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ヤツデは独特な葉っぱの形を持つ観葉植物。一般的な植物の楕円形な葉っぱではなく、切り込みが入りインパクトのある見た目をしています。観葉植物の中でも育て方が簡単で、観葉植物の入門にも適している品種です。
育て方が簡単なヤツデですが「育て方が分からないと不安」という方も多いでしょう。そこで今回は、ヤツデの育て方について解説します。この記事では以下のことについて解説しますよ。
ヤツデは日本に自生するウコギ科ヤツデ属の観葉植物です。原産地は日本なので、日本の気候なら特別なことをしなくても、屋外で問題なく栽培できます。ですが、福島県より南の地域に自生することから、寒さには強くない品種であるいわれています。
そのため、寒さの厳しい地域では、何かしらの対策が必要となるでしょう。逆に、暑さに対しては並程度の体制があるので、特別気にする必要はないでしょう。
ヤツデは『ヤツデサポニン』という毒を持っています。毒性は強くないですが、小さなお子さんがいる家庭・ペットと一緒に生活している方は口に入らないように注意する必要があります。ただ、ヤツデの葉っぱを浴槽に入れると、リウマチや神経痛に利くと言われているので、過度に怖がる必要はありませんよ。
育て方自体は簡単なので、初心者でも十分栽培できる難易度ですよ。
- ヤツデに適した環境
- ヤツデの剪定頻度
- ヤツデの人気品種
そもそもヤツデ(八手)はどんな植物?
まず、ヤツデ(八手)がどのような植物なのか解説します。漢字で八手と書くヤツデですが、育て方を知っている人は多いですが、詳しい特徴や情報を知っている方は少ないです。育て方だけでなく、どんな植物なのかを知ることでより楽しく、ヤツデを栽培することができますよ。ヤツデの基本情報
科名 | ウコギ科 |
属名 | ヤツデ属 |
原産地 | 福島県より南の日本 |
耐暑性 | 並程度 |
耐寒性 | やや弱い |
大きくて厚みのある特徴的な葉を持つ植物
ヤツデは大きくて厚みのある特徴的な葉を持つ植物です。触るとよく分かりますが、想像以上に丈夫で肉厚な葉っぱをしています。また、葉っぱの切れ込みが激しく、昔話に出てくる天狗の羽うちわのような形をしています。葉っぱの切れ込みこそ、ヤツデの最大の特徴といっていいでしょう。「八手」の名前の由来は八つに分かれた独特な葉の形
「八手」の名前の由来は八つに分かれた独特な葉の形から来ています。実際は八つに分かれる葉とそうでない葉っぱに分かれますが、6~8ぐらいに分かれることが多く分かれる姿かた「八手」という名前が付いたとされています。ヤツデの花言葉は「健康」「分別」「親しみ」
ヤツデの花言葉「健康」「分別」「親しみ」です。「分別」は前向きかといわれると怪しいところですが「健康」「親しみ」は前向きな花言葉といえるでしょう。なので、ヤツデを贈り物として贈っても問題ありませんよ。縁起のいい植物として人気がある
花言葉と繋がりますが、ヤツデは縁起のいい植物として人気があります。ヤツデの大きな葉っぱが魔除けして作用するといわれています。そのため、縁起の良い植物として人気の高い植物ですよ。ヤツデの育て方のポイント①:置き場所
では、ここからはヤツデの育て方について解説していきます。最初に解説する育て方のポイントは『置き場所』です。ヤツデはやや特殊な環境を好むので、置き場所は重要ですよ。詳しく見ていきましょう。日陰でジメジメした場所で育てる
ヤツデは日陰でジメジメした場所で育てましょう。ヤツデは『陰樹』と呼ばれる植物で、名称の通りほぼ日陰でも問題なく育つ植物です。具体的には、午前中に数時間程度の日光でも十分なほど。むしろ、直射日光と完走は天敵なので日陰でジメジメした場所で栽培しましょう。直射日光と乾燥した場所、風の強い場所は避けて育てる
ヤツデは直射日光と乾燥した場所、風が強い場所が苦手です。そのため、ヤツデに適した場所を探すと暗めでジメっとした場所にいきつきます。ジメットした場所に置けば、自然と強い風が入りにくくなりますよ。他の植物のように日当たりが重要な植物ではないので、暗くてジメットした場所に置いて大丈夫ですよ。室内で鉢植えで育てることもできる
ヤツデは室内で鉢植えに植え付け栽培可能です。先述しましたが、ヤツデは1日数時間の日光で十分栽培できる観葉植物です。そのため、室内の少ない日光で栽培可能な育てやすい観葉植物といえます。 「室内で上手に植物が育たない...」という方でも、ヤツデなら栽培できる可能性も十分あります。室内で植物を育てたいなら、ヤツデが最有力候補といえるでしょう。最有力候補といえるぐらいヤツデは失意での栽培に適性があります。育て方のポイント②:水やり
ヤツデの育て方のポイント②は水やりです。置き場所が日陰でジメジメした場所が適しているヤツデですが、水やりはどのようにおこなうのでしょうか。水やりは奥が深く育て方によって変わってくるのでぜひ、参考にしてくださいね。地植えの場合は雨水だけで十分
