皆様は蔦(ツタ)を育てていますか?蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属のツル性植物で、長く伸びるツルが大きな特徴の植物です。秋には美しい紅葉を見せることでも人気があり、壁面や地面につたった鮮やかな紅葉が美しいという特徴もあります。 しかし、実はその長く伸びるツルが原因で、お家で栽培していても伸びすぎて困ってしまうことも少なくありません。特に蔦(ツタ)は管理を徹底しないと、育てるのが難しい植物でもあります。 そこで今回の記事では、放置していて伸びすぎた蔦(ツタ)をどのように除去するのが良いのか、またどんなことに注意して管理すれば良いのかといった、「伸びすぎた蔦(ツタ)の管理・除去」について、以下の流れで徹底解説していきます・
- 基本的な蔦(ツタ)の情報をご紹介
- 外壁に伸びたツタのデメリットを解説
- ツタを除去するかどうかの判断方法をご紹介
- ツタの除草方法:手作業での除草を解説
- ツタの除去方法:除草剤での除草を解説
- ツタの除去方法:専門業者での除去を解説
- 外壁に残ったツタの跡を綺麗にする方法を解説
- ツタを外壁に綺麗に伸ばすメリットを解説
- 【まとめ】伸びたツタは除去する?ツタのメリットや除去方法・注意点を解説
最後までご覧いただくことで、さまざまな蔦(ツタ)の除去方法がわかり、どのように助教することがあなたに適しているのかが明確になりますよ。ぜひ最後までお付き合いください。
蔦(ツタ)にはどのような種類や特徴があるのか
それではまずは、そもそも蔦(ツタ)にはどのような種類や特徴があるのかをご紹介していきます。
蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属のツル性植物で落葉性と常緑性の2種類がある
蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属のツル性植物で落葉性と常緑性の2種類があります。簡単に二つを説明すると、
落葉性は葉っぱがない時期や季節があり、常緑性はその名の通り常に葉っぱがあるタイプになります。この2種類はツタ属にも存在し、蔦によって異なる特徴を持っており、季節よって異なる生育環境や性質に合わせて栽培する必要があります。
落葉性のツタにはブドウ科の「夏蔦」などがある
主に落葉性のツタにはブドウ科の「夏蔦」などがあります。夏蔦は、ブドウ科に属する蔦の一種で、主に暖かい季節に新しい葉を広げ、秋~冬にかけて葉っぱを地面に散らします。美しい紅葉が見られることがあり、四季折々の風情を楽しむことができます。庭や建物に絡ませることで、緑のカーテンや涼やかな陰を作ることができます。
常緑性のツタにはウコギ科の「冬蔦(木蔦)」などがある
また常緑性のツタにはウコギ科の「冬蔦(木蔦)」などもあります。
冬蔦(木蔦)はウコギ科に分類され、冬でも葉を枯らさずに緑を保ちます。寒冷地域でも活躍し、四季を通じて緑の葉っぱを絶えさせません。特に緑の美しさが冬季に目立ち、寒さを感じさせないため、庭木やフェンス、建物の装飾にも適しています。
外壁に伸びたツタのデメリット
続いてはこの記事の本題でもある、より具体的な蔦の情報を解説していきます。それではまずは、外壁に伸びたツタのデメリットについてお話ししていきましょう。デメリットを知っておくことは、これから蔦の栽培を始めたいという方でもリスクを理解して栽培をすることができるため、ぜひ参考にしてください。
外壁が劣化しやすい
まず1つ目に、「
外壁が劣化しやすい」というデメリットがあります。蔦が外壁に絡まることで、外壁の素材を悪くしてしまう可能性があって、特に気根(きこん)は壁とくっつきやすいので、気根の跡で美観を損ねることがあります。
吸盤の跡が残る
2つ目に、「
吸盤の跡が残る」というデメリットがあります。先ほどお話しした既婚もそうですが、蔦が外壁に絡む際にできる吸盤も同様に外壁に跡を残すことがあります。吸盤の取り外しや除去によってできた跡は修復が難しい問題となります。
ツタの管理が大変
3つ目に、「
ツタの管理が大変」というデメリットがあります。そもそも景観を良くするためにツタを栽培すると思いますが、ツタは元から成長が早いため、定期的な剪定や草刈りが必要です。定期的な剪定や草刈りを怠ると、周囲のマンションや電柱、他の建物や植物に影響を及ぼすことがあります。
