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細長く尖った葉が特徴的で丈夫なため、観葉植物初心者でも育てやすいユッカ。シャープですっきりとした見た目は家でのインテリアや贈り物としても人気の観葉植物です。誰でも簡単に育てることができるユッカですが、間違った方法で育てると枯れてしまうことがあります。
そこで今回はユッカの枯れる原因や対処法などを以下の通りまとめました。
- ユッカの基本情報
- ユッカが枯れてしまう原因
- ユッカが枯れてしまったときの対処方法と復活方法
- ユッカの適した育て方
観葉植物のユッカとは
まずは観葉植物のユッカとはどのような植物なのか。ユッカのことについて簡単に解説していきます。ユッカの基本情報
ユッカはリュウゼツラン科イトラン属(ユッカ属)の総称で、北アメリカ大陸から中央アメリカ大陸の乾燥した地域を原産としています。高温多湿の環境を好み、暑さに非常に強く寒さにはやや弱くじめじめした環境は苦手な植物です。種類によって大きさはさまざまですが、草丈が30cmから150cmまで成長する種類もあります。ユッカは白い花も咲きますが、葉の印象が強い植物です。ユッカの葉は先端が鋭く尖って剣のような形になり、縁には細かいギザギザを持つのが特徴。ユッカは高温多湿の環境が育つのに適しており、寒さにもある程度強いことから育てやすい人気の観葉植物。観葉植物を初めて育ててみる方にユッカはとてもおすすめです。ユッカの別名は「青年の木」
ユッカは別名「青年の木」と呼ばれています。ユッカの葉先が鋭く上に伸びていくこと、太い幹の姿から連想され青年の木と呼ばれてきました。また新芽を次々につけることや、尖った葉をまっすぐに伸ばしていくさまを雄々しい青年の姿に連想づけられて別名がつけられています。ユッカの花言葉:「勇壮」「偉大」
ユッカの花言葉は別名の青年の木から連想され、「勇壮」や「偉大」など凛々しい花言葉がついています。また放射線状に茂る葉の間から長い茎を伸ばし、白く美しい花が空に向かって咲く様子から「颯爽」という花言葉もつきました。 ユッカは風水でもポジティブな意味があり、成長や発展を意味し仕事運・金運が良いとされています。鋭く尖った葉は魔除けに効果があるとされ、玄関などに置くと悪い気が家の中に入るのを防ぐ効果が期待できるでしょう。 花言葉や風水でもポジティブな意味が多いため、贈り物やインテリアにぴったりの観葉植物です。ユッカが枯れる原因
ユッカは生命力が強い植物のため、簡単には枯れません。そのため枯れる原因はだいたい同じ理由です。今回はユッカが枯れる主な原因について8つの原因を紹介いたします。①水切れ
ユッカは乾燥を好む植物ですが、水を与えずに放置していると枯れてしまいます。水やりを行わずに完全に乾燥した状態が何日も続くと弱っていき、葉先が変色したり萎れて枯れてしまう。ユッカの成長が止まる冬場は水やりを控えめにしても大丈夫ですが、夏場は水分蒸発量が増えてしまいます。夏場の水切れには注意し、十分な水の量を与えてください。②水のやりすぎ
ユッカは乾燥を好む植物で、水を与えすぎると根の部分が加湿状態となり、根腐れを引き起こしてしまいます。また受け皿に残っている水を放置するのも根腐れの原因です。土が湿っているのに葉が枯れていたり、根が黒い状態になっていれば根腐れを疑ってください。水は植物の状態を見て適切な量を判断しながら与えましょう。③根詰まり
根詰まりを引き起こすと土の隙間に根がどんどん入り込んで栄養や水分を上手に取り入れることができなくなります。また成長も妨げられるため植物にストレスがかかってしまい、元気がなくなる。根詰まりを引き起こすと葉先から枯れてきたり鉢の穴から根がでてきます。そういったサインが見られたらすぐに植え替えを行ってください。④日光不足
ユッカは耐陰性のある観葉植物のため日が当たらなくても育てることはできます。しかしユッカは温暖な地域が原産のため、日光に当たらないとうまく育ちません。日照不足が続くと葉が細くなったり黄色く垂れてきます。また日光を求めて茎のようなものがひょろひょろと伸びる徒長と呼ばれるものが発生してしまうでしょう。1度徒長してしまったものは元には戻らないため剪定してください。日光に当たらないと元気に育たなくなったり形が崩れていくため、必ず日光に当てながら育てていきましょう。⑤乾燥:エアコンの直風に注意
