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"皆さんはバラのお花をもらったことはありますか?バラは植物にあまり詳しくない方でも見かけたことが多い植物だと思います。現に、日本の花屋さんではほとんどの場合バラの切り花が販売されていますよね。
しかし、実際にバラの切り花をプレゼントされた時にどのように管理をしたらよいのか分からずに困ってしまう方も多いのではないでしょうか。また、自宅に飾ろうとバラの切り花を買ったとしても正しい管理ができずにすぐに枯れることがあれば、残念な気持ちになってしまいますよね。
今回は、
- バラの切り花の正しい管理方法
- 切り花のバラの種類やおすすめの品種
- 切り花のバラに多いトラブルへの対処法
- バラの切り花の価格やおすすめの購入方法、選び方
そもそも切り花ってなに?
はじめに、そもそも切り花とはどのようなものなのかを知らないとい方も多いのではないでしょうか。苗からお花を育てるガーデニングをやっていたとしても切り花については意外とよく分からないものです。まずは切り花とはどのようなものなのかについて解説いたします。つぼみや咲き始めの花を茎が付いたまま切り取ったもの
そもそも切り花というものは、つぼみや咲き始めの花を茎が付いたまま切り取ったもののことを指します。お花屋さんで見かけるものがまさに切り花です。一輪で飾るだけでなく、フラワーアレンジメントとして花束やブーケにしたり、様々なお花と花瓶と組み合わせたりして楽しむこともあります。花瓶などに活けることでより長く楽しめるが、切り花はすぐ枯れる可能性もある
切り花は根がないため、そのままにしておくとすぐに萎びてしまいます。しかし、花瓶などの容器に水を張り活けることでより長く楽しむことができます。ただし、鉢花と比べると切り花はデリケートなため管理の方法によってはすぐに枯れてしまう可能性があります。長持ちさせるために、挿し木で鉢植えに移すことも考えよう
植物の中には生命力が強く、切り花の状態から発根する場合があります。グリーンとしてアレンジメントによく加えられるアイビーがその最たる例でしょう。このような植物の場合、挿し木にすることで鉢植えとして育てることができます。ぜひ挑戦してみてくださいね。バラは切り花としても人気
バラは庭木としても、切り花としても人気の高い植物です。しかし、具体的にバラがどういった植物なのかを知っている方は多くないのではないでしょうか。ここではバラの基本的な知識について解説いたします。バラは花の女王と呼ばれ、様々な種類がある
バラは花の女王と呼ばれることがあるほどに美しく、古くから愛されてきました。そのため今日では様々な品種が作り出され同じバラであっても多くの種類があります。ピンクや濃い赤、白など様々な色がある
バラの花色はピンクや濃い赤、白が多いものの黄色やオレンジ、クリーム色など本当に多くの種類があります。同じピンク系統であっても濃い、薄いなど色味が異なったり、マーブル模様になっていたりと品種によって姿形が大きく異なるためマニアも多い植物です。バラは切り花としても非常に人気がある
様々な種類の花を咲かせるバラは切り花としても非常に人気が高い植物です。華やかかつ上品、品種によっては良い香りを持つものもあり多くの方の好みに合ったお花を選ぶことができるでしょう。切り花のバラは母の日などにもよく送られる
母の日の贈り物として有名なお花といえばカーネーションですが、実はバラも母の日に贈られることが多い植物です。その他にも結婚記念日や誕生日、プロポーズなど様々な場面でバラの切り花は贈り物として選ばれています。カップ咲きやロゼット咲きなど、切り花にぴったりのものが多い
バラは色だけでなく咲き方も多くの種類があることが特徴です。特にバラと聞いて多くの方が思い浮かべるであろうカップ咲きやロゼット咲きのバラは華やかで美しく切り花にぴったりで人気の高いお花となっています。長く楽しむための新鮮なバラの選び方
バラの切り花を買ってもすぐに枯れるなんてことがあっては残念ですよね。バラの切り花を長く楽しむためには、まず新鮮なバラを選ぶ必要があります。ここではお花屋さんに言った時に役立つ新鮮なバラの切り花の選び方について解説いたします。一番外側のよれた花びらが残っているものは新鮮
まずは花びらの外側を見てみましょう。一番外側のよれた花びらが残っているものと残っていないものがあります。新鮮なものは一番外側のよれた花びらが残っているものと言われています。バラの切り花を買うときには外側の花びらを観察してみましょう。花びらがちぎれていたり茶色く変色しているものは避ける
また、花びらがちぎれていた茶色く変色しているものは避けましょう。花びらがちぎれたり茶色く変色しているものは輸送時や収穫時に傷が入ってしまったものの可能性があります。そのような切り花は傷みが早くすぐに枯れることが多いためよく観察してお花を選んでみてくださいね。ガクが下がっていないものを選ぶ
また、ガクもバラの切り花の鮮度を測る上では重要です。ガクが下がっていないものを選ぶことで新鮮なバラを選ぶことができますよ。花びらと加えてガクの状態も観察してお花を選びましょう。バラの切り花を長く日持ちさせるお手入れ方法
バラの切り花を買ってきた後、管理の方法によってはすぐに枯れることがあります。そのため、正しい管理方法を知ることでより長くバラの切り花を楽しむことができますよ。ここではバラの切り花を長く日持ちさせるお手入れの方法について解説いたします。バラの切り花の寿命はどのくらい?
