朝顔は摘心しないとどうなる?摘心の方法や時期について詳しく紹介!

朝顔は摘心しないとどうなる?摘心の方法や時期について詳しく紹介!
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小学校1年生の授業で育てる植物の中で一番身近なのは、やはり朝顔ではないでしょうか。小学校の夏休みの宿題に鉢植えにタネを植え、発芽から花が咲くまで栽培し、栽培の様子を記録する観察日記がありますね。また日本の暑い夏に向けて、ネットでグリーンカーテンにしようと誘引している様子を見かけますね。 しかし思ったより花が咲かずに枯れてしまったことはありませんか? 朝顔は簡単で育てやすいとはいえ、実は摘芯という適切な手入れをしないと十分に大きく育つことができず花の数が少なくなってしまいます。 そこでこの記事では
  • 朝顔の育て方「摘心」とは?
  • 摘心の時期はいつ頃?
  • 摘心の方法
について詳しく解説します。摘心しないとどうなるのか、朝顔の摘心をしても花が咲かない、もしくはつるが伸びない原因についても調査しまとめましたので、読み終わる頃には成功するコツをつかむことができるでしょう。 最後まで読み進めれば朝顔を大きく育てるだけでなく、たくさん花を咲かせることができますよ。ぜひ最後までご覧ください。

小学校の定番課題朝顔の育て方は「摘心」が重要!

小学校の定番課題朝顔の育て方は「摘心」が重要!
まず朝顔の育て方の中で、花を咲かせるためには摘心がとても大切なんです。摘心とはなにか、摘芯することでどう成長するのかをご紹介します。

そもそも摘心とは芽の先の生長点を摘むことで植物の成長を促進させる剪定方法

摘心(てきしん)とは植物の生長点を摘むことで、植物の成長を促進、またはコントロールする剪定方法のことです。朝顔であれば、一番太く伸びた主軸の芽の先端を摘んで脇芽を増やしていきます。脇芽が増えれば、一株のつるの数が増え花芽の数が増えるため、たくさんの花を楽しむことができます。

摘心を何回か繰り返すと、枝数が増え、花や葉を増やすことができる

朝顔の摘心は主軸の芽を摘む1回だけでなく、何回か繰り返すことでさらに葉の枚数、花を増やすことができます。強い植物である朝顔をもし摘心しないまま育てると、主軸が1本だけ細細とのびて、葉や花の数が少ないなんだかさみしい姿になりやすいですよ。行灯支柱で行灯仕立てやグリーンカーテンにして楽しめる朝顔ですから、ぜひ摘心してボリュームたっぷりに育てましょう。

朝顔を摘心する方法や目的を解説!

摘心をすればボリュームある朝顔が楽しめるのがわかりましたね。それでは、さらに詳しく摘心する方法や目的を解説していきます。摘心に適した時期や朝顔のつるのどこで、何回剪定するのか、摘心を忘れた時の対処について理解を深めれば、観察日記でくわしく描けるようになりますよ。

朝顔を摘心しないとどうなる?

朝顔を摘心しないとどうなる?
花の数を増やせるといいますが、学校の授業で摘心なんてしたかなと疑問に思う方もいらっしゃるはずです。 朝顔を摘心しないとどうなるのでしょうか。摘心しない場合、具体的にどう成長するのか解説します。

花は優先された茎の先の実につき、花数が少なくなる

植物の花は優先される茎や枝の先につく性質を持っています。朝顔も同様に、主軸という一番大きくて太いつるに優先して花がつきますから、主軸が伸びている限り脇芽は伸びず、花数が少なくなってしまいます。主軸を摘心して脇芽が育ちやすくすれば、つぼみの数が増えたくさん花を咲かせるようになるでしょう

葉も茂りにくく、グリーンカーテンを仕立てる場合に不利

摘心しない場合、葉が茂りにくく、つるばかりが目立つ寂しい印象になりがちです。葉が少なければネットでグリーンカーテンを仕立てる場合に不利ですね。 摘心は花や葉の数を増やすだけでなく、根の張りをよくする効果があります。摘心は植物自体に負担がかかる作業のため、弱った株や病気の株には向いていません。しかし、摘心で根がしっかりと張ればたくさんの栄養を吸収しどんどん成長しますから、葉がたくさん茂り、開花の途切れない株へ成長し、日本の暑さを乗り切る立派なグリーンカーテンに仕立てられます。

朝顔の摘心をする時期はいつ?

