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葉の葉脈がキラキラ光る美しいジュエルオーキッド。あまり見かけない植物ですが、アクアテラリウムで人気の植物です。美しい姿を見ると、「育て方を知りたい」と思うことでしょう。葉がキラキラ光るジュエルオーキッドの育て方について気になりませんか。
そこでこちらの記事では
- ジュエルオーキッドはどんな植物なのか
- ジュエルオーキッドの育て方における置き場所・水やり・肥料
- ジュエルオーキッドの育て方におけるお手入れ
- ジュエルオーキッドの育て方における増やし方
そもそもジュエルオーキッドってどんな植物なの?
ジュエルオーキッドと聞いて、どんな植物なのかイメージできる方は少ないかもしれません。そこで、ここではジュエルオーキッドについて解説します。東南アジアを原産とするラン科マコデス属の常緑性多年草
ジュエルオーキッドは葉っぱがキラキラ光る東南アジアを原産とするラン科マコデス属の常緑多年草です。オーキッドとは蘭(ラン)のこと。胡蝶蘭やシンビジウムのような蘭と同じ仲間です。胡蝶蘭はファレノプシス属であり、ジュエルオーキッドはマコデス属という違いです。蘭の仲間は温度管理が重要です。ジュエルオーキッドは最低温度10度以上をキープして育ててください。 ジュエルオーキッドを購入して育てる場合は、注意点が必要です。ジュエルオーキッドは、絶滅の恐れのある植物として、「種の保存法」によって、保護されている植物であるためです。販売者や譲渡者は正式に国に届け出を出していなければいけません。販売店で、届け出番号がない場合は注意してください。品種によっては、逮捕される可能性もあります。購入前に、お店へきちんと確認するようにしてください。宝石のような美しい葉脈が特徴
ジュエルオーキッドは宝石のような美しい葉脈が特徴の植物です。葉脈は光に当たるとキラキラ光るように美しく、ジュエルオーキッドは「宝石蘭」「森の宝石」とも呼ばれています。分類としては、蘭の仲間ですが、葉っぱの美しさから観葉植物のように楽しむことができる植物です。 ジュエルオーキッドには、さまざまな品種があります。「マコデス・ペトラ」「マコデス・サンデリアーナ」「マコデス・ローウィー」など。いずれも葉の色合いや葉脈の雰囲気や・光り方が異なります。お気に入りの品種を見つけて育ててください。環境が合えば花が咲くことも
ジュエルオーキッドは葉の美しさが注目される人気の植物ですが、環境が合えば花が咲きます。胡蝶蘭やシンビジウムのように大きな花ではないですが、可愛らしい白花を咲かせます。ぜひ、花も咲かせて可愛がってあげましょう。ジュエルオーキッドは多湿環境を好むので、霧吹きや加湿器などで空気を多湿状態にしておくと花が咲きやすいです。アクアテラリウムの材料としてよく用いられる
ジュエルオーキッドは、熱帯・亜熱帯の森林に生息していることから、湿度の高い環境を好みます。そのため、アクアテラリウムの材料としてよく利用される植物です。非常に美しい植物なので、アクアテラリウムに使用される植物の中でも人気があります。ジュエルオーキッドの育て方のポイント①置き場所
ジュエルオーキッドが順調に成長するためには、置き場所は非常に重要です。ジュエルオーキッドの育て方における置き場所のポイントを解説します。LEDライトやレースカーテン越しの光が常に入る場所がよい
ジュエルオーキッドは、植物LEDライトやレースカーテン越しの光が常に入る場所に置くとよいです。基本的には日当たりの良い環境を好むので、暗すぎる場所には置かないように注意してください。直射日光による葉焼けに注意
ジュエルオーキッドは日当たりを好むとはいえ、強い直射日光に当たると葉焼けする可能性があります。夏の直射日光や西日が当たらないように育ててください。葉焼けすると、成長は止まり枯れる恐れがあるので気を付けましょう。エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所に
エアコンや扇風機の風が直接当たらない場所に置いてください。エアコンや扇風機の風が当たり続けると、乾燥してしまいます。葉や土から水分がなくなり枯れる可能性が高いです。本来は湿度の高い場所を好んで自生しているので、乾きすぎないように管理します。ジュエルオーキッドの育て方のポイント②水やり
ジュエルオーキッドの育て方における水やりのポイントを見ていきましょう。過湿に注意する
ジュエルオーキッドは過湿に注意してください。湿度が高い環境を好みますが、それは空気中の湿度です。土が常に湿っているほど、水を与えすぎると根腐れする危険があります。水苔が乾いたらたっぷりと
