を開けてまいていきます。播いた後、軽く水を与え、土が湿っていることを確認します。水やりは土が乾かないように保つことが大切ですが、水をたくさん与え過ぎると小さな種が流れ出てしまうので注意してください。
- その後、種から新しいクワズイモの芽が発芽し、成長していきます。発芽には時間がかかることがありますので、根気よく待ちましょう。うまく生育できているクワズイモの苗を、日当たりの良い場所で適切に育て、適度な水やりと、必要に応じて肥料を与えることが大切です。
- 最終的に、成長した苗が根詰まりを起こす前に、地植えであれば花壇や庭に、鉢植えであれば一回り大きな鉢に植え替えます。クワズイモは成長が早く、根が広がる傾向があるため、適切なスペースも確保する必要があります。クワズイモの実生は、新しい植物を育てる楽しみと、あなただけのクワズイモを作る楽しさを得ることができます。
成長のために切りとる
また一方で、クワズイモの花が咲いたら、成長のことを考えると花を摘むべきでもあります。というのも、クワズイモの花をそのままにしておくと、栄養が花にばかりいき、本体のクワズイモが痩せて弱ってしまうこともあります。そのため、先ほど解説した通り実生をするのであれば種を取り出して、植え替えをする必要がありますが、そうではなく今後の健康や元気な成長を期待しているのであれば、クワズイモの花が咲いたら早めにカットしてあげるのが良いでしょう。クワズイモが花を咲かせる条件
続いては、クワズイモが花を咲かせる条件について解説をして行きます。クワズイモが花を咲かせる条件というのは、以下の二つになります。以下の二つがきちんと揃った生育環境で育ったクワズイモであれば、通常のクワズイモと比べ高い確率で花が咲きやすいと言われていますよ。それぞれ一つずつ解説していきます。クワズイモの株を成熟させる
クワズイモが美しい花を咲かせるためには、まずクワズイモの株を成熟させることが不可欠です。クワズイモの本体である株は根茎といい、その根茎の中に栄養を蓄えます。この栄養蓄積が花を咲かせるエネルギー源となります。 個体差はありますが、本当の成熟までには数年から十数年かかることもあります。その間、クワズイモの株に十分な肥料や栄養を蓄え、エネルギーを貯める必要があります。急いで花を咲かせようとして躍起になると本末転倒。ゆっくりと成長させることがポイントです。適切な育て方で管理をする必要がある
また、適切な栽培環境で育て、定期的に水やりや肥料を与え、株がしっかりと育つように心がけましょう。クワズイモは高温多湿が好きな植物なので、特に冬場は注意し、これらの条件を適切にコントロールすることも大切です。 クワズイモの株がしっかりと成熟し、栄養をたくさん蓄えたら、美しい花を楽しむことができるでしょう。株の成長を待ち、栽培に必要な環境を整えることが、花を咲かせるための基本です。クワズイモの花を咲かせる方法
それではここからは、クワズイモの花を咲かせる方法についてお話ししていきます。クワズイモの花は先ほどもお話しした通り、生育環境の条件が揃っていないとうまく花を咲かせることができません。そのため、以下のような具体的な栽培方法でクワズイモを育てることで、より健康的な成熟したクワズイモにすることができます。それでは、どのようにクワズイモの花を咲かせるのかについて解説していきます。直射日光を避けた明るい日陰で管理
クワズイモは直射日光に弱い傾向があります。そのため、育てる置き場所を選ぶ際には、明るいが直射日光の当たらない場所が最適です。適度に明るい日陰がある場所が理想的で、午後の強い日差しや西日を避けることが大切です。 それに、クワズイモが直射日光にさらされると、葉っぱが葉焼けを起こし、花の形成が妨げられることがあります。そのため、直射日光を避けた明るい日陰で育てることは、花がより美しく咲く可能性が高まります。管理する置き場所を工夫し、クワズイモにとって快適な環境を用意することが、花を咲かせるコツと言えるでしょう。土の表面が乾いてから水やりをする
また、クワズイモは多湿を好みますが、過度な水分は好みません。そのため、土の表面が乾いてから水を与えることが大切です。適度な乾燥期間を毎回の水やりに設けることで、クワズイモの根が過剰な湿度から守られます。このことにより、花が咲きやすくなります。水やりの際にはたっぷりと水を与え、排水が良い土を使用することが大切です。また、水を与える際には葉や花に水がかからないように心掛けましょう。寒さに弱いため冬は暖かい場所で管理
最後に、クワズイモは寒さに弱い植物であり、低温にさらすと成長が止まり、花を咲かせにくくなります。特に冬は注意が必要です。クワズイモを育てる地域が寒さの厳しいエリアである場合は、室内に取り込むか、温室などで温度管理をすることが望ましいです。 温度はクワズイモの成長に大きな影響を与えるので、適切な温度を維持するために、冷暖房や遮光ネットなどの設備をふんだんに活用することをおすすめします。クワズイモは冬を乗り越えることで、春になると新しい芽を出し、美しい花を咲かせやすくなります。クワズイモを種から育てるやり方
最後には、クワズイモを種から育てるやり方について解説していきます。先ほども少し実生のやり方をお話ししましたが、こちらはより具体的で詳しいものになります。赤い実がなったら種を取り出す
まずは赤い実がなったら種を取り出しましょう。この実は放置しておくと茶色から黒っぽくなってしまうので、赤色段階で収穫することがポイントになります。容器と用土を用意する
次は容器と用土を用意しましょう。種まき用のポットなども販売されていますが、ない場合は紙コップなどで代用しても良いでしょう。排水性の高い土を使用し、水はけをよくして、発芽しやすくさせてあげましょう。種を植える
次は実際に種を植えていきます。種は等間隔に植えていき、なるべく密集させないようにします。種を植えたら土を少しだけ優しく被せます。約1カ月で発芽する
植えることができたら、発芽まで待ちましょう。おおよそ約1カ月で発芽すると言われていますが、個体差もあります。そこまで多くの時間はかからないので、発芽が確認できなくても焦ることはありません。大きくなったら植え替えをする
最後は大きくなったら植え替えをしてあげましょう。植え替え後大きく成長したら適宜剪定なども行いながらより成長させていきます。余分な葉っぱや葉焼けした葉っぱなどは放置しておくと病気などの感染リスクが上がるので、早め早めの剪定を心がけましょう。【まとめ】クワズイモの花が咲いたらするべきことを解説!咲かせる条件や方法まで
いかがだったでしょうか?クワズイモの花が咲いたらするべきことや、花を咲かせるにはどうすれば良いのかまでしっかりとご理解いただけたのではないでしょうか。 今回の記事のポイントは以下になります。- クワズイモ(食わず芋)は、サトイモ科アロカシア属(学名はAlocasia Odora)の観葉植物で、中国や東南アジア、インド、日本では沖縄などの温暖な熱帯地域が原産
- 仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれた白い花を咲かせることがあるが、生育条件が整っていること、数年をかけてきちんと成熟させていることがポイント
- クワズイモの花が咲いたら、種を取り出して実生するか、成長のために切りとるか選ぶ必要がある
- 直射日光を避けた明るい日陰で管理し、土の表面が乾いてから水やりをし、寒さに弱いため冬は暖かい場所で管理すればクワズイモの花を咲かせることができる可能性を上げられる
- 実生のやり方は、種を収穫し、ポットや容器に水はけの良い土を入れ、種をまいて1ヶ月ほど待てば発芽する。大きくなったら植え替えをすることがおすすめ