植えっぱなしOKの球根とNGの球根を管理方法も合わせて紹介!

植えっぱなしOKの球根とNGの球根を管理方法も合わせて紹介!
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目次

ガーデニングで活躍する球根植物。初心者でも簡単に花を咲かせることのできる球根ですが、「そのまま植えっぱなしにするとどうなるのかな」と考えたことはありませんか。球根には植えっぱなしでもよいものや掘り上げるものがあります。今回はガーデニングで活躍する球根の植えっぱなし問題について紹介します。 そこでこちらの記事では
  • 植えっぱなしOKな球根
  • 植えっぱなしする時の管理方法
  • 植えっぱなしNGな球根
  • 掘り出して夏越し・冬越しさせる方法
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、球根を植えっぱなしでもよいのか悪いのかについての知識が身に付きます。初心者でも簡単に球根の管理ができるようになるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

球根を植えっぱなしするとどうなる?

球根を植えっぱなしするとどうなる?
球根と聞くと、花壇のチューリップを想像するかもしれませんが、花壇に植えた球根植物をずっと植えっぱなしにしていたらどうなるか気になりませんか。チューリップは一般的に掘り上げることの多い植物ですが、「植えっぱなしで来年も咲かないのかな」と考えたことのある方は多いでしょう。ここでは、球根の植えっぱなしについてお話します。

花後に植えっぱなしにしても翌年も花を咲かせる球根や堀り上げて保管が必要な球根がある

球根植物には、2種類があります。それは花後に植えっぱなしにしても翌年も花を咲かせる球根や、掘り上げて保管が必要な球根です。球根を上手く栽培するためにも、球根のことを知りましょう。

球根植物は球根に栄養分を貯蔵しているため、植えっぱなしができる

本来、球根植物は球根に栄養分を貯蔵しているため、植えっぱなしができます。しかし、日本の環境と原産地の環境が異なることから、球根植物によっては植えっぱなしができないものも生まれてくるというわけです。上手な栽培のためには、できるものできないものを知ることが重要です。

お庭やプランターに植えるだけで来年も花を咲かせる

日本の環境に似た原産地の球根、または日本原産の球根植物はお庭やプランターに植えるだけで来年も花を咲かせることができます。環境に適応している球根は花後に掘り起こす必要なく毎年花を楽しむことが可能です。

植えっぱなしができる植物とできない植物の品種や管理方法を紹介

植えっぱなしができる植物とできない植物の品種や管理方法を紹介します。球根植物をお庭やプランターで育ててお花を楽しみにしたい方はぜひ参考にしてください。

植えっぱなしにしてもOKのおすすめ球根花

植えっぱなしにしてもOKのおすすめ球根花
植えっぱなしにしてもOKのおすすめ球根花は、以下の7種類です。
  1. ダリア
  2. 百合
  3. 水仙
  4. ムスカリ
  5. カラー
  6. サフラン
  7. クロッカス
  8. 原種系チューリップ
それぞれ、どんな花なのか特徴を解説します。

①ダリア

豪華なお花として人気のダリアダリアは球根植物であり、基本的には植えっぱなしができます。ただし、最低温度は5℃程度なので、冬に土が凍結するような環境では、地植えでは植えっぱなしが難しいでしょう。鉢植えの場合は、冬に室内に移動させたり寒風が当たらないように工夫するしたりすると、翌年も植えっぱなしで楽しむことができます。

②百合

香りのよい百合地植えや鉢植えで植えっぱなしで育てることが可能です。ただし、百合を植えっぱなしで育てる場合は、球根を深く植えることがポイント。百合の球根3つ分の深さに植えてください。浅く植えると、球根の鱗片がはがれて翌年以降は花が咲きにくくなります。さらに、寒さの影響も受けやすくなるので注意してください。深くさえ植えれば、植えっぱなしで毎年咲きやすいです。

③水仙

早春に綺麗に咲く水仙。水仙は植えっぱなしで簡単に咲く球根植物です。地植えでも鉢植えでも気軽に楽しめるでしょう。ただし、子供の球根ができやすいので、2~3年おきに土から掘り上げて、小さな球根を取り除いてあげてください。分球させずにそのまま育てると、花が咲かなくなり葉っぱばかりになるので、気を付けましょう。

