鉢カバーの底上げ方法を解説!発泡スチロールを使った手順まで

鉢カバーの底上げ方法
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目次

観葉植物をお部屋へ飾る際に、鉢とインテリアの雰囲気が合わなくて困ったことはありませんか? 鉢植えは植物の生育環境や草姿に合わせて購入するものですが、そのままだとプラスチックの表面が丸見えでおしゃれではありませんね。いつもの植木鉢でもいいんだけど、いまいちしっくりこないと思う方も多いはずです。 そこでデザイン性の高い鉢カバーを使ってみてはいかがでしょう。鉢カバーは素材やデザインのバリエーションが豊富で、グリーンの良さをそのままにお部屋の雰囲気に合わせやすいのが特徴です。 そこでこの記事では
  • 鉢カバーのメリット、デメリット
  • 鉢を底上げするおすすめの材料
  • 発泡スチロールを使って底上げする方法
  • 底上げする方法①発泡スチロールを切る
  • 底上げする方法②底へ置き平面を作る
  • 底上げする方法③まわりのすき間を埋める
についてくわしく解説します。最後まで読めば鉢カバーの使い方や底上げする方法を知り、今お持ちの植木鉢をより馴染ませることができますよ。ぜひ最後までお読みください。

植木鉢に丁度いい鉢カバーを見つけるのは難易度が高い

底上げの難しい鉢

鉢カバーの底上げ方法を知る前に、まずは鉢カバーの基本的な情報やメリット、デメリットについて確認しましょう。小型から大型までサイズが豊富で、おしゃれで可愛らしいものやシャープなものまで非常にたくさんの鉢カバーがありますから室内栽培にはぴったりです。

鉢カバーとは観葉植物が入っている器をそのまま入れる鉢のこと

鉢カバーと鉢植えの一番の違いは、用土を入れて植物を植えるか植えないかの違いです。鉢植えが植物それぞれの生育環境に合わせて形や材質を選ぶのに対して、鉢カバーはすでに観葉植物が植えられている器をそのまま入れるものを指します。

鉢カバーにはデザイン性がありインテリアとしても活躍する

どうして鉢カバーがおすすめなのかというと、通常の鉢植えよりも形や材質、大きさなどデザイン性が高く、よりインテリア用品に近いためお部屋の雰囲気にぴったり合わせることができるからなんです。 お住まいがナチュラルインテリアならころんとしたフォルムや陶器でできたものが合いますし、モダンインテリアなら直線的なフォルムやコンクリートでできたものといったように、グリーンを自由に装飾できるのが鉢カバーの魅力です。

置き場を選ばないこともメリット

また置き場所に困らないというのもメリットのひとつです。例えば植木鉢だけであれば置き場所や生育状態に合わせて植え替えしなければいけませんが、鉢カバーなら直径が合っていればすぽっと入れ替えるだけでOK。気軽に見た目を変えられます。 室内で植物を置きにくいキッチンやトイレなどに、鉢カバーに入れれば用土が飛び散る心配も減って衛生的です。 また大型の鉢カバーへ植物を入れれば、高低差が出てお部屋にリズムが生まれます。植物を育てて眺めるだけではなく、これまでより生活の中に溶け込ませることができますよ。

植物に合う器と鉢カバーのサイズが合わないことも多い

しかし鉢カバーにもデメリットがあります。それは、鉢植えと鉢カバーの直径の大きさが合わず入れられないことです。ホームセンターや通販サイトでサイズを確認して購入しても、実際に合わせてみたらすかすかだったり、底がぐらついて植物が斜めになってしまったりと諦める方も多いんです。

鉢カバーが大きすぎると植物が倒れることがある

特に植物を植えた鉢植えのサイズに対して、鉢カバーの直径が大きすぎると植物自体が隠れてしまいます。さらに困るのは、ぐらぐらして鉢カバーの中で植物が倒れてしまうこと。これでは快適な生育環境とはいえませんよね。ぐらつきによる振動を与え続けるのは植物にとってよくありませんから、できる限りぴったりと固定できればうれしいものです。

