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ガーベラは美しいお花を咲かすことで知られており、お花が切られた後でも長い時間新鮮な状態を保てることからカット花としても人気があります。育てるのがそこまで難しくないので、園芸初心者の方に選ばれることも多い植物です。
ただ、ガーベラは植え替えを適切に行わないと、上手く生長しなかったり枯れてしまう可能性があります。
そこで今回は、
- ガーベラってどんな植物?
- ガーベラに植え替えは必要?
- ガーベラの植え替えの時期はいつ?
- ガーベラの植え替えはどんな時に行うの?
- ガーベラの植え替えに必要なもの
- ガーベラの植え替え方法
- ガーベラの植え替えに関する様々なトラブル
ガーベラってどんな植物?
ここからは、ガーベラはどのような植物なのか説明していきます。「ガーベラに興味があるのでどんな植物か知りたい」という方は参考にしていただけたらと思います。ガーベラの基本情報
ガーベラの花は大きくて丸い形状をしており、中央に小さな花びらが集まり、周囲に大きな花びらが広がっています。ガーベラの色は様々で、赤やピンク、オレンジ、黄色、白といった鮮やかな色合いが特徴となっています。 また、耐寒性や耐暑性が強く、適切な育て方をすることで初心者でも健康に生長させることが可能です。花全体が美しいシンメトリーを持っているため、観賞用の植物としてとても人気があります。 10月全般の誕生花はガーベラで、10月のガーベラの花言葉は「神秘」「崇高美」となっています。植物名 | ガーベラ |
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学名 | Gerbera hybrids |
草丈 | 10~80cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
ガーベラは南アフリカ原産のキク科の多年草もしくは宿根草
ガーベラは南アフリカ原産のキク科の多年草もしくは宿根草です。現在では世界中で栽培されており、美しい花と育てやすさから多くの方に知られています。「花車」や「千本槍」という和名もつけられている
ガーベラは「花車」や「千本槍」という和名もつけられています。ガーベラが日本に伝来したのは大正初期で、美しい花姿からこのような和名がつけられたとされています。 見た目がそのまま和名となっているので、和名も馴染みがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。花色は鮮やかで様々な色をもつ品種が存在する
ガーベラの花色は鮮やかで様々な色をもつ品種が存在します。好きな色を選ぶことができるので、ガーデニングやフラワーアレンジメントで人気となっています。花の寿命は鉢植えで2~3週間程度もつ
ガーベラの花の寿命は鉢植えで2~3週間程度もちます。ガーベラは水をよく吸収する植物なので、水切れを防ぐことで寿命を延ばすことができます。 また、葉っぱを水につけてしまうと細菌の繁殖を促進してしまうことがあるので、鉢の水から葉っぱを取り除くことで寿命を延ばせます。ガーベラに植え替えは必要?
ガーベラは植え替えをした方が良いですが、頻繁にすればいいというわけではありません。ここからは植え替えをすることのメリットと適切なタイミングについて説明していきます。ガーベラは植え替えをすることで元気に育てることができる
ガーベラは植え替えをすることで元気に育てることができます。ガーベラは肥沃な土壌を好むので、栄養分が不足している古い土壌を新しい土壌にすることで、より健康的に生長します。 ガーベラの植え替えをする必要があるかどうかは、植物の健康状態や成長環境にも左右されるため、定期的に観察しておくことが大事です。植え替えは1年に1回行う
植え替えは地植えの場合であれば1年に1回行いましょう。植物を過度に植え替えしてしまうと、根を傷つけたりストレスを与える原因になります。 場合によっては適切な根の発達ができず、成長の妨げとなってしまう場合もあるので、植え替えをする明確な理由がなければ1年に1回としておきましょう。 また、植え替えの際に肥料を与えることでより健康に成長しやすくなるので、肥料を加えることを検討してみても良いでしょう。ガーベラの植え替えの時期はいつ?
