目次
皆さんは観葉植物を育てていますか?観葉植物はある程度成長すれば増やすことができるので、1つの株からたくさん増やすことができます。 今回紹介するのはトウダイグサ科ユーフォルビア属であるハナキリンの挿し木について。ハナキリンはユーフォルビア属では最も有名な品種で、赤い花と茎のトゲが特徴的な多肉植物です。 本記事では「ハナキリンの挿し木っていつやればいいの?」「挿し木なんてやったことないけど初心者でも出来る?」という疑問を解決できる内容を以下のようにまとめました!
- ハナキリンの挿し木の概要
- ハナキリンの挿し木時期
- ハナキリンの挿し木の準備物
- ハナキリンの挿し木方法と注意点
- ハナキリンの挿し木後の管理方法と育て方
ハナキリンの挿し木に挑戦してみよう
ここではハナキリンの挿し木について軽く解説しようと思います。挿し木が何なのかよくわかっていない方はぜひ見ていってくださいね。ハナキリンは挿し木で増やすことができる
ハナキリンを含めた観葉植物の大半は「挿し木」という方法で増やすことができます。挿し木とはある程度成長した株から元気の良い枝をカットして、それをそのまま土に挿して発根させて育てていく方法を言います。剪定した枝を挿し木に使用することもできる
挿し木は元株から枝をカットして土に挿す方法なので、樹形を整えるために剪定した枝をそのまま挿し木に使うことができます。剪定した枝を捨てることがなくなるため無駄なロスなく、挿し木を行うことができるのもメリットの1つですね。ハナキリンの挿し木に適した時期
ここからはハナキリンの挿し木に適した時期がいつなのか解説していきます。挿し木時期を誤ってしまうと成功確率が大幅に低下してしまうので注意してください。
5月~6月がハナキリンの挿し木の適期
ハナキリンの生育期は5~11月、中でも春と秋ごろが良く、生育期始まりである5~6月がおすすめ。元気な生育期に挿し木を行うことで挿し木の発根確率をあげることができます。反対にほとんど成長しない休眠期である冬の時期は挿し木の成功率が極端に低下するので注意してください。「梅雨挿し」が成功率を上げるコツ
6月ごろから梅雨に入りますが、実は梅雨の時期に挿し木を行うと、さらに成功率があがります。その植物の適正の気温と多湿の環境で行うことがハナキリンの挿し木成功のコツなのでチャレンジしてみてくださいね。ハナキリンの挿し木に必要なもの
ここではハナキリンの挿し木に必要なものをまとめています。挿し木に必ず必要なものを挙げていきます。清潔なハサミ
切れ味のいい刃物でも問題ありませんが、できれば切れ味の良い剪定バサミを準備してください。切れ味が悪かったり、専用のモノで切らなかった場合切断面を傷つけてしまうことがあります。切断面から発根してくるため、切断面を傷つけてしまうと発根の確率が大幅に低下してしまうので注意しましょう。 またアルコールや熱などで消毒するのも忘れないようにしてください。切断面に細菌が付着するのも成功率を下げてしまうことになります。手袋
ハナキリンの茎には硬いトゲがついており、切り口からでる白い樹液は皮膚に有害です。いずれも素手で触るのは良くないので必ず手袋を着用して作業をするようにしてください。ハナキリンの挿し木のやり方
ここからはハナキリンの挿し木方法について解説していきます。これからハナキリンを挿し木で増やそうと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。茎を5~8cmカットする
元気な茎や枝を5~8cm程度の長さでカットしてください。この時に断面が斜めになるようにカットすることで断面積を増やすことができ、結果的に発根の確率を増やすことができますよ。切り口から出てくる樹液を洗い流す
茎や枝をカットしたときに切り口から出てくる白い樹液は肌がかぶれてしまうので、キレイに洗い流すようにしてください。切り口を完全に乾燥させる
カットした挿し穂は切り口の部分を完全に乾燥させてから挿します。切り口の乾燥は人間でいう出血したときにできるカサブタのような状態であり、切断面からの細菌侵入、切断面を傷つけることがなくなるなど切断面を守ることにつながります。新しい鉢に用土を入れる
挿し木用に新しい鉢を用意し、挿し木用の土は細菌が繁殖しにくい清潔な土を選びましょう。オススメは無菌である赤玉土や鹿沼土、さらに水はけを向上させるために鉢底にはパーライトや川砂を敷くのも良いですよ。切った茎を土に植えつける
切った茎の切断面が乾燥したら土に植え替えてください。この時注意しなければならないのは茎で穴を掘ってしまうこと。茎で穴を掘ると、これも切断面を傷つけてしまうことになるので割りばしなどの細い棒で穴を掘るようにしてください。半日陰で管理
