ヤマアジサイの育て方を徹底解説!成長後のケアからおすすめ品種まで紹介

ヤマアジサイの育て方
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目次

皆様はヤマアジサイ(山紫陽花)をご存知でしょうか?ヤマアジサイ(山紫陽花)は梅雨の時期になると爽やかな色の綺麗な花を開花させる植物で、日本の代表的な植物の一つとも言える素敵な植物です。 そんなヤマアジサイ(山紫陽花)ですが、実は正しい育て方を知っていれば初心者さんでも比較的簡単に生育できますが、反対に育て方のポイントを理解していないと失敗しやすい植物でもあります。 今回の記事では、ヤマアジサイ(山紫陽花)の特徴や鉢植えと地植えでの生育方法を知りたい方、また初心者さんでヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方の基礎を一から知りたい方に向けて、以下の流れで「失敗しないヤマアジサイ(山紫陽花)のの育て方」を徹底解説していきます。
  • そもそもヤマアジサイ(山紫陽花)はどんな植物なのかを解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方のポイント①置き場所を解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方のポイント②水やりを解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方のポイント③土を解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方のポイント④肥料を解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)のお手入れの方法とは?
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)は土の成分により色が変わるって本当なの?
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の人気の品種を解説
  • ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方のまとめ
最後までご覧いただくことで、正しいヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方を実践できるようになることはもちろん、最後にはあなたのお気に入りのヤマアジサイ(山紫陽花)の品種を見つけられ、好きなヤマアジサイ(山紫陽花)を栽培することもできるようになるでしょう!ぜひ最後までお付き合いください。

そもそもヤマアジサイ(山紫陽花)ってどんな植物なの?

そもそもヤマアジサイ(山紫陽花)ってどんな植物なの?
それではまずは、ヤマアジサイ(山紫陽花)の育て方を解説する前に、そもそもヤマアジサイ(山紫陽花)はどんな植物なのかをお話ししていきます。どんな特徴を持っているのかを知っていれば、よりヤマアジサイに最適な育て方を実践することができるようになりますよ。

日本が原産のアジサイ科アジサイ属の植物

ヤマアジサイは日本原産の爽やかな花色を持つ植物で、アジサイ科アジサイ属に分類されています。ヤマアジサイの花の色はさまざまで、青、紫、ピンク、白などがあります。これらの美しい花を梅雨に開花させることは、ヤマアジサイを育てるうえで一つの楽しみになるでしょう。

日本の風土に適していて育てやすい

また、ヤマアジサイは日本の風土に適しており、日本中で庭園や公園、学校などで愛され、比較的育てやすい植物としても知られています。特に湿度や温度の観点からも、日本の環境に向いている植物です。

有毒のため花や葉を口にしないよう注意

美しい見た目の植物ではありますが、一方でヤマアジサイの花や葉には有毒成分が含まれているため、口にしないように十分な注意が必要です。特に小さな子供やペットがいる環境では、ヤマアジサイをできる限り触れられないような場所で注意深く育てる必要があります。

ヤマアジサイの育て方のポイント①置き場所

ヤマアジサイの育て方のポイント①置き場所
続いては、この記事の本題であるヤマアジサイの育て方のポイントについて解説していきます。一つ目の育て方のポイントは、「置き場所」になります。ヤマアジサイはどんな置き場所や環境で栽培することが適しているのかをお話ししていきます。

半日陰の風通しの良い場所で管理するとよい

ヤマアジサイは半日陰の場所が適しており、特に風通しの良い場所で管理することがおすすめです。半日陰の風通しの良い場所は、適度な乾燥と湿度が保たれ、病気や感染症のリスクを減らすことができます。

特に真夏の直射日光に注意

真夏の暑い日差しは、ヤマアジサイにとって厳しい条件となります。特に真夏は直射日光にはさらさないようにしましょう。日中の高温には涼しい場所に移動させたり、遮光ネットなどを使用して日陰を作ることがおすすめです。

室内でも育てることができる

ヤマアジサイは屋外で栽培するイメージがありますが、実はヤマアジサイは鉢植えとして室内でも育てることができます。室内での管理の場合も同様に、半日陰で風通しのいい場所で栽培し、適度な乾燥と湿度を保ちながら育てることでより健康的に大きく育つことができます。