ここからは、ガーベラの植え替えの時期について説明していきます。植え替えは適切な期間に行わないと花が枯れてしまう場合もあるため、植え替え時期については把握しておきましょう。ガーベラの植え替えは3~4月や9月が適期
ガーベラの植え替えは3~4月や9月が適期です。3~4月はガーベラが成長期に入るため、この時期に植え替えを行うことによって、新しい場所に根を張り成長しやすくなります。また、9月もガーベラが成長期に入っている時期であり、3~4月と同様に新しい根を張るのに適しています。 これらの時期に植え替えを行うことによって、ガーベラは新しい環境に適応しやすく、健康的に生長していきます。植え替えをする際は「日当たりが良い場所に設置する」「風通しの良い場所に設置する」といったことも考えましょう。日当たりや風通しが良い場所に設置することによって、病気の発生を防いで植物を健康的に生長させることができます。花が咲いている期間は植え替えを避ける
花が咲いている時期は植え替えを避けましょう。開花している時期、植物は花を成長させるために多くのエネルギーを使っているため、植え替えをするとエネルギー不足に陥ってしまう可能性があります。 また、開花している時期にストレスを加えるとすぐに枯れてしまったり、変形してしまうことがあります。そのため、花が終わった後や成長期に入る頃に植え替えをするのがおすすめです。ガーベラの植え替えはどんな時に行うの?
では、ガーベラの植え替えはどのような時に行うのが良いのでしょうか。ここからは、ガーベラを植え替えるべき状況について説明していきます。 ガーベラは頻繁に植え替えをすればいいというものではありませんが、必要な時に植え替えをしないと成長が阻害され枯れてしまったり病気が発生しやすくなる可能性があります。 せっかく長く育てても、植え替えのタイミングを誤ると取り返しがつかなくなることがありますので、定期的にガーベラの状態をチェックしておくようにしましょう。ガーベラが根詰まり気味になってきたとき
ガーベラが根詰まり気味になってきたときは植え替えを検討しましょう。根詰まりをすると根が傷つく可能性があるのに加えて、適切に養分の供給ができなくなります。 養分の供給ができないと花の品質が損なわれることもあるため、ガーベラの健康と品質を保って管理していくためにも植え替えが必要となります。新しい鉢や場所に植え替えたいとき
ガーベラを新しいポット(鉢やプランター)に植え替えたいときもあるでしょう。ただ、植え替えをすると植物にストレスを与えてしまい、花が咲いている時期にストレスを加えると早期に枯れてしまう可能性があります。 そのため、新しいポットに植え替えたいときも、適切なタイミングかどうか確認してから行うようにしましょう。花が咲いている期間は植え替えを避けて、花が終わった後の成長期に植え替えをすることでガーベラが受けるストレスを軽減することができます。ガーベラの植え替えに必要なもの
ここからは、ガーベラの植え替えに必要なものを説明していきます。必要な道具などを揃えておくことによってスムーズに作業を行うことができます。 必要な道具や資材については事前に準備して、植え替え作業を行う前にしっかりと計画を立てると良いでしょう。植え替えたいガーベラ
まずは植え替えたいガーベラです。植え替えの際は根が傷つく可能性があり、特に花が咲いている時期に根が傷つくと、花の養分供給が減少して品質が損なわれてしまうことがあるので注意が必要です。 また、植え替えをすることは植物にストレスを与える要因となるので、花芽や花の形状を観察しながら問題なく植え替えできるかどうか確認しましょう。今よりも一回り大きい鉢
ガーベラの植え替えをする際は、今よりも一回り大きい鉢を選ぶことが重要です。今の鉢と同じか小さいものを選んでしまうと、成長した根が根詰まりを起こす可能性があります。根詰まりを起こすと適切にエネルギーを吸収できないため枯れてしまったり、病害虫の原因となってしまうため注意が必要です。 鉢を選ぶ際は植物が根を広げられる程度の広さと深さがあり、水が十分に排水できるよう鉢の底に穴が開いているものを選びましょう。具体的には、鉢の直径が1.5倍から2倍程度大きいものにします。 鉢の材質は様々で、プラスチックや陶器、セラミックやコンクリートなどがありますが、プラスチック製の鉢は軽くて丈夫なため取り扱いが簡単でおすすめです。鉢のデザインは庭や室内のインテリアに合わせて選ぶことで全体の雰囲気が良くなり、ガーベラの視覚的な魅力を向上させることができます。スコップ
植え替え作業に使うスコップは、植物の根を掘り起こしたり、新しい鉢に土を詰めたりするのに使います。植え替え作業に使えるスコップの種類は以下の通りです。- ハンドスコップ
