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キダチアロエは木のような茎を持ち、オレンジ色や赤みを帯びた美しいチューブ状の花を咲かせるため、観葉植物として多くの方に育てられています。また、薬用植物としても知られており、健康や美容に様々な効能を発揮します。
ただ、キダチアロエは「医者いらず」と言われるほど薬用として様々な効能を持っているものの、知識が無ければ十分に活用することはできません。
そこで今回は、
- キダチアロエってどんな植物なの?
- キダチアロエの健康に有効な効能効果
- キダチアロエの美容に有効な効能効果
- キダチアロエの便秘解消に有効な効能効果
- キダチアロエに副作用はあるのか?
- キダチアロエの使い方を紹介
- キダチアロエとアロエベラの違いも紹介
キダチアロエってどんな植物なの?
キダチアロエは木のような茎を持っており、多肉質の葉が縦に並んでいます。そしてオレンジ色や赤みを帯びたチューブ状の花を咲かせます。 また、キダチアロエは乾燥に強く少ない水と日光で成長するため、手入れが比較的簡単で室内で育てるのに適しています。そのため初心者にも人気があり、適切な環境と方法で育てることによって美しい植物として成長します。南アフリカを原産とするユリ科の多年草である
キダチアロエは南アフリカを原産とするユリ科の多年草です。「木立ち」という名前の通り、生長すると茎が伸びて枝分かれすることで木のように見えるのが特徴となっています。 学名をアロエ・アルボレセンスといい、和名ではキダチアロエやキダチロカイと呼ばれています。キダチアロエは江戸時代に日本に渡来している
キダチアロエは江戸時代に日本に渡来しています。そのため、日本各地で栽培されており、多くの方に愛されている観葉植物です。「医者いらず」と言われるほど様々な効能を持っている
キダチアロエは「医者いらず」と言われるほど様々な効能を持っています。具体的には健康や美容、便秘解消などに効果があり、多くの方に利用されています。キダチアロエの健康に有効な効能効果
ここからは、キダチアロエの健康に有効な効能効果について説明していきます。キダチアロエの葉や葉汁は健康に良いといわれており、様々な効能があります。キダチアロエは肝臓を保護する
キダチアロエには抗炎症作用をはじめとした多くの効能効果があります。古くは鎌倉時代から生薬として使われていましたが、近年の研究で肝臓の破壊を防ぐ働きがあることが判明しました。 肝臓の健康を保つためには、バランスの取れた食事や適度な運動などの健康的な生活習慣が重要ですが、キダチアロエも活用してみることをおすすめします。 また、キダチアロエは胃酸を活性化させる効能もあるといわれており、胃酸の分泌を活性化させることによって消化不良を防ぐことができます。キダチアロエは高血圧にも効果がある
キダチアロエは高血圧にも効果があります。アロエのゲル状の箇所は糖タンパク質や多糖類が豊富に含まれていて、これらの成分によって抹消血管が広がり血流を促すため、血圧を安定させる作用があります。キダチアロエの美容に有効な効能効果
キダチアロエには美容に有効な効能効果も存在します。特に保湿作用や抗酸化作用が特徴となっており、多くの方々に美容のための手段として活用されています。高い保湿効果がある
キダチアロエには高い保湿効果があり、乾燥肌を潤すのに役立つとされています。乾燥した肌にアロエのジェルを塗ることによって肌を柔らかく保ち、水分の保持をサポートします。 肌の保湿をすることによって、乾燥によるかゆみや炎症、赤みなどのトラブルが起きにくくなります。また、保湿された肌はメイクアップのベースとしても最適で、化粧品がなじみやすく美しい仕上がりにすることができます。シミに有効な美白効果がある
キダチアロエには、シミに有効な美白効果があります。キダチアロエに含まれるアロエシンという成分はビタミンCと同等の美白効果があることに加えて、メラニン色素をつくる働きを抑えるといわれています。 細胞の生まれ変わりも促進してくれるので、すでにできてしまっているシミやそばかすにも効果があります。また、コラーゲンの生成を誘発することによって、コラーゲンによる肌のハリが期待できます。火傷や外傷に対する抗炎症作用がある
キダチアロエには火傷や外傷に対する抗炎症作用があります。それだけでなく、アロエには保湿成分があるので、火傷や外傷のアフターケアにも効能があります。 ただ、キダチアロエのゲルを使用する場合は、新鮮な葉から直接抽出するか、信頼できる商業製品を使用しましょう。また、火傷や外傷が重度で広範囲に渡っている場合は、ただちに医療専門家に相談しましょう。キダチアロエの便秘解消に有効な効能効果
ここからは、キダチアロエの便秘解消に有効な効能効果について解説していきます。キダチアロエは、葉の中に含まれるジェル状の物質が便秘解消の助けになるといわれており、健康的な生活をサポートしてくれます。キダチアロエを摂取することで腸内環境を整えることができる
キダチアロエを摂取することで腸内環境を整えることができます。キダチアロエに含まれる成分によって腸内の運動が活発になり、余分なものを押し出すことによる便秘解消の効能が期待できます。キダチアロエには緩下作用がある
キダチアロエには緩下作用があり、便通がスムーズになります。便秘は、腸の運動が鈍くなって、便が腸内に長時間滞留することによって起こってしまう症状です。 キダチアロエの成分が腸の運動を刺激することによって、便がスムーズに腸を通過しやすくなり、便通を改善させることができます。ただ、緩下作用を持つキダチアロエを使用する際は、適切な量を守って使用することが重要です。 緩下作用があるものを長時間連続して使用すると体調不良の原因となりますので、十分に注意しておきましょう。キダチアロエに副作用はあるのか?
