ローダンセマムの育て方を紹介!お手入れのしかたから人気の品種まで

ローダンセマムの育て方を紹介!お手入れのしかたから人気の品種まで
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目次

シルバーがかった美しい葉と茎に可愛らしい花を咲かせるローダンセマム。鉢で育てるとまるで花束のように咲く姿が豪華で人気を集めています。 そんな豪華で可愛らしいロダンセマムをお家で育ててみたいと思いますよね。しかし育て方やお手入れ方法が分からない方も多いのではないでしょうか。実はローダンセマムは丈夫な植物のため、ガーデニング初心者の方でも育てることができます。 今回この記事では
  • ローダンセマムとは。
  • ローダンセマムの育て方。
  • ローダンセマムの増やし方。
  • ローダンセマムのお手入れ方法。
  • ローダンセマムのさまざまな人気の品種。
について解説していきます。 この記事を読んでいただくとローダンセマムの育て方を知ることができ、丈夫で美しいローダンセマムを育てることができるようになります。また育て方だけでなく、ローダンセマムのさまざまな種類もご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。

そもそもローダンセマムってどんな植物なの?

育て方をお話していく前に、ローダンセマムとはいったいどんな植物なのかをご紹介します。

北アフリカを原産とするキク科ローダンセマム属の植物

ローダンセマムは北アフリカを原産とする、キク科ローダンセマム属の植物です。また多年草の品種が多く、丈夫な植物のためガーデニング初心者の方でも簡単に育てることができます。ギリシャ語の「Rhodon (バラ)」と「Anthemon (花)」から名付けられたと言われており、名の通り薔薇が何本も重なったように見えるのが特徴です。

シルバーがかった葉とマーガレットのような花をもつ

ローダンセマムは葉がシルバーがかった美しい葉をしているのが特徴で、花後も葉や茎を楽しむことができます。花はマーガレットのような可愛らしい姿をしていて、人気を集めています。また草丈は10~30㎝とやや小ぶりのため、鉢植えでの栽培がおすすめです。

梅雨時期や真夏の高温期に弱い

ローダンセマムは丈夫な植物でガーデニング初心者の方にも人気ですが、梅雨時期や真夏の高温期に弱いため注意が必要です。そのため育て方をしっかりと守り、こまめなお手入れを心掛ける必要があります。

ローダンセマムの育て方のポイント①置き場所

次にローダンセマムの育て方のポイント、置き場所について解説していきます。

地植えの場合:水はけのよい日向に

ローダンセマムを地植えで育てる場合には、水はけのよい日向に置いてあげることがおすすめです。日の当たらない場所だと充分に育たない可能性があるため避けましょう。

鉢植えの場合

ローダンセマムを鉢植えで育てる場合についてご紹介します。

風通しの良い日向で管理する

ローダンセマムを鉢植えで育てる場合には、風通しの良い日向で管理すると良いでしょう。風通しの悪い場所だと病害虫が発生することがあるため避けましょう。

夏は長雨に当たらない半日陰に

ローダンセマムは暑さと湿気が苦手なため、夏には長雨に当たらない半日陰の場所に置くことが最適です。

寒冷地では冬~春に室内に入れる

ローダンセマムは耐寒性が高いため、冬でも戸外で冬越しをすることが可能です。しかし北海道や青森などの寒冷地では、寒さに耐えきれず枯れてしまうことが多いため、冬~春には室内で育てましょう。

ローダンセマムの育て方のポイント②水やり

次にローダンセマムの育て方のポイント、水やり方法について解説していきます。

地植えの場合:水やりはほぼ不要

地植えで育てている場合、水やりはほぼ不要です。しかし真夏の時期に長い間雨が降っていない場合や、ローダンセマムに元気がなくなってきた場合には与える必要があります。

鉢植えの場合:土が乾いたらたっぷりと

鉢植えで育てる場合には、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。鉢底から水が出てくるくらいまであげると良いです。

梅雨~初夏:夏の休眠期に向けて水やりの頻度を減らす

梅雨~初夏には、夏の休眠期に向けて水やりの頻度を減らす必要があります。表土乾燥から2〜3日後に水やりを行うなど、徐々に減らしていくことがおすすめ。

休眠期:週に1回が目安

休眠期に入ったら、週に1回の目安で水やりをしましょう。その際たっぷりと水を与えるのではなく、軽く土が湿る程度が良いです。

花やつぼみに水をかけない

ローダンセマムに水やりを行う際、花やつぼみに水がかかると病害虫が発生することがあるため注意しましょう。上から大雑把にかけるのではなく、低い位置からかけると上手に水やりができます。

