ハナキリンが伸びすぎてる?!適切な対処法や注意点まで徹底解説!

ハナキリンが伸びすぎてる?!適切な対処法や注意点まで徹底解説!
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目次

茎にびっしりと生えたトゲが特徴の多肉植物ハナキリン。暖かい環境であれば年間を通じて、丸みを帯びた色鮮やかな花を咲かせます。そんなハナキリンですが、育てていると茎が伸びすぎて全体のバランスがが悪くなることがあります。ハナキリンの伸びすぎた茎はそのまま放っておいてもよいのでしょうか。 この記事では、
  • ハナキリンが伸びすぎた時の対処法
  • 伸びすぎたハナキリンに剪定が必要な理由
  • 剪定に必要なものと剪定のやり方
  • ハナキリンの剪定で注意することとは
  • 剪定したハナキリンの茎の活用法
  • ハナキリンの育て方のポイント
について詳しく丁寧に解説します。 実はハナキリンが伸びすぎた時には剪定が必要です。この記事を参考に伸びすぎたハナキリンを剪定する時に注意すべきことをよく理解し、ポイントを押さえて剪定を行いましょう。ハナキリンの剪定のやり方だけではなく、剪定が必要な理由、剪定した茎の活用法、上手な育て方のコツなど広く解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

ハナキリンが伸びすぎたらどうすればいい?

ここでは、ハナキリンが伸びすぎたときの対処法について解説します。ハナキリンは茎が上へ上へと高く伸びる性質を持った植物ですが、伸びすぎたらどのように対処すればよいのでしょうか。

ハナキリンが伸びすぎたら剪定をしよう

ハナキリンは定期的に剪定が必要となる植物ですから、伸びすぎを放っておいてはいけません。ハナキリンは生育期になると、太いトゲのある茎を上へ上へと伸ばします。しかも、すべての茎がバランスよく伸びるわけではなく、一本の茎だけがぐんぐんと伸びることもあります。ハナキリンの茎が伸びすぎたら剪定を行うことが大切です。

6月~8月が剪定に適した時期

ハナキリンには剪定に適した時期があります。6月から8月にかけてが、伸びすぎたハナキリンの剪定に適した時期です。この時期に剪定を行えば、剪定によってハナキリンに負担がかかってもすぐに回復することができます。 また、剪定することによって日当たりや風通しが良くなるため、高温多湿な環境となる夏の季節には剪定を済ませておくと良いでしょう。ハナキリンの植え替えに適した時期は5月から6月にかけてですから、植え替えと一緒に剪定を行うこともおすすめです。植え替えを行うときには、土を落として傷んだ根などをカットしてからひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

伸びすぎたハナキリンを剪定すべき理由

ここでは、伸びすぎたハナキリンを剪定すべき理由について解説します。ハナキリンが伸びすぎたら剪定すべき理由はいくつもあります。その理由は見た目が悪いからだけではありません。なぜ伸びすぎたハナキリンをそのまま放置せずに剪定すべきなのでしょうか。

ひょろひょろしていると見た目が悪い

枝が伸びすぎたハナキリンは、ひょろひょろしていて見た目が悪いものです。ハナキリンを育てる目的は主に観賞用でしょうから、見た目の良さは大切です。見た目が悪くなって全体にバランスが崩れた植物を放っておくと、気持ちもなんとなくスッキリしません。ハナキリンのバランスを整えて見た目の良くするためには、定期的な剪定が欠かせません。

バランスが悪く倒れる原因になる

ハナキリンは鉢植えで育てることが多い植物です。枝が伸びすぎると全体の重心が高くなるため、バランスが悪く倒れる原因になります。屋外で管理している場合にはちょっと風が強くなっただけで、室内で育てている場合には軽く枝葉に触れてしまっただけで鉢植えが倒れてしまうかもしれません。 定期的に剪定を行うことによって、鉢植えが倒れることを防ぐことができます。ハナキリンには太くて硬いトゲがたくさんついていますから、もし鉢植えが倒れてしまったらハナキリンのトゲで皮膚が傷ついてしまう可能性もあります。

風通しが悪くなり病害虫の原因になる

ハナキリンの枝が伸びすぎると風通しが悪くなり病害虫が発生する可能性があります。枝が伸びすぎると枝や葉っぱが混み合った状態になり、それぞれの枝葉の日当たりや風通しが悪くなります。それはカビなどの病気が発生しやすい環境です。カビを原因とする病気にかかると回復しないため、感染した部分を切り取って対処する必要があります。そうならないためには予防が大切ですから、定期的な剪定によって風通しよくして病害虫の発生を予防しましょう。

新芽が出やすくなる

ハナキリンは剪定を適切に行うことによって、新芽が出やすくなります。枝を切ってもハナキリンの姿が寂しくなるわけではありません。逆に、剪定を行って枝を切ることで新芽が出やすくなりますから、全体のバランスを整えながら元気にハナキリンを育てることができます。ハナキリンの成長を促すためにも、剪定は必要になります。

