クリスマスローズの花が咲かない!?原因と対処法を徹底解説!

クリスマスローズの花が咲かない!?原因と対処法を徹底解説!
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目次

クリスマスローズを育てている人にとって、その開花が何よりも楽しみだと思います。愛情持って育てていたのに、毎年咲くはずの花が咲かなかったらとても残念ですよね。なぜ花が咲かないのか、その理由は何か気になると思います。 クリスマスローズの花が咲かない原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。今後咲かせることは出来るのでしょうか。 そこで、この記事では
  • クリスマスローズの特徴
  • クリスマスローズの花が咲かない原因
  • クリスマスローズの花が咲かない時の対処法
  • クリスマスローズの育て方

上記について解説していきます。 この記事を読んで頂ければ、あなたの育てるクリスマスローズの花が咲かない原因が分かります。また正しい対処法や育て方を確認できるので、健康なクリスマスローズを育てる参考になると思います。是非最後までご覧になって、毎年花の鑑賞を楽しんでくださいね。

関連記事:クリスマスローズの育て方|成長後のケア方法から入手方法まで

そもそもクリスマスローズってどんな植物なの?

そもそもクリスマスローズってどんな植物なの?
特徴的な名前で覚えやすいクリスマスローズですが、どのような植物なのでしょうか。実際にクリスマスとどのような関係があるのかも気になりますよね。独特な魅力を持つクリスマスローズの特徴を見ていきましょう。

東ヨーロッパ・西アジアが原産のキンポウゲ科の多年草

クリスマスローズはその名前からバラ科と思われがちですが、実はアネモネやクレマチスと同じキンポウゲ科の多年草です。原産地は東ヨーロッパや西アジアになります。現地ではちょうどクリスマスの時期にバラに似た花を咲かせるため、クリスマスローズと名付けられました。日本では開花の時期が少し異なりますが、花の少ない冬に彩りを与えてくれる貴重な植物です。

冬から早春に花を咲かせる

寒い季節は鑑賞できる花の品種が限られてしまいますが、クリスマスローズは厳しい冬に元気に花を咲かせてくれます。冬もガーデニングを楽しみたい人におすすめの植物です。

8月中旬に花芽をつける

クリスマスローズのように冬から春にかけて花を咲かせる植物は、夏は生育を停止し、次の開花の準備をします。6月頃から花芽を分化させて8月中旬頃には茎の元に花芽がたくさん出てきます。

1月~4月頃が見ごろ

夏の間につけた花芽は、翌年の1月以降に茎が伸び出し花を咲かせます。その後春にかけての1月~4月頃がクリスマスローズの見ごろになります。

丈夫で初心者でも育てやすい

クリスマスローズは、植物の中でも比較的育てやすい品種になります。地植えであれば、水やりの必要もほとんどありません。また寒さに強く、反日陰でよく育つので初心者にもおすすめの植物と言えるでしょう。

クリスマスローズの花が咲かない理由は?

クリスマスローズの花が咲かない理由は?
多年草であるクリスマスローズは、毎年花を咲かせます。しかし、適切な管理ができていないと花が咲かないことがあります。 せっかく花が咲く品種を育てているのに、葉っぱだけでは残念ですね。 ここからはクリスマスローズの花が咲かない理由は何か、その原因と対処法を解説していきます。

育てる環境や状態によって花が咲かないことが

クリスマスローズは、一般的に丈夫で育てやすい植物として知られていますが、葉はたくさん茂っても花が咲かないことも。このような場合、環境や状態が適切でない可能性があります。

クリスマスローズの花が咲かない原因

クリスマスローズの花が咲かないのには、具体的にどのような原因があるのでしょうか。 以下によくある事例をいくつかご紹介しますので、詳しく見ていきましょう。

根詰まり

クリスマスローズを鉢に植えている場合は、根詰まりの可能性があります。根詰まりを起こすと、植物は十分な栄養や水分を吸収できず花が咲かないことがあります

肥料不足

肥料が十分でない場合も花が咲かない可能性があります。クリスマスローズは、肥料を効果的な時期にたくさん与えることで花付きが良くなります。

暑さや乾燥

クリスマスローズは、寒さに強い反面暑さや乾燥には弱いです。直射日光や風に当たる時間が長いと花が咲かない原因になります適切な環境で育てるよう配慮が必要です。

地植えで育てており苗が若い

地植えなどの場合、成長に時間がかかり花が咲きにくい傾向にあります。またクリスマスローズは、発芽してから花が咲くまでに約2年かかるといわれています。購入した苗の花が咲かない場合、まだ若いことも考えられます。

種を採取しすぎている

クリスマスローズの種を採取しすぎると、次の花付きに影響することがあります。種の取りすぎは株を弱らせてしまい、花が咲かないことがあるので注意が必要です。

クリスマスローズの花を咲かせるにはどうする?

