アグラオネマの花が咲いたらどうしたらいいの?正しいケア方法を解説

アグラオネマの花が咲いたらどうしたらいいの?正しいケア方法を解説
記事内に商品プロモーションを含む場合があります  #PR

目次

迷彩柄や赤い縁が入った個性的な葉っぱが特徴のアグラオネマは映画に登場したことでも有名な、南国の雰囲気漂う魅力的な観葉植物です。アグラオネマはインテリアとしても人気の一方で、独特の見た目から、育てるのが難しそうなイメージもあります。 そこで今回は
  • アグラオネマの基本情報
  • アグラオネマの花が咲いたときのケア方法
  • アグラオネマの剪定方法
  • アグラオネマの交配方法
  • アグラオネマの基本的な育て方
について詳しく解説します。 アグラオネマは意外にもお手入れが簡単で、初心者でも育てやすい観葉植物です。とくに室内栽培向きの性質もあるため、お部屋のインテリアにもおすすめ。ただし花が咲いたら必要なケアもあるため、長く育てるためにもしっかりチェックしておきましょう。

アグラオネマってどんな植物?

アグラオネマという植物の名前はあまり聞き慣れないという方も多いのではないでしょうか。アグラオネマは熱帯アジアを中心に約50種類以上あり、グリーンの葉に斑が入った個性的なデザインの観葉植物です。ジャン・レノやナタリー・ポートマンが出演した映画「レオン」にも登場し、インテリア性が高いため玄関や寝室などのインテリアとしても人気があります。そんなアグラオネマの花が咲いたらどうするのか、を解説する前にまずは基本情報からご紹介します。

アグラオネマの基本情報

アグラオネマはインドや中国南部などの熱帯アジアに分布する観葉植物で、世界に約50種類以上あるといわれています。耐陰性が強くある程度の日陰でも育つため、お部屋の観葉植物としても人気です。アグラオネマという名前は班入りの葉をギリシャ語で例えたものが由来となっており、輝く(アグオス)と糸(ネーマ)を合わせてつけられました。アグラオネマは斑入りの葉だけでなく、丁寧に育てると開花する花も特徴の一つです。 開花時期は5月~7月で、白い仏炎苞の花を咲かせます。仏炎苞とは大きな花びらのような1枚の葉が多肉質な小花である肉穂花序(にくすいかじょ)を包むように成長したもの。仏炎苞の花はサトイモ科の植物に多く、ミズバショウに似た花姿も個性的な葉っぱにも負けないほどインパクトがあります。アグラオネマの花は咲いたらそのままにするのではなく、ちょっとしたお手入れが必要です。花が咲いたらやっておくべきお手入れ方法は、このあと詳しく解説します。
植物名 アグラオネマ
学名 Aglaonema
草丈 約10~50cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

アグラオネマは魅力的な迷彩模様の葉が特徴

アグラオネマは迷彩模様の葉が特徴の魅力的な観葉植物です。ランダムに入ったクリーム色の斑が迷彩柄を演出しており、同じ品種でも葉の模様は異なります。斑模様だけでなく葉の色合いも種類によって異なるため、さまざまな雰囲気を楽しめる植物です。

葉の表面に現れる色は緑やシルバーから珍しい赤やピンクまである

アグラオネマの葉の表面に現れる色は緑だけでなく、シルバーや赤、ピンクなどもあります。数多くの種類の中でも一般的に流通しているのは「シルバークイーン」という品種で、濃いグリーンの葉っぱに銀緑色の斑模様が大胆に入っているのが特徴。近年はタイで品種改良された赤色の斑入りの品種「ジュエリー」も人気です。他にも葉の中心にピンクの葉脈が入った「ピンクバタフライ」などがあり、さまざまなデザインを楽しめるのもアグラオネマの魅力といえます。

アグラオネマの花言葉

アグラオネマはインテリア性が高いため、プレゼントにもおすすめの観葉植物です。そこで気になるのが花言葉ではないでしょうか。アグラオネマの花言葉は「青春の輝き」と「スマート」の2つで、詳細は次のとおりです。

