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ネモフィラは澄んだブルーの花が咲き、自然に分枝しながら葉が密に茂って成長するのが特徴の植物です。彩りがきれいで他の植物との相性も良いことから、花壇やコンテナの寄せ植えやプレゼント・ガーデニング用として多く育てられています。 ただ、ネモフィラは切り戻しが必要な植物であり、適切な切り戻しをしないと外観が悪くなったり、必要な部分に栄養を行き渡らせることができず枯れてしまう可能性があります。 そこで今回は、
- ネモフィラは切り戻しが必要な植物
- ネモフィラの切り戻しはいつ行う?
- ネモフィラの切り戻しのやり方を解説!
- ネモフィラの花がら摘み
- ネモフィラの基本的な育て方
- ネモフィラの人気の品種
ネモフィラは切り戻しが必要な植物
まず、ネモフィラは切り戻しが必要な植物です。切り戻しをしないことによって様々なデメリットが出てきてしまうので、適切なタイミングとやり方で切り戻しを行いましょう。そもそも【切り戻し】と【剪定】って何が違うの?
植物の栽培をする際に「剪定」という言葉はよく使われますが、「切り戻し」とどう違うのでしょうか。ここからはそれぞれの特徴と違いについて説明していきます。切り戻し
切り戻しは植物の枝や葉を切り取ることを指します。こうすることによって徒長気味な植物の形状を管理して成長を促進させます。切り戻しの主目的は植物全体の形態を整えることです。剪定
剪定は庭木や植物に対して行われる手入れの一環で、枝や葉を切り取っていきます。剪定の場合は植物の形状を整えることに加えて、新しい成長を促進させるという目的もあります。切り戻しが必要な理由
ここからは、ネモフィラに切り戻しが必要な理由について説明していきます。株全体に光を当てることで新芽が出る
ネモフィラは成長すると葉が混み合って徒長気味となるため、光が当たらない部分が出てきます。光が当たらないと光合成をすることができないため、新芽などが上手く育たない可能性があります。 切り戻しをすることで株全体に光を当てることができるようになり、新芽の成長を促すことができます。風通しをよくする
切り戻しをすることで風通しがよくなります。風通しが良くなると過湿になることが防げるため、病害虫発生を予防することができます。切り戻しをしないとどうなる?
ここからは、適切な切り戻しをしないとどうなるのか説明します。絡んで見苦しい草姿になってしまう
ネモフィラの切り戻しをしないでそのまま放置すると、葉や花が絡んで見苦しい草姿になってしまいます。せっかく健康的に育っても外観が良くなければ園芸の楽しさが半減してしまいます。伸びすぎると風や雨で倒れてしまう
茎が伸びすぎると風や雨で倒れてしまう可能性もあります。そうなると枯れてしまう原因となるため、切り戻しは必須の作業となります。ネモフィラの切り戻しはいつ行う?
ここからは、ネモフィラの切り戻しはいつ行うのか説明していきます。株が大きくなってきたタイミングで切り戻しを行う
ネモフィラは株が大きくなってきたタイミングで切り戻しを行いましょう。株が大きくなると倒れやすくなり、過大な成長による栄養不足なども起きてしまう可能性があります。成長して葉が混み合ってきたら
成長して葉が混み合った際も切り戻しのタイミングです。葉が混み合うと外観も悪くなり、過湿による病害虫の発生や日がきちんと当たらないことによる成長の停滞が起きてしまう可能性があります。切り戻しの時期:4月中旬くらいまで
切り戻しの時期は4月中旬くらいまでが適期です。4月中旬くらいまでにネモフィラを切り戻すことによって、5月くらいにきれいな花を咲かせます。ネモフィラの切り戻しのやり方を解説!
ここからは、ネモフィラの切り戻しのやり方について説明していきます。切り戻しを行う位置
切り戻しを行う位置は特に重要で、正しい位置で行うことで外観をきれいに保つことができます。まずは切る位置を決定したうえで切り戻しを進めていきましょう。全体の3分の2程を残して上部分を切り取る
切り戻しをする際は、全体の3分の2程を残して上部分を切り取りましょう。こうすることで外観を整えることができます。ネモフィラは花が小さいため上部分を切るだけでよい
通常の植物の場合は背丈の半分程度にしますが、ネモフィラは花が小さいので上部分を切るだけで問題ありません。切り戻しの詳しい手順
切り戻しの詳しい手順を説明します。手順通りに行うことで適切な外観を保ちやすくなります。切り戻しにはハサミを用いる
ハサミは小さな花や細い茎を切り戻すのに適しています。きれいな切り口にすることができるので、アルコールや消毒液で清潔にしたハサミを使いましょう。花が隠れないように葉を茎の部分から短く切る
花が隠れないように葉を茎の部分から短く切りましょう。こうすることで外観を整え、新しい部分も育ちやすくなります。プロにお任せするという手段も
初心者の方であれば、切り戻しをプロにお任せするという手段もあります。プロは専門知識を持っているので、植物の自然な形やバランスを損なわずに美しい外観を保つことができます。ネモフィラの花がら摘み
ここからは、ネモフィラの花がら摘みをする方法について説明していきます。花がら摘みとは?
