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皆様もお馴染みの観葉植物、ゴムの木。ゴムの木は多くの観葉植物専門店やホームセンターなどでも見かけるほどに人気が高い種類の植物であり、また丈夫なので初心者さんでも簡単に栽培できることからも人気を集めています。
しかしいくら簡単に栽培できるからといって、適当な育て方をしてしまうと、ゴムの木の葉が垂れることや根詰まり、根腐れといった病気になってしまう可能性も十分にあります。
そこで今回の記事では、特に「ゴムの木の葉が垂れる時の原因とその対処法」というテーマをベースに、葉が垂れるのを予防する方法や、ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまったときの対策も合わせて以下の流れで徹底解説していきます。
- そもそもゴムの木はどんな観葉植物なのかを解説
- ゴムの木の葉が垂れる原因について解説
- ゴムの木の葉が垂れる時の対処法を解説
- ゴムの木の基本的な育て方から、葉が垂れるのを予防する方法をご紹介
- ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまったときにすべき対策を紹介!
- ゴムの木の葉が丸まる原因とは?また対処法も解説
- ゴムの木が垂れる時の原因とその対処法まとめ
ゴムの木ってどんな観葉植物?
それではまずは、そもそもゴムの木はどんな観葉植物なのかを解説していきます。ゴムの木の基本的な特徴や性質を理解することで、「ゴムの木に適した育て方」という応用がしやすくなりますよ。また、ゴムの木の情報を知れば知るほど愛着を持って栽培することもできますよ。それではゴムの木の基本情報を解説していきます。ゴムの木の基本情報
ゴムの木は、クワ科フィカス属に分類される熱帯地方が原産の観葉植物です。温暖な気候を好むことから、日光がきちんと確保できる日当たりの良い場所で栽培することで元気に成長する特徴を持っています。しかしその反面、耐寒性が少なく、冬には適切な保護をしてあげる必要があり、日本の中でも北に位置する地域では、より温度管理などを徹底することが重要でしょう。 またゴムの木という名前は、正式にはラテックスと呼ばれるゴムの原料(ゴムの木の白い樹液)を採取できる植物の総称であるため、実はゴムの木は複数の種類があると言えます。ゴムの木は、艶やかで肉厚な葉が特徴的な観葉植物
それにゴムの木は、艶やかで肉厚な葉が特徴的な観葉植物でもあります。立体的で肉厚の葉っぱは他の観葉植物にはみない存在感があり、そこに置いているだけで目がいってしまう魅力があるとも言えるでしょう。 総じて、比較的に丈夫で育てやすい観葉植物であることから、初心者さんにおすすめの品種であると言えるでしょう。これらがゴムの木の基本情報になります。ゴムの木の葉が垂れる原因は?
続いてはこの記事の本題でもある、ゴムの木の葉が垂れる原因とは一体なんなのかについて解説していきます。初めてゴムの木を育てた方で、いきなりゴムの木の葉が垂れると、かなりびっくりしてしまうでしょう。 しかし、このゴムの木の葉が垂れる原因を知っていれば、焦らずに次の対応をすることができます。それではゴムの木の葉が垂れる理由を解説していきます。主な原因は水のやりすぎによって根腐れが起こっているから!
結論からお伝えすると、主な原因は「水のやりすぎにより根腐れが起こっているから」です。根腐れを聞いたことがない方に簡単に説明をすると、「水やりをしすぎてしまい、根っこが水を吸収できずに土壌環境が過湿になり、根っこが痛んで最終的に腐ってしまうこと」です。 この根腐れが主な葉が垂れる原因であることを元に、ここからは対処法を詳しく解説していきます。ゴムの木は水が大好きな観葉植物なので、基本的にはたっぷりと水をやるのが大事!