ユッカは乾燥に強い植物ではありますが、乾燥しすぎもよくありません。室内で育てる場合はエアコンの風に注意しましょう。エアコンの風が直接当たると水分が蒸発し、葉が茶色く変色してカラカラに枯れていきます。直接エアコンの風が当たらなくても室内の空気が乾燥しているとうまく育ちません。特に冬場は乾燥しやすく暖房の風には注意してください。エアコンの風が直接当たるような場所や乾燥している場所は避けて、ユッカを置き湿度に注意しながら育てていきましょう。⑥寒さ:3度以下だとユッカは枯れる
ユッカは寒さにはやや強い植物で、日本の暖かい地域だと地植えも可能ですが、寒冷地では地植えして冬越しは難しいです。ユッカは気温が3度を下回る場所で育てるとだんだん弱っていきます。そのため寒冷地などの寒い地域では冬は必ず室内で管理して冬越しを行ってください。室内で管理するとしても窓際や冷え込みやすい場所は避けて栽培しましょう。⑦害虫:葉っぱの裏に付いていることが多い
ユッカを枯らしてしまう原因は育て方や原因だけでなく害虫によるものも多いです。害虫はよく葉の裏側に寄生することが多く、樹液を吸い栄養を奪います。観葉植物で多い害虫はハダニやカイガラムシです。葉に白い斑点のようなものやかすり傷のようなものがついていたら、葉の裏を確認してください。また葉の裏側に白い貝のようなものがあればカイガラムシの可能性が高いです。見つけたらすぐに取り除きましょう。⑧病気
ユッカでよくみられる病気が3つほどあります。3つの病気について解説いたしますのでご覧ください。軟腐病
軟腐病は下葉が黄色くなったり、新芽がどんどん腐っていく病気です。軟腐病の原因は細菌感染になり、根や幹の傷口から感染して病気になります。繁殖すると養分の通り道をふさいでしまい、うまく養分が回らず萎れて枯れていってしまいます。また、軟腐病を発症し植物全体に感染していくと根元も腐っていき悪臭が発生します。うどんこ病
うどんこ病は葉の表面が白い粉を振ったような見た目になる病気です。うどんこ病は土や空気中の糸状菌がユッカに付着して繁殖するため、カビの一部になります。カビは成長の妨げや見た目もよくないため、喚起をこまめにしたり発見したらすぐに対処を行ってください。すす病
すす病は葉が黒い粉でおおわれているような見た目になる病気です。すす病は害虫(カイガラムシ)の排泄物を放置している場所からカビ(糸状菌)が付着し、すすがついたようになります。葉っぱ全体にカビが付着しているわけではないため、気づいたらすぐに排泄物と一緒に取り除いてください。どんなユッカが枯れている?判別するサイン
ユッカは生命力が強い植物のため、弱っているサインが出てもすぐには枯れません。症状が弱いうちにこういったサインを見つけ、対処法を探してください。葉っぱの先端が茶色く変化している
ユッカの葉が茶色く変色しているのは水分が大きくかかわっています。水を与える量が多すぎても少なすぎてもユッカにとってはよくありません。土の状態や周りの気温に合わせて水を与えましょう。また葉先が黄色く変色するのは寒さや根腐れからくることが多いです。葉っぱの先端が変色し始めてきたら根腐れを疑うか育てる環境を見直してみてください。葉が垂れ下がってくる
ユッカの葉が垂れ下がってくる原因は日照不足や水の与えすぎ、少なすぎが多いです。水の与えすぎで根腐れを引き起こし、根が呼吸できなくなりユッカの葉が垂れていきます。また夏場は蒸発しやすく水を吸収する量も多いため、水切れが多いです。冬場も暖房の風や気温に左右されることもあるため、与える水の量・気温に気を付けながら育てていきましょう。日照不足でも葉が垂れることもあり、少しずつ日光にならしながら日当たりのいい場所へ移動させてください。葉の先が薄くなっている
ユッカの葉先が薄くなってきたら、育てている環境や手入れの方法に問題があるかもしれません。ユッカの葉先が薄くなってくるのは枯れる初期症状です。そのため育て方や環境を見直せば回復する見込みはあります。1つ1つ確かめながら育てていきましょう。木の幹がやわらかい、液体が出る
ユッカの幹がぶよぶよと柔らかくなっている、液体が出る状態になっているのは水の与えすぎが多いです。幹が柔らかくなっている時点で症状は重いため、回復は難しい。ユッカの幹が柔らかくなる前に葉先が変色したり葉が垂れ下がるなどいろいろな症状が出るため、早めに気付いて水の量を見直してください。新芽が成長しない