ハナキリンの挿し木は日光が当たる半日陰の環境で管理してください。うまく行けば1~2か月ほどで発根します。ハナキリンの挿し木をする際の注意点
ここではハナキリンを挿し木する際の注意点について解説していきます。ハナキリンの挿し木には少し危険を伴うので、不安な方はぜひ確認していってくださいね。切り口からでる樹液に素手で触れない
切り口からでる白い樹液には素手で触らないようにしてください。ハナキリンの樹液に含まれるホルボールエステルという成分が原因で人体に様々な悪影響を及ぼしてしまいます。もし樹液が皮膚についてしまったらすぐに洗い流す
樹液が皮膚についてしまった部分はすぐに水で洗い流すことで対処可能です。時間がたつほど悪化してしまうのですぐに対応するようにしてください。挿し木後のハナキリンの管理方法
挿し木後はハナキリンにストレスが加わっているので繊細な管理が必要です。ここでは挿し木後のハナキリンの管理について解説していきますね。10日ほど経過したら水を与える
発根するまで水やりは少なめにすることがコツです。土に挿して10日ほど経過したら土が湿る程度の水をあげてください。発根するまでは10日間隔で水やりをしていきます。1~2カ月で発根する
うまく行けば1~2か月で発根します。根付いているかどうかは外からでは判別できないので、軽くつついてみて抵抗があるかどうかで確認しましょう。発根したら鉢に植え替える
1~2か月ほど経過後に軽くつついてみて抵抗を感じたら、ハナキリンが発根している可能性があります。挿し穂を土から抜いてみてください。発根していたら挿し木用の鉢から通常の土が入った鉢に植え替えましょう。 ハナキリンは赤玉土や腐葉土など排水性の高い土を好みます。不安であれば多肉植物用の土でも問題ありません。発根後のハナキリンの育て方
発根後のハナキリンは鉢上げした後も不安定な時期で大きなストレスを与えてしまうと枯れてしまうこともあります。発根後のハナキリンの育て方・管理について解説していきますね。日当たりの良い場所で管理
ハナキリンは日当たりの良い場所を好みます。日当たりの良い半日陰の場所に置いてあげましょう。特に真夏の直射日光は大きなストレスを与えてしまうので注意してください。 また風通しの悪いところに置いてしまうと害虫発生の原因になってしまうので、害虫が発生しないよう風通しの良い場所も意識してくださいね。冬は室内に取り込んで育てる
ハナキリンの耐寒温度は5℃なので、屋外での冬越しは基本的に難しく寒さが原因で枯れてしまうこともあります。さらに言えば最適温度は15~30℃程度なので冬は室内に取り込むことをオススメします。夏は2~3日に1回、冬は10日に1回を目安に水やり
ハナキリンの水分は乾燥しやすい夏であれば2~3日に1回、涼しい朝か夕にあげてください。暑い日中は蒸し風呂状態になってしまいハナキリンが根腐れしてしまう可能性があります。 冬時期の水分は10日に1回、暖かい日中にあげるくらいで十分です。気温が低かった場合寒い朝か夕に与えてしまうと、ハナキリンが寒さを感じてしまい枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。生育期の5月~11月に3回ほど肥料を与える
肥料を与える場合は生育期の5~11月中に与えてください。緩効性の肥料であれば2,3か月持つので5~11月の間に3回ほどあげるだけで十分です。即効性のある液体肥料の場合は1か月に1回のペースで与えましょう。 また休眠期である冬の時期は栄養をそれほど必要としません。そんな中、肥料を与えてしまうと「肥料焼け」を起こして枯れてしまう恐れがあるので冬の肥料はやめておきましょう。【まとめ】ハナキリンの挿し木の方法を解説!適した時期から失敗しないコツまで
ここまでハナキリンの挿し木について解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ハナキリンは開花期が長く、長い間花を楽しむことができる素敵な植物です。そんなハナキリンを増やすことができたらとても嬉しいですよね。ここまでの内容をまとめると以下の通り。- ハナキリンは挿し木で増やすことができる
- ハナキリンの挿し木時期は5~6月がおすすめ
- ハナキリンは挿し木は梅雨挿しでさらに成功率が上がる
- 挿し木後のハナキリンは風通しの良い半日陰で管理する
- ハナキリンの挿し木は1~2か月で発根する
- ハナキリンの冬越しは室内で行う