水のやりすぎによる過湿に注意

ローダンセマムは多湿に弱いため、水のやりすぎが原因で病害虫が発生や根腐れをすることがあるので注意しましょう。

ローダンセマムの育て方のポイント③土

次にローダンセマムの育て方のポイント、土選びについて解説していきます。

水はけがよく肥沃な土を好む

ローダンセマムは水はけが良く、肥沃な用土を好むのが特徴です。また市販の草花用培養土でも問題なく育つため初心者の方におすすめ。

地植えの場合:苦土石灰を混ぜ込むとよい

ローダンセマムを地植えで栽培する際には、土に苦土石灰を混ぜ込むと良いです。苦土石灰はpHコントロール土壌改良を期待できるだけでなく、ミネラルの補充もできるため優秀な園芸肥料といえます。

鉢植えの場合

鉢植えでローダンセマムを育てる際の用土選びについてお話していきます。

市販の草花用培養土で育てられる

鉢植えでの栽培をする際、市販の草花用培養土で育てることができます。ガーデニング初心者の方やご自身で土を作るのが苦手な方におすすめです。

赤玉土5:腐葉土3:酸度調整済ピートモス2の配合土でも

ご自身で土を配合する場合には、赤玉土5:不腐土3:酸度調整済ピートモス2の割合で作ると良いです。ピートモスは過度に配合すると、水はけが悪くなり根腐れが起こりやすくなるため注意が必要です。

ローダンセマムの育て方のポイント④肥料

次にローダンセマムの育て方のポイント、肥料について解説していきます。

地植えの場合:10月~11月、2月~5月に緩効性化成肥料を施す

地植えでローダンセマムを育てる場合、10月~11月と2月~5月の秋と春に緩効性肥料を施すことが最適です。

鉢植えの場合

鉢植えでローダンセマムを育てる場合の、肥料の与え方について解説していきます。鉢植えで育てる際、地植えに比べて肥料が流れやすいため頻繁に与える必要があります。

10月~11月に緩効性化成肥料を施す

10月~11月には、緩効性化成肥料を施すことがおすすめ。緩効性肥料は効き目が穏やかですが、持続性に優れているのが嬉しいポイントです。

2月~5月に液肥を定期的に与える

2月~5月には液肥を定期的に与える必要があります。規定量の二倍に薄めたものを1~2週間に一度の頻度で与えましょう。

花付きをよくしたければリン酸分の多いものがおすすめ

花付きを良くしたい場合には、リン酸の多い肥料がおすすめです。しかし与えすぎると、生育不良になる可能性があるため注意しましょう。

ローダンセマムの植え替え・植え付け

次に、ローダンセマムの植え替えや植え付け方法について解説していきます。時期や方法を間違えるとローダンセマムに悪影響を及ぼし、最悪の場合には枯れてしまうこともあるためしっかりとチェックしていきましょう。

植え付けの適期:2月~4月、9月~11月

ローダンセマムの植え付けの適期は、春植えの場合には2月~4月、秋植えの場合には9月~11月となります。

秋の植え付け:開花時までに株が大きく育つ

9月~11月の秋の時期に植え付けた場合、晩春に春をつけるため開花期までに株が大きく豪華な見た目に育ちます。

春の植え付け:あまり大きくならずに開花する

2月~4月の春の植え付けをした場合には、秋の植え付けの場合と比べ、あまり大きくならずに開花します。

植え付けのしかた

ローダンセマムの植え付け方法について順を追って解説していきます。
  1. 鉢植えでの栽培をする際には、鉢底に専用のネットを敷き鉢底石を設置する。
  2. 鉢の1/3ほどの高さになるように用意した用土を入れる。
  3. ローダンセマムの株を鉢の中心に置き、鉢縁から2~3㎝の高さまで優しく土を入れる。
その後は乾燥しないように、水やりを行い管理しましょう。