ユッカの新芽が成長しないのは栄養が足りていないか根腐れがおきているかです。新芽がなかなか成長しないのであれば日当たりのいい場所に徐々にならしていきながら移動し、緩効性肥料を与え水やりを控えめに与えます。そうすれば回復して元気になり新芽もすくすく生長するでしょう。しかしそれでも元気にならなかったら根腐れしている可能性があるため、すぐに植え替えを行ってください。ユッカが枯れた時の対処法と復活方法
枯れた葉や植物は元には戻りませんが、初期症状なら元気になることは多いです。先ほど述べた枯れる原因の対処法と復活方法について解説いたしますのでご覧ください。①水切れの対処法
ユッカは乾燥に強い植物になりますが、水を与えずに放置気味にしていると枯れていってしまいます。乾燥して水が足りなくなってカラカラになった場合の対処法を紹介いたしますので参考にしてください。土から溢れるくらいの水を与える
乾燥して水分がなくカラカラになっていたら、水やりを見直し土から溢れるくらいたっぷりと水を与えます。一緒に日光浴もさせるといいでしょう。基本的に水は土が乾いてから与えます。土を指で触った時に柔らかくなく硬いと感じたら水を与えてください。復活しない場合は、剪定して別の場所から発芽させる
たっぷりの水を与えても回復しない場合は、剪定をし形を整え風通しを良くして管理します。剪定は真夏や真冬に行うとユッカが弱って枯れる可能性があるため、生育期の4月から6月頃に行うのがおすすめです。水切れして水をたっぷり与えても回復しない場合は、思い切って剪定し別の部分に栄養が行くようにして新芽を発芽させましょう。②水のやりすぎの対処法
ユッカは乾燥に強い植物です。そのため水の与えなすぎもよくありませんが、水の与えすぎもよくありません。水を与えすぎてしまった場合の対処法について解説いたします。しばらく水やりを控える
水を与えすぎてしまうと葉先が枯れてきたり葉が垂れてきたりするため、そのような傾向が見られたら水やりを見直し水やりを控えましょう。水を与えすぎて湿気過多になったら水やりを控えて日光に当ててください。室内の場合はレースカーテン越しに日光を当てるといいでしょう。それでも回復しなかったら植え替えを行ってください。受け皿の水をこまめに捨て、根腐れを防止
水は鉢から溢れだすくらいの水を与えますが、溢れ出た水は受け皿にためておくのではなくこまめに捨ててください。受け皿にたまっている水をこまめに捨てることで土の中が加湿状態にはならないため、根腐れの予防にもつながります。必ず受け皿にたまっている水は捨てましょう。③根詰まりの対処法
ユッカは成長が早い植物です。そのためすぐ大きくなって根詰まりを引き起こします。根詰まりを引き起こした場合の対処法について紹介いたしますのでご覧ください。1周り大きな鉢に植え替えする
鉢の底から根がはみ出していたら根詰まりの可能性があるため、1周り大きな鉢へ植え替えてください。植え替えを行う際に軽度の根腐れを引き起こしていたら、傷んでいる根を切り取り乾燥させてから植え替えましょう。真夏や冬の時期に植え替えを行うのは植物を弱らせてしまうためおすすめできません。冬に根腐れがおきてしまったら春まで待つか元気な枝を挿し木して増やし栽培していきましょう。鉢のサイズはとても重要!
植え替えを行う際の鉢のサイズはとても重要です。大きすぎても植物は自分で支えられなくなって弱っていき、小さかったら植え替えをしたのに根詰まりを起こしてしまいます。必ず植物のサイズを見て、1周り大きな鉢に植え替えてください。④日光不足の対処法
ユッカにとって日光は大切です。耐陰性のある植物ではありますが、全く日光が当たらないような場所だとうまく育ちません。日照不足になった場合の対処法について解説いたします。室内のカーテン越しに日を当てる
ユッカを育てていくうちに日照不足を感じたら、日光がよく当たる日当たりのいい場所へ移動させましょう。いきなり屋外に出して強い日差しに当てると環境の変化についていけずに弱ってしまいます。そのため少しずつ日光にならすように移動させながら日当たりのいい場所へ置いてください。室内で栽培するときはレースカーテン越しに日光に当たる場所、屋外で栽培するときは直射日光が当たらないように遮光ネットを施すか半日陰で育てましょう。葉焼けした葉っぱは元には戻らないので見栄えが悪ければ剪定しても良い!
