鉢底石の正しい捨て方は?再利用の仕方から代用品まで

鉢底石の正しい捨て方は?再利用の仕方から代用品まで
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目次

鉢底石を皆さんは使用したことはありますか?プランターや植木鉢の底に鉢底石を入れて、水はけや通気性をよくする目的として使用される大きめの粒で軽石のことを鉢底石といいます。なるべく鉢底石を入れておくと、園芸植物の生育などに一役買ってくれることでしょう。 ですが、そんな鉢底石は実は捨て方というのは自治体によって違うことをご存じでしょうか?また、鉢底石を処分するのが面倒くさいという方に、実は鉢底石は使用しなくても何か違うもので代用できたりもするんです。 そこで、今回の記事では
  • 鉢底石ってどんな石?
  • 鉢底石の正しい捨て方、処分の仕方
  • 鉢底石のおすすめの捨て方
  • 鉢底石を使用する手間を省くため、他のもので代用するには?
  • 鉢底石の再利用の仕方
この内容を重点的に解説していきたいと思います。もし、鉢底石の捨て方で困っている方がいらっしゃるのであれば、ぜひ参考にしていただければと思いますので、最後までよろしくお願いいたします!

鉢底石とはどのような特徴がある石?

そもそも、鉢底石とはどんな特徴があって、どんな役割を持つ石なのか、また使用するメリットについて解説していきましょう。

園芸栽培でよく見られる名前の通り鉢の底に敷くための大粒で軽い石

鉢底石とは、ガーデニングをする際、プランターや植木鉢に使用する軽石です。名前の通り、鉢の底に敷くための大粒で軽い石のことを指しています。鉢底石のことを「ごろ石」と呼ぶこともあり、使用されている材料は、軽石(パミス)や黒曜石(パーライト)などの種類となっています。 軽石(パミス)は、火山活動でできた多孔質で密度が低いため、水に浮くことができます。そのため、軽石と呼ばれるわけですね。また、「浮石」や「浮岩」とも呼ばれています。マグマが固まってできているため、通気性や排水性にはとても優れているため、昔からガーデニングで重宝されてきたわけです。また、再利用しやすくするために、最初からネットに入って販売されている軽石もありますよ。 黒曜石も火山活動でできた火成岩の一種となります。石器時代から使われていて、狩猟に使うための矢じりだったり、刃物に使用されてきた歴史があります。この黒曜石を1000℃ほどで加熱することによって、パーライトという材質に変わります。こちらも軽石同様の多孔質となっているため、鉢底石に使用されているわけです。

鉢底石を敷くことで、水はけや通気性等の生育環境が整うメリットがある

では、この鉢底石を敷くことで、園芸植物にどのようなメリットがあるのでしょう?それは、水はけや通気性が良くなることで、植物にとっての生育環境がしっかり整ってくれます。 鉢底石を使用しておくことで
  • 根腐れ防止
  • 通気性が保てる
  • 排水性も保てる
というメリットが出てきます。 どのような植物を育てるときにも、育てる植物の性質にもよりますが、通気性や排水性は重要となってきます。水はけのよい土だと生育によく、適切に酸素を送れる排水性、水はけがよくなれば水がたまる心配もなくなり、根腐れが防げるなど、鉢底石を入れておくだけでこれらが解消しやすくなるわけです。

鉢底石を使わなくなったら正しい処分が必要

鉢底石の特徴についてある程度分かっていただけましたでしょうか?さて、そんな鉢底石ですが、使わなくなってしまった時、捨て方について分からないことも多いのではないでしょうか。ではここからは、使用することが無くなった鉢底石の正しい捨て方について解説していきましょう。

原料である軽石や黒曜石は自然物である為、ごみとして出してはいけない

基本的には、要らなくなったものはゴミという認識になると思います。鉢底石なんて、別にそのままゴミとして捨ててもよいのではないか?と思う方もいるでしょう。ですが、鉢底石の原料となっている軽石や黒曜石は人間が作ったものではなく、自然が作り出したものであるので、そのままゴミとして処分することはできないのです。 ですが、枝や葉っぱなどはゴミとして回収されているじゃないか、という疑問を持つと思いますが、これらは燃えるゴミとして収集している自治体があるためです。では、どうして石や土は回収してくれないのでしょうか? それは、石や土を回収した場合、ゴミ処理場の粉砕機が故障する恐れがあるためです。粉砕処理をするときに、ゴミは細かく粉砕されます。その流れで土や石が入り込んでしまうと、刃が欠けたり、詰まったりする原因となってしまうのです。 また、自治体によっては、石や砂利は「処理困難ゴミ」「不燃ごみ」として扱っている場合もあり、収集不可にしていることも多いです。それは、粉砕機を故障させないために、ゴミとして認定しないという理由に繋がるのです。