- トランスプランター
- シャベル
- エッジングスコップ
ガーベラの植え替え方法
ここからは、ガーベラの植え替え方法について説明していきます。植え替え手順などを知っておくことによって、効率的に作業を行うことができます。用土の劣化が考えられるので同時に土の交換も行う
ガーベラを植え替えする際は用土の劣化が考えられるため、同時に土の交換も行いましょう。土壌が劣化すると栄養分が不足してしまうため、ガーベラに適切なエネルギーを供給することができなくなります。 土の交換を行うことで新しい栄養分を供給できるようになり、ガーベラの園芸を行う際の助けになるでしょう。また、種まきや株分けを行う際にも用土は重要で、栄養分があり水はけの良い土を使うことで、種まきや株分けの成功率を上げることができます。ガーベラの植え替え手順
ガーベラの植え替え手順は以下の通りです。- 古い鉢からガーベラを取り出す
- ガーベラの根を剪定して健康な根だけ残す
- 新しい鉢の準備をして、鉢底に砂や砕いた陶片を敷く
- 新しい鉢に土を充填する
- ガーベラの根を植え付ける
- ガーベラの根を覆うように新しい土を充填する
- 植え替え後に十分な水を与える
植え替え後は水をたっぷりあげる
ガーベラの植え替えをした後は水をたっぷりあげましょう。植え替え後の植物は水が不足しているためです。また、鉢の底から水がしっかりと抜ける、水はけの良い土壌になっているかどうか確認しましょう。ガーベラの植え替えに関する様々なトラブル
ここからは、ガーベラの植え替えに関する様々なトラブルについて説明していきます。トラブルに対して適切な対応をすることで、ガーベラに対しての悪影響を最小限に抑えることができます。 まずは一般的なトラブルや問題点を理解しておくことで、適切な準備をしていきましょう。植え替え後にガーベラがしおれる
まず、植え替え後にガーベラがしおれるというトラブルです。このトラブルはよく起きがちですが、問題の原因を特定して適切に対処することで被害を少なくすることが可能です。植え替えのしすぎで根が傷んだ可能性がある
植え替え後にガーベラがしおれる原因として、植え替えのしすぎで根が傷んだ可能性があります。これは、植え替え時に根が過度に傷ついた場合、植物が水や栄養を効果的に吸収できなくなるためです。 また、根が適切に機能しないとガーベラの成長が遅れてしまい、免疫システムにも影響を与えて病害虫に対する免疫力も弱まってしまい可能性があります。また、根腐れの原因ともなってしまうため、植え替えの際は根をできるだけ保護して、慎重に行っていくことが重要です。無闇な植え替えは行わない
無闇に植え替えを行うこともガーベラがしおれてしまう原因として考えられます。植物は新しい環境に適応するのに時間がかかるため、多く植え替えをするとストレスを受け、しおれたり成長が停止してしまうことがあります。 そのため、植物の状態が本当に植え替えを必要としているのかどうかをチェックして、植え替えが必要な場合のみ行うようにしていきましょう。ガーベラの冬越しはどうすればいい?
ここからは、ガーベラの冬越しの方法について説明していきます。ガーベラは凍結を嫌うため、適切な温度を保って冬越しをさせることが重要です。ガーベラは5℃以下になると枯れる
ガーベラは5℃以下になると枯れてしまいます。そのため、特に寒い地域で育てる場合は注意しましょう。また、冬季は日照時間が短く、十分な光を受けられない傾向があるので、できるだけ明るい場所に移動させることが重要です。地植えをしている場合は鉢植えに植え替えて室内で管理しよう
ガーベラを地植えしている場合は、鉢植えに植え替えて室内で管理しましょう。特に寒い地域で育てる場合は、霜や凍結による被害を受けてしまう可能性があるためです。 また、室内で育てる場合は適切な湿度を保つことにも注力しましょう。暖房を利用すると空気が乾燥してしまい、植物の成長に悪い影響を与えてしまう場合があります。 冬季は植物の成長が遅くなるため過度な水やりは避けて、土が乾燥しないように注意しながら定期的なチェックを行っていきましょう。【まとめ】ガーベラの植え替えについて解説!適した時期からトラブルまでご紹介
ここまで、ガーベラの植え替え方法や様々なトラブルへの対処方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- ガーベラは美しい花が特徴で多くの場所で栽培されている
- ガーベラは耐寒性と耐暑性があるため初心者でも育てやすい
- ガーベラの植え替えをすることで健康的な生長を促すことができる
- ガーベラの植え替えは適切なタイミングで行うことが重要
- ガーベラの植え替えでは様々なトラブルに気を付けなければならない