シダの育て方を紹介!お手入れの仕方からおすすめの品種まで徹底解説

シダの育て方を紹介!お手入れの仕方からおすすめの品種まで徹底解説
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目次

可愛らしい葉を付けるシダ。一見地味に思えるシダ植物ですが、種類が多く美しい姿をしている植物です。シダの魅力を知ると「育て方を知りたい」と思うことでしょう。シダの育て方について気になりませんか。 そこでこちらの記事では
  • シダはどんな植物なのか
  • シダの育て方における置き場所・水やり・肥料
  • シダの育て方における植え替えポイント
  • シダの育て方における増やし方
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、シダの育て方について知識が身に付きます。シダを育てるときに管理方法や育て方について詳しくなるでしょう。最後にシダのおすすめ品種について紹介しているので、ぜひご覧ください。

シダってどんな観葉植物なの?

「シダ」と聞いてどんな植物をイメージするでしょうか。シダ植物には多くの品種があり庭に生えていたり山深くに自生したりするので、人によっては思い浮かべるイメージが違うかもしれません。そこで、ここではシダはどんな観葉植物なのか解説します。

シダ植物とは、さまざまな種属の植物が混ざった総称

シダ植物とは、さまざまな種属の植物が混ざった総称です。そのため、シダ植物と言ってもたくさんの種類があります。シノブ科シノブ属の植物の種類が多く、リュウビンタイ科やウラボシ科、イノモトソウ科の植物などもシダ植物に含まれます。

メインはシノブ科・シノブ属の植物

シダ植物のメインはシノブ科シノブ属の植物とされています。シノブは日本全土に自生する多年生のシダ植物です。温暖な地域の岩や樹の幹に太い茎を伸ばして、葉を出して群生します。

日本でもタマシダなどが庭などで自生している

シダ植物として、日本でもタマシダなどが庭などで自生しています。シダと聞いて最初にイメージする姿はタマシダの姿かもしれません。日本では3種類ほど自生しており、観賞用としても販売されている植物です。タマシダは葉が美しいだけでなく、丈夫で育てやすいので、シダ植物栽培初心者におすすめです。

地植えでも室内でも育てることができる

シダ植物は地植えでも室内でも栽培することができます。種類によっては、地植えや室内に向き不向きはありますが、環境が整っていればどちらでも育てることが可能であることが多いです。

苔玉シノブなど盆栽としても育てることができる

シダ植物は苔玉シノブなど盆栽としても育てることができます。苔玉シノブは、初心者でも育てやすく和風なイメージがあるので、多くの方に人気です。シノブに限らず、シダ植物は山野草の趣があるので、盆栽と相性が良いのでしょう。湿度に注意すれば、盆栽としても魅力的で育てやすいです。

シダの花言葉はとてもたくさんある

シダの花言葉はとてもたくさんあります。シダ植物は花は咲きませんが、花言葉を持っている植物です。誠実・夢・愛らしさ・魅惑などの花言葉を多く持っています。非常にポジティブな花言葉なので、ぜひ覚えておくとよいでしょう。

シダの育て方のポイント①:置き場所

シダ植物について知ると、育て方が気になりますよね。育て方における置き場所から順を追って育て方をみていきましょう。

シダは高温多湿な環境を好む

シダは高温多湿な環境を好む植物です。そのため、風が強く乾燥しやすい場所には置かないようにしてください。特に室内であれば、冷暖房の当たる場所は避けましょう。屋外に置く場合は、気温の下がる冬は室内に移動させると安心です。

明るい日陰で風通しのよい場所で育てる

シダ植物は明るい日陰で風通しの良い場所で育ててください。薄暗い場所で育っていることの多いシダ植物は、直射日光に当たると葉焼けしやすいです。そのため、暗すぎない明るい日陰の環境で育てることがポイント。多湿を好む植物ですが、風通しがないと、土にカビが生えることがあります。風通しも注意して置いてください。

冬は暖かい場所で育てることを意識する

シダ植物は、冬は暖かい場所で育てることを意識してください。種類によっては寒さに強いものもありますが、寒さに弱いものも多いです。そのため、冬は暖かい場所に置いてあげると安心して育てることができるでしょう。沖縄などの暖かい地域では、一年中屋外でも育てることが可能です。

シダの育て方のポイント②:水やり

シダ植物の育て方における水やりのポイントを解説します。

シダを育てるなら水やりは重要!

