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皆様はユッカという爽やかな雰囲気で、インテリアとの相性抜群の植物をご存知でしょうか?ユッカは中央アメリカ原産の観葉植物で、寒暖差や乾燥の激しい環境でも生息できる非常に丈夫な観葉植物です。
そんなユッカは、実は非常に豊富な種類が存在する観葉植物としても人気があります。現在では約50品種を超える種類があると言われていており、全てを育てることは一般的には難しいでしょう。しかし、ユッカを育ててみたい方の中には、「ユッカの中でも自分だけのお気に入りの種類を見つけて栽培してみたい」という方もいらっしゃるではないでしょうか?
今回の記事では、そもそもユッカにはどんな種類があるのか知りたい方や、ユッカの中でも特に自分のお気に入りの種類を見つけたいという方に向けて、「魅力あふれるユッカの豊富な種類やその特徴」を、以下の流れでご紹介していきます。
- そもそもユッカがどんな植物なのかを解説
- ユッカにはどんな種類があるの?それぞれの品種によって異なる特徴を解説
- ユッカの主な種類一覧と、その特徴をご紹介
- ユッカの種類で共通した意識したい基本の育て方を解説
- まとめ
ユッカってどんな植物?
それではまずは、そもそもユッカがどんな植物なのかを解説していきます。ユッカを見たことがある方も多いとと思いますが、それがどんな特徴を持った植物なのかを詳しく知っている方は少ないでしょう。ここからご紹介するユッカの特徴をもとに、ユッカを育てることでより愛着を持って栽培することができるようになりますよ。ユッカの基本情報
ユッカはキジカクシ科(リュウゼツラン科)イトラン属(ユッカ属)の中央アメリカ原産の観葉植物です。寒暖差の激しい環境で生息するため、基本的に寒さにも暑さにも強い、丈夫な特徴を持っています。ユッカは非常に成長が早く、特に成長期に多くの葉っぱを作ることから「青年の木」という別名もあるほどに人気があります。植物名 | ユッカ |
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学名 | Yucca |
草丈 | 低木〜原産地では最高10m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
南国の雰囲気が感じられるスタイリッシュな観葉植物
葉っぱが先に向かって鋭くなっているユッカは、その特異な外観から、どこか南国の雰囲気やサバンナの風景を醸し出す植物としても人気があります。そのため、ユッカはお部屋の中に置けば、室内が南国リゾートのような雰囲気をもたらすことができるので、インテリアとの相性も非常にGOODです。太い幹と細長い葉が特徴
また、ユッカの特徴的な外見は、特に太い幹と細長い葉っぱによって象徴されます。これらの葉っぱは、種類によって多少太さや模様が異なり、中には縞模様や異なる色合いを持つ品種もあり、見ていて面白い植物です。室内に飾ればインテリアとして活躍できるのが人気
先にお話しした通り、ユッカはその洗練された外観から、室内のインテリアとして素晴らしい役割を果たします。リビングルームや玄関、オフィスにレストランなど、さまざまな場所で利用されており、ユッカがあるかないかでかなり空間の雰囲気が変わります。それほど、印象的な観葉植物です。種や苗から育てることができる
また、ユッカは種や苗からでも育てることができますよ。これは、ユッカの多くの品種が種子や苗で市販されていることもあり、サイズの小さな頃から愛情を持って栽培できるのは、多くの園芸好きの方からすると嬉しいことでしょう。大きく成長する種類はドライガーデンのシンボルツリーにもなる
それに、大きなサイズになりやすいユッカの種類は、ドライガーデンのシンボルツリーとして使用されることもあります。大きなユッカを植えることで、まるでメキシコの砂漠のようなドライガーデンにすることもできるかもしれませんよ。ワクワクが止まらない植物、それがユッカです。ユッカにはどんな種類があるの?
