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春の4月~5月にきれいな花を咲かせてくれるハナミズキ。落葉樹で自然と樹形が整ってくれるため、公園や街路樹、また個人の庭で栽培されたりと景観をよく見せるために植えられていることが多い印象です。 そんなハナミズキですが、植えたのはいいけど、なぜか花が咲かないということが多いのです。どうしてハナミズキの花が咲かないのか、その原因がよくわからないという声も多くあるようです。 そこで今回は
- ハナミズキの開花時期っていつ?
- ハナミズキの花が咲かない原因とは?
- ハナミズキの花を咲かせるようにするには?
- おすすめのハナミズキの品種
ハナミズキの開花時期はいつ?
ではまず、ハナミズキの開花時期について解説していきましょう。花の開花時期、葉っぱはいつ出てくるのかを見ていきます。ハナミズキは4月から5月に白やピンクの花を咲かせる
ハナミズキの開花時期は4月~5月の春ごろとなっています。大体はサクラの花が散った後にハナミズキの花が見頃を迎えるでしょう。花の色は白色やピンクが主流となっています。花に見える部分は総苞片と呼ばれていて、散りずらいのが特徴です。葉は、花が咲いた後の5月ごろに出てくる
そんなきれいな花が咲き終われば、葉っぱが出てきます。この葉っぱは花が咲き終わった5月ごろに出はじめます。そんな葉っぱも秋になると落葉して紅葉となり、秋のシーズンは紅葉を楽しむことができるようになるでしょう。ハナミズキが葉っぱばかりで花が咲かないのはなぜ?
そんなハナミズキですが、葉っぱはいっぱいついてくれるものの、なぜか花が咲かないということが多く、どうして花が咲かないのか原因がわからないという人もやはり多いらしいです。ではなぜ葉っぱばっかりついて、花が咲かないのはなぜか、解説していきましょう。ハナミズキの花が咲かないのには、ハナミズキの性質や育て方に問題があるから
なぜハナミズキの葉っぱばっかりついて、ハナミズキの花が咲かないのはなぜか。それについては、ハナミズキという樹木の性質に理由がありますし、またハナミズキの育て方にも問題があったりするので、花が咲かないことがあるのです。ハナミズキの花が咲かない原因と正しい育て方を解説
じゃあその花が咲かない原因と、ハナミズキの正しい育て方はいったい何?という疑問を持つ方も多いでしょう。そこで、下記からそのハナミズキの花が咲かない原因と正しい育て方について解説していきたいと思います。ハナミズキの花が咲かない原因①植え付けてからの日が浅いから
ハナミズキの花が咲かない原因、まず一つ目の理由は「植え付けてから日が浅い」からです。ハナミズキは3年程度は、枝や葉、根の成長に栄養を使う為花は咲かない
ハナミズキの花が咲かない原因として、まずハナミズキを含む樹木は、育つのに時間がかかるという理由があります。樹木が若木だと、花をつける前に枝や葉っぱ、根っこの成長にエネルギーをたくさん消費する必要があるのです。しっかりと根づき、自分の子孫を残すために種子を作るのに植物は育つので、若いうちは成長のためにエネルギーを使います。 ハナミズキも同じですが、樹木なのでしっかりと成長をするのに少なくとも3年ほどは花をつけることはないと思ってよいでしょう。対処法は、地道に育てて大きくなるのを待つこと
そんな花が咲かないハナミズキの対処法としては、とにかく地道に育てて大きくなるのを待つしかありません。若木のときは花よりも他にエネルギーを使って生長するので、大きくなるまでしっかりと育てる以外の対処法はありませんよ。頑張って育てましょう。ハナミズキの花が咲かない原因②去年花が咲いたから
ハナミズキの花が咲かない原因、二つ目の理由は「去年ハナミズキの花が咲いている」からです。ハナミズキは1年おきに開花する性質がある為、花が咲いた翌年は咲きづらくなる
ハナミズキは、1年おきに開花する(隔年開花)という性質を持っています。そのため、去年はたくさん咲いていたのであれば、翌年は花が咲きづらくなる年、ということになります。 ハナミズキに限らず、花をつける植物は花を咲かせるというのはとてもエネルギーを消費する行為なのです。ですので、とてもたくさん花をつけた後は、体力を温存するためにたくさん花が咲かないように量を減らします。来年は、咲く可能性が高いため世話を続けてみよう
とはいえ、花が咲かないというわけではなく、ハナミズキが今年は咲かなかったのであれば翌年はたくさん花を咲かせてくれる可能性があるということが言えるのです!そのため、しっかりとお世話は続けてみることをおすすめします。ハナミズキの花が咲かない原因③肥料不足
ハナミズキの花が咲かない原因、三つ目の理由は「肥料が不足している」ことです。花を咲かせるために多くのエネルギーが必要になる為、栄養分が足りないと花は咲きづらい