むやみに自然に戻そうとすると不法投棄で罰せられる場合もある

ゴミで出せないのなら、元々自然のものだから、どこか山とかに捨ててもいいのではないか?という考えを持つかもしれません。ですが、元が自然のものだからといって、むやみに捨ててしまうと不法投棄で罰せられる可能性が出てきてしまうのです。 それはなぜか。ガーデニングや園芸で使われるために一度自然から持ってきたものに関しては、「自然物ではなくなってしまう」からです。家庭菜園で作物を作る際、土には肥料を混ぜて植物の成長を促しますよね。そして、使用した肥料には化学物質が含まれていることが多いはずです。また、虫や病気を防ぐために、農薬をまいたりすることもあると思います。 そのような成分が含まれた土や石は、自然界には元々なかった成分が含まれるわけですので、それをそのまま山や川に捨ててしまうと、自然破壊につながる恐れがあるのです。ですから、自然のものだし、と軽い考えで自然に戻すことだけは避けましょう。不法投棄の対象となる可能性があるため、絶対にやらないでおきましょう。

鉢底石の捨て方や捨てずに再利用する方法を紹介

それなら、鉢底石の捨て方なんてないじゃない。と不満に思う方もいらっしゃると思いますが、鉢底石は無理に処分することを考えなくてもよい方法があるのです。そのことについて、下の項目で鉢底石の捨て方や再利用する方法を紹介していきましょう。

鉢底石のおすすめの捨て方3選

では、そんな鉢底石の捨て方について、おすすめの方法を3つ解説していきたいと思います。

捨て方①自宅の敷地内に捨てる

まず一つ目は、自宅の敷地内に捨てることです。

軽石や黒曜石は土壌改良剤につかわれる素材

軽石や黒曜石自体は、土壌改良材などによく使用されている素材です。そのため、自宅の庭などにまいておくことが一番無難な捨て方となります。 また、山や川に捨ててしまうと不法投棄に繋がる恐れがありますが、自宅の庭に置いておくことは全く問題がありませんので、自宅で処分するほうがもっとも安全と言えますでしょう。ただ、あまりにも鉢底石の使用量が多いと、庭にスペースがなければ難しい方法とも言えます。。また、マンションなどで住まれている場合も、敷地内となっていても公共の場ということになり、廃棄できませんので注意が必要です。

細かく砕いてまくと自然に還りやすい

また、細かく砕いて庭の土などにまいておくと、自然に還りやすくなってくれます。土壌改良剤でもありますから、庭の土にもいいこと尽くしですよ。

捨て方②自治体の規則に則り処分する

二つ目の捨て方は、自治体の規則に則って処分することです。

地域によっては天然物をごみとして処理できることもある

鉢底石のゴミ収集は、お住まいの地域によっては天然物のゴミとして処理してくれる場合があります。鉢底石に限らず、砂や土も処分してくれることもありますので、まずは窓口などに相談してみましょう。

ただし情報を確認し、正しく分別して処理する

ただ、ゴミの処理方法は全国で統一されているわけではなく、あくまでも地域の自治体によって分別や捨て方が違っていたりします。そのため、まずは自分の住んでいる地域の情報をホームページなどでしっかりと確認してみましょう。また、ホームページに捨て方が載っていなければ電話などで確認をとるようにしましょう。 電話などをかけるとき、「鉢底石を捨てたいのですが捨て方を教えてください」と伝えてください。そうすれば、担当者の方がしっかりと捨て方などを教えてくれます。 決して自分でゴミの捨て方・分別の判断をせず、自治体の確認を取ってから処分をするようにしましょう。そして、もし自治体が回収などを行っていない場合は、廃棄業者などの専門業者に依頼することを検討しましょう。

捨て方③専門業者に引き取ってもらう

三つめは、専門業者に頼んで引き取ってもらうことです。

ホームセンターや石材屋、植木屋さんの他石や土の回収専門業者等に引き取ってもらう

土や砂、鉢底石などの石類はホームセンターや石材屋さんや植木屋さんの他に、土や砂、石の回収専門業者が存在しますので、依頼して引き取ってもらいましょう。 ただ、ホームセンターの回収は非常に少なくなっており、たとえ回収してくれていたとしても、基本は自分で持ち込みになるため、少し大変な作業となります。また、石や砂の引き取りは行ってない場合もあります。 石材屋さんや植木屋さんの場合は、サービスとして「庭のお手入れで出たゴミ回収」を行っているところもあります。店によっては行っていない可能性もありますので、まずはお店を調べてみて、電話で確認を取ってみてください。 一番正しく処分してくれるのが、専門回収業者となります。持ち込みする必要はありませんが、荷物を送るか、出張してきてもらい回収してもらうという方法となります。また、このような専門回収業者がない場合は、不用品回収業者でも処分してくれるので、要らないプランターや植木鉢なども一括回収してほしい場合は不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。