続いては、ユッカにはどんな種類があるのかについてお話しをしていきます。ユッカは先ほどもお話しした通り、豊富な種類のある観葉植物のため、それぞれに異なった違いが存在します。ここからは具体的にどんな種類のユッカがあるのかを解説していきます。ユッカは現在約50品種あるとされている
現在、約50品種を超えるユッカが確認されています。それぞれが独自の見た目と特性を持っており、どのユッカを育てるかによって、異なる育て方を実践する必要があります。しかしながら、後半でも解説しますが、ユッカにはどの種類でも共通した「基本的な育て方」もあるので、そこまで神経質になる必要なはいので安心してください。葉がグリーンや斑入りから変色するものまで多様なタイプがある
それに、ユッカは葉っぱの形、色、模様においても非常に多様性に富んでいます。一部の品種は白っぽいホワイトユッカや、斑入りの葉っぱを持つユッカもあります。また一部のユッカは変色するタイプのものもあるので、ある意味お気に入りのユッカを見つけやすいかもしれません。種類ごとに耐寒性や耐暑性などが微妙に違う
また、ユッカは品種ごとに耐寒性や耐暑性などの特性も異なります。基本的な耐寒性や対処性は共通であるものの、ややそれらの特徴が異なることもあります。そのため、日本国内で栽培する場合は、寒さや暑さなどの気温を考慮して、その環境下でも健康的に生育できる品種を選ぶことがいいでしょう。ユッカの主な種類一覧
それではここからはこの記事の本題でもある、ユッカの主な種類一覧について解説していきます。ユッカにはどんな種類があるのか気になりますよね。そこで、以下では合計15種類の主なユッカの紹介をしていきます。ユッカ・エレファンティペス
それではますはユッカ・エレファンティペスのご紹介です。ユッカの基本的な品種
ユッカ・エレファンティペスはユッカの中でも基本的な、王道の品種になります。名前の由来は株元が象の足のように見えるから
ユッカ・エレファンティペスは名前が特徴的ですが、それは「株元が象の足のように見えるから」という理由でこのような名前が付けられたと言われています。派手な姿ではないが育てやすく人気がある
ユッカ・エレファンティペスは外観はそこまでの派手さはないものの、耐寒性と耐暑性に優れた簡単に育てることのできる品種のため、特に「初めてユッカを育てる」という初心者さんにおすすすめの観葉植物です。ユッカ・エレファンティペス・斑入り
続いては、ユッカ・エレファンティペス・斑入りをご紹介します。ユッカ・エレファンティペスの斑入りの品種
こちらは先ほどご紹介した、ユッカ・エレファンティペスの斑入りの品種になり、鮮やかな緑色の葉っぱに班が入っています。斑入りの方が高値で売買される
やはり班入りの方が品種的に珍しく、あまり流通量も多くないため、こちらのユッカ・エレファンティペスの斑入りのほうが高値で売買されています。ユッカ・エレファンティペス・シルバースター
続いては、ユッカ・エレファンティペス・シルバースターをご紹介します。葉が銀みがかったユッカ・エレファンティペス
ユッカ・エレファンティペス・シルバースターは、通常の濃い緑色の葉っぱではなく、葉が銀みがかっているのが魅力的な品種です。葉がより鋭く見えインテリア性が増している
シルバーカラーの葉っぱを持つので、通常のグリーンカラーの葉っぱよりも葉がより鋭く見えるため、洗練されたインテリアのアクセントにもなるでしょう。ユッカ・アロイフォリア
続いては、ユッカ・アロイフォリアをご紹介します。ユッカの中では葉の枚数が多い
ユッカ・アロイフォリアは、比較的ユッカの中では葉の枚数が多いことで知られています。四方八方に生える葉っぱはインパクトがあり、シンボルツリーにしたい方にはおすすめの種類です。アロエのような葉を持つことから命名された
また、ユッカ・アロイフォリアはアロエのような葉を持つことからこのような名前が命名されたと言われているユーモアのあるユッカです。ユッカ・アロイフォリア・斑入り
続いては、ユッカ・アロイフォリア・斑入りをご紹介します。ユッカ・アロイフォリアにも斑入りの種類が存在する
