目次
- そもそもクリスマスローズってどんな植物?
- クリスマスローズの育て方のポイント
- クリスマスローズが成長したらすること
- クリスマスローズの増やし方
- クリスマスローズの入手先と種類
そもそもクリスマスローズってどんな植物なの?

クリスマスローズの基本情報
クリスマスローズは人気の高い多年草となっており、様々な種類が存在します。花色や花形のバリエーションが豊富なので「好みの花を探してみる」という楽しみ方もあります。東ヨーロッパ・西アジアが原産のキンポウゲ科の多年草
クリスマスローズは東ヨーロッパ・西アジアが原産のキンポウゲ科の多年草です。寒冷知識に適応した性質をもっているため、寒冷な気候でも生育することができます。冬から早春に花を咲かせる
クリスマスローズは冬から早春にかけて花を咲かせます。ただ、開花時期は地域によって異なり、寒冷な地域であれば12月から1月、それより温暖な地域であれば1月から3月にかけて花が咲くことが多いです。丈夫で初心者でも育てやすい
クリスマスローズは耐寒性が高く、乾燥にも耐えることができます。また、日陰の環境であっても育てることができ、害虫や病気に対しても抵抗力を持っています。 そのため、初心者であっても育てやすく、適切な育て方をすることで長く生育を楽しむことができます。クリスマスローズの花言葉
クリスマスローズには様々な花言葉があります。花言葉は文化や地域によっても異なることがあるため、文脈を考慮して贈るようにしましょう。「いたわり」
クリスマスローズの花言葉には「いたわり」という意味があります。そのため「大切な人をいたわりたい、優しくしたい」といった気持ちを伝えることができます。「私の不安を和らげて」
原種のクリスマスローズには清らかな芳香があって、古代のヨーロッパでは心を癒してくれる効果があるとされていたそうです。これが由来となって「私の不安を和らげて」という花言葉になりました。「私を忘れないで」
中世ヨーロッパでは、恋人が戦場に向かう騎士にクリスマスローズを贈っていたそうです。このことが由来となって「私を忘れないで」という花言葉が付けられました。「なぐさめ」
クリスマスローズの花言葉には「なぐさめ」という意味も込められています。そのため、友人が落ち込んでいる時などに贈ってあげても良いでしょう。「追憶」
クリスマスローズの花言葉には「追憶」という意味もあります。こちらも中世の騎士が戦場に向かう時、愛する人にクリスマスローズを贈る習慣があったことが由来とされています。
関連記事:クリスマスローズの花言葉とは?花言葉の由来から贈られるシーンまで紹介!
クリスマスローズの育て方のポイント①:栽培場所

地植えの場合
クリスマスローズは地植えをすることによって、自然と調和した景観を作り出すことが可能です。また、地植えのクリスマスローズの方が鉢植えよりも耐久性が高いと言われています。直射日光の当たりすぎない場所を選ぶ
クリスマスローズは直射日光を嫌うため、直射日光の当たりすぎない風通しの良い日陰を選びましょう。特に暑い日に直射日光が当たり風通しも悪い場所に置くと、葉が枯れてしまうリスクがあります。木の下など半日陰に植えるとよい
木の下などの半日陰もクリスマスローズを植えるのにおすすめです。クリスマスローズは風の強い場所では枯れやすいので、木などの障害物の近くに植えると健康に育ちやすいです。鉢植えの場合
クリスマスローズを鉢植えで育てることによって、庭やテラスなどに持っていきインテリアとして楽しむことができます。また、土壌や水の条件をコントロールしやすいというメリットもあります。10~4月頃は日当たりの良い場所に
10~4月頃は日光がそこまで強くないため、日当たりの良い場所で育てましょう。このようにすることで光合成も促進でき、健康的な育て方をすることができます。5~9月頃は半日陰で管理する
5~9月頃は直射日光も強くなるため、半日陰で管理をしていきましょう。気候に応じて適切な育て方をすることで、枯れたり病気になるリスクを予防することができます。クリスマスローズの育て方のポイント②:水やり

地植えの場合:基本的に水やりの必要はない
クリスマスローズを地植えする場合、基本的に水やりの必要はありません。暑い時期に何日も雨が降らない場合など、特定の状況下で水やりをしていきましょう。鉢植えの場合
クリスマスローズを鉢植えで育てる場合は定期的な水やりが必要になります。ただ、季節によって水やりの仕方が変わってくるので、ここは押さえておきましょう。春~秋の場合:土の表面が乾いたらたっぷりと
春~秋にかけてはクリスマスローズの生育期になります。そのため、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしてください。夏の場合:乾かし気味にする
夏は高温多湿なため、クリスマスローズが根腐れを起こしやすくなってしまいます。そのため、やや乾かし気味に水やりをしていきましょう。
クリスマスローズの育て方のポイント③:土