青春の輝き

アグラオネマのには「青春の輝き」という花言葉があります。アグラオネマはタイでは幸せを呼ぶ宝石として言い伝えられてきた植物で、富裕層のお部屋によく飾られているそうです。青春時代にしか出せない貴重な輝きと宝石と呼ばれたアグラオネマを重ね合わせたのでしょうか。ポジティブな花言葉のため、何かを始める方への贈りものや開業するときのお祝いにも最適ですね。

スマート

アグラオネマには「スマート」という花言葉もつけられています。インテリア性が高くおしゃれに飾れることから付いた花言葉です。飾るだけでおしゃれで華やかになるアグラオネマらしい花言葉ですね。

アグラオネマの風水的効果

お部屋のインテリアに人気のアグラオネマを飾るときには、風水効果も気になりますよね。アグラオネマには金運と仕事運の2つの風水効果があるとされているため、飾るときにはぜひ参考にしたいもの。風水効果を高める置き場所も要チェックですよ。

金運アップ

アグラオネマは花言葉にもあるように富を築くとされることから、金運アップの風水効果があるといわれています。より金運アップの風水効果を高めるには西、もしくは北側の方角がおすすめです。西はお金を引き寄せ、北は貯める力をアップさせます。

仕事運アップ

アグラオネマの葉は上に伸びていくため、良い運気を運ぶとされています。そのためオフィスやデスク周りに置くと、仕事運アップの風水効果が期待できるでしょう。より運気を上げるためには、アグラオネマの置き場所をきれいに整えておくことも大切です。

縁起の良さから贈り物としても人気の観葉植物

ご紹介したようにアグラオネマはポジティブな花言葉や良い運気を引き寄せる風水効果があります。とくにお金や仕事にまつわる運気をアップさせてくれるため、縁起が良い植物として贈り物にも喜ばれます。引越し祝いや開店祝いのちょっとした贈り物に、アグラオネマを選んでみるのもおすすめです。

アグラオネマの花が咲いたらどうすればいいの?

ここからは本題であるアグラオネマの花が咲いたらどうすればいいのかを解説していきます。アグラオネマの花は必ずしも咲くとは限りません。花が咲いたらどうすればいいのかという疑問とあわせて、花が咲くときの状態についてもチェックしておきましょう。

アグラオネマは5~7月頃になると白い花を咲かせることがある

先ほども少し触れたように、アグラオネマは5月~7月になると白い花を咲かせることがあります。白い花びらに見える部分は苞で、中心にあるのが花が密生した肉穂花序でと呼ばれるもの。葉だけでなく花もインパクトがあるのも、アグラオネマの魅力です。

花が咲くということは元気に育っている証拠

アグラオネマの花が咲いたら、植物が元気に育っている証拠といえます。なぜならアグラオネマの花は必ず咲くわけではなく、丈夫に育った株にしか咲きません。そのため開花は貴重な瞬間でもあります。

長い間花が咲いていると栄養が花に集中してしまうので注意する

アグラオネマの花が咲いたらちょっとしたお手入れが必要です。花が咲いたら栄養が集中してしまい、葉や茎などが弱ってしまう可能性があります。そのため花が咲いたら株全体の栄養バランスを維持するために、適切なケアを行いましょう。

アグラオネマの花が咲いたら剪定しよう

アグラオネマの花が咲いたら行うケアは剪定です。花が咲いたらハサミで花をカットします。せっかく咲いた花を長い時間楽しみたいかもしれませんが、そのままでは弱ってしまうため思い切って剪定してください。剪定方法はこのあと詳しく解説します。

花が咲いたアグラオネマの剪定方法

アグラオネマの花が咲いたら行うべき剪定方法についてご紹介します。剪定といっても難しくはないため、初心者でも簡単にできる作業です。とはいえ、植物を傷めないためにも剪定のポイントはチェックしておきましょう。

剪定するタイミングは花が咲いたらすぐ

剪定するタイミングは花が咲いたらすぐ行うのがベストです。せっかく花が咲いたのにもったいない気もしますが、元気なアグラオネマを育てるためにも思い切って剪定しましょう。

剪定ばさみで花の根元からカットする

剪定するときは剪定ばさみで花の根元からカットします。このとき使用する剪定ばさみは清潔なものを使用してください。他の植物をカットしたあとのハサミをそのまま使うと病気に感染する可能性もあるため、剪定ばさみは必ず消毒しておきましょう。