葉焼けした葉は元には戻らないため、剪定して見栄えをよくしてください。剪定した葉は切りっぱなしではなく、元の葉の形になるように剪定します。葉焼けした葉は枯れてしまうだけなので余分な栄養が行かないように剪定を行ってください。⑤乾燥の対処法
ユッカは乾燥に強い植物ではありますが、エアコンの風や部屋全体が乾燥していると弱ります。乾燥してしまった場合の対処法について紹介いたします。エアコンの風が直にあたらない場所へ移動
エアコンの風が直接当たるような場所に置いているのであれば場所を移動して風が直接当たらない場所へ移動してください。エアコンの風が直接当たらない場所でも部屋が乾燥していたら、加湿器を置くなどして乾燥対策を行いましょう。茶色く萎れて育て方や環境を変えても戻らない場合は、茶色く萎れている部分を切り取り育てる環境を整えてください。霧吹きで葉に水を吹きかける
霧吹きで葉に水を吹きかけることを葉水といいますが、葉水は乾燥対策に最適です。葉水を行うことで乾燥の防止ができホコリも落とせて害虫予防につながります。葉水を行うことによって乾燥も防げて新芽も生えてくるでしょう。⑥寒さの対処法
ユッカは気温が3度以下の環境は苦手です。寒さの対処法について解説いたします。冬は室内で育てる
冬になり温度が下がり寒さに弱ってきていたら、室内で管理しましょう。室内の冷え込む場所ではなく暖かい場所10度は保てる場所で育てていくと元気に育っていきます。冷気が伝わりやすい窓際や玄関は控えてください。室内で管理する際には枯れている枝などはすべて切り取り暖かい場所へ移動させましょう。水やりも控えめに
温度が下がって寒くなってくるとユッカは成長が止まります。そのため寒い時期に水をたくさん与えてしまうとユッカは弱っていき枯れていくでしょう。冬の時期はたくさんの水やりは必要ありません。控えめに行ってください。⑦害虫の対処法
ユッカは丈夫な植物ですが、寄生されやすい害虫がいます。主な害虫被害を受けた時の対処法について解説いたしますのでご覧ください。幼虫はピンセットで取り除く
害虫はよく葉の裏にいます。葉の裏にいることが確認出来たら、幼虫はピンセットなどでつまみ取りましょう。成虫になると足が退化してがっしり葉にくっつき取りづらくなります。またカイガラムシは殻で薬剤の影響が受けにくくなっているため、害虫は幼虫の時に見つけて早期に対処することが大切です。枯れた葉や伸びた葉はこまめに剪定する
枯れた葉や伸びた茎などはこまめに剪定し、元気な葉や茎にきちんと栄養が回るようにしてください。また日頃から葉水を行うことも害虫予防につながります。土が濡れてしまうほど葉水を行うことは逆効果になりますが、葉を濡らす程度に行うと効果的です。剪定や葉水を行ってきちんと元気よくユッカが育つように栽培しましょう。⑧病気の対処法
ユッカがかかりやすい病気が3つほどありましたよね。3つの病気の対処法について解説いたしますのでご覧ください。殺菌剤の塗布
大抵の害虫は殺菌剤を塗布することで対処することができます。それぞれの病気に合わせた殺菌剤を使用してください。あまり広範囲に広がっていなければ病気に感染した葉っぱごと取り除く方法もあります。殺菌剤があまり効かなかった場合で、まだ元気がある部分があれば感染している部分を切り取って元気な部分を育ててください。病気の種類によっては、処分する必要あり
細菌感染の軟腐病は薬剤が効きにくい病気です。早めに気付いたら切り取るだけで済むかもしれませんが、気づくのが遅くなり広範囲に感染していたら処分しないといけません。軟腐病は広範囲に広がると元には戻らないため、早めに気付き対処しましょう。ユッカが枯れることのない育て方
ユッカは丈夫な植物のため、間違った育て方をしなければ元気に育っていきます。ユッカが枯れることのない育て方について解説していきますのでご覧ください。育て方の基本
ユッカを育てる基本は季節に合わせた水やりと日当たり、水はけの良い土を使用することが大切です。また2、3年に1度は植え替えを行い、剪定をして風通しや見栄えをよくすることも大切になります。育て方の基本を知り、きちんとユッカを元気よく育てていきましょう。ユッカに適した土