ジュエルオーキッドは水苔が乾いたらたっぷりと水やりします。育てるために使用する用土は、水苔のほかにラン専用の土やバーク、ピートモスなど様々です。いずれも、水のやりすぎに注意して、用土が乾いたらしっかり水やりしましょう。 水苔は乾燥すると、パリパリの質感になるので、触って乾いているか確認してください。また、乾燥すると極端に軽くなります。乾きすぎるとジョウロで水やりしても水をはじくことがあるので、容器に溜めた水に浸してじっくりと吸水させると水苔がしっかりと水を吸ってくれます。霧吹きで水をかけるのがおすすめ
ジュエルオーキッドは、霧吹きで水をかけるのがおすすめです。霧吹きで水をかけると、空気中の湿度が上がります。結果的に、ジュエルオーキッドにとって過ごしやすい環境に。さらに、葉水によって病害虫の予防になるので、水やりと一緒に霧吹きしてください。 霧吹きをしても空気が乾燥しやすい場合は、加湿器で湿度を上げるのも1つです。ジュエルオーキッドを上手に育てるために、密閉容器で湿度を維持する方法もあります。鉢底皿に水はためない
ジュエルオーキッドの水やりでは、鉢底皿に水は溜めないでください。水を鉢底皿に水を溜めると、水苔や土が乾かずに根腐れする危険があります。水やり後に溜まった水はこまめに捨ててください。ジュエルオーキッドの育て方のポイント③土
ジュエルオーキッドの育て方における土のポイントを見ていきましょう。水苔で栽培するのがおすすめ
ジュエルオーキッドは水苔で栽培するのがおすすめです。水苔であれば、適度に水分を維持しながら、通気性も確保できるので、生育がよくなります。胡蝶蘭など洋ランと同じように栽培してください。用土の場合
もし水苔以外の用土を使用する場合は、以下の3つがよいでしょう。- ラン用の土
- 赤玉土と鹿沼土にバークを混ぜた土
- ピートモス
ラン用の土
ジュエルオーキッドを土で育てる場合は、東洋ランなどラン専用の土を使用してください。通常の草花用の土は水持ちがよすぎで根腐れする危険があります。水はけの良い粗めの砂のような土がおすすめです。自作する場合は赤玉土と鹿沼土に発酵バークなどを混ぜ込む
もし自作する場合は、赤玉土と鹿沼土に発酵バークを混ぜ込みましょう。赤玉土と鹿沼土だけでは、通常の草花や観葉植物の土と変わりません。そこに発酵バークを加えて水はけがよい状態にするとよいでしょう。ジュエルオーキッドは森林に自生するので、木の皮を発酵させた国交バークを混ぜることで自生地の環境に近くなるのでしょう。酸度調整済のピートモスでも育てられる
ジュエルオーキッドはピートモスでも育てられます。ただし、酸度調整済みピートモスを使用してください。酸度調整していないピートモスは強酸性であるため、そのまま使用すると根痛みを引き起こし枯れる恐れがあります。市販のピートモスには、酸度調整済みと酸度調整していないものの2種類があるので、注意して選んで使用してください。ジュエルオーキッドの育て方のポイント④肥料
ジュエルオーキッドの育て方における肥料のポイントについて解説します。基本的に肥料は必要ない
ジュエルオーキッドには基本的に肥料は必要ありません。ジュエルオーキッドの種類に関係なく、肥料が多すぎると根が腐りやすいので、注意してください。施肥する場合は初夏に洋ラン用の液肥を薄めて与える
もし施肥する場合は初夏に洋ラン用の液肥を薄めて与えてください。「葉を美しくしたい」「花を咲かせたい」と、肥料を与えすぎたり、濃く作って与えると根腐れして枯れるので、注意しましょう。植え替え後1カ月の株と調子の悪い株には与えない
液肥を与えて育てるとしても、植え替え後1か月の株と調子の悪い株には与えないでください。ジュエルオーキッドの根は、あまり伸びず短い場合が多いです。植え替え後は根が傷みやすいので、根と新しい水苔や用土が馴染むまでまつ必要があります。また、どの植物にも共通ですが、調子が悪い株には肥料は与えないでください。余計にダメージを与えて枯れる原因になるかもしれません。調子が悪い場合は、発根剤を薄めて与えましょう。ジュエルオーキッドのお手入れ
ジュエルオーキッドの育て方におけるお手入れを解説します。植え付け
育て方における植え付けについて見ていきましょう。植え付けの時期:春
植え付け時期は春です。気温が十分安定した4月~5月の春に植え付けます。寒さには弱いので、冬に植え付けることがないように気を付けましょう。素焼きの鉢に植えるとよい
ジュエルオーキッドは素焼きの鉢に植え付けるとよいです。素焼き鉢は通気性が良いので、ジュエルオーキッドにとって過ごしやすい環境を作りやすいためです。また、通気性が良いと言ことは、水はけや乾燥が早くなるので、根の生育がよくなります。ぜひ素焼き鉢で育ててみてください。植え付けのしかた