鉢カバーの中に観葉植物が埋まってよく見えない

同じように、鉢植えやポットと鉢カバーのサイズが合わず観葉植物が埋まり、隠れてしまうことも多々見かけます。これは鉢植えの直径に対して鉢カバーの直径が大きい時によくあるお悩み。ついたくさん伸びると予想して早めに大きいサイズを買ってしまったと伺います。 ぐらつかせない方法はもちろん大切ですが、観葉植物にとって日光が遮られた環境は育たないだけでなく病害虫の心配にもつながります。コバエやカビを見つけたら早めに駆除殺菌しましょう。一番の解決方法はせっかく大切に育てている植物の姿を眺められるよう、鉢カバーの直径をよく測ってからぴったり合うサイズを購入してください。

大きい鉢カバーの中の鉢をうまく底上げする方法を紹介

高さや大きさが合わない鉢カバーを購入してしまった時は、底上げをしましょう。大きさや高さが合わなくても、インテリアに合った鉢カバーを使いたい時、鉢増しの予定がある時には底上げがおすすめです。 価格がそれぞれ違うとはいえ、サイズの違う鉢カバーをいくつも購入できませんし、ちょっとしたズレならば底上げするだけで、ぴったりと鉢植えと固定し安定させることができますよ。覚えておいて損はない底上げの方法やポイントを絞ってご紹介します。

鉢を底上げするのにおすすめな材料

底上げに必要な材料

底上げするためには、上へ置く鉢植えがぴったりと固定される材料が必要です。鉢カバーの底が平な場合もあれば、凹凸がある場合もあるため、形に沿うよう身近な材料で底上げしていきましょう。

発泡スチロール

おすすめの材料の中で固定しやすく、手に入りやすいのが発泡スチロールです。白色や青色の板状のものですね。板なので小さく切っても平面ができて、上へ物を載せてぐらつかないのが特徴です。 荷物を送る緩衝材や、100均ショップ、ホームセンターで販売されているため、価格もお手頃なものが多いですよ。手で簡単に砕けるものや、発泡ポリエチレンのようにハサミを使うものなど種類がたくさんあります。ぜひ身近にあるものを使用してください。

プチプチなどの包装材

同じ包装材の中でおすすめなのが、プチプチなどの包装シートです。クッションの役割を鉢カバーの中で果たしてくれます。軽くて丈夫なのもおすすめのポイントです。観葉植物を栽培するうちにどんどん鉢植えの重さが増していくため、鉢カバーや底上げの材料は軽い方がうれしいですね。ただし、同じ包装材でも小さなペットボトル大の空気が入ったクッション材は強度が弱く、カバーの中で破損する原因になるため避けましょう。

新聞紙や段ボール(水で腐敗する可能性がある)

底上げする材料の中でもっとも身近なものは新聞紙や段ボールなどの紙類ではないでしょうか。発泡スチロールやプチプチに比べて価格が安く抑えられるのもいいですね。鉢カバーのサイズに合わせてびりびりと破いて入れればいいだけなのでお手軽で取り入れやすい材料です。 ただし、水やりの際に濡れてしまうため放置しておくと水分で腐敗し、悪臭やカビの原因になることも。定期的なそうじと入れ替えが必要です。

底上げする材料の中で重さがありますが、用土も欠かせない材料のひとつです。いわゆる鉢底石に代用できる軽石や大粒の鹿沼土、赤玉土がおすすめです。発泡スチロールより固定力は下がりますが、鉢植えと鉢カバーの間にすき間がないよう敷き詰めていけばOK。 もし鉢カバーの底に水が溜まってしまった際には、用土がこぼれないよう、シートなどを敷いて排水しましょう。

発泡スチロールを用いて鉢を底上げする方法

底上げの手順

それでは、実際に発泡スチロールで底上げする方法について解説します。発泡スチロール以外の材料で底上げする際は、こちらの方法やポイントを参考に行ってください。
  • 用意するもの
  • 底上げの方法
  • 底上げのポイント

用意するもの

まずは用意するものです。鉢カバーと発泡スチロール、カッターがあれば十分。床やテーブルの上で出来るので簡単ですね。もし屋外で行う場合や大型の場合は、床が汚れないようブルーシートや新聞紙などを敷いてから作業します。