花が咲いたアグラオネマの剪定手順

開花後のアグラオネマの剪定手順はまず、剪定ばさみで花の根元からカットします。次に全体のバランスを見て枯れた葉や茂っているところが気になる場合は、葉っぱの付け根部分からはさみで切り取りましょう。枯れた葉は根元を真下に引っ張ると簡単に取れます。剪定する際はカットした切り口から毒性のある白い樹液が出てきて触れるとかぶれることがあるため、手袋を着用して作業してくださいね。

アグラオネマの交配方法

アグラオネマの花が咲いたら、交配して新品種を生み出すことも可能な植物です。交配とは2つの芽を使って受粉させて新しい株を作り出すことで、発芽しやすく成功率も高いのがメリット。アグラオネマの交配のポイントを解説します。

アグラオネマの交配は花芽が出たら可能になる

アグラオネマの交配は花芽が出たら可能です。花芽が出るとその後花が咲き、3日程度で雄しべは花粉をとばしはじめます。そのため花が咲いたらタイミングを見計らって交配を行い、受粉できると種ができるでしょう。

違う品種のアグラオネマ同士を受粉させる

交配を行うには違う品種のアグラオネマ同士を受粉させます。そのため1つの株だけでは交配はできません。また開花したからといって必ずしも花粉を飛ばすとは限らないため、交配自体ができない可能性もあります。

アグラオネマの交配手順

アグラオネマの交配手順は次のとおりです。
  1. 花が咲いたら袋をかぶせる
  2. 花粉を綿棒などに付着させて、もう一つの株に受粉させる
花が咲いたときに交配しない花芽がある場合は、取り除いておきましょう。複数の花芽があるとその分エネルギーがたくさん必要になります。そのため、不要なエネルギーを使わないためにも交配する花芽だけ残して、他は取り除いておきましょう。花が咲いたら袋をかぶせておきます。袋をかぶせることで適度な湿度を維持し、花粉が飛んだかどうかも確認できるでしょう。 花粉が飛ぶ半日前になると雄しべから水分が出てくるため、このときはこまめに確認しておきます。無事に花粉が飛んだら綿棒などに付着させて、もう一つの株の雌しべに受粉させてください。綿棒が使いづらい場合は、小さな筆を使うのもおすすめです。

アグラオネマの増やし方

アグラオネマは株分けと挿し木で増やすことが可能です。今回は植え替えの際にやっておきたい、株分けで増やす方法を解説します。ちなみに挿し木はカットしたアグラオネマの枝を新しい土に挿して増やす方法です。それでは長く育てるためにも必要な株分けのポイントと手順をチェックしていきましょう。

アグラオネマは株分けで増やすことができる

成長したアグラオネマは株分けで増やすことができます。株分けとは名前のとおり、1つの株を2つに分けて増やす方法で、クローンのように同じ品種を作るやり方です。株分けは植え替えと同時に行うのが最適で、5月~7月の時期に行います。

アグラオネマの株分け手順

アグラオネマの株分け手順は次のとおりです。
  1. 鉢からアグラオネマを取り出し、古い土をほぐし落とす
  2. はさみなどで株を切り分ける
  3. 新しい土に植え替えて、水を与える
  4. 明るい日陰で管理する
古い土はすべて取り除く必要はなく、ある程度ほぐし落とせば問題ありません。株は2つに切り分け、親株が大きい場合は3つに株分けすることも可能です。根が傷んでいる場合はカットし、下葉を1/3程度カットしておきましょう。株分け後は直射日光に当たらないよう、明るい日陰で管理して霧吹きなどで葉水は毎日行ってください。

アグラオネマの育て方

アグラオネマの花が咲いたらどうするのか、を詳しく解説しました。ここからはアグラオネマの花が咲くために必要な基本的な育て方をご紹介します。置き場所や水やりはもちろん、アグラオネマは寒さや乾燥に弱いため適した温度や湿度にも注意が必要です。

植え方:鉢植えや水槽などに植える

アグラオネマは鉢植えや水槽などに植えましょう。アグラオネマは高温多湿の環境が大好きな植物です。そのため水槽に植えて「テラリウム」として楽しむこともできます。鉢植えで栽培する場合は、株よりも少し大きめの深鉢がおすすめです。天井に吊るしてハンギングにしてもおしゃれに飾れますよ。

