ネモフィラは、春になると青色のきれいな花を咲かせてくれる1年草の草花です。ネモフィラと言えば、ひたち海浜公園などが名所となっており、春になれば一面がネモフィラ畑になっているのが有名ですよね。
そんなネモフィラは、各地の公園では花壇で時期によって寄せ植えなどで春に咲くように植えられて取り入れられることが多くなりました。
今回の記事では、
ネモフィラの特徴や寄せ植えなど相性がよい他の植物などを紹介していきたいと思います。もしも自宅でネモフィラの花壇を作成したいと考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ネモフィラとはどんな花?
まずは、ネモフィラってどんな花なのか、基本的な情報を解説していきたいと思います。
ネモフィラは、春に青い花を咲かせる一年草
ネモフィラは、春になると
きれいな青い花を咲かせてくれる一年草の植物です。最近はひたち海浜公園などの名所に広場一面に植えられて春になると一斉に開花してきれいな花畑が見れるのが有名となっていますね。晴れの日に観に行くととてもきれいにみえることでしょう。
ネモフィラの基本情報
では、ここではネモフィラの基本情報について解説していきたいと思います。
科・属名 |
ムラサキ科ネモフィラ属 |
原産地 |
北アメリカ・カリフォルニア |
開花時期 |
3月~5月 |
花の色 |
青・白・複色 |
別名 |
瑠璃唐草・リリカラクサ・ベビーブルーアイズ |
ネモフィラは実は品種はたくさん存在します。その中でも本場でも一番出回っているのがブルーの品種となっています。青色の他に、白の輪郭が入っているものだったり、複数の色が混ざっている品種などもあり、人気がありますよ。
ネモフィラはほふく性といって、横に広がりながら成長する植物のため、広い場所に植えれば広場一面がネモフィラ畑となってくれます。うまくいけば1株だけでたくさんの花がみれるかもしれません。また、こぼれ種でもグングン成長することもあります。
ネモフィラの花言葉は、色によってさまざま
また、ネモフィラの花言葉は色によって様々な意味が込められています。紹介していきましょう。
青いネモフィラは、「あなたを許す」・「清々しい心」
青いネモフィラの場合は、
「あなたを許す」・「清々しい心」という意味が込められています。この花言葉は、元はギリシャ神話が由来となっていて、その内容は男女の悲恋となっています。
白いネモフィラは、「成功」
白いネモフィラの場合は、
「成功」という意味が込められています。純白のような真っ白の花が群れて咲いている様子、どこでも丈夫に咲き誇る花の特徴からつけられたと考えられています。
紫・黒のネモフィラは、「愛国心」・「荘厳」
黒や紫色のネモフィラの場合は、
「愛国心」・「荘厳」という意味が込められています。黒色だと何物にも染まらないなどの意味が込められているといわれていますが、由来に関してはよくわかっていないそうですよ。
ネモフィラは花壇や寄せ植えで活躍する花
そんなネモフィラですが、花壇や寄せ植えで大活躍してくれる草花であることをご存じでしょうか。ここからはネモフィラの特徴について解説していきましょう。
ネモフィラの特徴
まずは、ネモフィラの特徴について解説していきましょう。
花つきがよく、一株でたくさんの花を咲かせる
ネモフィラは
とても花付きが良い植物となっています。そのため、一株植えるだけでたくさんの青い花をさかせてくれるのです。日当たりの良い場所なら一斉に咲き誇ってくれるでしょう。また、生命力が強いため、こぼれ種でも栽培できることもあります。
草丈が低く、ほふく性なので花壇の前面やグランドカバーに向いている
ネモフィラ自体の草丈はそこまで高いわけではなく、
10~20cmくらいとやや低めです。他の特徴として、上で軽く触れていますが、ほふく性という這うように広がっていく性質を持っているため、花壇の全面やグランドカバーに向いている植物といえるでしょう。
ネモフィラの花壇への植え方や寄せ植えの方法を紹介
ネモフィラの特徴を解説してきたところで、次に気になるのは花壇への植え方や寄せ植えの方法、また寄せ植えする際に相性のよい他の植物はどんなものがあるか、でしょう。下の項目で解説していきましょう。
ネモフィラの花壇への植え方
では、ネモフィラを花壇へどのような方法で植えるのか、その疑問について解説していきたいと思います。
花壇とはお庭や公園で草花などの植物を育てるために区切ったスペース
そもそも花壇とはいったいどんな定義で花壇と呼ぶのでしょうか?普段見る花壇と言えば、庭や公園などに草花を栽培するために区切られたスペースがあると思います。これは日本式ではなく、洋式の造園で好まれた手法となります。
ただ、花壇の管理はとても難しいとされており、常時管理できないと土だけになっているスペースを見かけたりすることもあると思います。そのため、庭にスペースを作ったのなら、管理を常にしっかりと行う
根気強さが必要とも言われていますよ。
