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ティーツリー(メラレウカ)という植物を皆さんはご存じでしょうか。アロマテラピーに興味があるという方の場合、名前を聞いたことがある植物かもしれませんね。
ティーツリーは香り成分を抽出した精油がアロマテラピーの現場において使用されることでとても有名な植物です。しかし、実際にティーツリーがどのような植物なのかを知らないという方は多いのではないでしょうか。
また、アロマとして楽しむことができるティーツリーを自宅で栽培してみたいと考える方も少なくはないでしょう。そのような方の場合、ティーツリーの育て方が気になりますよね。
この記事では、
- そもそもティーツリーはどのような植物なのか
- ティーツリーの基本的な育て方と管理のポイント
- ティーツリーに必要なお手入れ
そもそもティーツリー(メラレウカ)ってどんな植物なの?
ティーツリーの育て方を解説する前に、初めにティーツリーがどのような植物なのかについて解説いたします。ティーツリーがどのような植物なのかを知ることで育て方のヒントを得ることができる他、より愛着を持ってティーツリーを育てることができるようになりますよ。オーストラリアやインドネシアなどが原産のフトモモ科メラレウカ属の常緑樹
ティーツリーはオーストラリアやインドネシアと言った温暖な地域が原産のフトモモ科メラレウカ属の常緑樹です。属名であるメラレウカという名前でも流通していることがあるものの、全く同じ植物です。柑橘系の香りと青みがかった葉、羽毛状の白い花が特徴
ティーツリーの香りは柑橘系の香りに似たような、爽やかな香りです。ユーカリの香りにも似ていると言われることがあります。精油の通販サイトでもよく販売されています。殺菌・抗菌作用があり、精油が抽出できるメディカルツリー
ティーツリーの精油には殺菌作用・抗菌作用があるとされ、その効果を生かしうがい薬や自作パック、アロマテラピーにおいて精油がよく使用されています。この特徴からメディカルツリーと呼ばれることもあります。様々な種類があり、庭木として人気
ティーツリーにはドラムシルバー、レプトスペルマム、カッパーグロー、ゴールドレボリューションなどたくさんの種類があります。オーストラリア原産のため温暖な地域では屋外でも栽培することができ、庭木としても人気が高いです。ティーツリーの育て方のポイント①置き場所
ティーツリーを育てる時にはどのようなことに気を付けると良いのでしょうか。これからいくつかの育て方のポイントを分けて解説いたします。まず1つ目に育て方のポイントとして開設するのは置き場所です。日当たりと風通しの良い場所を好む
ティーツリーは日当たりと風通しの両方がそろった場所を好みます。不適切な場所で育てるとティーツリーが元気に成長しないだけでなく、病気や害虫が発生し弱ってしまいやすくなります。育て方の中でも重要のポイントとなるため必ず適切な場所で栽培しましょう。地植えの場合:暖地では地植えが可能
地植えの場合、暖地であれば庭植えをすることが可能です。日当たりが良く、風通しのある場所を選び庭木として育てることもおすすめです。寒い地域では冬越しが難しいため避けましょう。鉢植えの場合
鉢植えで育てる場合のポイントを解説いたします。強風の当たる場所は避ける
まず、強風が直撃するような場所は避けましょう。特に大きなティーツリーの場合重心が高くなることで風にあおられた時に倒れやすく、幹や枝が折れてしまうことがあります。枝が折れやすいため降雪地では鉢植えがおすすめ
ティーツリーの枝は折れやすいため、雪が積もるような地域では鉢植えにすると良いでしょう。冬に枝が折れてしまうと寒さによるストレスで体力が奪われ大きなダメージとなってしまうことがあります。冬は軒下に取り込む
また、霜が降りるような地域では軒下に取り込んだり、寒冷紗をかぶせて霜に当たらないようにしたりすることも大切です。霜に当たると大きなダメージとなってしまうため必ず対策をしましょう。寒冷地では冬は室内に入れる
このように寒さや雪、霜に対して対策をする必要があるため寒冷地では冬は室内に入れることをおすすめします。ティーツリーの育て方のポイント②水やり
ティーツリーの育て方のポイントとして2つ目に解説するのは水やりの方法です。水やりは育て方の中でも頻繁に行うお世話です。そのためしっかりとポイントを知ることで上手にティーツリーを育てることができるようになるはずですよ。地植えの場合:植え付け直後以外はほぼ降雨に任せられる
地植えの場合、植え付け直後以外は自然の降雨で十分です。日照りが続くようなときに水を与える程度でも育てることができます。鉢植えの場合
鉢植えのティーツリーに対する水やりのポイントを解説いたします。土の表面が乾いたらたっぷりと