植え替え

次にローダンセマムの植え替え方法について解説していきます。

植え替えの時期:9月~11月、3月~5月

植え替えの時期は植え付けの時期と同様で、9月~11月と3月~5月の秋か春に行うと良いでしょう。

植え替えのタイミング:2~3年に1回ほど

地植えの場合には植え替えをする必要はありませんが、鉢植えの場合には2~3年に1回ほど行うことが最適です。

植え替えのしかた

ローダンセマムの植え替え方法について解説していきます。
  1. ローダンセマムを鉢から丁寧に取り出す。
  2. 古い土を落とす。(この時割り箸を使うと綺麗に取り除けます。)
  3. 鉢に新しい土を入れて、ローダンセマムを入れる。(必要であれば1~2回りほど大きい鉢を選びましょう。)
  4. その後はたっぷりと水やりを行い、乾燥しないように管理しましょう。

ローダンセマムの挿し芽での増やし方

ローダンセマムの育て方が上手だった場合には、挿し芽で増やすことが可能です。次にローダンセマムの挿し芽での増やし方について解説していきます。

挿し芽の適期:9月~10月、3月~5月

ローダンセマムを挿し芽で増やす場合には、9月~10月または3月~5月が最適です。その他の時期に挿し芽を行っても、失敗する可能性が高いため注意しましょう。

挿し芽のやりかた

ローダンセマムの挿し芽の方法について解説していきます。
  1. 出来るだけ太く大きな新芽を選び、3㎝ほどカットする。
  2. 新しい土に新芽を挿す。(小粒の赤玉土がおすすめ。)
  3. 発根して葉が2~3枚になったら花壇や鉢へ植え替える。

切り口に発根剤をつけるとよい

ローダンセマムを挿し芽で増やす際、切り口に発根剤をつけると成功しやすいためおすすめです。園芸店やホームセンターでも購入できるため、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ローダンセマムのお手入れ

次に育て方でも重要な、お手入れ方法について解説していきます。

剪定

ローダンセマムを挿し芽で増やす際の剪定方法について解説していきます。剪定は見た目が美しくなることはもちろん、清潔に保てるため育て方の中でも重要なポイントです。

切り戻し

ローダンセマムを切り戻しすることで、豪華な見た目になり風通しを良くすることもできます。切り戻しは6月~7月と9月~10月に行いましょう。根本から3~5センチほど残してハサミを使ってカットすることで枝分かれを促し、花を増やすことができます。

花がら摘み

ローダンセマムの花後には、花がら摘みが欠かせません。花後にそのままにしておくと、種ができて栄養が取られてしまったり、病害虫が発生しやすくなったりと悪影響を及ぼします。花がらを付け根から指を使って、丁寧に切り取ると良いでしょう。

夏越し

ローダンセマムの夏越方法についてお話していきます。

風通しがよく雨の当たらない涼しい半日陰に

ローダンセマムは多湿に弱いため、梅雨の時期には風通しが良く雨の当たらない涼しい半日陰に置くことをおすすめします。

地植えの場合は鉢上げして移動し、秋に再び植え付けてもよい

地植えで育てている場合には雨が当たらないようにすることは難しいため、夏に一度鉢上げをして移動することがおすすめ。その場合、秋に再び地植えに戻すことも可能です。

病害虫

ローダンセマムがかかりやすい病害虫についてお話していきます。

立枯れ病

ローダンセマムは梅雨に株が混み合って蒸れたり、風通しが悪いと立枯れ病になってしまう可能性が高いです。そのため梅雨入りする前に切り戻しを行い、風通しを良くしておくことが重要となります。 立枯れ病にかかってしまった場合には、ダコニールロブラールなどの殺虫剤を葉や茎、土の表面にまくと改善する可能性があるため試してみると良いでしょう。

アブラムシ

アブラムシは10月~6月に発生しやすく、栄養を吸収して株を弱らせてしまうため注意が必要です。風通しの悪い場所で栽培すると発生しやすいため、風通しの良い場所に置くことが一番の予防です。もしもアブラムシが発生してしまった場合には牛乳石鹸水ハッカ液をかけることで除去することが可能です。

ローダンセマムの人気の品種を紹介

これまでローダンセマムの育て方についてお話していきましたが、最後に人気の種類をご紹介していきます。品種によって見た目が違うことはもちろん、育て方の難しさも異なるため、ご自身に合ったものを見つけてくださいね。

エルフピンク:淡いピンクの花を咲かせる

エルフピンクは淡いピンク色の花を咲かせ、愛らしい雰囲気が印象的。エルフピンクは丈夫な植物のため、育て方を守ることで元気に育てることができます。しかし夏の高温多湿にはやや弱いため、こまめにお手入れをする必要があります。