ユッカを育てるうえで大切なものの1つは土です。ユッカを育てることに適した土について解説したします。水はけのよい土を好む
ユッカは乾燥した土壌を好むため、保水性のある土ではなく水はけのいい土が適しています。排水性が高い土を使用すると余計な水分をため込まずに、快適な土壌環境で根を育てることが可能です。普通の花用や野菜用の土は保水性が高いため使わずに、観葉植物用の水はけがいいと表記されている土を使用しましょう。水やり時に染み込みが悪ければ植え替えのサイン
水はけの良い土を使用しているのに水の染み込みが悪ければ、根詰まりの可能性が高いため植え替えのサインです。水はけがいい土を使うと判断しやすくなります。ユッカの水やりの方法
ユッカの水やりは季節に応じて水やりの方法を変えることが大切です。ユッカの正しい水やりの方法について解説していきます。夏場は土が乾いたら
ユッカは夏が生育期で水を吸収しやすく、温度が高いため蒸発しやすいです。そのため水切れが起こりやすく、土が乾いたと思ったらすぐに水をたっぷりと与えてください。また水を与える時間帯にも注意しましょう。日中に水を与えると土の中の温度が上がり、植物が温度の高さに耐えられず枯れてしまいます。水やりを行うのは気温が下がって温度も上がりにくい朝か夕方に水を与えてください。冬場は週に1~2回の頻度で
冬場は気温が下がり植物の成長が止まる休眠期に入ります。短くても週に1回から2回くらいの頻度で乾燥気味に水を与えてください。冬も水の温度が冷たすぎると植物が弱ってしまう原因となるため、夜の水やりは避けましょう。あまり生長しない冬は水を控えめに与えてください。日当たり・温度
ユッカは日光が好きな植物です。ユッカにとって適切な場所を解説いたします。ユッカは日光を好み、過度な湿気に弱い植物
ユッカは日光を好む植物のため、日当たりのいい場所で育てると元気に育ちます。日光が当たらない場所で育てると光合成がうまくできず、すくすく生長できません。過度な湿気にも弱い植物のため風通しのいい場所で育てていきましょう。直射日光が当たらない場所
強い日差しが当たりすぎると葉焼けを起こし枯れていきます。日当たりがいい場所はユッカにとって大切ですが、直射日光が当たるような強い日差しが当たる場所は避けてください。室内で育てるときはレースカーテン越しに日光が当たるような日当たりのいい場所へ置きましょう。育て方の応用
これら3つのことを守ることができたらユッカは元気に育っていきます。育て方の応用で「植え替え」と「水栽培」について解説いたしますのでご覧ください。植え替え
植え替えは2年から3年に1度は根詰まりを防ぐためにも行いましょう。成長期である5月頃を目安に行ってください。植え替えで使うハサミなどは新品かよく消毒してあるものを使用しましょう。- 鉢からユッカを抜き、余分な土や根を取り除く
- 新しい鉢に新しい土を入れしっかり押さえる
- 植え替えたら水を与え半日陰で管理し完成
水栽培
ユッカは挿し木で簡単に増やすことができます。挿し木を行うときに土で挿し木を行うのも良いですが、水栽培に挑戦してみてください。水栽培は水に浸けて管理するため根の変化がわかりやすいのが特徴です。水栽培の方法も必要な道具をそろえれば簡単にできるため、ユッカを増やしてみたいと思った方はユッカの挿し木を水栽培で栽培してみてください。ユッカの葉っぱの先が変色しているのは大丈夫なの?
ユッカの葉っぱが変色しているのは枯れる初期症状になります。ユッカの葉先が変色する理由について解説いたしますのでご覧ください。変色する理由
ユッカの葉っぱの先が変色し始める理由は栄養が届いていないか、環境の変化についていけていないかです。詳しく解説いたしますのでご覧ください。葉っぱが細長いので葉先まで栄養分が行き届いていない
ユッカの葉っぱが細長いため、葉先まで栄養が行き届いていない場合があります。そういう場合は緩効性肥料を施すか育て方を見直してください。改善した時に変化が表れなかったら購入した店舗の職員に聞きに行って原因を探ってみましょう。環境の変化
購入したばかりだと植物自体が環境の変化についていけずに変色してしまう可能性があります。購入したら植え替えて様子を見てください。葉っぱが枯れているわけではない!