植え付けのしかたは、古い水苔または用土をすべて綺麗に取り除きます。水苔の場合は、根の周囲を湿らせた新しい水苔で包んで、そのまま新しい素焼き鉢の中に入れて、隙間に綺麗に水苔を詰めたら完成です。 用土の場合は、素焼き鉢の底に鉢底網を敷いて、その上に軽石を入れます。その後用土を1/3程度いれ、ジュエルオーキッドを用土で植えます。深く植えすぎないように気を付けてください。植え替え
育て方における植え替えのポイントを見ていきましょう。植え替えの時期:春~初夏など暖かい時期に
ジュエルオーキッドの植え替えの時期は、春~初夏などの暖かい時期に行いましょう。基本的に植え付けと植え替えは同時に行うので、同じ時期に行います。暑すぎる夏や寒い冬は生育が悪い時期なので、植え替えをしないようにしてください。生育が悪くなる時期に植え替えると、植え傷みから回復できずに枯れる恐れがあるためです。植え替えのしかた
植え替えの仕方は植え付けの仕方と同じです。植古い水苔または用土をすべて綺麗に取り除きます。水苔の場合は、根の周囲を湿らせた新しい水苔で包んで、そのまま新しい素焼き鉢の中に入れて、隙間に綺麗に水苔を詰めたら完成です。 用土の場合は、素焼き鉢の底に鉢底網を敷いて、その上に軽石を入れます。その後用土を1/3程度いれ、ジュエルオーキッドを用土で植えます。深く植えすぎないように気を付けてください。病害虫
育て方における病害虫について見ていきましょう。病気の心配は特にない
ジュエルオーキッドには病気の心配は特にありません。そのため、初心者の方でも安心して育てられるでしょう。ただし、水はけの悪い土を使用して水をやりすぎている場合は、カビが生えたり、根腐れしたりするので注意しましょう。ハダニ
ジュエルオーキッドにはハダニが付く可能性があります。どの植物にも発生しやすいハダニは、空気が乾燥している時期に発生しやすい害虫です。そのため、普段から霧吹きで葉水をしながら、空気の湿度を高めておくと予防になります。ハダニは小さく見つけにくく、さらに葉の裏にいるため、葉裏にも霧吹きしましょう。ハダニが発生し始めると、葉にカスリが這って観賞価値が下がるので注意してください。さらに大発生すると、植物全体にクモの巣のような糸を付けます。1匹でも見つけたら、大発生する前に殺ダニ剤などで対処することをおすすめします。剪定
育て方における剪定について解説します。剪定は最低限にとどめる
基本的にジュエルオーキッドの剪定は、最低限にとどめてください。枯れた葉があれば取り除く程度で十分です。剪定しすぎると、切り口から病原菌が入って枯れやすいので注意しましょう。花後の花茎切りだけは行う
しかし、花後の花茎切りだけは行ってください。花後をそのままにしておくと、種を作ろうとして、栄養が偏ります。その結果、体力を消耗したまま回復できずに枯れるかもしれません。枯れなくても生育が悪いままになるので、気を付けましょう。ハサミで花茎を切る場合は、ハサミは消毒液や熱殺菌をしてから称してください。汚れたハサミを使うと、切り口から病原菌が入って枯れる恐れがあります。株分けでの増やし方
育て方における株分けでの増やし方について解説します。葉が数枚出ている子株は株分けできる
ジュエルオーキッドは、葉が数枚出ている子株を株分けすることができます。ジュエルオーキッドを長年育てていると、株元から子株が出てきます。その子株に数枚の葉がついてしっかりしてきたら、植え替えの際に、根が切れないように株分けが可能です。株分けのしかた
株分けのしかたは、子株に数枚の葉がついてしっかりしていたら、植え替えの際に根が切れないように釣り除くことです。取り除いた子株は、植え付け・植え替えと同じ方法で植え替えて育てましょう。株が小さいので、温度や湿度などに注意して管理することが重要です。【まとめ】ジュエルオーキッドの育て方を徹底解説!成長後のケアから害虫の対処法
ここまでジュエルオーキッドの育て方について解説してきましたがいかがですか。 この記事のポイントは- ジュエルオーキッドはラン科マコデス属の常緑多年草で、東南アジアを原産とする葉がキラキラすることで有名な植物
- ジュエルオーキッドの育て方は、「置き場所:日当たりと風通しの良い場所」「水やり:水苔が乾いたらたっぷりと水やり」「肥料:基本的に不要で、与える場合はラン専用の液肥を薄めて春~初夏に少量与える」が重要
- ジュエルオーキッドの育て方におけるお手入れは「植え付け・植え替えは春~初夏」「病害虫はハダニを気を付ける」「剪定は最低限にとどめ、花が咲いたら花茎を切る」
- ジュエルオーキッドの育て方における増やし方は、「株分け」