④ムスカリ

青系の花が人気のムスカリ鉢植え地植えともに植えっぱなしで毎年花が咲く球根植物です。水仙同様に基本的に植えっぱなしで問題ありません。ただし、2~3年おきに土から掘り上げて分球させてください。この点も水仙と同様で、子供の小さな球根が増えると葉っぱばかりになります。定期的に掘り上げて球根を整理することで、毎年綺麗な花を咲かせるでしょう。

⑤カラー

ウエディングに人気のあるカラー。カラーも実は球根植物です。基本的には植えっぱなしで毎年咲きますが、最低温度は5℃程度。つまり、雪や霜がたくさん降る寒冷地では球根が傷んでしまう可能性があります。温暖地であれば、植えている橋に敷き藁や腐葉土を被せておくと凍結を防ぐことができ、毎年花を咲かせやすいです。寒冷地であれば、鉢植えとして育てて冬は寒さをしのげる場所に移動して育ててください。

⑤サフラン

ハーブやスパイスとしても活躍するサフラン。サフランも植えっぱなしで花を咲かせます。ただし、高温多湿に弱い傾向があるので、梅雨や夏には注意しなければなりません。温暖地では、地植えよりも鉢植えで育てて、梅雨や夏は雨の当たらない涼しい橋に移動させてください。多湿環境になりにくい地域であれば、地植えでも毎年花を咲かせてくれるでしょう。

⑥クロッカス

春の訪れを知らせてくれるクロッカスクロッカスも基本的には植えっぱなしで問題ありません。ただし、水仙やムスカリ同様に子供の球根が増えやすいです。2~3年おきに掘り上げて、小さな球根を取り外してあげましょう。そのまま育てると、葉ばかり茂り、風通しの悪化や病害虫発生によって花が咲きにくくなります。

⑦原種系チューリップ

チューリップの原種として人気のある原種系チューリップ。一般的なチューリップが掘り上げる必要があるなか、原種系チューリップは基本的に掘り上げる必要がありません。植えっぱなしで毎年咲きます。球根も増えやすいので、少しづつ数を増やしてくれます。花が咲き終わった後にしっかり肥料を与えることで、来年の花付きがよくります。

球根を植えっぱなしにする際の管理方法

球根を植えっぱなしにする際の管理方法
球根を植えっぱなしにする際の管理方法を見ていきましょう。

水やり:植えっぱなしの際は休眠期である為水やりは控える

生育期は、土が乾いたら水やりをすることが基本ですが、花が咲き終わって枯れた後は、休眠期になります。生育を止めるので、水やりは控えてください。生育しない時期に水を多く与えると、球根が腐ってしまう可能性が高いです。休眠期に植えっぱなしにしている場合は、土は早めに乾燥気味にして育ててください。

肥料:水やりと同様に控える

肥料も球根が休眠期に入ったら、水やり同様に控えてください。生育が止まっているときに、肥料を与えてもきゅうきゅうされません。土の中に肥料分が多すぎると球根が傷む原因に。花が咲き終わった後に、球根を太らせるために肥料を与えるのはよいですが、葉もすべて枯れた後は肥料を与えず、土の上に置いていた肥料も早めに取り除いて管理してください。

保管環境:植物が得意な環境を調べる

球根を植えっぱなしで育てるポイントは、植物が得意な環境を調べることです。

日なたで育てるか日陰や半日陰で育てるか

球根植物によっては、日なたや日陰、半日陰など好む環境はそれぞれ。原産地でどのように育っているかを調べるとよいでしょう。生まれ育った原産地で、さんさんと太陽が当たっているのであれば日本でも日当たりの良い場所で管理してください。半日陰の環境であれば、日本でも半日陰の環境で育てることがポイント。異なる環境で育てると、球根が傷みやすく翌年には枯れてしまう可能性があるので注意しましょう。

冬は屋外か室内どちらで管理するか

冬は屋外か室内かどちらで管理するか考えましょう。球根植物の耐寒性をあらかじめ調べておく必要があります。寒さに弱い球根植物は、土中が5℃以下になったり凍結したりする環境では枯れます。寒さに弱い球根は鉢植えとして室内に移動させてください。寒さに強い球根であれば、問題なく地植えで植えっぱなしで育てることが可能です。念のため、冬に敷き藁や腐葉土を被せておくとさらに育てやすくなります。

球根の植えっぱなしOKは必ずしも鵜呑みしてはいけない?