基本的には土の表面が乾いたらたっぷりと与えることを意識しましょう。土が湿っているうちに水を与えると根腐れの原因になります。夏は多めに与え、冬は控えめに
夏は多めに、冬は控えめにを意識することもポイントです。特に冬は生育が緩やかになるため水を与えすぎると根腐れを起こしやすいです。土が乾燥して2~3日後を目安に水を与えます。水切れさせると枯れることがある
ただし、酷い乾燥による水切れも大敵です。特に夏場は水切れを起こしやすいためこまめに観察することが大切です。定期的に葉水を行うとよい
霧吹きなどで葉っぱに水をかけることを葉水と言います。葉水は乾燥を防ぐだけでなく、ハダニという害虫の発生を予防することにもつながります。特に夏場はハダニが発生しやすいため積極的に葉水をすると良いでしょう。ティーツリーの育て方のポイント③土
ティーツリーを育てる時のポイントとして3つ目に解説するのは用土の配合についてです。ティーツリーがどのような土質を好むのかを知ることで元気に育てることがd系るようになりますよ。反対に不適切な土で育てると病気や害虫が発生して弱りやすくなる場合があります。水はけ、水持ちのよい土を好む
ティーツリーは水はけ、水持ち両方を兼ね備えたバランスの良い土を好みます。どちらに偏っているような土では正しい育て方をしていても上手に育てることができないためご注意ください。地植えの場合:腐葉土などの有機物やパーライトなどを混ぜる
地植えの場合、腐葉土などの有機物とパーライトなど水はけを良くする改良資材を混ぜ込むと良いでしょう。特に粘土質なお庭の場合排水性を良くする改良資材は必須です。鉢植えの場合
鉢植えにおける用土の解説をいたします。市販のハーブ用や草花用の培養土で育てられる
ティーツリーは市販されているハーブ用の用土、または草花用の培養土で育てることができます。初心者の方の場合配合の手間がないためすぐに植え付けを行うことができ、非常におすすめです。赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の配合土など
もしも自分で土を配合する場合、赤玉土、腐葉土、パーライトをそれぞれ6:3:1で配合したものを使用すると良いでしょう。それ以外にも排水性と水持ちどちらも優れたバランスの良い土であれば問題なく育てることができます。ティーツリーの育て方のポイント④肥料
ティーツリーの育て方のポイントとして4つ目に解説するのは肥料の与え方です。ティーツリーに肥料が必要なのかどうか、与えるとしたらどのように、どのような肥料を与えると良いのかを解説いたします。肥料はほとんど必要としない
ティーツリーは肥料をほとんど必要としません。肥料の与えすぎは元気になるどころか肥料焼けを起こし根を傷めたり、病気や害虫が発生する原因になったりするため与えすぎにはご注意ください。元肥:緩効性肥料や有機肥料を与える
元肥として植え付けや植え替えの時には緩効性の肥料や有機肥料を与えると良いでしょう。効果が持続する肥料を選ぶことで植え付け、植え替え後の生育をサポートすることができますよ。追肥
追肥の時期や方法について解説いたします。春の成長期から初夏頃まで
ティーツリーの追肥は春の成長期から初夏までに行いましょう。それ以外の時期は肥料を与えると肥料焼けを起こすことがあるため避けます。液肥を薄めたものを与える
1つ目に、水やりの際に液体肥料を薄めたものを与える方法があります。濃すぎることの無いように、適切に希釈することがポイントです。緩効性化成肥料を与える
2つ目に、緩効性の化成肥料を与える方法があります。少量の化成肥料を株本にばらまく、または土に混ぜ込むようにして与えます。有機肥料を与える
3つ目に、有機肥料を与える方法があります。緩効性化成肥料と同様有機肥料を株本にばらまいたり土に混ぜ込んだりします。しかし、有機肥料の中には匂いがあるものがあるため室内で栽培する場合にはご注意ください。ティーツリーの植え替え・植え付け
ティーツリーの植え替えや植え付けは栽培していく中で欠かせませんよね。しかし、特に初心者の方の場合植え替えや植え付けの方法が分からず戸惑ってしまうかもしれません。落ち着いて作業ができるようにティーツリーの植え替えと植え付けの方法を確認しておきましょう。植え付け
ティーツリーの植え付けはどのように行うと良いのでしょうか。植え付けを行うときのポイントについて解説いたします。植え付けの適期:春
ティーツリーの植え付けの適期は春です。春は気候が安定しておりティーツリーの植え付けには非常に適しています。適期外の植え付けは失敗する可能性が高いためご注意ください。苗の選び方