鉢カバー

鉢カバーは鉢植えに対して、直径が3㎝大きいものを選ぶと底上げが不要です。しかしデザインやサイズでお好みのものがない場合は、鉢植えが4号サイズなら鉢カバーは5号サイズといったように、必ず鉢植えよりも直径が大きいものを選んでください。 素材は陶器製、木製、籐や厚紙、麻を編んだものやブリキやアイアンなどの金属製まで幅広く流通しています。金属製は湿気が籠りやすいため、定期的に風通しのよい場所へ移動して管理してください。

発泡スチロール

発泡スチロールは、板、くるみ大のチップ、シートなど形がさまざまあります。身近にあるものを使用してください。くるみ大のチップは切らずにそのまま使用できますから、お手軽で便利ですね。シートは柔らかいため、タオルハンカチくらいの大きさにハサミ、カッターで切って使いましょう。シートは折りたたんだり、枚数を重ねて高さを出したりできます。 解説にはちょっと固めの厚さが1~3cmある板の発泡スチロールを使って、底上げしていきます。

カッター

発泡スチロールを切るカッターを準備します。園芸用カッターでももちろんできますが、文具コーナーで売られている通常のカッターでOKです。使う場合は刃を2㎝くらい出して、室内ならテーブルや床、屋外なら玄関、ベランダなど平らな場所で切るようにしてください。またカッターでケガしないよう軍手やゴム手袋を着用しておくと安心です。

底上げする方法

底上げする方法を順番にご紹介します。ここでは5号サイズの鉢カバーを底上げする場合について説明します。 5号サイズ以上の鉢カバーであれば、カットした発泡スチロールの数を増やし、逆に5号サイズ以下の鉢カバーなら一回り小さく切り取ってください。また刃物を使いますから、作業する時は平らな場所でケガをしないよう注意しながら行いましょう。

カッターで発泡スチロールを小さく切り取る

カッターで発泡スチロールを小さい四角形に3つ、切り取ります。大きさは1辺が3cm目安。3cmより小さいと転がりやすく、逆に大きいと鉢カバーの中に入りきりません。もしテーブルの上で切る場合、テーブルが傷つかないよう工作用のマットや厚紙を数枚敷いておくと安心です。また発泡スチロールの板が大きくて室内ではできないのであれば、玄関やベランダ、駐車場などの汚れてもいい場所で行いましょう。

鉢カバーの底に置く

切り出した発泡スチロールを鉢カバーの底へ置きます。ポイントは三角を描くように底へ置くこと。 これは三脚と同じ原理で、3カ所で重力を分散し上に載ったものを固定できるからです。鉢底にでっぱりやへこみがある場合は、それらを避けて発泡スチロールを置きましょう。四角形に切った発泡スチロールは、底との接地面が広いので滅多にぐらつきません。

植木鉢を重ねる

発泡スチロールを鉢カバーの底へ置いたら、その上に植木鉢やポットを載せます。そのまま入れた時にはポットがぐらついたり隠れてしまったりしましたが、発泡スチロールで底上げした分、高さが調節されて土の表面がしっかり見えるようになるでしょう。 もし横に隙間があってちょっとぐらつく場合には、同じ大きさにカットした発泡スチロールや包装紙を内壁の隙間に挟み込んで固定させましょう。

底上げのポイント

底上げ方法のポイントは大きく分けて2点あります。
  • 発泡スチロールの塊で平面を作ること
  • 周りが緩い場合は包装紙や紙類で囲むこと
これらは鉢カバーの中へ入れるポットを安定させるためにとても必要なポイントです。材料が発泡スチロールでなくても、平面を作って、すきまに包装紙などを挟めばとても美しく仕上がりますよ。

発泡スチロールの塊を3個以上作ると平面になり安定する

まず平面を作ることについてです。先ほど板状の発泡スチロールを四角形に切ったのも、実は平面を作るため。丸い発泡スチロールのチップでも作ることは可能ですが、やはりぴったり接着して安定することにかけては平面が一番です。なるべく四角形になるようカッターで切り出して、3個以上鉢カバーの底へ入れましょう。