球根の植えっぱなしOKは必ずしも鵜呑みしてはいけない?
球根を購入するうえで、植えっぱなしOKと言われてもうのみにしないようにしてください。その理由を解説します。

球根の植えっぱなしをして必ずしも翌年に花を咲かせるわけではない

植えっぱなしOKの球根であっても、必ずしも翌年に花を咲かせるわけではありません。日当たりや気温、水、肥料の環境によって花が咲かない可能性があるためです。うえっぱなしOKだから、毎年花が咲くというわけでないことに注意してください。

注意点①冬の寒さが厳しい地域では球根の凍結に注意

冬の寒さが厳しい地域では球根の凍結に注意してください。

春植え秋咲きの球根は冬の時期には掘り返そう

春植え秋咲きの球根は、冬の時期には掘り返すことをおすすめします。鉢植えの場合は、冬の場合は室内に入れる工夫が必要です。一般的に春に植える球根は耐寒性が弱い傾向にあります。そのため、春植え秋咲の球根を翌年も咲かせたい場合は掘り上げたり、鉢植えとして室内に移動させたりしてください。

植物による耐寒性を調べるのも大事

球根植物に限らず植物を育てる場合は、耐寒性を調べるのも大事。耐寒性がわからないと、育てる地域で植えっぱなしでもよいのか判断ができないからです。毎年綺麗な球根植物を楽しむためにも、耐寒性を調べてお住まいの地域の最低温度や霜雪を考えて管理してください。

注意②夏場の土表面の気温は高く、球根の腐敗や病気も多い

夏場の土表面の気温は高く、球根の腐敗や病気が多くなるので注意が必要です。対策について解説します。

秋植え春咲きの球根は夏の休眠期には掘り返そう

秋植え春先の球根は夏の休眠期には掘り起こすと安心です。一般的に秋に植える球根の多くは、高温多湿に弱いとされています。日本の夏は湿度が高いので、球根が腐りやすいです。休眠期に湿度が高いと危険なので、秋植え春先の球根は夏前に掘り起こして涼しい環境で保管しておくとよいでしょう。

北海道のような冷涼な地域では植えっぱなしでも問題ないものもある

夏の暑さで球根の腐敗や病気が発生しやすい秋植え春咲きの球根でも、北海道のような冷涼な地域であれば植えっぱなしが可能です。ただし、近年では北海道でも真夏の気温は非常に高くなっているので、その点には注意してください。35度以上の高温が続く場合は、北海道でも掘り上げた方が安心な場合もあります。

注意③地植えか鉢植えかによっても植えっぱなしできるかが変わってくる

地植えか鉢植えかによっても植えっぱなしできるかが変わってきます。鉢植えの場合、鉢ごと移動することが可能です。しかし、地植えの場合は、一度掘り上げないと移動することができません。そのため、冬や夏の温度によっては植えっぱなしOKとされている球根植物でも地植えの場合は、掘り起こす必要が出てきます。無理に植えっぱなしにしておくと球根が腐ってしまうので、注意してください。

植えっぱなしNGの球根の花

植えっぱなしNGの球根の花
ここでは、植えっぱなしNGの球根の花を4種類紹介します。
  1. フリージア
  2. クルクマ
  3. アネモネ
  4. ラナンキュラス
それぞれ見ていきましょう。

①フリージア

香りのよいフリージアフリージアは植えっぱなしでは育てにくい球根です。夏に掘り上げて涼しい環境に置いておくことをおすすめします。秋に再び植えなおすことで春に美しい花を咲かせます。夏が冷涼な地域であれば、植えっぱなしでも可能ですが、猛暑日に気を付けて管理してください。