ハナキリンの剪定に必要なもの

ここでは、ハナキリンの剪定に必要なものについて解説します。ハナキリンの剪定に必要なものは多くありません。清潔なハサミゴム手袋さえあれば、スムーズに剪定作業を行うことができます。ただし、ハナキリンは皮膚に触れるとかぶれる可能性のある樹液や太いトゲがありますから、ゴム手袋を用意してしっかりと樹液対策・トゲ対策することが必須です。

清潔なハサミ

ハナキリンの剪定には、枝を切るためのハサミが必要です。ハサミは清潔なものを用意しましょう。清潔なハサミを使うことによって、切り口から雑菌が侵入することを防ぐことができます。また、断面を押しつぶさないように、なるべく切れ味の鋭いハサミを使用するとよいでしょう。

ゴム手袋

ハナキリンの剪定には、ゴム手袋が欠かせません。ハナキリンには太いとげがありますから、とげが手袋を貫通しないよう厚手のゴム手袋を用意するとよいでしょう。また、剪定作業中に樹液でかぶれることもありますから、樹液対策としてもゴム手袋は役に立ちます。なお、剪定に適しているのは6月から8月ですから気温が高い時期に当たります。その時期は半袖や半ズボンを着たくなりますが、樹液対策・トゲ対策の観点からはなるべく肌が露出しない服装を選びましょう。

ハナキリンの剪定のやり方

ここでは、ハナキリンの剪定のやり方について解説します。失敗せずに見た目よく仕上げるためには、どのように剪定を行えばよいのでしょうか。

切り戻し剪定をおこなう

ハナキリンの剪定に適した時期は6月から8月にかけてですから、毎年その時期に剪定を行いましょう。ハナキリンには「切り戻し剪定」を行います。枝をバッサリと切って剪定を行いますが、ハナキリンは少しくらい短く切りすぎても枯れてしまうことはありませんから大胆に剪定を行っても構いません。

前提のバランスを見て切る

見た目よく仕上げるためには「全体のバランス」を意識しましょう。実際にハサミを動かす前に、ハナキリン全体をよく観察して全体の仕上がりをイメージすることが大切です。全体のバランスを意識しながらイメージに沿って、上に伸びすぎた枝や横に広がりすぎた枝、混み合っている枝葉などを切ります。

ハナキリンの剪定の注意点

ここでは、ハナキリンの剪定の注意点について解説します。ハナキリンを安全に剪定するためには、樹液トゲなどに注意が必要です。必ずゴム手袋を着用して剪定作業を行うことが大切ですが、作業中はどんな点に気をつけたらよいのでしょうか。

切り口から出る樹液に注意

ハナキリンは切り口から白い樹液を出します。この白い樹液は触れると皮膚がかぶれることがあります。樹液対策として必ずゴム手袋を着用して剪定作業を行うとともに、長袖を着用するなど樹液が肌に直接触れないように注意しましょう。ハナキリンの剪定に適した時期は暑い季節ですから半袖や半ズボンで作業したい気持ちはわかりますが、肌を露出させると何かの拍子に樹液が肌に触れてしまうかもしれませんから避けた方が無難です。

樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流す

もし剪定作業中に樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流します。切り口から出る樹液に注意していても、垂れた樹液に触れてしまうなどのトラブルがあるかもしれません。しっかりと対策をして樹液に触れないことが基本ですが、万一樹液に直接触れてしまったら慌てずにすぐに洗い流しましょう。

トゲにも気をつけながら作業をする

ハナキリンには樹液のほかに、トゲにも注意が必要です。ハナキリンのトゲは太くて鋭いため、薄手のゴムや生地を貫通してしまうかもしれません。トゲ対策として必ず厚手のゴム手袋を着用して剪定作業を行うことが大切です。樹液対策と同じように、長ズボンや長袖を着用するなどなるべく肌を露出させないことがおすすめです。

剪定した茎の活用方法

ここでは、剪定した茎の活用方法について解説します。剪定した茎を有効活用してハナキリンを増やすことができますから、捨ててしまうくらいなら「挿し木」に挑戦してみてはいかがでしょうか。植物には育てる楽しみのほかに、増やす楽しみもあります。

剪定した茎を使って挿し木で増やすことができる

ハナキリンを増やす方法は「挿し木」が一般的です。実は、この挿し木は剪定した茎を使って行うことができます。挿し木は、
  1. 枝の先端から5cmほどの部分を切り取る
  2. 切り口から出る白い樹液を洗い流してから乾かす
  3. 切り取った枝を鹿沼土や赤玉土などの土に挿す
  4. 日陰で管理して発根を待つ
という手順で行いますが、剪定で切り取った枝を有効活用することができるのです。成功率を高めるためには経験やコツが必要ですが、手順としてはシンプルで必要なものも多くありません。

挿し木の適温は20~25℃

挿し木の手順は、切った枝を土に埋めるだけの簡単なものです。ただし、挿し木の成功率を上げるためには「温度」が大切です。ハナキリンの挿し木に適した温度は20から25℃とされていますから、20〜25℃の適温になるべく近い環境で挿し木を行いましょう。剪定に適しているのは6月から8月にかけてですが、高温となる8月を避けて6月〜7月に挿し木を行えば20〜25℃の適温に近い環境で挿し木を行うことができるでしょう