ネモフィラに適した用土づくり
では、もし庭に花壇を作るのであれば、ネモフィラに適した用土を作ってあげる必要がありますね。ここでは、適した用土づくりについて解説していきましょう。
ネモフィラは、水持ちの良いふかふかとした土壌を飲む
ネモフィラは、
水はけがよく、また水持ちのよい乾燥気味で肥料が少なめの土壌を好みます。もし鉢植えで育てようと考えている場合は、
赤玉土と腐葉土を6:4で配合した土を用意してあげましょう。もしくは市販で購入できる草花用の培養土でも問題なく育ってくれますよ。
花壇内の用土を軽く耕し、有機質素材を投入する
花壇へ植え付けようと考えている場合は、まずは
植える予定の場所を軽く耕してから、腐葉土などの有機質素材を混ぜ込んであげましょう。定植する春になる前に、冬の間にこの有機質素材の準備をしておきましょう。もし酸性度が高めの場所なら、苦土石灰などを混ぜ込んでおくのもよいかもしれませんね。
ネモフィラの花壇への植え付け方法
ネモフィラの花壇への植え付け方法を解説していきましょう。
種まき
ネモフィラは
直根性と呼ばれる性質を持っています。直根性とは、根っこが地中深くでも枝分かれせず、まっすぐに伸びていく性質のことです。そのため、ネモフィラは移植すると根っこが傷つき、弱る可能性があります。そのため、タネを花壇などに直に播くのがおすすめです。
- 花壇への種まきは、種がかぶらないように種をばらまいていく
- 1~2mmほど土をかぶせる
- 種が流れないよう注意しながら水やりをする
また、発芽に適した気温は20℃前後となっており、まく時期は10月ごろが良いでしょう。寒冷地の場合は春でも大丈夫です。気温などの条件が整っていれば、10日前後で発芽してくれるでしょう。芽がある程度出てきたら間引きしていきます。
もし育苗する場合は、培養土が入ったポットにタネを4~5粒ほど撒いていきます。本葉が揃うまでは間引きしながら、3~4枚ほどついたら1本だけにして育苗しましょう。
苗の植え付け
種をポットへ植えて育苗した場合は、最終的に植え付ける場所へ植え替えします。花壇などの
地植えなら15~20cm感覚で、プランターなどの
鉢植えなら10~15cm感覚で植えていきましょう。ただし、
移植は苦手ですから、根っこを傷つけないように根鉢は崩さないように植え付けましょう。また、深植えにも注意してください。
苗を植え付けるのに適した時期は、冬が来る前の10月~11月ごろとなっています。苗を複数植える場合は、間隔を少し空けて植えましょう。
密集して植えてしまうと病気にかかる可能性があります。プランターでも同じようにしてしまうと病気になりますから、しっかりとゆとりを持たせて植え付けましょう。
ネモフィラは
日当たりと風通しが良い場所を好むので、地植えする場合は建物や陰がない場所に植えてあげることがポイントです。
花壇に植えたネモフィラのお手入れ
無事に花壇にネモフィラを植え付けができたら、次はそのお手入れ方法について解説していきたいと思います。
水やり
まずは、水やりの方法について解説していきます。
地植えの場合は基本的に水を与えなくてよい
ネモフィラを花壇などに植え付けた場合は、
基本的には水をあげる必要はありません。種まきをして発芽するまで、または植え付けがしっかりしてくるまでは、乾燥させないように水やりをしてあげるだけで十分成長してくれます。
乾燥した日が続いたり、株がしんなりとしてハリがなければ水を与えよう
ただ、水やりは必要ないといっても、乾燥した日が続いていたり、晴れが続いてなかなか雨が降らなかったりしたら水やりをしてあげてください。その判断基準としては、
株がしんなりとしてハリがなくなってきていたら水を与えてください。
肥料
続いて、肥料についてです。
元肥は初期成長をよくするために、緩効性化成肥料を土に少量混ぜ込んでおこう
元肥については初期成長を助けるために、
緩効性化成肥料を土に少量でいいので混ぜ込んでおきましょう。植え付ける前に混ぜ込んでおくとよいでしょう。
追肥はネモフィラの徒長の原因になる為、基本的に与えなくてよい
元肥は与えてあげるとよいですが、
追肥については必要ありません。追肥は生長を助けるのに必要となりますが、ネモフィラは肥料を多く与えてしまうと、
徒長してしまい弱い株になってしまう可能性があります。
もし追肥を与えるのであれば、
葉色をチェックしてみてください。もし葉色が悪くなっていたときだけ、即効性肥料を少量与えるか、液肥を与えて様子をみましょう。鉢植えの場合は、肥料成分が水やりしたときに流れ出ていくので、追肥をしてあげる必要がありますよ。
ネモフィラと花壇に寄せ植えするのに相性の良い植物
ここまでは、ネモフィラを花壇に植える方法を解説してきました。ですが、何度か話しておりますが、ネモフィラは寄せ植えをするのにも適した植物です。では、ネモフィラと寄せ植えに相性の良い植物はいったい何があるのか?解説してきましょう。
チューリップ
まずは、春を代表する植物として、人気のある