底だけではなく周りも緩い場合は包装材や紙類で囲む

植物を植えてrポットが5号サイズで鉢カバーが7号サイズなんて場合は、2つの間にすき間ができてしまいます。底の発泡スチロールだけでも問題ありませんが、ぐらつきが心配だなと感じたらポットを一度取り出して、包装紙や身近にある紙類で囲んでみましょう。 英字新聞やファッション誌などデザイン性のある紙類なら、よりインテリアに馴染みますね。また花束を包む少し固めの紙製の包装材や透明フィルムがあれば、花束と同じように囲んでみましょう。プレゼントのように魅力的な見栄えになってとてもおすすめです。

底上げした観葉植物を飾ろう

底上げしている観葉植物

さて底上げ方法を確認した後は、お好みの場所へ観葉植物を飾ってみましょう。観葉植物に適した日当たりや風通しに注意しながら、棚や壁、窓辺へ置いてください鉢カバーのメリットは、はじめにもお伝えしたように気軽に雰囲気を変えられることです。 飾った後も気分に合わせて鉢カバーを変えるなど、植え替えや鉢増しよりも簡単で手軽にできるでしょう。見た目の微調整や水やりの注意点をまとめました。

包装材や紙類が見えるような場合はマルチング材や布を使って隠すとインテリア性が上がる

観葉植物を飾った際に、鉢カバーの隙間へはさんだ包装材や紙類が見えて、なんだかカッコ悪いと感じたなら、ウッドチップやヤシガラなどのマルチング材を使って隠してみましょう。鉢植えの土の上にもマルチング材を置くとインテリアとの一体感が生まれて、おしゃれに見えますよ。 マルチング材のほかに、ビー玉やお好みので飾るのもおすすめです。爽やかさをイメージしているならガラス玉やビー玉、海の模様がある布、落ちついたシックをイメージしているなら、濃いめのブラウンやホワイトのマルチングがいいでしょう。

鉢カバーには受け皿がついていないため水やりには注意

観葉植物を入れて飾った後は、観葉植物のお手入れや管理をしますね。その中で注意してほしい管理が、水やりについてです。 鉢カバーはインテリア性が高く、お部屋の雰囲気に合わせて気軽に変えられる反面、鉢底穴がなく受け皿もないため、底に水が溜まってしまいます。溜まった水を放置しておくと、湿度が高くなり植物の生育が悪くなる、コバエやカビが発生してにおいがするなどよくありません。 6号サイズまでの小型なら通常受け皿と同じく、水やりのたびに鉢カバーを外して水を捨てる、または、取り出した鉢植えをボールなどへ溜めた水へ沈めて吸水させよく乾燥させてから鉢カバーへ戻しましょう。ため水の水位の目安は9㎝くらい。鉢植えごとため水へ沈めて、持ち上げた際に9㎝より水位が下がっていれば吸水できている証拠です。 大型の水やりはなかなか重くて取り出すのも大変ですから、通常通り水やりして不足している水分を葉水で補うといいですよ。いずれにしても鉢カバーの中は水を溜めずに清潔に保ちましょう。

鉢カバーの底上げ方法を解説!発泡スチロールを使った手順までのまとめ

最後まで読み進めてみていかがでしたか? 鉢カバーはオシャレでインテリア性が高く、気軽にお好みの雰囲気に変えられる反面、鉢カバーと鉢植えとのサイズが合わずに植物がぐらついたり、隠れたりしてしまうことがよくあります。 しかし、ご紹介した方法で底上げすれば多少サイズの違う鉢カバーでも、しっかりと中の鉢を安定させ見た目をよくすることもできます。発泡スチロールは身近にある上、軽くて腐る心配がありませんから、気負わずに挑戦してみてはどうでしょう。 この記事のポイントは
  • 鉢カバーにはデザイン性がありインテリアとしても活躍する
  • 底上げするのにおすすめな材料は発泡スチロール、プチプチなどの包装材、新聞紙や段ボール、土
  • 新聞紙や段ボールなどの紙類は水やりで腐敗する可能性がある
  • 底上げする方法①カッターで発泡スチロールを小さく切り取る
  • 底上げする方法②鉢カバーの底に置く
  • 底上げする方法③植木鉢を重ねる
  • 安定させるポイントは、発泡スチロールを3個以上作って平面にすること
  • 底だけではなく周りもゆるい場合は包装材や紙類で囲むこと
以上をくわしく解説しました。あなたもこの方法でぜひお気に入りの鉢カバーで観葉植物を飾ってみてください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。