ここからは、花がら摘みとは何なのかを具体的に説明していきます。手順やメリットについても把握して適切な管理をしていきましょう。咲き終わった花を摘み取ること
花がら摘みとは、咲き終わった花を摘み取ることを指します。こうすることで植物の健康や外観を維持して、新しい花や健康な成長を促進するために行われます。種を採取したい場合は花を残すとよい
花がら摘みをする場合に種を採取したい場合は花を残しましょう。ネモフィラの花は咲き終わると花びらが落ちて、子房が徐々にふくらみます。この子房の中に種が詰まっています。花がら摘みを行うメリット
花がら摘みを行うことによって2つのメリットが得られます。花がたくさん咲いてくれる
まず、花がら摘みをすることで花がたくさん咲いてくれます。花がら摘みでは古い花が取り除かれるので、新しい種子の形成にエネルギーを使うことができます。開花期間が長くなる
花がら摘みをすることでエネルギーの効率的な利用ができるようになり、開花期間が長くなります。また、古い花がらを取り除くことで病気や害虫の発生も予防できます。花がら摘みのしかた
ここからは花がら摘みのしかたを説明します。枯れた花をどんどん摘み取る
枯れた花をどんどん摘み取りましょう。枯れた花が残っていると植物は種子の形成にエネルギーを使い続けてしまいます。花がら摘みをして新しい花や芽にエネルギーを集中させることで、より多くの花を咲かせることができます。実を残したい場合はバランスを考えて残す
実を残したい場合はバランスを考えて残しましょう。バランスが悪いと外観を美しく保つことができません。ネモフィラの基本的な育て方
ネモフィラは多くの方に知られており、2021年には大阪で「ネモフィラ祭り」も開催されています。2021年の祭り以外にも、メルマガに登録することでネモフィラの栽培レポートの配信を写真付きで楽しめたりと盛り上がりを見せています。 メルマガ登録での栽培レポートの写真を見ていても、ネモフィラを育てるのはそこまで難しくないことが分かると思います。ここからは、ネモフィラの基本的な育て方を説明していきます。
ネモフィラの育て方のポイント①置き場所
まず、ネモフィラの育て方のポイントは「置き場所」です。適切な場所で植物を育てないと、日光不足や水分不足もしくはこれらの過剰が起きてしまい、成長が妨げられたり枯れてしまう原因となります。 置き場所はネモフィラを適切に成長させていくためにも重要なので、良い環境で育てられるようにしていきましょう。日当たりと風通しの良い場所で育てる
ネモフィラは日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。日当たりの良い場所で育てることによって植物が光合成をしやすくなり、エネルギーを適切に生成しやすくなります。日当たりが不足すると光合成が制限されて、植物の成長や栄養の摂取が妨げられる可能性があるので注意が必要です。 また、風通しの良い場所で育てるのも重要です。風通しの良い場所で育てることによって湿度が調整されて、病気や害虫の発生を防ぎやすくなります。地植えの場合:霜に当らないよう注意
地植えの場合、霜に当たらないよう注意しましょう。多少の霜には耐えることができますが、そもそもネモフィラの生育温度は5~20℃なので、地植えで霜に当たりすぎると枯れてしまう可能性があります。鉢植えの場合:開花中は強雨の当たらない場所に
鉢植えの場合、開花中は強雨の当たらない場所に置きましょう。強雨に当たりすぎると、株が傷んで元気が無くなってしまいます。 また、ネモフィラはプランターでも育てることができますが、この場合も鉢植えと同様、成長するのに適切な環境にしておきましょう。ネモフィラの育て方のポイント②水やり
次のネモフィラの育て方のポイントは「水やり」です。適切なタイミングで適量の水やりをすることで健康的な成長をサポートしましょう。多湿に注意する
水やりをする際は多湿に注意しましょう。植物は水やりを多くすれば良いというわけではなく、過剰に水を与えることで適切な排水ができず、根腐れを起こしてしまう可能性があります。鉢植えの場合は土の表面が白く乾いたら水やりを
鉢植えの場合は土の表面が白く乾いたら水やりをしましょう。基本的には乾かし気味にしておき、水やりの際はたっぷりと与えていきます。ネモフィラの育て方のポイント③土