チューリップがおすすめです。チューリップは
遅咲きの品種であれば、ネモフィラと同じ時期に開花する植物です。また、ネモフィラの青の花に対して、チューリップであれば、たくさんの色が出回っていますので、自分好みの寄せ植え花壇にすることができるでしょう。
おすすめの色は、水色・白色・青色でしょうか。
スカビオサ
スガビオサは、
優しい色合いと花やつぼみの形に特徴のある植物です。スガビオサの品種には、春咲きと秋咲き、四季咲きとあり、3~6月ごろ、9~10月ごろに見頃を迎えるものもあります。スガビオサ自体、
草丈がそこそこ高いので、目立つよう背後に植えるのがおすすめですよ。ただ、茎が折れやすいため、寄せ植えする際はそこだけ注意しましょう。
アネモネ
アネモネは、地中海沿岸~ヨーロッパが原産となっており、寒さにも強いです。2月~5月ごろに開花してくれます。
花色も白・ピンク・赤・グリーン・青など種類も豊富です。そのため、ネモフィラの青色に揃えて寄せ植えするもよし、たくさんの色を植えてもよしの植物といえるでしょう。もし苗を寄せ植えするのであれば、
葉っぱの色付きがよくてしっかりと育っていて、株がしっかりしているものを選びましょう。
ビオラ
ビオラもヨーロッパが本場となっていて、
10月~5月ごろまで開花するなど、花が楽しめる時期が長いのが特徴となっています。
ビオラ自体花が小さめですが、寒さにも強いのが特徴でしょう。ネモフィラとビオラは5月ごろまで寄せ植えを楽しむことができますが、暑くなってくると徐々に元気もなくなってきます。その頃になってきたら、寄せ植えも春から秋に楽しめる植物へ変更する時期となってきますよ。
ネモフィラを花壇に寄せ植えする際のポイント
もし、ネモフィラを花壇で寄せ植えにするなら、いくつかポイントがあります。そのポイントについて解説していきましょう。
寄せ植えの前に完成形を想像する
どんな植物でもそうですが、寄せ植えをする前に、どんなふうに苗が育っていくかを想像してから配置を決めるのが良いでしょう。ネモフィラ自体こんもりとした見た目になってくるので、
外側に植えていくのがおすすめです。
草丈のバランス
簡単に寄せ植えの見た目を良くしたいのであれば、
ネモフィラと同じくらいの草丈の植物を寄せ植えするだけで、バランスがよくなってくれますよ。ネモフィラの草丈は
約10~20cmほどですから、
スミレやビオラ、ローダンセマムなどが合わせやすいでしょう。
全く同じ草丈じゃなくても、10cm前後の差であれば、まとまりが良くなってくれるでしょう。もし背丈が高いものを植えたいのであれば、ネモフィラは前に植えてあげると邪魔になりませんよ。
色合いのバランス
草丈で合わせたい植物がそこまでなければ、ネモフィラと
同じ色の花をつける植物と寄せ植えするのもおすすめですよ。多く出回っているブルー系であれば、清涼感が出る寄せ植えとなってくれますよ。また、バリエーションが豊富な
パンジーやビオラ、鮮やかさでいえば
ラベンダーやペチュニアで合わせてみてもよいでしょう。
また、グラデーションで寄せ植えを楽しむということもできるでしょう。ネモフィラよりも
濃いブルーか薄いブルーで揃え、そこへ白い花を植えると爽やかグラデーションになり、ネモフィラのほかに
ピンクや紫などを植えると、濃いグラデーションでまとめることができるでしょう。
球根植物を寄せ植えする場合は、苗の土を崩さずそのまま配置する
もし、チューリップなどの球根植物をネモフィラと一緒に寄せ植えしようと考えている場合は、ネモフィラの
苗の土を崩さないようにそのまま配置するようにしましょう。上記で説明してきましたが、ネモフィラは植え替えが苦手で、種や苗を植え付けたら基本そのまま生長させないと、
根っこが傷つくと弱ってしまうからです。そのため、寄せ植えで土を掘り返すときには注意してやるようにしましょう。
【まとめ】青色いっぱいのネモフィラ花壇を作る!寄せ植えにおすすめの植物も!
今回は、ネモフィラの花壇の寄せ植えの特徴について解説してきました。ネモフィラは寄せ植えにとても適した植物で、また草丈などもそこまで高く成長するわけではないので、他の春の植物との組み合わせがしやすいという特徴がありましたね。
ネモフィラはお手入れもそこまで手間がかかるわけでもありませんので、初心者の方でも簡単に寄せ植えしやすい植物といえるでしょう。ただし、植え替えをしないようにここ!と決めた場所以外には植えないようにしておきましょう。
この記事のポイントとして
- ネモフィラは花壇での寄せ植えに適している
- お手入れも手間がかからないため、初心者のかたでも育てやすい
- 寄せ植えの相性の良い植物がたくさんある
- 様々なバリエーションの寄せ植えがしやすい
以上のことがわかっていただけたのではないでしょうか。
ぜひ、ネモフィラを花壇で育てていただき、その先にある寄せ植えに挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。