キダチアロエには様々な効能効果がありますが、用法や用量を守らないと副作用が起きてしまうこともあります。ここからは、キダチアロエの副作用と対策方法について説明していきます。大量に摂取すると下痢などを引き起こす
キダチアロエを大量に摂取すると下痢などを引き起こします。キダチアロエにはアロインという成分が含まれており便通を良くする働きをしますが、飲む量が多すぎると下痢になるので適量を心掛けましょう。アレルギーがある場合にアロエを塗布すると皮膚炎になる可能性がある
アレルギーがある場合、アロエを塗布すると皮膚炎になってしまう可能性があります。一般的にはキダチアロエのゲルは保湿作用があり、炎症やかゆみを軽減する効能があるといわれていますが、場合によってはキダチアロエに対する過敏症が引き起こされてしまう可能性があります。 キダチアロエによる皮膚炎などが現れた場合は、すぐに使用を中止して医師に相談しましょう。また、キダチアロエの葉を直接使用する場合は清潔な状態で使用することが重要です。特に敏感肌やアレルギー体質の人は慎重に使うようにしましょう。容量を守って使用すれば大丈夫
キダチアロエの副作用ですが、容量を守って使用することで防ぐことができる場合が多いです。過剰摂取は下痢などの副作用のリスクを大幅に高めてしまうため、正しい目安量を守ることが重要です。 また、キダチアロエを直接肌に塗る場合、清潔な状態で使用しないと感染症にかかってしまう可能性があります。初めて使用する場合であれば、皮膚の小さな部分でパッチテストを行うことで、アレルギー反応が起こらないか確認することができます。 なお、長期間にわたるキダチアロエの摂取は肝臓や腎臓などの健康に悪影響を及ぼす可能性があります。適切な方法でキダチアロエを使用することで、副作用のリスクを最小限に抑えましょう。キダチアロエの使い方を紹介
ここからは、キダチアロエの使い方について紹介していきます。キダチアロエには様々な効能効果がありますが、適切な摂取方法や外用方法をしないと期待した効能を得られないばかりか、副作用の症状が現れてしまうリスクもあります。 そのため、キダチアロエを摂取したり外用することで不調やアレルギー反応が現れた場合、すぐに医師に相談しましょう。また、初めて使用する場合であればパッチテストを行うことがおすすめです。キダチアロエの摂取方法
キダチアロエには食品として様々な摂取方法があります。摂取方法によっても様々な効能が期待できるため、まずは一般的な方法について説明していきます。キダチアロエを食べる
キダチアロエを食べる場合、緑色の皮をむいて白い葉肉を食べるのが一般的となっています。皮を食べない理由は、皮にはアロインという成分が含まれていて強い苦味があるためです。また、葉にはたくさんのトゲが生えているので食べないよう注意しましょう。 白い葉肉を食べる際ですが、特に味が無く弾力のある食感となっています。味が無いため、調味料をつけて食べたり、ヨーグルトに混ぜて食べたりすることが一般的です。 キダチアロエを食べることによる効能には「便秘解消」「胃を健康に保てる」「二日酔いを防げる」といったものがあります。キダチアロエの下処理をする具体的な方法は以下の通りです。- 表面をきれいに洗う
- 5cmくらいにカットしていく
- 左右のトゲを切り落とす
- しばらく水に浸ける
- 皮を切り落として食べる
エキスを水で薄めて摂取する
キダチアロエのエキス(原液)を水で薄めて摂取する方法もあります。この場合は、水や清涼飲料水などでエキス(原液)を3~4倍に薄めると良いでしょう。ただ、過剰摂取は良くないので気を付ける必要があります。 キダチアロエのエキスには健康に必要な様々な栄養素が含まれており、目安を守って摂取することによって改善効果が期待できます。サプリメントとして摂取する