ユッカの葉っぱが少し変色したからといって枯れているわけではありません。変色し何もせず放置していたら黄色や茶色に変色し枯れていってしまうかもしれませんが、適切な育て方を行ったら大丈夫です。葉っぱの色が変色しても焦らずきちんと育ててください。葉先が変色している場合は、その部分を切っても問題ない!
枯れた葉は戻りませんが、すぐに全体が枯れることはありません。葉先が少し変色し始めていたら変色している部分だけを切り取って葉っぱの形に切りそろえてください。全体の見栄えや風通しもよくなるため、回復しないと思ったら思い切って剪定してみるのも1つの方法です。ユッカの代表的な種類
ユッカのおすすめの品種を5つ紹介いたします。紹介した中で気になったものがあれば、近くの園芸店やホームセンターで探してみてください。ウェブ上でも無料で登録できる観葉植物専用のサイトもあるため、興味があれば無料で登録してみましょう。ユッカ・エレファンティペス(青年の木)
ユッカ・エレファンティペスはグリーンインテリアとしてよく見られる観葉植物です。株本から幹が数本に分かれている様子から「象の足のような」という意味でエレファンティぺスの品種名がつきました。ユッカの別名「青年の木」はこちらの品種からきています。寒さに弱く鉢植えで栽培し1.5Mほどの大きさまで大きく育てることが一般的です。スタイリッシュでユニークな見た目のため、部屋のグリーンインテリアとして飾ってみてはいかがでしょうか。ユッカ・グロリオサ
ユッカ・グロリオサは日本で植栽されているユッカの中で1番目にすることが多い品種です。日本には明治時代に渡来した品種で寒さに比較的強い植物になります。グロリオサの葉は厚みがあり先端が細く尖った形をしているため、別名が厚葉君が代蘭(アツバキミガヨラン)と呼ばれている。樹高は50cmから250cmと低く、全体のフォルムは丸っこいです。庭園や公共施設の庭などによく植えられており、開花時期には真上に茎を伸ばし、たくさんの花を咲かせます。ユッカ・フィラメントーサ
ユッカ・フィラメント―サは樹高が75cmから120cmと低く、木というより草に近い見た目をしています。フィラメント―サは剣のような細長い葉を放射状に伸ばす品種で、-15度まで耐えられる寒さに非常に強い植物です。フィラメント―サはラテン語で「糸のような、糸状の」という意味があり、名前の通り葉の縁には糸状の繊維が目立ちます。このような姿から別名もイトラン(糸蘭)と名づけられました。寒さに強い植物のため庭植えにして楽しむことができる植物です。ユッカ・リギダ
ユッカ・リギタはユッカの中でも美しいシルバーブルーで縁に黄色いラインが入っている品種です。他のユッカに比べて幅広い葉が特徴的なリギタは、日本での流通は少なく貴重な植物になります。鋭く尖ったシャープな葉で寒さにも強い品種なため、庭に植えたらインパクトがとても強いおすすめの植物です。ユッカ・デスメティアーナ
ユッカ・デスメティアーナは細めの幹にササのような葉っぱを付けるすっきりとした見た目の品種になります。デスメティアーナの最大の特徴は秋から冬にかけて寒さにあたると紅葉し始めることです。とても珍しい品種で寒さにも強いため、庭に植えて葉の変化を楽しみましょう。【まとめ】ユッカが枯れる原因と対処法とは?判別方法や様々なトラブルまで解説
いかがでしたでしょうか。今回はユッカが枯れる原因や対処法などを詳しく解説してきました。 今回の記事のポイントは以下の通りです。- 品種によりますが暑さと乾燥に強く寒さにやや弱い、白い花を咲かせる植物
- ①水切れ ②水のやりすぎ ③根詰まり ④日照不足 ⑤乾燥 ⑥寒さ ⑦害虫 ⑧病気
- 水を鉢から溢れるくらい与える
- 水やりをしばらく控えて日光に当てる
- 1周り大きな鉢に植え替える
- 日光に徐々にならしながら日に当てる
- エアコンの風が直接当たらない場所へ移動し、葉水を行う
- 冬は室内で管理し、水やりも控えめに行う
- 葉の裏などをよく確認して害虫を早めに見つけ、幼虫のうちに取り除く
- 殺菌剤を塗布し、殺菌剤が効かなければ処分する
- 季節に合わせた水やりと直射日光が当たらず日当たりがいい場所、風通しがいい場所で管理する