シダ植物を育てるなら水やりは重要なポイントです。多湿環境を好むので、乾燥させすぎると葉がポロポロと落ちてきます。美しい葉を維持するためにも水やりは注意してください。

土の表面が白っぽく乾いたらたっぷりと水をやる

土の表面が白っぽく乾いたら、たっぷりと水をやってください。鉢底から水が流れるくらいに与えましょう。ただし、土が乾いていない場合に水やりをすると根腐れにつながるので、気を付けてください。

夏は毎日、冬は3日に1回が水やりの目安

シダ植物は夏は毎日、冬は3日に1回が水やりの目安です。冬は気温が低く土が乾きにくいので、水のやりすぎに注意してください。ただし、室内で暖房を常に付けていると土が早く乾きます。水やりの際は、どの季節であっても土の乾燥具合を確認しましょう。

シダの育て方のポイント③:肥料

シダ植物の育て方における肥料のポイントを解説します。

基本的にシダに肥料は必要ない

基本的にシダには肥料は必要ありません。自生地では岩肌や樹木の幹に着生していることが多いので、栄養をあまり必要としないためです。

もし与えるなら夏のうち梅雨以外の季節に与える

もしシダに肥料を与えるなら夏のうち梅雨以外の季節に与えてください。つまり、梅雨と真夏を除いた4月~8月に与えるとよいでしょう。与え方も1か月に1回程度薄めの液肥を与えるだけで十分です。肥料を与えすぎると根が傷むので気を付けてください。

シダの植え替えのポイント

シダ植物の育て方における植え替えのポイントを見ていきましょう。

シダは大きくなったら植え替えが必要

シダは大きくなったら植え替えが必要です。大きくなっても植え替えをしていないと、根詰まりする可能性があるためです。

植え替えをしないと根詰まりを起こして枯れてしまう

シダは植え替えをしないと根詰まりを起こして枯れてしまう可能性があります。大きく成長するほど、根が伸びるので鉢の中で根詰まりすると生育が悪くなるためです。

植え替えの時期は種類によって違うので注意する

植え替えの時期は種類によって違うので注意してください。シダにはさまざまな種類があります。品種によって植え替え時期やタイミングが異なる場合が多いです。鉢の下から根が出てきたり、水やり後の吸水が悪かったりしたら植え替えのタイミングと覚えておくとよいかもしれません。

シダの増やし方のポイント

シダの育て方における増やし方のポイントを見ていきましょう。

シダを増やすときは株分けで増やす

シダを増やすときは株分けで増やしてください。シダは本来、胞子によって増える植物です。しかし、日本の環境で胞子から育てるのは、やや難しく初心者向きではありません。そのため、株分けで増やすとよいでしょう。

シダの株分けに必要な道具

シダの株分けに必要な道具は以下の通りです。
  1. 株分けをする鉢
  2. 観葉植物の培養土
  3. ナイフ

株分けをする鉢

シダの株分けをする際に、株分けするシダ植物を準備しましょう。多くの場合は鉢植えで育てられているので鉢を準備してください。コルクや流木に着生させている場合も株分けは可能です。

観葉植物用の培養土

観葉植物用の培養土を準備してください。シダ植物は多湿を好みますが、水はけの悪い土では根腐れします。水はけの良い観葉植物の土で育てることが重要です。水はけの悪い土には、小粒の軽石や鹿沼土を混ぜるとよいでしょう。

ナイフ

株分けする際には切れ味の良い清潔なナイフ、またはハサミを準備します。株分けの際に綺麗に切れないと、切り口から枯れたり見た目が悪くなったりするためです。

シダの株分けのやり方

シダの株分けのやり方を見ていきましょう。手順や方法は以下の通りです。
  1. まずは土を乾燥させる
  2. 鉢からシダを取り出す
  3. 枯れた部分があれば取り除く
  4. ナイフで切れ目を入れて手で株を2~3つに分ける
  5. 傷んでいる根があれば取り除く
  6. 分けた株は用意した鉢に植える
  7. たっぷり水をやる
  8. 普通に育てる

まずは土を乾燥させる

シダを株分けする前に、まずは土を乾燥させてください。土が湿っている状態だと、根に土が付きやすく株分けや植え替えがしにくくなるためです。切った断面から雑菌も侵入しやすいので、株分け前にはシダがしおれない程度に土を乾燥させましょう。

鉢からシダを取り出す

土を乾燥させたら、鉢からシダを取り出します。シダの大きさにもよりますが、鉢を逆さまにして、シダが落ちないように支えながら取り出すとよいでしょう。鉢から取り出せないほど、根詰まりしている場合は、鉢の縁を優しくたたいたり細長い棒で鉢と土に隙間を作ったりして取り出してください。

枯れた部分があれば取り除く

シダの枯れた部分があれば取り除いてください。枯れた部分をそのままにしておくと、風通しが悪くなったり病害虫が発生したりします。また、見た目も悪いので整理して取り除くとよいでしょう。

ナイフで切れ目を入れて手で株を2~3つに分ける

取り出したシダ植物にナイフで、切れ目を入れて手で株を2~3つに分けます。シダによりますが新芽がはっきりと分かれているなら、芽を傷めないように切れ目を入れて分けましょう。あまり細かく分けすぎると、生育が悪くなるので注意してください。多くても3つまでが安心です。

傷んでいる根があれば取り除く

株分けしたそれぞれのシダについている根に、傷んでいる根があれば取り除きましょう。黒く変色していたりスカスカになっていたりする根は取り除きます。そのままにしていると、他の根に悪影響を及ぼす可能性があるので気を付けましょう。

分けた株を用意した鉢に植える

分けた株を用意した鉢に植えてください。株分け後は、根が乾燥しないように、早めに植え替えます。植え替える際に、株分けで太い根を切っている場合のみ、切り口に癒合剤を塗っておくと、植え替えによる傷みが出にくいです。

たっぷりと水をやる

植え替え後は、たっぷりと水やりをしてください。鉢底から水が流れるくらいに与えます。土全体に水が行き渡るように与えることで、土の中にまんべんなく酸素と水が供給されます。

普通に育てる

水やり後は明るい日陰で、普段通りに鉢植えとして育てましょう。飾る前に1週間ほどは明るい日陰で管理して様子を見ると安心です。

テラリウムを使ったシダの育て方を解説

シダはアクアテラリウムやパルダリウム、ビバリウムなどのテラリウムに人気です。テラリウムを使ったシダの育て方を解説します。

そもそもテラリウムとは?