地植えでヤツデを育てている場合は雨水だけで十分です。ジメジメした場所に植えるので水気は十分あります。そのため、基本的に水やりをする必要はありません。逆に水を与えてしまうと根腐れの原因になるので、注意してください。記録的な雨不足の場合のみ水やりをすればよいでしょう。鉢植えの場合は土が乾いたときだけ水をやる
鉢植えでヤツデを栽培している場合は、土が乾いた時だけ水を与えましょう。ジメジメした場所に植えるヤツデですが、水分を多く必要としているわけではありません。 なので、鉢植えで栽培している場合は、土の状態を確認して乾いている場合のみ水を与えます。土の乾燥具合は実際に触れて確かめたり、土の色で判断が可能ですよ。水の与えすぎはNGなので、土が乾燥したら水を与えましょう。育て方のポイント③:土
ヤツデの育て方のポイント③は『土』です。土はさまざまな種類が販売されており、植物ごとに適した土が違います。そのため、土選びを失敗するとヤツデが上手に育たないことも。ヤツデを上手に育てるためにも、土選びをしっかりとおこないましょう。詳しく解説しますね。水もちと通気性のいい土で育てる
ヤツデに使用する用土は、水持ちと通気性が良い用土を使用しましょう。ヤツデは乾燥を苦手としている観葉植物です。そのため、水はけが良い土を使うと、土の乾燥が早まりヤツデが苦手とする環境になります。なので、ヤツデに使用する土は水持ちと通気性が良い土を選びましょう。赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜるのがおすすめ
土を自分で配合する場合は『赤玉土6:腐葉土:4』の配合がおすすめです。赤玉土で通気性を確保しつつ、腐葉土混ぜることで水持ちが向上しますよ。自作した土で育てるヤツデは格別の愛着が湧くでのぜひ、チャレンジしてくださいね。育て方のポイント④:肥料
ヤツデの育て方のポイント④は『肥料』です。植物を育てる時に「肥料は必須!」と考える方も多いですが、肥料の有無は植物によって違います。なので、植物ごとに肥料が必要なのか学ぶ必要があります。ヤツデに肥料は必要なのか、見ていきましょう。基本的には肥料をあげなくても大丈夫
ヤツデは基本的に肥料をあげなくて大丈夫です。ヤツデは肥料を与えなくても十分育つので、肥料を与える必要はありません。詳しくは後述しますが、決して肥料を与えてはダメではありません。「せっかくなら肥料をあげたい!」という方は肥料を与えても大丈夫ですよ。もしあげるなら2~3か月に1回程度あげよう
もしヤツデに肥料をあげるなら2~3か月に1回程度与えるのがおすすめです。もともとヤツデは肥料が基本的に必要ないので、高頻度に肥料を与える必要はありません。逆に高頻度で肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こして枯れる可能性があるので注意してください。 ヤツデに肥料を与える場合は2~3か月に1回程度でOKです。【成長したらすること】植え替え
ヤツデが成長したら植え替えをおこないましょう。植え替えはヤツデに限らずほぼすべての観葉植物で必要になります。ただ、植え替えの頻度は植物によって違ってくるので、ヤツデに合った頻度の植え替えが必要です。ヤツデはどのように植え替えをしていくのか見ていきましょう。鉢植えの場合は2年に一度程度のペースで植え替えを行う
ヤツデを鉢植えで育てている場合は、2年に1度程度のペースで植え替えをおこないます。植物によっては1年程度で植え替えをおこなう必要があるので、ヤツデは植え替え頻度は他の植物に比べて緩やかといえるでしょう。植え替えを忘れないためにも、前回の植え替え年度をメモしておくのがおすすめですよ。植え替えの時期は4月~5月がおすすめ
ヤツデの植え替えは4月~5月がおすすめです。寒すぎず暑すぎない季節なのでヤツデにとって過ごしやすい季節です。植え替えは少なからずヤツデに負担をかけるので、なるべく負担が少ない4月~5月に植え替えをおこないましょう。【成長したらすること】剪定
ヤツデが成長したら植え替えだけでなく『剪定』が必要になります。剪定と聞くと「面倒そう...」「剪定って難易度が高いんでしょ?」と思う方も多いでしょう。実はヤツデの剪定に関しては頻度はかなり少ないです。難しい剪定方法もないので、想像以上に簡単ですよ。詳しく見ていきましょう。一般の観葉植物のように頻繁に選定する必要はない
ヤツデは一般的な観葉植物のように頻繁に剪定する必要はありません。観葉植物によっては毎年のように剪定が必要な種類もあります。詳しくは後述しますが、不格好になったら「剪定するか!」と思って剪定すれば大丈夫です。ヤツデの剪定は頻繁におこなう必要はないので、負担が少ないですね。成長で形が崩れるのは仕方ないので、そのときだけ剪定しよう
ヤツデの剪定時期は外見を見て、形が崩れてきたら剪定をおこないましょう。ヤツデの成長速度は観葉植物のなかでも遅いです。1年ではそこまで大きくならないので、剪定頻度は低めです。なので、成長により形が崩れたら適宜、剪定をおこなうようにしましょう。おススメの剪定頻度は3年に1度!