クリスマスローズの花を咲かせるにはどうする?
ここまでクリスマスローズの花が咲かない主な原因をご紹介しました。 では、花を咲かせるためにはどのような対処が必要なのでしょうか。ここからは正しい対処法を解説していきます。

根詰まりが原因:植え替えを行う

根詰まりで花が咲かない場合は、植え替えることで解決できます。植物の成長に合わせて適切な大きさの鉢に植え替えましょう。

一回り大きな鉢に植え替えを

株が成長したら、ひと回り大きな鉢に植え替えて根詰まりを防ぎます。植え替えの際には根鉢を崩すことも大切です。

葉数が多い場合は減らす

葉数が多いと見栄えが良く健康的に見えますが、葉に養分がとられてしまうため花が咲かない場合があります。余分な葉は減らして調整しましょう。

肥料不足が原因:肥料を与える

肥料が足りないと花が咲かないことがあります。地植えの場合は、同じ場所で同じ種類の植物を育て続けるのは避けましょう。その植物が好む養分や栄養素を吸い尽くしてしまう忌地現象を起こす可能性があります。

クリスマスローズは多くの肥料を必要とする

クリスマスローズは時期や頻度に気を付けて、肥料をたくさん与えればきれいな花を咲かせます。適切な時期や頻度は以下の通りです。

施肥の時期:10月~5月頃、花後の4月頃

クリスマスローズの生長期である10月~5月頃と、花が咲き終わった4月頃のタイミングで緩効性の肥料を与えるのが効果的です。

施肥の頻度:1週間~10日に1回程度

肥料は1週間~10日程度に1回与えましょう。特に鉢植えの場合は水やりで栄養分が流れ出て肥料不足なってしまうこともあるので、忘れずに補ってください。

暑さ・乾燥が原因:適切に管理する

クリスマスローズは暑さと乾燥に弱い植物です。夏の暑さはもちろん、冬の室内などでエアコンの風が当たるのも花が咲かない原因になるので注意が必要です。環境が悪いと根腐れや日焼けで株が弱ってしまいます。葉が黄色くなっている場合は根腐れが考えられますので、腐った根を取り除いて植え替えをしてください。植え替え後は、風の当たらない半日陰で育てましょう。

種の取りすぎが原因:採取を避ける

種を作るにはたくさんの養分を必要とします。そのため種を取りすぎると株に負担がかかり、弱らせてしまいます。初めて花を付けた株にはまだ体力がないので、種の採取は避けた方が良いです。開花して2年目から行いましょう。

花を咲かせるためのお手入れ方法

花を咲かせるためのお手入れ方法
クリスマスローズの花が咲かない原因と対処法が分かったところで、ここからは日頃のお手入れについてご紹介していきます。定期的に行うように心がけることで、株が疲れにくく花を咲かせやすくなります。

古葉取り

クリスマスローズのお手入れのひとつに、古葉取りがあります。見栄えを良くするだけでなく、健康な株を育てるためにも必要な作業です。

株元の日当たりをよくする

古い葉をそのままにしておくと、日光が株元に届きにくくなります。古葉取りをして日当たりをよくすることで花芽の生育を促します

古葉取りの時期:11月~12月頃

古葉取りは新芽が出る秋の11月~12月頃が適しています。

古葉取りのしかた

枯れて変色したものや、傷んでいるものを選んで付け根から切り落とします。その際、花芽を傷つけないように注意してください。

花がら摘み

花がら摘みは、クリスマスローズに負担をかけないためにも必要なお手入れになります。

株を休ませるため種を付ける前に摘み取る

クリスマスローズが種を多く付けると、その分養分を必要として株に負担がかかります。そのため、花がら摘みは種を付ける前に済ませるようにします。その際茎を残すと腐って病気になる可能性もあるため、花茎も一緒に取り除いてください。。

色が褪せてきたら切り取る

クリスマスローズの花は見ごろが長いので、その間はしっかり鑑賞を楽しんでください。花がら摘みを急ぐ必要はありません。色褪せて変色してきたら花と花茎を摘み取りましょう。

株分け

植物を分割して増やすことを株分けと言います。同じ性質の植物を増やす目的や、大きくなりすぎた株を調整する時にも株分けをします。

株が大きくなったら分けて増やせる

クリスマスローズの年数が経ってくると、株の周囲からしか発芽しなくなり花芽も少なくなってしまいます。7~8年経って大きくなったら、株分けして新しく育てることをおすすめします。

株分けの仕方

株分けの手順は以下になります。
  1. 根を痛めないように土を払います
  2. ひと株に3個以上芽が付くように切り分ける
  3. 新しい用土に植え替える
  4. 1週間は風を避け水を控えめにする
  5. 株分けから1ヵ月は肥料は控える