とはいったものの、実はゴムの木は水が大好きな観葉植物なので、基本的にはたっぷりと水をやるのが大事です。しかし、これはあくまで「適量の範囲で」というお話であり、ゴムの木が需要する量を超えてしまうと、上記のように根腐れなどの病気になる可能性が十分に高まってしまうというわけです。冬場は水をやりすぎると根腐れを起こすので注意
特に、冬の時期は水をやりすぎると根腐れを起こすので注意をする必要があります。冬の時期はゴムの木にとってはお休みの期間、すなわち「休眠期」に入るため、夏場などの気温が高い時期と比べて成長がかなり緩やかになります。そのため、「そもそも水分をたくさん吸収して元気に成長をする時期」ではないということを知っておきましょう! そのため、冬場は特に水やりは控えめに行う必要があり、注意をしながら適切な量を与えるように心がけましょう。ゴムの木の葉が垂れる時の対処法
続いては、ゴムの木の葉が垂れる時の対処法について解説していきます。ゴムの木の葉が垂れる時の原因が、「水やりのしすぎによる根腐れ」であることがお分かりいただけたかと思いますので、具体的にどうすれば対処をすることができるのかをお話ししていきます。土が乾いていたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水をやる
まずゴムの木の葉が垂れる時に重要な水やりの考え方は、「土が乾いていたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水をやること」です。またここで肝心なポイントは、土に表面だけが乾いていないかをチェックすること。 例えば日光が出ている夏場の時期は気温が高いので、与えた水分もすぐに蒸発していきます。そこで土に表面だけが乾いているからといって水やりをしてしまうと、実は中は湿っているから根腐れを誘発してしまう...ということになりかねません。 そうならないために、ゴムの木の葉が垂れる時は、土自体を奥までしっかりと触ってみて、乾いていれば鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水をやるようにしてみてください。土が濡れていたら、水やりをやめてすぐに風通しの良い場所に移動する
次に、「土が濡れていたら、水やりをやめてすぐに風通しの良い場所に移動すること」も重要です。先ほどは基本的な水やりの考え方ですが、こちらは具体的な対処法です。 たまに水やりをしすぎてしまうことは誰しもありますよね。もし土が濡れているのを確認し忘れていて水やりをした場合は、すぐに風通しの良い場所に移動させて乾燥させるようにしましょう。また、合わせて日当たりの良い日光がよく当たる場所に置いておけば、比較的早く乾いてくれて、根腐れになることは減りますよ。鉢底を確認して根っこがはみ出ている場合は、大きな鉢に植え替える
最後は、「鉢底を確認して根っこがはみ出ている場合は、大きな鉢に植え替えること」です。特に、ゴムの木は観葉植物の中でも育てやすい理由として成長速度が早いことが挙げられることが多く、そもそも成長速度が早いため根っこも成長しやすい植物です。そのため、根っこが鉢底からひょっこりと顔を出しているときは、すぐに一回り大きな鉢に植え替えましょう。 というのも、植え替えをしないと蜂の中で根っこがぎゅうぎゅうに詰まった状態になってしまい、これを根詰まりと呼び、成長が悪くなってしまいます。私たちも狭い部屋にずっといるのは窮屈であるのと同じで、植物も根詰まりを感じたらすぐに植え替えをしてあげてください。ゴムの木の育て方~葉が垂れるのを予防する方法~
続いては、葉が垂れるのを予防するゴムの木の育て方を解説していきます。そもそもここまで解説してきたのは、ゴムの木の葉が垂れる時に緊急で対処できる対処法でしたが、本当はまず葉が垂れることのないように育てたいですよね。 ここからはそもそも葉が垂れることのないように育てたい方に向けて、基本的なゴムの木の育て方や、葉が垂れるのを予防する方法を解説していきます。土の表面が乾いてからたっぷりと水をやる
まずは、「土の表面が乾いてからたっぷりと水をやること」です。先ほどは「土の表面が乾いていることだけじゃなく、土の中まで乾いているかチェックすることが大事」とお話ししましたが、あくまであれはゴムの木の葉が垂れる時に限りです。 最初にもお話しした通り、ゴムの木の葉が垂れる時は過剰な水やりにより根腐れが原因でしたよね。そのため、根腐れの可能性がある状態であるのなら、必ず土の中まで乾きをチェックして水やりをするべきですが、基本的な水やりでは「土の表面が乾いてからたっぷりと水をやること」で十分です。あくまで適量の水やりをすることが重要であることを覚えておきましょう。水はけのよい土を使って育てる
次に重要なのは、「水はけのよい土を使って育てること」です。ゴムの木は水はけの良い土を好みます。そのため、基本的に使用している用土が水はけの良いものでないと、水を溜め込んでしまい根腐れを助長してしまいます。 そのため、根腐れを起こさないことや、清潔な環境を維持するためにも、水はけの良い土を使用することがおすすめです。市販の観葉植物専門の用土でも全然元気に成長してくれるので安心して使ってください。直射日光を避けた日当たりのいい暖かい場所に置く
次に重要なのは、「直射日光を避けた日当たりのいい暖かい場所に置くこと」です。ゴムの木は熱帯が原産であることから、比較的気温の高さや日光の強さには強い品種ではありますが、直射日光が当たり続けてしまうと葉焼けを起こしてしまうことで、葉が垂れることもあります。 重要なのは日当たりの良さであり日光の強さではないため、かなり強力な直射日光は避けて、暖かな場所で栽培をすると良いでしょう。春から夏に週一回程度、液体肥料を与える
次に重要なのは、「春から夏に週1回程度、液体肥料を与えること」です。春から夏に週1回程度液体肥料を与えることで、ゴムの木の成長が通常よりも活発化され、よりその年の成長期で成長をすることができますよ。 しかし肥料は与えれば与えるほど成長するわけではなく、適切な容量を守り、施し方もガイドラインに沿った希釈量で施すことが重要です。また肥料は与えすぎると肥料焼けといって根っこに悪影響を及ぼすことがあるため、注意をしてください。春か秋の季節に適度な剪定をする
最後に重要なポイントは、「春か秋の季節に適度な剪定をすること」です。ゴムの木は成長が早いため、バランスが悪いと感じたり、全体的なサイズを調節したい場合などは剪定をしてあげる必要があります。 具体的には、真夏と真冬を避けた、4月~6月、9月~10月頃に剪定をしてあげましょう。ゴムの木の剪定をする際、樹液に触れるとかぶれて炎症を起こしてしまう可能性があるため、必ず手袋を着用してくださいね。 剪定の方法としては、まず徒長をして伸びすぎている場所や、バランスが悪く伸びてしまっている場所から剪定をしていきましょう。かなり状態が悪い場合などは根本からバッサリと剪定をしてしまう切り戻しをすることで、翌春に新たに成長を期待することができます。剪定はこうした用途以外にも、密集した葉っぱなどを切ることで風通しを良くすることができ、害虫の予防にも役に立ちます。ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまったときの対策を紹介!