ハナミズキの花が咲かない原因として、肥料が足りないということも考えられます。上記でも説明をしましたが、花を咲かせるというのはたくさんのエネルギーが必要になるので、肥料が不足してしまうと、花を咲かせるための必要な栄養分が足りなくなり、花が咲かない、咲きづらい原因となってしまうのです。ハナミズキの肥料は、植え付け時に1回、その後は年に2回の追肥を行おう
では、ハナミズキの肥料の与え方について解説していきたいと思います。元肥は、植え付け時に緩効性肥料を土にまこう
まず、ハナミズキを植え付けるときに元肥として緩効性肥料を土に撒いておきましょう。効果がすぐ発揮される液体肥料より、じっくりと時間をかけて効いてくる緩効性肥料を与えるほうがおすすめです。追肥は、毎年2月と8月か9月頃に油かすや骨粉などの有機肥料を施そう
追肥も与えてあげると花芽育成にも効果があるため、しっかりと与えてあげるようにします。あげる時期は2月の冬と8月・9月の夏に与えるようにします。 ハナミズキは春に花を咲かせるため、4月から6月のころに与えたほうが良いと感じる方もいらっしゃるでしょうが、花を咲かせるには花芽がないといけません。その花芽は大体7月、8月、9月にかけて作られます。ですので、7月ごろから有機肥料を与えてあげると花芽を充実させることができるでしょう。 冬は、その花芽から花を咲かせるためのエネルギーを与えてあげるために追肥をしてあげましょう。与える時期は2月ごろが適しており、こちらも有機肥料をあげるのがおすすめです。ハナミズキの花が咲かない原因④日照不足
ハナミズキの花が咲かない原因、四つ目の理由は「日照不足」です。ハナミズキは、日があまり当たらない場所で育てると花が咲きづらい
半日陰でも育つと言われているハナミズキは、実際は日当たりの良い場所が大好きと言われています。ですので、育つとはいえ、日があまり当たっていない場所で育ててしまうと花が咲かない、または咲きづらい原因となってしまいます。また、日当たりが良い場所で育てていても、枝が混み合っていると、同じく花が咲きづらい原因となります。対処法は、日当たりの良い場所で育てることや移動させること
これの対処法としては、プランターや植木鉢など、移動できるもので栽培しているときは日当たりの良い環境へ移動させてあげてください。庭など、簡単に移動できない場合は、ハナミズキを植え付ける前に日当たりが良い環境かどうか確認してから植えつけるようにしましょう。 ただし、日当たりの良い場所で日に当たりすぎていると葉焼けを起こす原因となりますので、そこは注意しつつ管理してあげてください。ハナミズキの花が咲かない原因⑤花芽を剪定したから
ハナミズキの花が咲かない原因、五つ目の理由は「花芽を間違えて剪定してしまった」からです。剪定方法を間違えると花芽を切り、葉っぱばっかりになってしまうこともある
ハナミズキ自体、あまり剪定をする必要はない植物ですが、「樹形を整えるため」、「大きさを調節するため」、「不要な枝を取るため」に剪定をしてあげる必要もあります。ですが、大体7月ごろからできてくる花芽は、剪定をするときに間違えて切ってしまうことが多いのです。剪定は休眠期に入る12月ごろに行うとよいでしょう。対処法は、剪定時に花芽を切らないよう注意し、不要な枝を間引く程度にする
この対処法として、剪定するときに花芽を切らないことを心がけ、あくまでもいらない枝を間引く程度に剪定することがよいでしょう。また、自分でするのが怖いのであれば、植木屋さんなどの剪定をしてくれる業者に頼んでみるのも対処法としてありでしょう。花芽は葉芽に比べてふっくら丸い形をしている
花芽は枝の先端にあり、できはじめのころは普通の枝とあまり変わらない見た目をしてるため、間違えて剪定してしまいがちです。ただ、花芽の見た目は葉芽に比べるとふっくらと丸い形をしているため、夏に剪定する場合はこの見た目で判断するほか方法はありません。ただ、花芽は夏にかけて一気に成長していくため、休眠期に入る12月ごろに行うのでも大丈夫でしょう。切ってしまった場合は、次に咲くのをまとう
もし間違えて先端の花芽を切ってしまった場合、どうしようもありません。花が咲くことはありませんので、あきらめて次に咲くのを待つ以外ないです。なので、花芽は切らないよう剪定する必要があります。もし自分でやるのが不安ならば、業者に頼むのも一つの手ですよ。葉っぱばかりのハナミズキから強制的に花を咲かせる根切り
そんな葉っぱばっかりになってしまう花が咲かないハナミズキも、強制的に花を咲かせることができる方法が存在します。それは「根切り」という方法です。では、根切りについて解説していきたいと思います。根切りには、木の成長を抑制して花芽を出させる効果がある