ユッカ・アロイフォリアには実は班入りのものが存在します。「ユッカ・アロイフォリア・斑入りがいいけど、班入りの方が好きだな」という方には是非お勧めしたい品種です。耐寒性、耐暑性、耐乾性に優れていて育てやすい
ユッカ・アロイフォリア・斑入りのほうが実は耐寒性、耐暑性、耐乾性に優れており、初心者さんでも比較的簡単に栽培することができます。ユッカ・アロイフォリア・マジナータ
続いては、ユッカ・アロイフォリア・マジナータをご紹介します。葉の周りが白くなっているのが特徴
ユッカ・アロイフォリア・マジナータは、葉の周り(ライン)がホワイトになっているのが特徴的なユッカです。ユッカの中でも鋭く派手な種類
ユッカ・アロイフォリア・マジナータは触れると痛くなるほどに、ユッカの中でも鋭く派手な種類になります。また、鉢植えでも屋外での地植えでも、どちらでも栽培可能な種類でもあります。ユッカ・アロイフォリア・トリコロール
続いては、ユッカ・アロイフォリア・トリコロールをご紹介します。葉がグリーンから一部白や赤に変色する品種
ユッカ・アロイフォリア・トリコロールは葉がグリーンから一部白や赤に変色する品種になります。珍しい品種で流通量が少ない
ユッカ・アロイフォリア・トリコロールのように、なかなか変色するユッカは多くないので、珍しいと言われており、市場にあまり出回らないというデメリットがあります。ユッカ・デスメティアーナ
続いては、ユッカ・デスメティアーナをご紹介します。気温が下がると葉が紫色に変色するのが特徴
ユッカ・デスメティアーナは気温が下がると葉が紫色に変色するのが特徴的なユッカです。かなり珍しいカラーなので、一度はゲットしてみたい品種です。樹形も葉色もよくユッカの中でも人気で高値で売買される
ユッカ・デスメティアーナは樹形も葉色もよくユッカの中でも人気で高値で売買される種類です。また鉢植えでも屋外の地植えでも栽培可能なので、育てやすい品種でもあります。ユッカ・フィラメントーサ
続いては、ユッカ・フィラメントーサをご紹介します。葉が擦れると糸状の繊維が出てくる品種
ユッカ・フィラメントーサは葉が擦れると糸状の繊維が出てくる面白い品種になります。細かな繊維が、植物の観察好きな方の心を鷲掴みするでしょう。フィラメントには連続した長い繊維という意味がある
また、ユッカ・フィラメントーサのフィラメントには、連続した長い繊維という意味があり、植物の特徴をよく捉えた名前が付けられています。ユッカ・フィラメントーサ・カラーガード
続いては、ユッカ・フィラメントーサ・カラーガードをご紹介します。フィラメントーサと比べて黄緑色が多いのが特徴
ユッカ・フィラメントーサ・カラーガードは、先ほどのフィラメントーサと似ていますが、フィラメントーサと比べて黄緑色が多いのが特徴的です。かなりの耐寒性があり地植えで雪に埋もれても冬越しできる
ユッカ・フィラメントーサ・カラーガードは、かなりの耐寒性を持ったユッカです。この寒さをカバーする耐寒性があるおかげで、地植えで雪に埋もれても冬越しできます。ユッカ・ロストラータ
続いては、ユッカ・ロストラータをご紹介します。まるでウニのようなとげとげしい種類
ユッカ・ロストラータは、まるでウニのようなとげとげしい種類です。鋭く生えたブルーグレーの葉が美しくかなりの人気がある
ユッカ・ロストラータの鋭く生えたブルーグレーの葉が美しく、あまり似た品種が出回らないためかなりの人気があります。希少で高価なユッカの代表種
ユッカ・ロストラータはそういった希少性から、高価なユッカの代表種として扱われています。ユッカ・フィリフェラ
続いては、ユッカ・フィリフェラをご紹介します。フィラメントーサと同様にフィラメントがつく品種
ユッカ・フィリフェラは、フィラメントーサと同様にフィラメントがつく品種になります。幹が太くどっしりとしていて葉も幹も存在感抜群
ユッカ・フィリフェラは幹が太くどっしりとしているので、まさに「南国の植物」といった雰囲気を醸し出す、葉も幹も存在感抜群のユッカです。ユッカ・リギダ
続いては、ユッカ・リギダをご紹介します。別名「ブルーユッカ」
ユッカ・リギダの別名は、「ブルーユッカ」と呼ばれています。シルバーブルーに輝く葉が人気の種類
まさにこのユッカ・リギダは、「ブルーユッカ」と名付けられるほどに、シルバーブルーに輝く葉が人気の種類になります。ユッカ・エンドリッキアーナ