次のネモフィラの育て方のポイントは「土」です。水はけがよく肥料分の少ない土がよい
ネモフィラは水はけがよく肥料分の少ない土で育てましょう。ネモフィラは肥料を与えすぎると花数が少なくなり、葉ばかり大きくなってしまうためです。やや乾燥気味にするとよい
ネモフィラはやや乾燥気味にするとよいです。乾燥気味に育てることで丈夫な株に育てることができます。ネモフィラの育て方のポイント④肥料
次のネモフィラの育て方のポイントは「肥料」です。与えすぎると徒長しやすく葉が茂りすぎてしまう
ネモフィラの場合、肥料を与えすぎると徒長しやすく葉が茂りすぎてしまいます。そのため、適量の肥料を与えることが大事です。控えめに与えるのがよい
肥料は控えめに与えるのがよいでしょう。一般的な草花よりやや少なめに施すのがポイントです。ネモフィラの育て方のポイント⑤植え替え
次のネモフィラの育て方のポイントは「植え替え」です。苗の選び方
ネモフィラの苗は葉の色がきれいで株がしっかりしているものを選びましょう。また、なるべく若い苗のうちに植え付けて定着させた方が良いです。植え付けのしかた
ネモフィラの植え付け手順は以下の通りです。- 場所を選定する
- 土壌を準備する
- 苗をセットする穴を掘る
- 植え付けを行う
- 土を戻す
- 水やりを十分に行う
植え替えは不要
ネモフィラに植え替えは不要です。ネモフィラの多くは一年草であり比較的サイクルが短いため、生育期が終わると自然に種子をまいて次の世代が育つサイクルとなっています。ネモフィラの育て方のポイント⑥増やし方
最後のネモフィラの育て方のポイントは「増やし方」です。増やしていくことで長くガーデニングや園芸を楽しむことができますので、適切な増やし方を知っておきましょう。種の入手方法
ネモフィラの種は購入することが可能です。ネットショップなどでも購入できるのでチェックしてみましょう。また、ネモフィラの実からも種を採取することができますので、実に切れ目が入って半分に開きかけたくらいの状態で行いましょう。種まきの時期
ネモフィラは通常は秋に種まきを行います。ただ、寒い地域の場合は春に種まきをしましょう。種まきのタイミングによってはあまり育たなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。種まきのしかた
ネモフィラの種は発芽まで8~10日かかり、茎葉が折れやすく移植しにくいため、小さなポットやセルトレーに直まきして育てましょう。ネモフィラの人気の品種
ネモフィラは観賞用として広く栽培されており、庭園や花壇、寄せ植えのコンテナなどで利用されています。また、野生の花としても良く見られ、青いじゅうたんのような外観を楽しむことができます。 ここからは、ネモフィラで特に人気のある品種を紹介していきますので、是非栽培する候補として検討していただけたらと思います。インシグニス
インシグニスは空色が美しい品種となっています。草丈が低いため花壇の全面やプランターなどに最適です。インシグニスは丈夫で育てやすいのも魅力となっています。ペニーブラック
ペニーブラックの花弁は表面が黒紫色で縁や裏面が白色となっています。ペニーブラックはおしゃれな雰囲気を演出できることから、寄せ植えなどでも人気があります。クレオパトラ
クレオパトラは白い花弁の中央に濃いめの紫色が入っている品種です。クレオパトラはドーム状に生育するため、鉢植えなどでも存在感を示すことができます。【まとめ】ネモフィラの切り戻し方法を紹介!時期や花がら摘みのやり方まで
ここまで、ネモフィラの切り戻しをするコツや基本的な育て方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? この記事のポイントは、- ネモフィラは外観を整え新芽の成長をフォローするために切り戻しが必要
- ネモフィラの切り戻しは株が大きくなった時期で行う
- ネモフィラの切り戻しのコツは「位置」と「手順」が重要
- ネモフィラの花がら摘みは多くのメリットがある
- ネモフィラの基本的な育て方は「置き場所」「水やり」「土」「肥料」「植え替え」「増やし方」が重要
- ネモフィラには3つの人気品種がある