日当たり:明るい日陰~半日陰の場所に鉢を置くようにする

アグラオネマは直射日光に弱いため、基本的には室内で管理する植物です。とはいえ、日光が入らない場所では生育できないため、明るい日陰か半日陰の場所で管理しましょう。日当たりの悪い玄関などに置く場合は、植物育成用ライトを使用するのもおすすめです。加えて風通しの良い環境も大切なため、室内ではサーキュレーターなどを使用して空気を循環させましょう。通気性の良い環境が維持できれば、害虫や病気を防ぐことができます。

温度:生育に適しているのは22~31℃くらいで、常温でも育つ

アグラオネマの生育に適した温度は22~31℃程度で、暑さには強く常温でも育ちます。暑さには強い一方で寒さには弱く、12℃以下になると弱ってしまうため注意が必要です。窓辺に置いている場合、冬場は離して冷気に触れないようにしましょう

湿度:霧吹きで葉水をするなど湿度を維持する

高温多湿を好むアグラオネマは霧吹きなどで葉水をこまめに行い、湿度を維持しましょう。アグラオネマに適した湿度は50~70%のため、冬場は葉水に加えて温室やガラスケージなどで乾燥しない工夫もしておくとより安心です

用土:水苔や赤玉土+鹿沼土をベースにしたものを用意する

アグラオネマに適した用土は粒がしっかりしたものを使いましょう。赤玉土と鹿沼土をベースに、水はけと通気性のある環境にします。赤玉土は通気性と保水性、保肥性に優れているため、多めに配合するのがおすすめです。また水苔も保水性や排水性、通気性に優れており、アグラオネマを育てるのに適しています。水苔で育てる場合は過湿に注意し、清潔にするためにも1年に1回は植え替えましょう。また水苔は時折乾燥させるとカビ予防になります。

水やり:土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるまであげる

アグラオネマの水やりは土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで与えましょう。このとき鉢底から流れ出て受け皿に溜まった水は、通気性をよくするためにも毎回捨てて清潔にしておきます。通気性をよくしておくことで、害虫や病気予防にもなり元気なアグラオネマに育つでしょう。 乾燥しやすい真夏は水切れしないように注意してください。冬は土が乾燥して2~3日後に水やりをしましょう。先ほどもお伝えしたように、乾燥予防のためにも葉水は毎日行ってくださいね。

肥料:液体肥料を月に1回与える

アグラオネマは生育期に肥料を与えると、元気で丈夫な株に育ちます。生育期は真夏と真冬を避けた5月~7月、9~10月です。肥料は液体肥料を月に1回、もしくは2週間に1回与えましょう。液体肥料は水で希釈して使用するもので、水やりと一緒に与えます。代表的な液体肥料には薄めずにそのまま使える「ハイポネックス」や水で希釈する「メネデール」などがあり、園芸店やホームセンターで購入可能です。生育が緩やかな真夏と真冬は肥料を与える必要はありません。

【まとめ】アグラオネマの花が咲いたらどうしたらいいの?対処法やお手入れ方法を解説

今回はアグラオネマの花が咲いたらどうするのかを詳しく解説しました。 今回のポイントは
  • アグラオネマは迷彩柄の葉が特徴の熱帯アジアが原産の高温多湿を好む観葉植物
  • アグラオネマの花が咲いたら剪定が必要
  • アグラオネマが開花したらすぐに花の根元からカットする
  • アグラオネマは花芽が出たら花粉が飛ぶタイミングで、異なる品種を交配させることが可能
  • アグラオネマは水苔や水はけの良い土に植え、温度と湿度に注意した明るい日陰で管理して水切れしないよう水やりを行い、生育期にのみ液体肥料を与える
でした。 アグラオネマは直射日光に注意した明るい日陰で管理して、適度な温度と湿度を保てれば元気に育ってくれます。貴重な花が咲いたらご紹介したお手入れを加えて、いつまでも見ごたえのある元気な葉を楽しんでくださいね。 東京寿園ではたくさんの植物の記事を掲載しております。植物にお困りの際はぜひご活用ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。