根切りとは、ハナミズキのみならず、すべての樹木にとってどのような効果があるのか。解説していきたいと思います。根を切ることで植物にストレスがかかり、子孫を残そうとする
根切りは名前の通り、樹木の根っこを切り、植物に対してストレスを与える方法となります。荒療治とはなりますが、ストレスを与えることにより、植物は子孫を残そうという力を発揮しようとします。子孫を残すために花が必要なため、花を咲かせる
そして、植物の子孫の残し方は花が必要となります。ですので、切り落とされると危険を感じた植物は子孫を残そうという気になり、花芽をつけて花を咲かせようとしていきます。根切りの時期は、成長期の5月から6月ごろに行う
それで、根切りをする時期はいつが適しているのかというと、成長期にあたる5月~6月ごろに行うほうがよいでしょう。この時期は成長するための栄養をたくさん蓄えようと活発に生長していくため、この時に根切りをしておくと、さらに新しい根っこを伸ばして、さらにたくさんの栄養を蓄えようとしていきます。木の四方の根元から15㎝くらい離れたところにスコップを斜めに入れ根を切る
根切りを行う場合は、ハナミズキの幹から15cmほど離れた位置にある根っこをスコップなどの道具で斜めから入れて、根っこに傷をつけていきます。慣れている方は全部切り落としていく方もいるみたいですが、不安な方は注意しつつ様子を見ながら少しずつ傷をつけていきましょう。 ただし、根切りをするのはよいのですが、根っこを傷つける作業ですので、根切りに失敗してしまうと枯れてしまう可能性もあります。根切りを行うのは花が咲かないから試してみたい、ハナミズキの花を見てみたいときなど、すぐに花が見たい方はやってみてもよいかもしれません。ゆっくりと育てながら花を咲かせたい方は根切りをしないでおくことをおすすめします。育てやすいおすすめのハナミズキの品種
ここまでは、ハナミズキの花が咲かない原因などについて解説してきました。ここでは、ハナミズキの他の品種で育てやすいおすすめの品種を紹介していきたいと思います。クラウドナイン:白花系の代表種で花付きがいい
クラウドナインという品種は、ハナミズキの白花系の代表種でもっともポピュラーな品種と呼んでもよいものと言われています。大輪の白い花が特徴でもあります。寒さにも強く、寒冷地でもある北海道でもなじみがある植物でもあります。クラウドナインは成長していくと横に広がる性質を持っています。花もきれいに咲いてくれますが、毎年咲くわけではなく、隔年で咲く場合のほうが多い品種でもあります。 春は新緑を感じられる爽やかな葉っぱをつけ、それが秋になれば紅葉となり、季節によって違いを楽しむことができる品種でもあります。レッドジャイアント:日本生まれの紅花系で大輪の花を咲かせる
ハナミズキは原産地は北アメリカですが、レッドジャイアントという品種は日本で生まれた品種となります。遠くから眺めてもはっきりと見える強い赤色、もしくは濃い桃色の花が特徴的な植物です。とても育てやすい品種で、若木のときから花がよく咲いてくれるため、観賞用として人気がある品種と言えるでしょう。明るい花をつけてくれるため、カラフルな庭を作りたい人、情熱などを感じられる庭などにとても相性が良いと言えます。 こちらも秋になれば葉っぱは紅葉となってきまうので、ハナミズキが一年中楽しめる品種となっていますので、シンボルツリーや庭木に最適です。ステラピンク:ヤマボウシとの交配品種で、丈夫な品種
ステラピンクは、ハイブリットハナミズキとも呼ばれていて、ハナミズキとヤマボウシを交配してそのお互いの長所を兼ね備えている品種となります。ですので、まだ流通量は多くないので少し珍しい品種と言えるでしょう。花の色もうっすらとピンク色で、他のハナミズキが開花終わりとなってきた時期に咲き始めてきます。 耐寒性もあり、また病気にも強いため、育てやすい品種となっているので、庭木やシンボルツリーには最適の品種といえるでしょう。こちらも秋になれば葉っぱが紅葉となって、さらに枝も赤く染まって見えるため、秋の鑑賞は見ごたえがある品種となります。まとめ
今回の記事では、ハナミズキの花が咲かない原因について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?- ハナミズキの開花時期は4月~5月の中旬ごろ
- ハナミズキの花が咲かない原因は、まだ若木だから、去年たくさん咲いたから、肥料が足りなくて花芽をつけるほどのエネルギーが足りない、日照不足、間違えて花芽を剪定してしまった。このあたりに原因がある。
- ハナミズキの花を咲かせるには、根切りを行うと咲いてくれるかもしれない。ただ、枯れるリスクもある。
- おすすめのハナミズキの品種は、クラウドナイン、レッドジャイアント、ステラピンク。