ティーツリーの苗を選ぶ時には健康な苗を選ぶようにしましょう。幹がしっかりと充実しており、葉に変色がない苗を選びます。病気や害虫が発生していないかも確認しておきましょう。植え付けの手順
ティーツリーの植え付けは以下のように行います。- 苗を優しく取り出します。根鉢を崩さないように気を付けましょう
- 植え付け穴に苗を入れ、グラグラしないように土を入れます
- たっぷりと水を与え、根と土をなじませます
- 根付くまで日陰で管理しましょう
- 根付いた後は基本的な育て方に則して管理します
なるべく根鉢を崩さないように
ティーツリーはあまり植え替えを好みません。そのため根を傷めないように根鉢を崩さないように植え付けを行いましょう。植え替え
ティーツリーを長く育てていくと植え替えが必要になります。植え替えの方法も確認しておきましょう。鉢植えの植え替え:2~3年に1回
鉢植えで育てているティーツリーは育て方や環境によるものの2~3年に1回を目安に植え替えを行うと良いでしょう。また、鉢底から根が見える、水に染み込みが悪くなったなどのサインが現れた時も植え替えのタイミングです。植え付けを行う適期は植え付けと同様春です。植え替えの手順
植え替えは以下のように行います。- ティーツリーを優しく鉢から取り出します。根鉢を崩さないように気を付けましょう
- 一回り大きな鉢を用意し、鉢底石を敷きます
- 鉢の半分程度まで土を入れます
- ティーツリーを鉢に入れ、グラグラしないように土を入れます
- 鉢の側面を軽く叩き根と土をなじませます
- たっぷりと水を与えます
- 根付くまで日陰で管理しましょう
- 根付いた後は基本的な育て方に則して管理します
ティーツリーの増やし方
ティーツリーを増やすにはどうすればよいのでしょうか。ティーツリーは自宅でも増やすことができる植物です。今回はティーツリーの増やし方として挿し木と種まきの2つを解説いたします。挿し木
挿し木はティーツリーの枝を切り取り、発根を待つ増やし方です。もっとも一般的な増やし方で、多くのティーツリーはこの方法で増やすことができます。挿し木の適期:4月~9月
挿し木に適した時期は4月~9月の温暖な時期です。寒い時期は発根しにくく失敗しやすいため避けましょう。挿し木のしかた
挿し木は以下のようにして行います- 充実した枝を先から10cm程度切り取る
- 先端の葉を2~3枚だけ残すようにして取り除きます
- 小粒の赤玉土などに挿し穂を挿します
- たっぷりと水を与え、乾燥しないように管理します
- 発根したら植え替えを行いましょう
種まき
ティーツリーは種でも増やすことができます種まきは時間がかかる方法
種まきではたくさんティーツリーを増やすことができる一方、大きくなるのに多くの時間が必要となります。気長に栽培を楽しみたい方におすすめの方法です。種まきの時期:3月~6月
ティーツリーの種まきは3月~6月の暖かく気候の穏やかな時期に行いましょう。冬は発芽しにくく、発芽したとしても枯れやすいため避けます。種まきのしかた
ティーツリーの種まきは以下のようにして行います- 清潔な種まき用土をポットにいれます
- 指先で穴をあけ、種を埋めます
- 水をたっぷりと与えます
- 発芽するまで乾燥させないように注意します
- 発芽したら水切れに注意し、成長に応じて植え替えなどを行います
ティーツリーのお手入れ
ティーツリーを育てていくと、日頃のお世話とは異なるお手入れが必要になることがあります。育て方だけでなく、剪定や冬越しの方法、病気や害虫が発生した時の対処方法を知っておくことでより長くティーツリーを楽しむことができるはずです。育て方と併せてしっかりと確認しておきましょう。剪定
ティーツリーが茂りすぎた時やコンパクトにしたい時は剪定を行いましょう。剪定の時期:花後~7月
剪定は花後~7月の時期に行うと良いでしょう。適期外の剪定は大きなダメージとなってしまうことがあります。また、7月以降は花芽形成時期のため剪定をすると来年の花が咲かなくなります。強剪定は真夏と真冬を避ける
特に多くの枝や充実した古い枝を切り落とすような強剪定は大きな負担となってしまいます。ダメージを最小限にするためにも強剪定を行うときは真夏と真冬を避けましょう。剪定のしかた
剪定は以下のようにして行います。- 全体を俯瞰し、バランスの悪い枝や枯れた枝を見つけます
- 枯れた枝は根元から切り落としましょう
- 内側に伸びた枝や徒長枝も同様に根元から切り落とします
- 大きすぎる枝などは半分ほどに切り詰めましょう
冬越し
ティーツリーは冬越しを上手に行えるかどうかがポイントです。冬越しのコツを知っておきましょう。地植えで越冬する場合は株元を腐葉土で覆う
暖地で地植えのティーツリーを育てている場合、株本を腐葉土で覆い根が持ち上がることの無いようにしましょう。ティーツリーは根が傷むと枯れやすいため根元を守ることが大切です。冬は軒下などで管理する