はじめに、バラの切り花の寿命について解説いたします。季節ごとに目安となる日数が異なるため確認していきましょう。春や秋は1週間~10日間程度
春や秋は気候も穏やかで、お花屋さんにも多くのお花が並びます。春や秋のバラの切り花の寿命はおよそ1週間~10日間程度と言われています。気温が高くなってくると徐々に寿命が短くなりがちになるためご注意ください。夏は4~5日間程度
夏は切り花の寿命が短くなりやすい時期です。花瓶の水にバクテリアなどが繁殖しやすくなったり、高温によって蒸散が活発になり寿命が短くなってしまいます。できる限り涼しく直射日光を避けた場所に飾ると日持ちが良くなります。夏の寿命は4~5日間程度です。冬は10日間~2週間程度
冬は切り花をとても長い時間楽しむことができる時期です。10日間~2週間程度楽しむことができる場合があります。暖房が効いていると日持ちが悪くなるためできる限り涼しい場所で管理するのがおすすめです。切り花のバラを買ったらすぐに活けよう
切り花のバラを買ったらできる限りすぐに活けることが大切です。長時間水に活けることができない場合はお花屋さんにてその旨を伝えるとお花の鮮度が落ちにくいような対策をしてくれる場合があります。買ってすぐに活けることができるなら特別な処置は必要ない
バラの切り花の場合買ってきてからすぐに活けることができる場合、特に処置は必要ではありません。自宅の花瓶などにそのまま活けるだけで十分です。時間がかかってぐったりしてしまったら水揚げをしよう
もしも時間がかかってしまいお花がぐったりとしてしまったら、バケツに水を張りその中で茎を斜めに切る水揚げを行いましょう。この時使用するカッターやハサミは清潔で切れ味の良いものを選ぶことがポイントです。水替えを毎日行い、花瓶の水を清潔に保つ
バラを活けたあとは毎日水替えを行い、花瓶の中の水を清潔に保ちましょう。特に夏場は水が腐りやすいためこまめな水替えが必要です。水を換えないでいるとすぐにバラが枯れるだけでなく、嫌なにおいが発生したり、カビが生えることがあるためご注意ください。葉がついている場合は取り除く
切り花に葉っぱがついている場合は基本的には取り除いてしまいましょう。特に茎の根元付近に葉っぱがついており、活けると水に浸かってしまうような葉っぱは水を腐らせるため必ず取り除いておくようにしてください。水の中で茎を切って花に水を吸い上げさせる水切りをしよう
お花を飾っている中でぐったりとしてしまっても、バケツなどに水を張ってその水の中で茎を切る水切りというお手入れを行うことで水を再び吸収できるようになる場合があります。水揚げと同じ手順で行うことができますよ。少しバラの切り花の元気がないと感じた場合には試してみてくださいね。茎や葉の切り方
茎や葉っぱを切る時には清潔で切れ味の良いハサミやカッターを使うことがポイントです。汚染されたものを使用すると切り口から病原菌が入り込むことがあり、切れ味が悪いものを使用すると切り口がつぶれてしまい水をうまく吸収できなくなってしまいます。市販の切り花用の延命剤を入れる
また、市販されている切り花用の延命剤を入れるとよりバラの切り花の寿命を延ばすことができます。しかし、市販の切り花用延命剤を入れても環境が悪いとあまり効果がないため正しい管理の方法を知ることが重要です。切り花のバラを挿し木で鉢植えにするやり方を紹介
切り花のバラを挿し木することで鉢植えとして楽しむことができます。少しコツは必要なものの、より長くバラを楽しむことができる場合があるためぜひチャレンジしてみてくださいね。バラを長持ちさせるために挿し木で鉢植えにしよう
切り花のバラは鉢植えのバラと比べるとどうしても寿命が短くなってしまいます。しかし、挿し木にして苗を作り鉢植えにすることでより長くバラを楽しむことができるようになります。まずは挿し木のための準備を解説
挿し木をする上で準備したいものや方法について解説いたします。この記事を参考に切り花を挿し木してみてくださいね。①挿し木に最適な時期を選ぶ
まず、挿し木に最適な時期を選ぶことが大切です。バラの挿し木の場合休眠枝挿しと緑枝挿しの二つが基本です。しかし、切り花のバラの場合は花がついているため緑枝挿しをすることになります。そうなると、時期としては5月~6月の気温が高く湿度の高い時期がおすすめです。②挿し木に必要なものを準備する
挿し木をする場合、小粒赤玉土などの清潔な土やポット、ジョウロを用意する必要があります。後で慌てて用意することがないようにあらかじめ用意しておくと良いでしょう。③バラの挿し穂を作る
バラの枝を10cm~15cm程度の長さに切り、葉っぱを2~3枚残してそれ以外はすべて取り除きます。この時に地面に挿す方向が分からなくならないように注意してください。続いてバラの育て方を解説
続いてバラの挿し木の上手な育て方について解説いたします。挿し木が成功したらこちらの育て方を確認しておきましょう。①水揚げをする
バラの枝をバケツに入れ、水の中で切り口を更新し水揚げを行いましょう。よく切れるカッターやハサミを使用することがポイントです。②土に挿す
その後は清潔な土に挿します。この時に割りばしや竹串などであらかじめ土に穴を開けてから挿し穂を挿すようにしましょう。③芽が出てきたら植え替えをする
挿し木に成功すると挿し穂から根や芽が出てきます。芽や根が出てきたら気候の穏やかな時期に植え替えを行いましょう。その後は通常のバラと同じ管理の仕方で大丈夫です。なお、芽や根が出てきた直後の場合まだ根が発達していないことが多くすぐにとれてしまうため慎重に取り扱いましょう。切り花のバラの値段は?