水はけと水持ちのよい土を好む
まず、水はけと水持ちのよい土を選びましょう。土の水はけが悪いと根腐れの要因となってしまう可能性があり、土の保水力が低いと水切れを起こして枯れてしまうリスクがあります。これら予防できる土を選ぶことが重要です。初心者は市販のクリスマスローズ専用土が便利
園芸では草花の育て方に合わせていくつかの用土を混ぜて使うことがありますが、初心者の場合はどうすればいいのか分かりにくい場合もあると思います。そのため、初心者の方はクリスマスローズ専用土を使うことで失敗を減らせるのでおすすめです。自作する場合
「クリスマスローズの土は自分でブレンドしたい」という方もいらっしゃると思います。そこでここからは、用土を自作する場合の配合比について説明していきます。赤玉土4:腐葉土3:軽石3の配合土
まず、「赤玉土4:腐葉土3:軽石3」の配合土がおすすめです。それぞれをバランスよく配合した用土となります。なお、赤玉土は赤土を乾燥させて粒状に加工した土、腐葉土は樹木の葉や枝が微生物によって分解され土状になったものを指します。赤玉土5:腐葉土4:鹿沼土1の配合土
「赤玉土5:腐葉土4:鹿沼土1」の配合度もおすすめです。鹿沼土は火山灰が固まってできた軽石の一種であり、用土に混ぜることによって水はけをよくする効果があります。植え付け1週間前に元肥を混ぜ込む
クリスマスローズの植え付け1週間前に元肥を混ぜ込んでおきましょう。こうすることにより、クリスマスローズがより栄養を吸収しやすくなります。
関連記事:クリスマスローズに最適な土とは?おすすめの土から配合方法まで解説
クリスマスローズの育て方のポイント④:肥料

年に3回固形肥料を与える
クリスマスローズには年に3回固形肥料を与えましょう。時期は10月、12月、2月頃です。生育期は月に2~3回液肥を与える
10~4月といった生育期は月に2~3回液肥を与えましょう。液肥とは、肥料成分を水に溶かした液体の肥料のことを指します。夏に与えると逆効果に
夏に肥料を与えると、根や株を痛めてしまう可能性があります。クリスマスローズの育て方としては逆効果になってしまうのでやめておきましょう。
関連記事:クリスマスローズに肥料を与える時期とは?失敗しない注意点を解説
【成長したらすること】クリスマスローズの植え替え

植え替えのタイミング:1~2年に1回が目安
植え替えのタイミングは1~2年に1回が目安となります。1~2年に1回の植え替えをすることによって、クリスマスローズの健康と美しさを維持しやすくなります。植え替えの時期:10月~3月
植え替えの時期としては10月~3月が適切といえます。10月~3月は気温も低く、植物がストレスを感じにくくなっているためです。植え替えのしかた
クリスマスローズの植え替えをする場合、株を大きくしたい場合は一回り大きな鉢に植え替えましょう。そのままの大きさを維持したい場合は、根を半分くらい切って、同じ大きさの鉢に植え替えます。
関連記事:クリスマスローズの植え替えを解説!必要なものや失敗しないコツまで
クリスマスローズの増やし方

株分け
クリスマスローズを枝分けすると、1つの枝から複数の新しい枝を得ることができます。ここでは、株分けのしかたや育て方、時期について説明します。大きな株を分けて増やす方法
クリスマスローズの親株は大きな株を選びましょう。健康で成熟した株を選ぶことによってダメージが少なくなります。株分けの時期:9月上旬~11月
株分けの時期は9月上旬~11月が良いでしょう。この時期はクリスマスローズが休眠状態になるので、根を傷つけにくくなります。株分けのしかた
株分けは、根を傷めないように土を払って、1株に3個以上芽が付くようにハサミなどで切り分けていきます。そして、切り分けた根をそれぞれの鉢に植え付けます。種まき
種をまき時間をかけて育てるのも、園芸の醍醐味の一つです。ここからは、種まきの時期や方法について説明します。種まきの時期:9月~10月
種まきの時期は9月~10月が適切です。この時期に種まきをすると翌年の1月末頃には土中から双葉が現れて発芽します。種まきのしかた
まず、採取直後の感想した種子を水で戻し膨らませます。次に赤玉土中粒を入れた7~8号程度の鉢に茶袋を赤玉土と一緒に入れて灌水します。その後、鉢に覆いをして直射日光が当たらないようにし保存します。 9月中旬~10月中旬頃になったら鉢に赤玉土小粒を7分目ほど入れて用土を濡らし、保存したクリスマスローズの種を1センチ間隔で蒔いていきます。双葉の下まで土で隠すのがポイント
必ず双葉の下まで土で隠すようにしましょう。双葉の下まで土で隠すことによって、双葉の付け根からの発根が多くなり、元気な苗を作れます。こぼれ種から発芽することも
クリスマスローズはこぼれ種から発芽することもあります。その場合は、他の苗と同様の育て方をしていくことが可能です。
本葉が出た頃にポットに移す
本葉が出た頃にポットに移すことによって、他の苗と同様の育て方ができます。細い根に傷を付けないように注意して植え込みましょう。こぼれ種の苗は生育や花色に難点が出ることが多い
ただ、こぼれ種から咲かせたクリスマスローズは系統の違う花と交雑している可能性があるので、生育や花色に難点が出てしまうことが多くなります。
関連記事:クリスマスローズのこぼれ種を放置するとどうなる?発芽条件まで解説
クリスマスローズはどこで入手できる?