テラリウムとは、ガラスなど光が通る密閉された透明な容器の中で、陸上の生き物を育てる方法のことを言います。テラリウムの語源は、ラテン語で「テラ(terra)= 大地・陸地」と「リウム(arium)= 場所」の造語です。容器を密閉すれば、ガラス容器の中で水分が循環するため、長期間植物を育てることができます。そのため、多湿環境を好む植物に向いている育て方の一つです。室内で手軽に管理できるできる点が魅力と言えます。

シダをテラリウムで育てる手順を紹介

シダをテラリウムで育てる手順を紹介します。手順は以下の通りです。
  1. 古い土を洗ってきれいにする
  2. 枯れた葉があれば取り除く
  3. 苔テラリウム専用の土に植える

古い土を洗ってきれいにする

テラリウムで育てるためには、古い土を洗って根を綺麗な状態にしてください。古い土には菌が付いていることがあり、そのまま植え替えると新しい土に菌が付いて生育が悪くなることも。そのため、状態の悪い土は特にきれいに水で洗い流しておきましょう。

枯れた葉があれば取り除く

枯れた葉があれば取り除きましょう。株分けや植え替えと同様に、そのままにしていると風通しが悪くなったり病害虫発生に繋がったりするためです。また、見た目も悪いので、枯れた葉はそのままにしないでください。

苔テラリウム専用の土に植える

苔テラリウム専用の土に植えましょう。テラリウムは鉢とは異なる環境です。水耕栽培のハイドロカルチャーに近い環境であるため、テラリウム専用の土が安心。特に苔テラリウムの土は水はけ・保水がよくシダにぴったりです。初心者はシダをテラリウムで育てる場合は苔テラリウムの土を使いましょう。

おすすめのシダの種類3選を紹介

最後におすすめのシダの種類3選を紹介します。おすすめのシダは以下の3種類です。
  1. シルバーレディ
  2. ヒトツバ
  3. ブルースター
それぞれ、詳しく見ていきましょう。

①シルバーレディ

おすすめのシダ植物はシルバーレディ。正式名称は「ブレクナム シルバーレディ」で、熱帯に自生する小型の木立性シダ植物です。ヤシのような見た目で、幹立ちする点が特徴。小さい苗は、テラリウムにもおすすめなほどかわいいので人気があります。大きくなると、徐々に幹が立ち上がりワイルドな印象に。女性にも男性にも人気です。水やり時は、幹の表面部分にも霧吹きで水を吹きかけてあげるとよいでしょう。

②ヒトツバ

ヒトツバもおすすめのシダです。匍匐茎から細長い葉が一枚立ち上がり並ぶ姿が特徴的。ヒトツバと呼ばれていますが、生育すると葉が密生してくるので、風通しや光が確保できるように適度に剪定してあげることがポイントです。土が乾燥しすぎると葉が巻いて枯れたようになりますが、すぐに水やりをすれば元に戻るので安心してください。土と葉の表面にしっかり水やりしましょう。霧吹きで湿度を安定させることもポイントです。

③ブルースター

おすすめのシダ3種類目はブルースターです。正式名称は、「フルボディウム・オーレア・ブルースター」。熱帯アメリカ原産の青みがかった葉をしているシダ植物です。海草を思わせるようなうねりのある姿も特徴で、観葉植物としても人気があります。シダ植物なので直射日光や乾燥に注意して育てれば、初心者でも育てやすいでしょう。

【まとめ】シダの育て方を紹介!お手入れの仕方からおすすめの品種まで徹底解説

ここまでシダの育て方について解説してきましたが、いかがですか。 この記事のポイントは
  • シダはさまざまな種属が混じった総称であり、多くの品種がまとめてシダ植物と呼ばれている
  • シダの育て方は、「置き場所:明るい日陰と風通しの良い場所」「水やり:夏は毎日、冬は3日に1回程度」「肥料:基本的に必要ないが、梅雨と真夏を除いた夏時期に薄い液肥を与えるとよい」が重要
  • シダの育て方における植え替えポイントは、「大きくなったら植え替えが必要」「植え替えをしないと根詰まりする」「植え替え時期は種類によって異なる」が重要
  • シダの育て方による増やし方は、株分けで切れ味の良いナイフで2~3株に切り目を入れて手で分ける
です。 シダの育て方について詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、シダを育ててみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。