有料が一般的である為、インターネットで情報収集しよう

ただし、上記の紹介した方法は、基本的には有料が一般的です。収集の料金はお店によってそれぞれ異なりますので、まずはしっかりとインターネットで情報を収集することをしましょう。 石材屋さんや植木屋さんは格安でしてくれるところもあるかもしれませんが、専門回収業者になると、基本料に+1キロ当たりの重さで計算されている所が多いです。距離が遠ければそれだけ料金も増えてくるため、安く済ましたい場合は近くの業者を調べてみるのもいいでしょう。

鉢底石を捨てる手間を省きたい場合は初めから身近なもので代用しよう

鉢底石を捨てるのもめんどくさいな、と感じる場合は、園芸を始めるときから身近なもので代用するのもよい方法かと思います。その代用できるものの種類について解説していきましょう。

①発泡スチロール

発泡スチロールで代用するには、まずブロック状にします。それをそのままプランターの底に敷き詰めれば、排水性は良くなります。発泡スチロール自体、断熱性には優れていますが、反面保水性や耐久性がないため、鉢底石よりは劣ります。また、発泡スチロールはプラスチックのため、土に還ることができないので、ネットなどに入れて土と混ざらないようにしておきましょう。

②ペットボトルの蓋やストローなどのプラスチック類

ペットボトルの蓋やストローのようなプラスチック類も水を通しますから、鉢底石の代わりになります。しっかりとキレイに水洗いした後、乾かしてから使用しましょう。こちらも発泡スチロール同様、土と混ざらないようにネットなどに入れておきましょう。

③小石や砂利

鉢底石の代用になりそうなのは、小石や砂利となります。まず、使用する前にしっかりと熱湯消毒をしておきます。きれいに洗ってから乾燥させて使用するようにしましょう。ただ、鉢底石に比べると、保水性や通気性はあまりよろしくないですし、プランターなどが重くなってしまい、持ち運びが大変になるというデメリットもあります。

④木炭や竹炭

木炭や竹炭は、保水性と透水性に優れていて水はけがよくなってくれます。多孔質でもあるため通気性にも優れています。また、炭から溶け出るミネラルが植物の成長を助けてくれて、害虫も防ぐ効果があるといわれています。 また、炭を土に入れておくと、酸性の土壌を中和してくれる効果もあります。ただ、入れすぎてしまうとアルカリ性の土壌に偏ってしまうため、そこは注意しましょう。代用品として使用するのであれば、使った後の消し炭や消臭剤として使った後のもので大丈夫です。ですが、油など汚れてしまった炭を使用するのは避けましょう。

鉢底石を捨てずに再利用する方法もある

鉢底石を処分せず、再利用するという方法もあります。解説していきましょう。

鉢底石は、劣化して砕けるまで繰り返し使うことができる

鉢底石は、一度使用しても再利用することが可能です。劣化して砕けない限りは繰り返して使用することができますよ。

鉢底石を再利用する方法

では、鉢底石を再利用する方法について解説していきましょう。

①土から掘り出す

まず、用土から掘り出しましょう。植え替えを行う際に一緒に掘り出してしまいましょう。

②水洗いする

用土から掘り出すことが出来たら、水洗いをしましょう。しっかりと古い土を洗い落とすようにしてください。

③日光消毒する

水洗いが出来たら、日光に当てて消毒させましょう。乾燥が終わったら再利用することができるようになります。砕けるまで使用することができますよ。

鉢底石の正しい捨て方は?再利用の仕方から代用品までのまとめ

いかがでしたでしょうか?鉢底石の捨て方はゴミとして回収している自治体もあれば、そもそも収集していない地域ももちろんあります。ですので、鉢底石の捨て方について詳しく知りたいのであれば、まずはしっかりと窓口で確認を取ってみましょう。 また、自然のものだからといって山や川に安易に捨ててこないようにしましょう。不法投棄となってしまうので、決して捨てないようにしてください。捨て方に困ったときは、まずは回収業者などに依頼してみることも検討してみてください。 今回の記事では
  • 鉢底石はプランターに入れておくと、植物の生育に役立ってくれる
  • 鉢底石の捨て方は、ゴミとして回収しているか確認が必要。自分の判断で捨てないこと!
  • 鉢底石は庭に置いておくか、自治体がごみとして回収しているか、専門業者に依頼すること!
  • 鉢底石の捨て方に困ったら、発泡スチロールなどのプラスチック類や、小石や砂利、木炭や竹炭でも代用ができる
  • 鉢底石は砕けてしまうまで再利用が可能!
ということがわかっていただけたのではないでしょうか。 鉢底石の捨て方に困っている方がいらっしゃるのであれば、ぜひこの記事を参考にしてみてはいかがでしょうか! 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。