クリスマスローズの基本的な育て方

クリスマスローズの基本的な育て方
最後にクリスマスローズの基本的な育て方をご紹介します。 正しい栽培方法で、是非綺麗な花を咲かせる参考にしてください。

置き場所

クリスマスローズは育てる場所がとても重要です。季節に合わせて正しく管理する必要があります。

秋~春は日当たりの良い場所に置く

10月~4月頃は生育が活発になるので、日向に移してたくさん日光を浴びさせます。

夏は直射日光が当たりすぎない場所を選ぶ

夏は休眠期になるので、直射日光を避けて日陰に移動させます。しっかり管理して夏越しをしましょう。

鉢植えの水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと

地植えの場合はほとんど水やりの必要はないのですが、鉢植えのクリスマスローズは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 夏は生育が停止するので、水やりの回数を少し減らすようにします。

植物を丈夫で美しく育てるには、その性質にあった土に植える必要があります。クリスマスローズに適した土で栽培しましょう。

水はけと水持ちの良い土がよい

クリスマスローズには、水はけも水持ちも両方良い土が望ましいです。休眠状態になる夏は根腐れを起こす可能性があるので、どちらかというと水はけの良さを重視しましょう。

クリスマスローズ用の土が便利

クリスマスローズには、適度な比率で用土をブレンドした専用土が販売されています。市販の専用土であれば、園芸初心者でもチャレンジしやすいですね。

肥料

適切な時期に肥料を与えることで、美しく健康な株に育ちます。

肥料を与える時期:9月末頃~5月下旬頃

生育期の9月末~5月下旬頃に施肥を行います。花付きの良さにも影響するので忘れないようにしましょう。

肥料の与え方

生育期の間はリン酸の多い液体肥料を月に2~3回を目安に与えます。 気温が上がる6月以降は休眠期に入るので施肥は控えます。

植え替え

鉢植えのクリスマスローズの株が成長して大きくなったら、根詰まりを防ぐためにも植え替えが必要です。

植え替えのタイミング:1~2年に1回が目安

育ちが旺盛で根が良く伸びるクリスマスローズは、1~2年に1回を目安に植え替えをします。葉が黄色くなったり、根がはみ出したりしたら根詰まりしている可能性があるので植え替えをしましょう。

植え替えの時期:10月~3月

植え替えに適した時期は10月~3月になります。生育期にしっかり根を伸ばして育ちやすいように大きめの鉢に植え替えます。

植え替えのしかた

植え替えの手順は以下になります。
  1. 生育期に根が伸びるため、一回りから二回り大きい鉢を準備します
  2. 根鉢をほぐし、古い土と傷んだ根を取り除きます
  3. 新しい鉢の真ん中に株を置き、周りに土を入れていきます
  4. 芽が隠れないように注意して、上にも土を乗せ軽く押し付ける

増やし方

クリスマスローズを増やしたい時、苗を買わなくてもお家の株から増やす方法があります。特に難しいことはありませんので、是非挑戦してみてください。

株分け

大きく成長した株を分割して増やす方法です。株に負担をかけないように、ひと株に3芽ほどつけて大きく切り分けるのがポイントです。

種まき

春に採取した種を使って秋に種まきをします。発芽するまでは土の表面が乾いたら水を与えましょう。4~5ヶ月経つと発芽してきます。時間はかかりますが、難易度が高いわけではありません。

こぼれ種

前の年にこぼれた種が、翌年の2月頃に発芽していることがあります。このような苗も他のものと同様育てる事ができます。こぼれ種から育った苗は自家受粉の可能性が多く、違う系統の花が咲くこともあります。

クリスマスローズの花が咲かない!?原因と対処法を徹底解説!のまとめ

今回はクリスマスローズの花が咲かない原因や対処法について解説しました。また、合わせて基本的な育て方についても説明しましたがいかかでしたでしょうか。 この記事のポイントは、
  • クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草で、冬に花を咲かせる植物である
  • 根詰まりや肥料不足、暑さや種の取りすぎが花が咲かない原因になる
  • 株の成長に合わせた植え替えや適切な施肥、暑さや乾燥を避けて管理することが大切
  • 基本的に水は土の表面が乾いたら与える程度で良く、生育期に施肥すること、夏は直射日光を避けて育てる
でした。 冬に花の鑑賞が楽しめるクリスマスローズは、地植えでも鉢植えでも育てやすくとても人気の植物です。基本の育て方とお手入れ方法に気を付ければ、元気にすくすくと育ち毎年花を咲かせ、寒い冬に癒しを与えてくれるでしょう。この記事を参考にしてクリスマスローズの華やかな姿をより長く楽しんでくださいね。 東京寿園では、他にもたくさんの植物の記事を掲載しております。植物を育てる参考に是非ご活用ください。最後までお読み頂き、ありがとうございました