虫が発生する
4つ目に、「
虫が発生する」というデメリットがあります。蔦の葉っぱは密集して咲くので、虫が住みつきやすいです。蔦の中に巣を作る虫や、葉っぱにつく害虫が発生することで、建物周辺に不快な状況を引き起こすこともあります。
湿気によるカビや藻の発生リスクの増加する
5つ目に、「
湿気によるカビや藻の発生リスクの増加する」というデメリットがあります。蔦が外壁に絡むことで、外壁が蔦に覆われる部分はもちろん通気が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。これが原因で、カビや藻が発生しやすくなり、外壁自体に跡が残ってしまうことがあります。
近隣トラブルの原因になる
6つ目に、「
近隣トラブルの原因になる」というデメリットがあります。蔦が他の建物や敷地、フェンスなどに侵入することで、隣接する土地や建物の所有者との間でトラブルが発生することがあります。境界を越えた蔦の成長によって、近隣トラブルの原因になることを十分に考慮した場所で栽培する必要があります。
ツタを除去するかどうかの判断方法
ここまではツタのデメリットをお話ししました。ここまでのお話で、「ツタを育ててみたかったけど、伸びすぎたら管理が大変そうだな...」と思われた方がいるかも知れませんが、
実はどのようにツタを除去すれば良いのかを知っていれば、そこまで大変ではありません。 そこで、ここからはまず、どんな状態になっていると除去べきなのかという判断方法を解説していきます。
建物の状態やツタの種類・外観、家族の意思などを総合的に考慮する必要がある
ツタを除去するべきかどうかの判断には、様々な要因を考慮する必要があります。結論からお伝えすると、
建物の状態、ツタの種類(落葉性や常緑性)、外観への影響、そして住む家族の意向などをトータルで考慮する必要があります。ツタによって外壁が劣化する可能性や、外観を損なう可能性といったさまざまな要素をバランスよく検討することが重要です。
悩んだときは専門業者に相談する
また、初心者さんやどうしようか判断がつかないという方は、専門業者に相談することがおすすめです。建物の構造やツタの種類によっては、専門的な知識が必要な場合もあります。専門業者は状況を確認し、最適なアドバイスや対策を提供してくれるでしょう。
ツタの除草方法:手作業での除草
続いては、ツタの除草方法を解説していきます。まず一つ目の除草方法は、「
手作業での除草」です。
フェンスやブロック塀など高所でない所は手で作業しやすい
手作業のメリットは、
高所でない場所でも手軽に除草できることです。特にフェンスやブロック塀などの手で届きやすい場所では、手作業による除草が有効です。手での作業は細かい部分にもアクセスしやすく、慎重な作業も可能です。
ツタの除去に必要な道具
そんな手作業での除草で必要な道具を解説していきます。
軍手
まずは軍手です。軍手は手を保護するために使用します。ツタの表面には刺があり、軍手を装着することで手を守ります。
ギザギザのついた鎌
次はギザギザのついた鎌です。ギザギザのついた鎌はツタを効果的に切り取るために使用します。鎌のギザギザが、ツタにしっかりと引っかかりやすくなります。
スクレーパー
最後はスクレーパーです。スクレーパーは平らな表面や壁に付着したツタを削ぎ落とすのに適しています。スクレーパーを使うことで、手では取りづらい部分もしっかりと取り除くこともできます。
ツタの駆除の手順
次はツタの駆除の手順を解説していきます。
①:軍手を着用し手で取れるツタを取り除く
まずは軍手を着用し手で取れるツタを取り除きましょう。敷地付近の手の届く電柱やフェンス、外壁などはまずは手で取りましょう。
②:フェンスに絡まったものは鎌、ブロック塀はスクレーパーを使い取り除く
次にフェンスに絡まったものは鎌、ブロック塀はスクレーパーといった便利な道具を使い取り除いていきましょう。怪我をしないようにどの作業も手袋を使用することが推奨されます。
手作業で除去する際の注意点
続いては、手作業で除去する際の注意点を解説していきます。
梯子などを使って作業する場合は落下しないよう注意する