ここからは、クリスマスローズの入手場所について説明していきます。入手できる場所は多いので、まずは気軽に見に行ってみましょう。
関連記事:人気のクリスマスローズの種類を紹介!選ぶコツから基本のケア方法まで
園芸店
まず、園芸店が挙げられます。異なる園芸店を見比べて、自分の予算や育て方に合ったクリスマスローズを選びましょう。ホームセンター
ホームセンターでもクリスマスローズを購入することができます。買い物のついでに見るのも良いでしょう。通販
通販でクリスマスローズを購入することも可能です。実物を見ることができないため、不明点はショップに問い合わせてみましょう。童仙房などの専門店も
童仙房などのクリスマスローズ専門店もおすすめです。相談をすることで最適なクリスマスローズを選んでもらうことができます。「クリスマスローズで何を選んだらいいか分からない」という方は童仙房で調べてみましょう。
クリスマスローズにつきやすい虫やかかりやすい病気
クリスマスローズにつきやすい虫やかかりやすい病気について見ていきましょう。
クリスマスローズの種類

さまざまな姿のクリスマスローズが存在する
ここからは、さまざまな姿のクリスマスローズについて説明していきます。是非お気に入りのものを見つけていきましょう。一重咲き・八重咲き、有茎種・無茎種など種類は様々
クリスマスローズには、一重咲き・八重咲き、有茎種・無茎種など様々な種類があります。一重咲きや八重咲きなどの種類は22品種ほどあるとされており、種類によって雰囲気や特徴、育て方も違ってきます。花びらの縁にピコティが入るものも
クリスマスローズの中には、花びらの縁にピコティが入るものも存在します。ピコティは、花びらの縁に小さな鋸歯状の模様や波状の模様がある、という特徴があります。クリスマスローズ・ニゲル:原種の一つで白い花をもつ
クリスマスローズ・ニゲルは原種の一つで白い花をもっています。ニゲルの花は5つの花弁に多数の雄しべや雌しべを持つ、典型的なクリスマスローズの形状となっています。氷の薔薇:ワインレッドの珍しい色の花
氷の薔薇はワインレッドの珍しい色の花となっています。氷の薔薇はニゲル種、ガーデンハイブリッド種と多くの交配や育種を重ねながら生まれたクリスマスローズです。ヘレボルス・フェチダス:有茎種のクリスマスローズ
ヘレボルス・フェチダスは有茎種のクリスマスローズです。ヘレボルス・フェチダスは「葉や茎をつぶすと変わった臭い匂いを発生する」ためにこの名がついたといわれています。ステルニー:マットなシルバーリーフで軸が赤いのが特徴
ステルニーは、マットなシルバーリーフで軸が赤いのが特徴となっています。ステルニーは葉の縁に切れ込みがあり、鉢植えにしてもおしゃれです。クリスマスローズ・ピンクフロスト:ピンク色の大輪の花を咲かせる
クリスマスローズ・ピンクフロストは、ピンク色の大輪の花を咲かせるのが特徴です。ピンクフロストは気温や日照条件で花弁の色が変わるので、美しい見栄えを楽しめます。ウィンターベル:丈夫で育てやすく、クリームグリーンの花をつける
ウィンターベルは丈夫で育てやすく、クリームグリーンの花をつけるのが特徴です。ウィンターベルはおとなしい花色にはなりますが、花付きが良いためゴージャスな見栄えとなります。オリエンタリス:原種の一つでピンクや赤の花
オリエンタリスは原種の一つでピンクや赤の花が咲きます。原種としては、オリエンタリスは無茎種、ニゲルは有茎種もしくは中間種に分類されます。マリア:大輪の豪華な花を咲かせる
マリアは大輪の豪華な花を開花させます。マリアは他のニゲル種とは違った雰囲気があり、花のサイズは10cmほどになることもあります。マエストロ:クリーム色やダークピンクの複色の花
マエストロはクリーム色やダークピングの複色の花となっています。マエストロはニゲルとリビタスの原種間交配種で、花付きの良さはニゲルを引き継いでいます。リビダス:灰色がかったグリーンからピンクの花
リビダスは灰色がかったグリーンからピンクの花となっています。リビダス希少品種のクリスマスローズで、珍しい花色と葉を楽しむことができます。グレンダグロス:白色の花弁に赤色の覆輪のある花
グレンダグロスは白色の花弁に赤色の覆輪がある花となっています。グレンダグロスは葉脈が白く、抜け葉に模様が出るのが特徴です。フラワーデザイナーが解説!クリスマスローズの育て方のコツ


クリスマスローズの育て方|失敗しないポイントや長生きさせるコツを紹介のまとめ
ここまで、クリスマスローズの育て方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは- クリスマスローズの育て方は栽培場所や水やり方法、土の選定が重要
- クリスマスローズは植え替えすることで成長の促進ができる
- クリスマスローズは様々な場所で入手ができる