アプリコットジャム:花色が変化する

アプリコットジャムは名の通り、蕾の時にアプリコットの色味が強く、蕾の時から楽しむことができます。咲き進むことで、ピンクから白へと変化していくのも特徴的です。またアプリコットジャムは夕方になると、まるで眠ったように花が閉じるため動きを楽しめること間違いありません。

レトロクラッカー:レトロな花色が魅力

レトロクラッカーはローダンセマムの中でも珍しいアンティークイエローの花色が咲く品種で、レトロな雰囲気を持ち人気を集めています。またレトロクラッカーは強健な性質を持っているため、育て方を守ることで元気に育てることが可能です。

プチマカロン:淡いピンクの花に茶色の目がかわいらしい

プチマカロンは淡いピンクの花に茶色の芽が可愛らしく、美しいコントラストを楽しむことができます。プチマカロンは他にない雰囲気を持っていることから、個性的な花が好きな方から大人気を集めています。

ムーン:レモンイエローからホワイトに変化する

ムーンはレモンイエローからホワイトへと花色を変化させることで人気があります。またムーンは丈夫で育てやすいため、育て方を守ることで毎年花数を増やしてくれるでしょう。

リルピンク:ピンクの花色と光沢のある葉が特徴

リルピンクはピンク色の花色と光沢のある葉が特徴的で、上品な雰囲気があります。またリルピンクは他のローダンセマムと比べると暑さにはやや弱いため、多年草ではなく一年草として扱うことが多いです。

マーキュリー:草姿がまとまり花上がり・花もちがいい

マーキュリーはローダンセマムの中でも花色が濃い品種で、花が小さくまとまりがあるのが特徴的。そのため、寄せ植えに小花のように使われることが多いです。マーキュリーは花もちが良く育て方が比較的簡単で、ガーデニング初心者の方でも安心して育てることができます。

マーズ:ローズ色の花を咲かせる

マーズは一般的なローダンセマムと比べると少し小さめの花を咲かせ、ローズ色の花を咲かせることから、ロマンチックな雰囲気があり人気を集めています。またマーズは暑さにやや弱いことから、夏越しが難しく1年草として扱う方も多いようです。

アフリカンアイズ:白い花に茶色い目が特徴的

アフリカンアイズは白いお花に茶色い目が特徴的で、美しいコントラストを楽しむことができます。さらにアフリカンアイズの葉は繊細なシルバーリーフで、花のない時期にも観賞価値があるといえるでしょう。

カップケーキ:濃いピンクから淡いピンクに変化する

カップケーキは濃いピンクから淡いピンクへと花色が変化していくのが特徴的です。カップケーキはとても丈夫な品種のため、地植えでも鉢植えでも育てることができます。

クレールローズ:長い間花を楽しめる品種

クレールローズはコンパクトな草姿をしており、淡いピンク色のお花を咲かせる可愛い雰囲気を持ち人気を集めています。またクレールローズは長い間花を楽しめる品種で、耐寒性が高いためガーデニング初心者の方にも人気です。

【まとめ】ローダンセマムの育て方を紹介!お手入れのしかたから人気の品種まで

今回ローダンセマムの育て方について解説していきましたが、いかがでしょうか。 この記事のポイントは
  • ローダンセマムは北アフリカを原産であり、キク科ローダンセマム属の植物である。
  • ローダンセマムは多湿や高温に弱いため風通しの良い日陰に置くことがおすすめ。
  • 鉢植えで育てている場合には土が乾いたらたっぷりと与え、夏の休眠期には徐々に水やり頻度を減らしていくと良い。
  • ローダンセマムは水はけが良く肥沃な用土を選ぶことが最適。
  • 地植えの場合は10月~11月と2月~5月の秋と春に緩効性肥料を施す。
  • 鉢植えの場合は10月~11月に緩効性化成肥料を施し、2月~5月には1~2週間に一度液肥を施す。
  • ローダンセマムは切り戻しや花がら摘みを行うことで、病害虫の発生を防ぐことができる。
  • ローダンセマムには様々な品種があり、見た目はもちろん育て方の難しさも異なるため、購入前にしっかりとチェックすることが大切。
ということになります。 ローダンセマムは丈夫な植物のため、初心者の方でも簡単に育てることができますが、湿気や暑さに弱いため気を付けてあげることが大切です。また沢山の種類があるため、購入前にご自身の好みなども合わせて検討してくださいね。 最後まで記事を読んでいただいてありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。