まず、少し高さのある場所などは、はしごを使ったりといった適切な道具を使用して作業を進めましょう。足を滑らし高所から落ちて怪我をしてしまほどにといった事例も少なくないので、落下しないよう注意しましょう。
夏場の作業は熱中症に注意する
また、夏場の作業は熱中症に注意をしながら作業を進めましょう。水分補給をしながら体調に合わせて、こちらも無理はしないようにしましょう。
ツタの除去方法:除草剤での除草
続いてのツタの除去方法は、「
除草剤での除草」になります。
除草剤には液体タイプと顆粒タイプの2種類ある
除草剤には2種類のタイプがあり、液体タイプと顆粒タイプがあります。
すでに生えている草にかけて使うなら液体タイプ
判断基準として、
すでに生えている草にかけて使うなら液体タイプの除草剤を使用しましょう。即効性あるため、素早く表層にある葉っぱを枯らすことができます。
根から吸収して雑草を枯らすのに使うなら顆粒タイプ
また、根から吸収して雑草を枯らすのに使うなら顆粒タイプがおすすめです。顆粒タイプは根っこから枯らすことができるので、長期間にわたり効果を持続させることができます。
除草剤を使う上でのポイント・注意点
続いては、除草剤を使う上でのポイント・注意点を解説していきます。
除草剤は晴れの日に使う
除草剤を使用する際は、晴れた日に使うことがポイントです。特に雨の日は効果が薄れる可能性があります。晴れた日に使用することで、草木が十分に除草剤を吸収し、効果的に草を枯らせることが期待できます。
除草剤を素手で触らない
また除草剤は強力な化学物質を含んでいるため、素手で触れることは避けるべきです。使用前後には手袋を着用し、皮膚への接触を防ぎましょう。
目や口に入らないように注意する
それに、作業中には目や口から薬剤が入らないようにするために、保護メガネやマスクの着用が重要です。除草剤が目や口に入ると健康被害が発生する可能性があります。これらの注意点を守りながら、安全かつ効果的に除草剤を使用しましょう。
おすすめの除草剤
続いては、おすすめの除草剤をご紹介していきます。シチュエーションや環境に合わせてあなたのお好みのものを使用することがおすすめです!
サンフーロン
まずは大成農材の原液タイプの除草剤、サンフーロンの2Lです。2Lの大容量で
¥4,210 という低価格の除草剤なので、定期的に必要になる除草剤として最適な商品です。水で薄めてまくだけでいいので簡単に除去できるのも大きなメリットです。
商品名 |
大成農材 除草剤 原液タイプ サンフーロン 2L |
価格 |
¥4,210 |
送料 |
無料 |
特長 |
葉から入って根まで枯らす大容量除草剤 |
ラウンドアップ
次は日産化学工業の除草剤、ラウンドアップマックスロードの500mlになります。500mlなので先ほどよりも少量ではありますが、薬量20mlの原液を水1Lで希釈すると、約500平方メートルも除草できるというかなり効果の強さと面積を期待できる商品です。
商品名 |
日産化学工業 除草剤 ラウンドアップマックスロード 500ml |
価格 |
¥2,094
|
送料 |
無料 |
特長 |
散布面積:水1Lあたり薬量20mlで約500平方メートル |
グリホエキス
最後はハートの除草剤原液タイプのグリホエースプロの5Lです。グリホエースプロは水に希釈して使用する除草剤なので散布が非常に簡単です。使用後2〜4週間程度で効果が現れてきます。薬剤が土壌環境を悪くしないので、土壌に優しい薬剤です。
商品名 |
ハート 除草剤 原液タイプ グリホエースPRO 5L |
価格 |
¥6,757
|
送料 |
無料 |
特長 |
土に残らない除草剤 |
ツタの除去方法:専門業者での除去
続いてのツタの除去方法は、専門業者での除去です。
家やマンションの外壁、電柱など高所での作業は専門業者に依頼する
専門業者に除去を依頼する場合、多くは家やマンションの外壁、電柱など高所での作業が必要な時でしょう。
脚立やはしご、かなりの時間がかかりそうな場所や、屋根などの場所では、ぜひ業者さんに依頼するのがいいでしょう。
専門業者に依頼するメリット
まずは専門業者に依頼するメリットをご紹介していきます。
ツタの種類や繁殖状況、建物の状態などを考慮したうえで最適な方法を提案してもらえる
まず