続いては、ユッカ・エンドリッキアーナをご紹介します。太く細長い葉が特徴
ユッカ・エンドリッキアーナは太く細長い葉が特徴的なユッカになります。ユッカの中でもかなり異質な見た目をしている
ユッカ・エンドリッキアーナは、ここまでご紹介してきたユッカの形とは異なり、ネギのような見た目をしています。成長が遅く1年に葉が1,2枚程度しか生えない
このユッカ・エンドリッキアーナは、非常に成長が遅く1年に葉が1,2枚程度しか生えないので、ゆっくり観察をして育てたい方にはお勧めです。ユッカ・グロリオサ
最後は、ユッカ・グロリオサをご紹介します。別名「アツバキミガヨラン」
ユッカ・グロリオサの別名は、「アツバキミガヨラン」と言います。アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の別名は、元の学名ユッカ・グロリオサ(栄光)からインスピレーションをもとに名付けられたのでないかと言われています。エンドリッキアーナと同じく葉が太く細長い
また、先ほどのエンドリッキアーナと同じく葉が太く細長いです。花をたくさん咲かせて華やかになる珍しい品種
ユッカ・グロリオサは花をたくさん咲かせて華やかになる珍しい品種なので、葉っぱだけではない楽しみもあってお勧めです。ユッカの種類で共通した意識したい育て方
最後は、ユッカの種類で共通した意識したい育て方について解説していきます。ここまでご紹介してきた通り、ユッカはさまざまな品種のある観葉植物です。中には花を咲かせるものや、班やラインの入ったもの、変色をするもや管理が簡単なものなど。 しかしながら、多くの種類があるように感じますが実は共通した育て方があります。それらを知っておくことで、健康的な栽培が可能になりますよ。それでは基本的な育て方を解説していきます。日当たりの良い場所に置く
ユッカは非常に明るい日光を好みます。日本国内で管理するためには、原産地に近づけた環境で栽培する必要があります。そのため、日中はよく日の当たる場所で育てることが最適です。また、室内で育てる場合、窓際などの日当たりの良い場所がいいでしょう。 しかし、あまりに直射日光が当たりすぎる場合は、日除けなどのカバーをしてあげることで、葉焼けを起こさないようにすることができます。大きくなる種類は屋外で育てる
ユッカにはさまざまなサイズの品種があります。大きくなるものは庭やベランダなどの屋外で育てるのが適しています。小さな品種は室内の鉢で育てることもお勧めです。水はけの良い土に植える
また、ユッカは水はけの良い土壌を好みます。鉢植えの場合、川砂などを混ぜた排水性の良い土を使用することが重要です。鉢植えの水やりは土が完全に乾燥してから
ユッカは乾燥に強い植物ですので、鉢植えの場合の水やりは、土が完全に乾燥してから行います。ここでは、水をたっぷりと与えすぎる必要はありません。適量を与えましょう。地植えの場合は水やりをする必要はない
それに、地植えのユッカは、通常、雨だけでもで充分に潤雨ことができます。したがって、地植えのユッカには追加の水やりは必要ありません。乾燥した日が続く場合でも、基本的に水やりはしなくて大丈夫です。【まとめ】ユッカの種類を一覧で紹介!意識したいケア方法まで徹底解説!
いかがだったでしょうか?ユッカの豊富な種類を確認でき、基本的な育て方も学ぶことができたかと思います。 今回の記事のポイントは以下になります。- ユッカはキジカクシ科(リュウゼツラン科)イトラン属(ユッカ属)の中央アメリカ原産の観葉植物で、寒暖差の激しい環境で生息するため、基本的に寒さにも暑さにも強い
- ユッカはよく成長するため、別名「青年の木」と呼ばれている
- ユッカは現在約50品種あるとされており、多様なタイプがある
- ユッカの主な種類には、王道のユッカ・エレファンティペスや、ユッカ・アロイフォリア・トリコロールなどの変色するもの、ユッカ・ロストラータの鋭く生えたブルーグレーの葉が美しく高価なものまでさまざまある
- ユッカの種類で共通した意識したい育て方として、日当たりの良い場所に置くことや、大きくなる種類は屋外で育てること、水はけの良い土に植えることなどがある