ヤマアジサイの育て方のポイント②水やり

ヤマアジサイの育て方のポイント②水やり
続いてのヤマアジサイの育て方のポイントは「水やり」になります。地植えと鉢植えで異なる水やりの方法や、どんなポイントに意識をして栽培すればいいのかをここからは解説していきます。

水切れに注意する

結論からお伝えすると、ヤマアジサイは水切れに注意をした栽培をすることが重要です。梅雨の時期に花が開花することを考えると、土が乾燥しすぎることはあまり良くありません。

地植えの場合

続いては地植えの場合について解説していきます。

植え付けから2年ほどは土が渇いたら水をやる

地植えの場合は、植え付けから2年ほどは土が渇いたら水をやるようにすればよく育ちます。

それ以降は乾燥していたら水を与える

それ以降は乾燥していたら水を与える程度で大丈夫で、基本的にはヤマアジサイは丈夫な植物であり、雨水を利用すればよく育つことを覚えておきましょう。

鉢植えの場合

続いては鉢植えの場合について解説していきます。

土が渇いたらたっぷりと

鉢植えの場合、土が表面から乾いたらたっぷりと水を与えます。回数や頻度は季節によって変える必要がありますが、基本的には土壌が乾燥したら水やりをすることを覚えておきましょう。

春・秋:1日1回を目安に

まず、春と秋は1日1回を目安に水やりをしましょう。比較的温度な季節なので、これくらいの頻度で大丈夫です。

夏:1日2回を目安に

また、温度が高くなる夏は、1日2回を目安に水やりをしましょう。特にこの時期は開花時期とも重なり、成長が旺盛になることや温度が高いことからも、水やりをする回数を増やすことがおすすめです。

冬:2~3日1回程度を目安に、土が渇いていたら

冬は、2~3日1回程度を目安に、土が渇いていたら水やりをしましょう。冬は休眠期に当たるので、特に水やりは控えめにすることが重要です。

ヤマアジサイの育て方のポイント③土

ヤマアジサイの育て方のポイント③土
続いてのヤマアジサイの育て方のポイントは「土」になります。こちらも地植えと鉢植えで異なる用土の違いや、用土を作るのであればどのような配合比率で自作するのがおすすめなのかを解説していきます。

地植えの場合

まずは地植えの土には何が適しているのかを解説していきます。

植え穴に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込む

地植えの場合は、植え穴に腐葉土や堆肥、緩効性肥料を混ぜ込んで土壌を作ると屋外でも成長しやすくなります。

時間をおいて熟成させる

これらを時間をおいて熟成させることで、より栄養素を豊富に持った土を作ることができ、ヤマアジサイも成長しやすくなります。

鉢植えの場合

続いては鉢植えの場合を見ていきましょう。

山野草用の培養土が便利

鉢植えでヤマアジサイを栽培するのであれば、山野草用の培養土が便利です。山野草用の培養土はホームセンターなどでも販売されています。

鹿沼土3:軽石3:赤玉土2:腐葉土2の配合土がおすすめ

自分で土壌を配合するのであれば、鹿沼土3:軽石3:赤玉土2:腐葉土2の配合土がおすすめです。これらの配合であれば、排水性と栄養素を含んだバランスのいい土壌を作ることができます。

黒土を主体に堆肥などの有機質や鹿沼土を混ぜたものも

また、黒土を主体に堆肥などの有機質や鹿沼土を混ぜたものはより栄養素を含み、鉢植えでもすくすくと成長することができます。

苔玉でも育てることができる

また、ヤマアジサイは苔玉でも育てることができます。苔玉であればなおさら置き場所に困ることなく栽培ができるので、省スペースで栽培したい方や、苔玉のサイズで十分な方にはおすすめの選択肢になります。

ヤマアジサイの育て方のポイント④肥料

ヤマアジサイの育て方のポイント④肥料
最後のヤマアジサイの育て方のポイントは「肥料」になります。どんな肥料が適しているのかをお話ししていきます。

開花前

まずは開花前にはどんな肥料が必要なのかを解説していきます。

3月に有機物と草木灰を混ぜたものを施す

ヤマアジサイは、開花前の3月に有機物と草木灰を混ぜたものを肥料として施すことがおすすめです。草木灰はカリウムを含むので、土壌の改良にも役に立ちます。

5月に油かすを施す

また、5月には、ご自宅の料理などで排出した油かすを施すことで、窒素分を供給することができます。

開花後:9月頃に液肥を与える

また開花後は、9月頃に液肥を与えるだけで十分健康に育つようになります。液体肥料はパッケージのガイドラインに適切に沿った量を与えるようにしましょう。

ヤマアジサイのお手入れ

ヤマアジサイのお手入れ
続いては、ヤマアジサイのお手入れについて解説していきます。正しい育て方も重要ですが、その後のケアも美しさと健康を保つ上で重要です。ここでは植え付け・植え替え・剪定病害虫・増やし方のお手入れを解説していきます。