専門業者は豊富な経験を持っており、ツタの種類や建物の状態を考慮して最適な除去方法を提案してくれます。これにより、素早く効果的で効率的な除去が期待できます。
作業で怪我をするリスクが無くなる
また、屋根などの高さのある場所で作業を個人でする場合は脚立などの専門道具も必要で、もちろん時間もかかりますが、何より危険で、怪我をされた方の事例も少なくありません。そういった怪我のリスクを避けることもできます。
専門業者に依頼するデメリット
続いては、専門業者に依頼するデメリットについても解説していきます。
依頼する手間がかかる
専門業者にツタの除去を依頼するには、業者の選定や見積もりの取得などの一定の手間がかかります。複数の業者を比較することで、信頼性や価格についてより良い判断ができますが、その手続きには時間と労力が必要です。
自分でやるより除去費用が掛かる
一般的に、専門業者にツタの除去を依頼する場合、自分で行う場合よりも費用がかかることがあります。専門業者は経験豊富で効果的な方法を提供できますが、その分料金が高くなる傾向があります。
外壁に残ったツタの跡を綺麗にする方法
続いては、外壁に残ったツタの跡を綺麗にする方法を解説していきます。
高圧洗浄で洗い流す
まず、
高圧洗浄で洗い流すことがおすすめです。家庭用の高圧洗浄機で十分に綺麗にすることは難しいかも知れませんが、少なくとも今以上に現状のツタを綺麗にすることはできるので、まず業者に依頼する前に自分でやりたい方は高圧洗浄機を使用することがおすすめです。
外壁を塗装する
ツタの撤去後は外壁塗装をすることで、汚くなってしまった場所を綺麗にすることができます。外壁塗装は個人で行うこともいいですが、これも業者さんにお願いすることもいいでしょう。
ツタを外壁に綺麗に伸ばすメリット
ここまでツタの撤去や除草の方法、放置するとデメリットが多いというお話をしてきましたが、最後は、ツタを外壁に綺麗に伸ばすメリットを解説していきます。
外観を装飾
まず1つ目に、「
外観を装飾できる」というメリットがあります。ツタの美しい緑の葉や花で建物や庭の外観を装飾できます。ツタ独特の雰囲気はツタにしか出せないのでおすすめです。
夏の強い日差しを遮る
2つ目に、「
夏の強い日差しを遮れる」というメリットがあります。ツタは密集した葉っぱで建物を覆い、夏の暑い日差しを遮る役割を果たすので、建物内部の温度上昇を抑えることができます。
冬の断熱効果
3つ目に、「
冬の断熱効果を高める」というメリットがあります。先ほども同様に、ツタは葉の密生によって建物を保温し、冷たい風から室内を守ることができます。
空気の浄化効果
4つ目に、「
空気の浄化効果を高める」というメリットがあります。ツタは二酸化炭素を吸収し、酸素を生産するため、周囲の空気を浄化できます。
自然環境に優しい
5つ目に、「
自然環境に優しい」というメリットがあります。ツタは植物なので、自然を増やすことでもあり、環境をよくすることがでもあるというメリットがあります。
【まとめ】伸びたツタはどうする?ツタのメリットや除去方法・注意点を解説
いかがだったでしょうか?伸びたツタは除去するのかという基本的なことや、ツタのメリットデメリット、どんな除去方法がいいのかをこの記事一つでまるっとご理解いただけたのではないでしょうか! 今回の記事のポイントは以下になります。
- 蔦(ツタ)はブドウ科ツタ属のツル性植物で落葉性と常緑性の2種類がある
- 外壁に伸びたツタのデメリットは、「外壁が劣化しやすい」「吸盤の跡が残る」「ツタの管理が大変」などがある
- ツタを外壁に綺麗に伸ばすメリットは、「外観を装飾できる」「夏の強い日差しを遮れる」「冬の断熱効果を高める」などのメリットがある
- ツタを除去するかどうかの判断方法は、建物の状態やツタの種類・外観、家族の意思などを総合的に考慮する
- 必要があるツタの除草方法には、「手作業」「除草剤」「業者に依頼」があり、状況に合わせて最適なやり方で除草するのがいい
- 外壁に残ったツタの跡を綺麗にする方法は、「高圧洗浄で洗い流すこと」と「外壁を塗装する」がある
ぜひこの記事を参考に、ツタを適切に除去してくださいね。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。