ヤツデの剪定頻度は3年に1度程度がおススメです。先述しましたが、ヤツデは成長が遅い植物なので、急激に大きくなることはありません。そのため、自然と剪定頻度は低くなります。パッと見て「ちょっと不格好かな?」と思えば剪定をおこなっても良いでしょう。目安としては3年に1度程度の剪定がおすすめですよ。斑入りのスパイダーウェブは国内でも海外でも人気が高い!
ヤツデには斑入り品種の『スパイダーウェブ』という品種が存在します。日本国内のみならず、海外でも人気の高い品種です。「せっかく栽培するなら人気品種がいい!」という方も多いでしょう。では、スパイダーウェブについて詳しく見ていきましょう。スパイダーウェブとは、日本の「ツムギシボリ」という品種から選抜された種類
スパイダーウェブは日本の「ツムギシボリ」という品種から選抜された品種になります。「選別された品種ってどいうこと?」と疑問に思う方も多いでしょう。植物の新種を作るには違う品種同士を掛け合わせる他に、よく特徴が出た品種のみを累代(世代を進めること)してより特徴が出るように固定させる方法があります。スパイダーウェブは後者の累代により作られた品種です。 そのため、スパイダーウェブは名前こそ違いますが「ツムギシボリ」とほぼ同じといえます。とはいえ、新たに品種名が付いているので、ツムギシボリより特徴が出ているのがスパイダーウェブといえるでしょう。白いパウダー状の斑がランダムに入るので個性が出る
スパイダーウェブは白いパウダー状の斑がランダムに入ります。斑入り具合はランダムなので、スパイダーウェブごとに個性が出ます。個性が出るので同一の個体は出現しません。唯一無二の個性が楽しめるのが斑入り品種であるスパイダーウェブの魅力といえるでしょう。ヤツデは縁起が悪いって本当?
育て方が簡単で室内での育て方も難しくないヤツデですが「縁起が悪いって聞いたけど本当?」と疑問に思った方もいるでしょう。実際に縁起が悪いのか見ていきましょう。一昔前まで、ヤツデは縁起が悪いと言われていた
結論から話すと、ヤツデは一昔前まで、縁起が悪いと言われていました。縁起が悪いと言われた理由は大きすぎる葉っぱにあります。 大きな葉っぱでは40cm程度にもあるヤツデの葉ですが「ヤツデの葉が日光を遮ってしまい室内に光が入らず家族が不健康になる」と言われていました。現在は縁起が悪いと言われていないので、安心してくださいね。現在は、ヤツデは縁起が良いと言われている
一昔前は縁起が悪いと言われていたヤツデですが、現在は逆に縁起がいいと言われています。理由は大きく分けて以下の3つです。- 天狗のうちわのような見た目で魔除けの効果が期待できる
- ヤツデの葉が人の手のように見えることからゲン担ぎとして
- 風水的に金運アップが期待できる
風水では、ヤツデはどこに置くのがいい?
ヤツデは育て方が簡単で室内でも栽培できるので、風水アイテムとしても人気があります。ですが「どこにヤツデを置けば風水的にいいの?」と疑問に思う方もいいでしょう。では、実際にどこにヤツデを置けばいいのか解説しますね。風水では、ヤツデは南西の方角に置くと運気がアップする
風水的には、ヤツデは南西の方向に置くと運気がアップするといわれています。全体的な運気の向上が期待できるので、置き場所に迷ったら南西にヤツデを置くのがおすすめですよ。ヤツデは玄関に置くことでも金運がアップする
玄関にヤツデを置くことで金運アップが期待できます。金運は誰もが欲しがる風水効果ですね。ヤツデを育てているなら、玄関に置くだけで金運の向上が期待できます。玄関に置くと嫌な気も防いでくれるので一石二鳥ですよ。【まとめ】ヤツデの育て方を紹介!室内での管理方法や鉢植えでの栽培方法まで
本記事ではヤツデの育て方について解説しました。ヤツデの育て方は難しくなく、栽培難易度が低い観葉植物。また、他の植物と違い日光を必要する量が少なく、1日数時間の日光で十分なので、室内でも育てやすい観葉植物ですね 本記事のポイントは以下の通りです。- ヤツデは日陰でジメジメした場所で育てる
- 剪定は3年に1度程度でOK
- 人気品種は斑入りのスパイダーウェブ