切り花のバラの値段をご存じでしょうか?プレゼントなどで贈る際に参考にしたい切り花のバラの価格について解説いたします。切り花のバラの値段はサイズによって異なる
切り花のバラの値段はサイズによって異なるため、一概に高い安いということはできないものの、おおよそのサイズと価格について解説いたします。小輪が200円ほど
花の大きさが小さめな小輪のバラの場合、1本200円程度で購入することができます。日常的にお花を飾りたいという方にも購入しやすいですね。中輪が300円〜400円ほど
中輪のバラの場合1本300円~400円と、小輪のバラよりも100円~200円ほど値段がアップします。その分華やかになるため少し特別な日や、ちょっとしたプレゼントにおすすめなサイズです。大輪だと400円〜1,000円以上まで
大輪のバラの場合400円~1,000円以上と幅が広がります。とても華やかで豪華な印象があるためサプライズプレゼントや特別な日の贈り物におすすめです。苗を買って育てることもできる
バラは切り花だけでなく苗木が販売されているため苗を買って育てることもできます。庭がなくても鉢植えで栽培することができるためベランダガーデニングにもといいえることができますよ。専門店や通販などで値段を比較しよう
バラの値段は時期や品種など様々な要因によって変化します。そのため、専門店や通販のショップページを見て値段を比較するのがおすすめです。専門店の場合様々な品種のおおよその値段が、通販では標準よりも安く販売されていることがあります。送料も考えながらお得に購入できるかどうかを確認してみましょう。切り花のバラの首が曲がる?原因と対策を解説
切り花のバラを買ってきてもすぐにバラの首が曲がってしまったという経験はありませんか?その原因や対策について解説いたします。切り花のバラは首が曲がることがある
切り花のバラは時々花の根元付近の茎から曲がってしまうことがあります。この現象は首が曲がるように見えることからベントネックと呼ばれており、これが起こるとバラがすぐに枯れることが多いです。原因は「早期の収穫」
バラの首が曲がる理由は早期の収穫と言われています。適切な収穫期よりも早くに花を収穫してしまうと、花を支えるほど茎が成長できずに花を咲かせると首が葉がってしまいます。よく首が曲がってしまうと感じる場合、購入店を変えた方が良いかもしれません。一度首が曲がってしまったら元には戻らない
一度バラの首が曲がってしまうと元に戻ることはありません。そのためすぐに捨てることになってしまいます。購入するときには信用できるショップで購入することでバラの首が曲がってしまうのを少なくすることができますよ。切り花に適したバラの品種を紹介
バラには沢山の品種があることを先ほど紹介しました。ここでは切り花によく使われるバラの品種をご紹介します。自宅で栽培することでお家の中でも楽しむことができるかもしれませんね。チェリーアヴァランチェ
チェリーアヴァランチェは柔らかく繊細な雰囲気がありながらも、バラらしい華やかなお花を咲かせる品種です。日本ではブーケやアレンジメントによく使われており目にすることの多いバラの一種でしょう。バンビーナスポット
バンビーナスポットはスプレー咲きタイプのバラの代表格です。小さめのお花が枝分かれして咲かせるため小輪でありながら華やかでかわいらしい品種となっています。鉢植えで育てるバラとしても人気が高いです。コンスタンス
コンスタンスは甘い香りが特徴的なバラの品種です。カップ咲きでふんわりとしたかわいらしい花を咲かせ、上品な雰囲気が感じられる品種です。コンスタンスも育てるバラとして有名で、バラの香りを楽しみたい方におすすめの品種となっています。切り花のバラの選び方や正しい管理方法を紹介!のまとめ
今回はバラの切り花について解説いたしました。とてもメジャーなお花であっても意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。 この記事のポイントは、- バラの切り花はこまめなお手入れによって長持ちし、最大2週間程度楽しめる
- バラの切り花を買うときには一番外側の花びらやガクを観察すると良い
- バラの切り花の値段は花のサイズや種類によって異なる
- 首が曲がってしまったバラは治らないため、信頼できるショップで購入すると良い