植え付け・植え替え

まずは植え付け・植え替えについてです。植え付けも植え替えも、3月から4月ごろの開花前に行うようにしましょう。

苗の選び方

苗は害虫の跡がない健康的な苗を選ぶと、植え付けや植え替えにも対応しやすく、比較的どんな環境でも元気に育ちます。

植え付けのしかた

健康的な苗を選び、根っこの成長も考慮した鉢のサイズに植え付けましょう。山野草用の培養土を入れた鉢に優しく植え付けてください。

植え替えのしかた

ヤマアジサイは根詰まりのしやすい根っこの生育が旺盛な植物なので、年に1回は植え替えをしましょう。根詰まりをしないように現在の鉢よりも一回り大きな鉢で栽培するといいでしょう。

剪定

続いては剪定について解説していきます。

花がら摘み

花がらを落ちやすいので、花がらが落ちたら速やかに拾いましょう。放置しておくと感染症や病気などの発生のリスクが高まります。

新梢の芽を剪定する

剪定をする際は、新梢の芽を剪定するようにしましょう。今年生えた芽は花をつけないため、この芽を剪定することにより、2年目以降きちんと生えてくるようにできますよ。

樹形を小さくしたい場合

また、樹形を小さくしたい時にも剪定をしてあげましょう。サイズはお好みに合わせて不必要な場所から剪定しましょう。

古くなり木化した茎の場合

それに、古くなり木化した茎がある場合も剪定をすることで、次に生えてくる花芽の成長の阻害をしないようにすることができます。

病害虫

続いては病害虫について解説していきます。

ハダニ

ハダニは小さな害虫で、風通しの悪い場所で栽培し続けると発生しやすい害虫になります。

対処法:薬品や葉水

そのため、ハダニを適度に乾燥のできる場所で栽培することや、日々葉水をして葉っぱを清潔にすることが重要です。被害がひどい場合などは殺虫剤を使用するなどがおすすめです。

増やし方

続いては増やし方について解説していきます。

株分け

ヤマアジサイは株分けで増やすことができます。大きく育った親株を子株と分けて、新しい環境に植え替えることで増やすことができます。根っこを傷つけないように丁寧に植え替えましょう。

挿し木

また、ヤマアジサイの茎を15cmほど剪定して、挿し木用の培養土に植えれば増やすこともできます。土に茎を挿した後は水分を切らさないように水やりをしながら直射日光を避けた場所で管理しましょう。

ヤマアジサイは土の成分により色が変わる

ヤマアジサイは土の成分により色が変わる
続いては、ヤマアジサイは土の成分により色が変わることについて解説していきます。土がどの成分に偏っているかで色が変化するので、リトマス紙のように現在の土の成分を花色で確認することもできますよ。

アルカリ性の土:ピンクの花になる

アルカリ性の土壌であれば、ヤマアジサイの花がピンク色になります。アルカリ性の土壌ではアルミニウムが溶けにくくなるため、ピンク色になりやすくなります。

酸性の土:青色の花になる

また酸性の土壌では、ヤマアジサイの花が青色になります。アジサイはアルミニウムなどの酸性の成分を土から吸収し、青色の花を形成します。硫酸アルミニウムを土壌に混ぜることで酸性を強くすることもできます。