霜が降る地域の場合、冬は軒下などで管理しましょう。基本的に寒い地域では屋内に取り込むことをおすすめします。病害虫
ティーツリーにはどのような病害虫が発生するのでしょうか。種類や特徴について解説いたします。ティーツリーは基本的に病害虫に強い
ティーツリーは基本的に病害虫には強い植物です。しかし、不適切な育て方により弱ってしまうと病害虫が発生することがあります。コガネムシ
コガネムシは幼虫が土や根っこを食べます。ティーツリーは根を傷めると枯れやすいため注意が必要な害虫です。見つけ次第捕殺しましょう。カミキリムシ
カミキリムシは幹に幼虫が穴をあけ木を食べます。幹に穴が開いている場合は当注意です。こちらも見つけ次第捕殺します。カイガラムシ
カイガラムシは葉や茎に白い塊が付着します。樹液を吸い生育を妨げるだけでなく病気の媒介も行うため薬剤の散布か葉を傷つけないように優しく取り除きます。ティーツリーが枯れる原因と対処法
ティーツリーは丈夫な植物のため、育て方のポイントさえ知っておくことで育てることができます。しかし、中にはティーツリーが枯れてしまうという方もいるかもしれません。ティーツリーが枯れる原因や症状を知ることで育て方に誤りがないかを見返していきましょう。枯れる原因
丈夫な植物のはずのティーツリーが枯れるのはどのような原因があるのでしょうか。原因を知り、育て方などを見直してみましょう。水切れ
ティーツリーは水切れを起こした後にそのまま放置すると枯れてしまいます。特に夏場は乾燥しやすいためこまめに様子を見る必要があります。水のやりすぎ
一方、水を与えすぎても根腐れによって枯れることがあります。水やりの方法をもう一度確認しなおしましょう。冬の寒さ
ティーツリーは寒さに弱い植物です。霜などに当たっても大きなダメージとなってしまう場合があります。休眠期に植え替えをする
休眠期である冬に植え替えをすると致命傷となることがあります。正しい植え替えの方法を確認しなおす必要があります。対処法
これらの原因を早めに見つけることができたら、以下の対処法を試してみましょう。水を張ったバケツに浸ける
過度に乾燥してしまった場合、水を張ったバケツに鉢ごと浸けて水を吸収させましょう。根がまだ生きている場合復活する場合があります。冬の休眠期は水やりを少なめに
冬は休眠期のため特に根腐れが起きやすいです。水やりを控えめにして根腐れを防ぎましょう。冬は室内で育てるか、マルチングをする
寒い地域では室内に取り込むようにします。そうでない場合もマルチングなど冬越しのポイントを見直すと良いでしょう。適した土を使う
適した土を使うことでティーツリーを丈夫に育てることができます。そうすると寒さや乾燥への耐性も高まるため、かなり育てやすくなるはずですよ。ティーツリーの人気の品種を紹介
ティーツリーにはいくつかの品種があります。今回はティーツリーの中でも特に人気の高い品種をご紹介いたします。ドラムシルバー
ドラムシルバーは名前にシルバーとは言っている通り葉っぱがうっすらと銀色に見えます。とてもクールな印象があり、香りと併せてカッコいい品種となっています。レプトスペルマム:「レプトスペルムム」は誤用
レプトスペルマムはレプトスペルムムと呼ばれることがあります。しかし、レプトスペルムムは誤用のためご注意ください。ティーツリーの中でも代表的な品種です。マヌカ
マヌカはミツバチの蜜源として有名なティーツリーです。通販サイトでも人気のあるマヌカハニーはこの品種の花粉や蜜によってつくられたはちみつを指します。レモンティーツリー
レモンティーツリーはその名の通りレモンのような爽やかな香りがするティーツリーです。香りが良くとても人気のある品種です。カッパーグロー
カッパーグローは銅のような美しい紅葉を見せる品種です。紅葉を楽しみたい方におすすめの品種です。そのため紅葉を楽しむためにカッパーグローはほんの少しの寒さに当てると良いでしょう。レボリューションゴールド
レボリューションゴールドは黄金色の葉をつける品種です。パッと華やかな印象があり、人気の高い品種となっています。【まとめ】ティーツリーの育て方を徹底解説!成長後のお手入れから人気品種まで
今回はティーツリーの育て方やお手入れの方法をメインに解説いたしました。ティーツリーの育て方のポイントを知ることはできましたか?分からないところは数回読み返してみましょう。 この記事のポイントは、- ティーツリーは水はけがよく、日当たりの良い場所を好む
- ティーツリーは寒さに弱いため寒い地域の場合、冬の間は室内で管理する
- ティーツリーはそこまで肥料を必要としない
- ティーツリーは病害虫には強いもののカイガラムシやコガネムシ、カイガラムシが発生することがある