キダチアロエはサプリメントとして摂取することもできます。一般的にキダチアロエのサプリメントはカプセルや液体の形態で注文することができ、定期的に続けることで効能効果を実感することができるでしょう。 また、粉末としても摂取することができ、乾燥させて粉砕した粉末には栄養成分や効能が凝縮されています。粉末も店舗などで注文することによって手に入れることができます。キダチアロエの外用方法
ここからは、キダチアロエの外用方法について説明していきます。キダチアロエを外用する際は、皮膚の一部分に少量を塗ってパッチテストを行うことをおすすめします。24時間以上経過しても肌に異常が無ければ安全と考えて良いでしょう。キダチアロエを肌に塗布し化粧水として利用する
キダチアロエを肌に塗布して化粧水として利用する方法があります。この場合、キダチアロエの葉から取ったゲル状の部分か、市販のジェル製品を購入します。そして洗顔をする際ですが、ぬるま湯を使って顔を洗うことで毛穴が開き、キダチアロエがより効果的に浸透していきます。 キダチアロエを化粧水として使用する場合は、スキンケアの一環として毎日続けることで効果が出やすくなるでしょう。キダチアロエを使用した美容液を肌に塗布する
キダチアロエを使用した美容液を肌に塗布する方法もあります。この場合は、洗顔をして化粧水で肌を整えてから、キダチアロエ美容液を使っていきます。顔や首などに均一になじませて、気になる部分には重点的に塗布しましょう。 キダチアロエ美容液が肌に吸収されたら、乳液やクリームなどで仕上げのスキンケアを行います。キダチアロエを使用したクリームを肌に塗布し保湿する
キダチアロエを使用したクリームを肌に塗布し保湿する方法もあります。この場合も、洗顔をして化粧水で肌を整えてから、キダチアロエクリームを顔や首などに均一になじませます。特に気になる部分には重点的に塗布しましょう。 クリームを肌に塗布した後は数分間吸収を待つことで、肌に潤いを与えることができます。キダチアロエクリームも継続的に使用することによって効果を実感しやすくなります。キダチアロエとアロエベラの違いも紹介
ここからは、キダチアロエとアロエベラの違いについて説明していきます。日本で見られるアロエはこの二種類が多く、世界的には「アロエ=アロエベラ」と見られるのが一般的です。アロエベラは北アフリカを原産とする多肉植物
アロエベラは北アフリカを原産とする多肉植物です。アロエを使用した食品などの食用や、薬用として化粧品に使用されていることが多いです。 アロエはワシントン条約によって保護され輸出が禁止されていますが、アロエベラは唯一ワシントン条約の保護下になく、輸出が認められています。ヨーグルトに含まれているアロエはアロエベラ
ヨーグルトに含まれているアロエはアロエベラとなります。アロエベラにはアロエステロールという成分が含まれており、美肌効果や抗肥満効果、抗糖尿病効果などの働きがあることが分かっています。キダチアロエは園芸初心者でも育てやすく観葉植物として人気がある
キダチアロエは園芸初心者でも育てやすく観葉植物として人気があります。インテリアとしても美しく様々な効能効果もあるため、最初に育てる観葉植物としてキダチアロエを選ぶ方も多くなっています。【まとめ】キダチアロエの健康・美容への効能効果と副作用を徹底解説!
ここまで、キダチアロエの様々な効能効果や摂取・外用方法、副作用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- キダチアロエは「医者いらず」と言われるほど様々な効能を持っている
- キダチアロエは健康に有効な効能効果がある
- キダチアロエは美容に有効な効能効果がある
- キダチアロエは便秘解消に有効な効能効果がある
- キダチアロエには気を付けなければならない副作用がある
- キダチアロエには適切な摂取方法や外用方法がある
- キダチアロエとアロエベラには違いがある