紫色にしたい場合:植え替えをする

それに、紫色のヤマアジサイを育てたい場合は、アルカリ瀬雨の土壌に植え替えることで、青と赤色の混じった紫色のヤマアジサイにすることができます。

白色のアジサイは土の成分で色は変化しない

ちなみに、白い花を持つヤマアジサイは土壌の影響を受けにくいため、土の成分による色の変化がほとんど見られないことを覚えておきましょう。

ヤマアジサイの人気の品種を紹介

ヤマアジサイの人気の品種を紹介
最後は、ヤマアジサイの人気の品種を紹介していきます。ぜひこの中からお気に入りのヤマアジサイを見つけて実際に育ててみてくださいね。

藍姫:耐寒性が強く凍害を受けにくい

まずは藍姫です。藍姫は耐寒性が強く凍害を受けにくいヤマアジサイになります。小さな藍色の花が可愛らしい姿をしています。

紅(クレナイ):太陽が当たると鮮やかな赤色になる

続いては紅(クレナイ)です。紅(クレナイ)は太陽が当たると鮮やかな赤色になるヤマアジサイになります。最初は白色ですが、冬に近づくにつれて色が変化していき、色変化を楽しみたい方におすすめです。

白扇:淡いグリーンから白に色が変化する

続いては白扇です。白扇は淡いグリーンから白に色が変化するヤマアジサイになります。アジサイの中では特に花が小さく3cmほどになり、コンパクトな品種を栽培したい方におすすめです。

御殿場錦:葉色の変化を楽しめる

続いては御殿場錦です。御殿場錦は葉色の変化を楽しめるヤマアジサイになります。春はピンクで秋にかけて紅紫色になり、季節に応じたカラーを鑑賞するのに向いています。

伊予獅子手毬:ポンポン状で柔らかい色味の小さな花をたくさん咲かせる

続いては伊予獅子手毬です。伊予獅子手毬はポンポン状で柔らかい色味の小さな花をたくさん咲かせるヤマアジサイになります。薄いピンクも花壇に馴染みやすいです。

うるは:小さく優しい雰囲気をもつ

続いてはうるはです。うるはは小さく優しい雰囲気をもつヤマアジサイになります。白色がメインのカラーなので、切り花にして贈ることもおすすめ。プレゼントに最適です。

海峡:深い青紺色の小型の花を咲かせる

続いては海峡です。海峡は深い青紺色の小型の花を咲かせるヤマアジサイになります。小さな花芽なので、どこに植え付けても管理しやすい魅力があります。

瀬戸の月:端正な丸花弁の花を咲かせる

続いては瀬戸の月です。瀬戸の月は端正な丸花弁の花を咲かせるヤマアジサイになります。珍しい丸花弁の花を育ててみたい方にはおすすめの品種になります。

七変化:いろいろな花色を楽しむことができる

続いては七変化です。七変化は名前の通りいろいろな花色を楽しむことができるヤマアジサイになります。色が変化していく様を鑑賞することがお好きな方にはぜひおすすめです。

富士の滝:暑さ・寒さに強く、秋にえんじ色に発色する

続いては富士の滝です。富士の滝は暑さと寒さに強く、秋にえんじ色に発色するヤマアジサイになります。夏と冬に適応しやすいため、寒暖の差が激しいエリアなどではおすすめの品種になります。

倉木てまり:中輪の手毬咲きの花を咲かせる

続いては倉木てまりです。倉木てまりは中輪の手毬咲きの花を咲かせるヤマアジサイになります。淡いブルーカラーが綺麗な梅雨に最適な色合いをしています。

美方八重:淡い青色の繊細な花を咲かせる

最後は美方八重です。美方八重は淡い青色の繊細な花を咲かせるヤマアジサイになります。耐寒性があるので冬でも花芽がつきやすい特徴があり人気があります。

【まとめ】ヤマアジサイの育て方を徹底解説!成長後のケアからおすすめ品種まで紹介

いかがだったでしょうか?ヤマアジサイの育て方から人気の品種まで、この記事一つでまるっとご理解いただけたのではないでしょうか。 今回の記事のポイントは以下になります。
  • ヤマアジサイは日本原産の爽やかな花色を持つ植物で、アジサイ科アジサイ属に分類される
  • 半日陰の風通しの良い場所で管理すると成長しやすい
  • 適度な水分を保持することを好むので、水切れに注意して栽培する
  • 山野草用の培養土が便利でおすすめ
  • 苔玉でも育てることができる
  • 株分けや挿し木で増やすことができる
  • アルカリ性の土はピンクや赤の花になり、酸性の土では青色の花になる
  • ヤマアジサイの人気の品種には、御殿場錦や藍姫、美方八重などがある
ぜひこの記事の育て方を参考に、美しいヤマアジサイの鑑賞を楽しみながら栽培してみてくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。