切り口を完全に乾燥させたら土に植えつける

挿し木の成功率を上げるためには、土に植えつける前に切り口を完全に乾燥させることがポイントです。切り口を乾燥させずに土に植えつけると、切り口から雑菌が侵入してしまうかもしれません。清潔な刃物で茎を切ったら、風通しの良い日陰で3日ほど管理して切り口を完全に乾燥させてから土に植えつけましょう。

ハナキリンの基本の育て方

ここでは、ハナキリンの基本の育て方について解説します。ハナキリンを元気に育てるためには、「置き場所」「水やり」「肥料」の3つが育て方のポイントになります。また、ハナキリンは多肉植物の一種ですから、多肉植物の特徴を意識しながら育てるとよいでしょう。

日当たりの良い場所で管理

ハナキリンは、日当たりの良い場所で管理することが基本です。日照が不足するとうまく育ちません。室内で育てる場合には、よく日の当たる窓際などに鉢植えを置いて育てると元気に育ちます。日当たりの良い屋外での栽培にも適していますが、真夏の直射日光に晒すとハナキリンに負担がかかりますから、真夏の時期は明るい日陰に移すとよいでしょう。なお、寒さには弱いためほとんどの地域で屋外での冬越しはできません。

冬は室内に取り込んで育てる

寒さに弱いハナキリンは、冬は室内に取り込んで育てます。寒さが厳しくなる前に鉢植えを室内の取り込みましょう。また、ハナキリンは十分な日光と温度があれば、冬も含めて通年花を咲かせる植物です。室内に取り込んで暖かい環境で管理すれば、冬でも花を楽しむことができるでしょう。

夏は2~3日に1回、冬は10日に1回を目安に水やり

多肉植物は乾燥に強く過湿に弱い特徴があります。ハナキリンも多肉植物の一種ですから、水の与え過ぎには特に注意が必要です。春から秋にかけての生育期と冬の休眠期で水やりを変えることがコツですが、生育期には水分を必要としますから土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。冬の休眠期には水分をあまり必要としませんから水やりを控えめにし、土の表面だけではなく土の中までしっかり乾いてから水を与えます。夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回が水やりの目安です。

生育期の5月~11月に3回ほど肥料を与える

ハナキリンは多くの肥料を必要とする植物ではありませんが、生育期に肥料を与えることによって元気に育ち花がよく咲きます。ただし、肥料の与えすぎは逆効果になる可能性がありますから、肥料の与え過ぎには注意しましょう。特に、休眠期となる冬の時期に肥料を与えてはいけません。生育期の5月から11月にかけて3回ほど、ゆっくり効果を発揮する緩効性肥料を与えれば十分です。

【まとめ】ハナキリンが伸びすぎてる?!適切な対処法や注意点まで徹底解説!

ここまで、ハナキリンの剪定のやり方だけではなく、剪定が必要な理由、剪定した茎の活用法、上手な育て方のコツまで詳しく解説してきましたがいかがだったでしょうか。 この記事のポイントは、
  • ハナキリンが伸びすぎた時には剪定を行うことで対処する。剪定に適した時期は6月〜8月
  • 伸びすぎたハナキリンに剪定が必要な理由は、①ひょろひょろと見た目が悪い、②バランスが悪く倒れる原因になる、③風通しが悪くなり病害虫の原因になる、④剪定することで新芽が出やすくなる
  • 剪定に必要なものは、清潔なハサミとゴム手袋だけ
  • 剪定のやり方は、全体のバランスを見ながら切り戻し剪定を行う
  • ハナキリンの剪定では、樹液とトゲに注意が必要。ゴム手袋を着用した上で、樹液やトゲが皮膚に触れないよう気をつけて作業を行うことが大切。もし樹液が皮膚に触れたらすぐに洗い流す
  • 剪定した茎を有効活用して挿し木でハナキリンを増やすことができる。挿し木の適温20℃から25℃に近い環境になる6月〜7月に挿し木を行うこと、切り口を完全に乾かしてから土に植えつけることがポイント
  • ハナキリンの育て方のポイントは、①日当たりの良い場所で管理する、②寒さに弱いため冬は室内に取り込む、③水の与え過ぎに注意し夏は2〜3日に1回、冬は10日に1回を目安に水やりを行う、④生育期の5月〜11月に3回ほど緩効性肥料を与える
でした。 ハナキリンの枝は上へ上へとぐんぐん伸びていく性質がありますから、放っておくと茎が伸び過ぎて全体のバランスが崩れてしまいます。この記事で紹介した上手な剪定方法を知って適切なタイミングで剪定を行えば、全体のバランスを整えて元気にハナキリンを成長させることができますね。また、剪定した茎を捨ててしまうのはもったいないですから、ぜひ一度「挿し木」でハナキリンを増やすことに挑戦してみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。