②クルクマ

特徴的な花を咲かせるクルクマクルクマも一般的には植えっぱなしが難しい植物とされています。クルクマは寒さに弱いためです。最低温度が10℃以下の環境では、球根が枯れてしまうでしょう。沖縄を除いて地植えでの植えっぱなしは難しいです。もし植えっぱなしで育てる場合は、鉢植えで冬は室内に移動して管理する必要があります。

③アネモネ

女性に特に人気のある可愛らしい花のアネモネ。アネモネも実は球根植物です。アネモネは土が常に湿ってしまう梅雨の環境を嫌います。そのため、地植えでは植えっぱなしは難しいでしょう。球根が簡単に腐ってしまいます。花が咲き終わり葉が枯れたら、掘り起こして、鉢に植えなおして乾燥させて保管しておくと安心です。または、風通しの良い場所でカラカラになるように保管するのもアリです。そのまま地植えで植えっぱなしにすると、原種系アネモネ以外は枯れる可能性が高いので気を付けましょう。

④ラナンキュラス

アネモネ同様に女性に人気のある可愛らしい花のラナンキュラスラナンキュラスは土が常に湿ってしまう梅雨の環境を嫌います。そのため、地植えでは植えっぱなしは難しいでしょう。球根が簡単に腐ってしまいます。花が咲き終わり葉が枯れたら、掘り起こして、鉢に植えなおして乾燥させて保管しておくと安心です。または、風通しの良い場所でカラカラになるように保管するのもアリです。そのまま地植えで植えっぱなしにすると、秋には球根が腐っていることが多いので注意しましょう。一部品種によっては、夏越しできるものもあるので、購入する際は暑さや腐りにくさに注目してラナンキュラスを選ぶのもおすすめです。

球根を掘り出して確実に夏越し・冬越ししよう

球根を掘り出して確実に夏越し・冬越ししよう
球根植物を長く楽しむためには、球根を掘り出して確実に夏越し・冬越しさせましょう。

休眠に入る前の葉が枯れ始めた時期に掘り上げを行う

休眠に入る前の葉が枯れ始めた時期に掘り上げを行います。夏の暑さに弱い球根植物であれば、梅雨前に掘り上げてください。寒さに弱い球根植物であれば、気温が下がる秋に葉が枯れたのを確認して掘り上げましょう。

水洗いして良く乾かす

掘り上げた球根は、水洗いしてよく乾かします。土が付いた状態だと、病原菌が付いた状態になるので気を付けてください。水洗いして、地欲者日光の当たらない明るい場所で、風通し浴乾燥させることがポイントです。

皮や根をとり、ネット袋に入れて風通しの良い日陰で保存する

鉢植えに植えなおして保存させない場合は、球根の余分な皮や根を取り、ネット袋に入れて風通しの良い日陰で保存します。せっかく丁寧に掘り出して水洗いして乾燥させても、保存の時点で湿度が高い場所に置くと腐ってしまいます。風通しのよい涼しい環境で保存してください。

植えっぱなしOKの球根とNGの球根を管理方法も合わせて紹介!のまとめ

ここまで球根の植えっぱなしについて解説してきましたがいかがでしょうか。 この記事のポイントは
  1. 植えっぱなしOKな球根は「ダリア」「百合」「クロッカス」「水仙」「ムスカリ」「カラー」「サフラン」「原種系チューリップ」
  2. 植えっぱなしにするための管理方法は「休眠期には水やりと肥料を控える」「球根の原産地の環境をまねて整える」
  3. 植えっぱなしNGな球根は「フリージア」「クルクマ」「アネモネ」「ラナンキュラス」
  4. 球根を掘り上げて冬越し・夏越しさせる方法は、掘り上げた後に綺麗に水洗いして乾燥させた後、ネット袋に入れて風通しの良い涼しい環境で保管する
です。 球根の植えっぱなしについて詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考に、植えっぱなしで球根を育ててみてはいかがでしょうか。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。