続いては、ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまったときの対策をご紹介していきます。この状態になってしまっているのであれば、かなり悪い状態と言えますが、まだここからでも対処することができます。どのような対処法で対策できるのかを詳しく解説していきます。15℃以上の暖かい場所に移動してみる
まずは、「15℃以上の暖かい場所に移動してみること」をしてみてください。ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまう時の多くは、寒さがきっかけになっていることがあります。寒さが問題である可能性が考えられるような環境で栽培していた場合などは、室内などの暖かい場所で栽培するのが良いでしょう。剪定をして負担を減らしてあげる
次に、「剪定をして負担を減らしてあげること」も重要です。剪定をすることでそれぞれの葉っぱや枝に分散されているエネルギーを、ひとまず株全体に戻すことで、葉っぱをつけるエネルギーに変えることができるようになります。元気な枝を挿し木する
また、「元気な枝を挿し木すること」も良いでしょう。挿し木をすることで、別の鉢で株を新たに大きく成長させることができ、元気な親株を作ることができます。上記のようなやり方を実践してみたもののうまくいかない場合は、挿し木をして新たに大きくするという選択肢も持っておきましょう。ゴムの木の葉が丸まる原因は?
最後は、ゴムの木の葉が丸まる原因とはなんなのかについて解説していきます。主な原因は空気が乾燥しているから!
結論からお伝えすると、ゴムの木の葉が丸まる原因は空気が乾燥しているからです。ゴムの木が乾燥しすぎてしまうと、葉が丸まってしまいやすくなります。葉っぱに霧吹きをして湿度を上げるのが大切
具体的な対処法としては、葉っぱに霧吹きをして湿度を上げるのが大切です。適度な湿度は非常に重要で、乾燥しすぎず適度に湿度があれば害虫の予防もできますよ。特に室内の管理では加湿器などでも湿度をコントロールしやすいので、長く継続できるスタイルで湿度を高えめてください。土が乾燥して葉が丸まることもある
また、土が乾燥して葉が丸まることもあるため、水やりの頻度の間隔はあけすぎないように定期的に行うことが重要です。【まとめ】ゴムの木の葉が垂れるのはなぜ?原因と対処法や葉っぱのトラブルまで
いかがだったでしょうか?ゴムの木の葉が垂れる時の原因とその対処法をベースに、基本的なゴムの木の育て方や予防をするにはどうすれば良いのかがしっかりとご理解いただけたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。- ゴムの木は、クワ科フィカス属に分類される熱帯地方が原産で、艶やかで肉厚な葉が特徴的な観葉植物
- ゴムの木の葉が垂れる主な原因は「水のやりすぎにより根腐れが起こっているから」
- 基本的にはたっぷりと水をやるのが大事ではあるが、冬場は水をやりすぎると根腐れを起こすので注意が必要
- ゴムの木の葉が垂れる時の対処法は、「土が乾いていたら、鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水をやること」「土が濡れていたら、水やりをやめてすぐに風通しの良い場所に移動すること」「鉢底を確認して根っこがはみ出ている場合は、大きな鉢に植え替えること」の3つ
- 基本的なゴムの木の育て方として重要なのは、「水はけのよい土を使って育てること」「直射日光を避けた日当たりのいい暖かい場所に置くこと」「真夏と真冬を避けた、4月~6月、9月~10月頃に剪定すること」などがある
- ゴムの木の葉っぱが全部落ちてしまったときの対策は、「15℃以上の暖かい場所に移動してみること」や「剪定をして負担を減らしてあげること」などがある
- ゴムの木の葉が丸まる主な原因は空気が乾燥しているからなので、葉っぱに霧吹きをして湿度を上げるのが大切