朝顔の摘心をする時期はいつ?
摘心しないと朝顔のつるばかり伸びて花が楽しめないことがわかりました。 それでは朝顔の摘心する時期はいつ頃、何回すればいいのでしょうか。見た目のポイントや摘心におすすめの時期について解説します。

朝顔の摘心をする時期は本葉が出て1週間程度で葉が8~9枚になったころ

朝顔の摘心をする時期は、タネから発芽し本葉が出て1週間くらい経ってからです。株をよく観察すると、若葉とは形の違うハート形の本葉が伸びています。本葉と呼ばれるハート形の葉が8~9枚になった頃がおすすめです。成長の早さは気温にもよりますが、25℃を越えると一気に成長して伸び始めるため、つるが伸びすぎないうちに摘心してください。

作業は晴れた日の午前中に行おう

摘心する際は晴れた日の午前中がおすすめです。あまり気温が低い時期や夕方に摘心すると、なかなか脇芽が伸びてきません。摘心後は日当たりと風通しの良い場所へ置き、液体肥料と水を与えて元気に育つよう管理します。ここで注意したいのが、倍率を守って液体肥料を与えることです。希釈濃度が濃いと病気や根腐れしやすくなりますから、必ず適切な倍率で希釈し与えましょう。

朝顔の摘心の詳しいやり方!どこを剪定すればよい?

朝顔の摘心の詳しいやり方!どこを剪定すればよい?
次は朝顔の摘芯の方法です。主軸を摘心したあと、すぐに脇芽が伸びてきてこちらは摘心してもいいのか、それとも摘心してはいけないのか迷っていませんか? 失敗しないためにどこを剪定すればいいのか、摘芯の必要な回数について解説します。

初日は一番先端とその下の葉のつるを数センチ剪定する

摘心の方法はとても簡単です。主軸や脇芽の先端にある新しい葉の下をハサミで切り取ります。初めて摘心する際は、一番太く大きいつるの先端とそのすぐ下にある葉のつけ根より2センチほど上の位置で切ります。葉が伸びている場所から数センチ下を切ると覚えておくと間違いありません。切る場所は茎から葉が出ているすぐ上で切ると葉の付け根から脇芽が伸びてきます。

数日後「脇芽」と呼ばれる新しいつる(子つる)を先端数センチ剪定する

摘心後数日もすれば脇芽を呼ばれる新しい子つるが伸びてきます。子つるは主軸よりも細いけれど、本数がたくさん伸びてきますから、これらを支柱やネットへ誘引していきましょう。誘引する際はつるを折らないように気をつけてください。 実は朝顔は数回摘心できる植物なんです。子つるが伸びてきたら再び先端から数センチ下を剪定してください。2~3回もすれば数日後には孫つるを伸ばすようになってきます。

更に数日後増えている新しいつる(孫つる)を先端数センチ剪定する

朝顔の子つるが伸びたあとさらに数日後、伸びている新しい孫つるの先端を数センチ剪定することで、どんどん分岐点が増やせるでしょう。脇芽は葉の付け根から伸びてきますから、カットする場所は葉の付け根の少し上の部分です。剪定する時間帯も同じ。剪定は朝顔にとってダメージになるため切り過ぎてはいけませんが、根張りをよくする役割もあるため、欠かせない管理の一つです。

摘心するごとに次の芽が出て朝顔が茂っていく

プランター、鉢植えのどちらでも根張りがよくなれば枯れにくくなるため、摘心作業はどんどん行いましょう。もしグリーンカーテンにしたいなら横長のプランターへ並べて種まきして、伸ばしたい高さの2/3まで伸びたところで摘心してください。リング支柱で行灯仕立ての場合は、主軸が巻きつき終わってからがちょうどいいタイミングです。摘心するごとに次の芽が出て、朝顔が茂っていくでしょう。

朝顔の摘心は何回もできる?二回目の摘心のやり方

朝顔の摘心は何回もできる?二回目の摘心のやり方
ここまで読み進めて、摘心って二回目もしていいの? と驚かれるかもしれません。朝顔は合計3回摘心できるといわれています。二回目以降、つまり子つる孫つるの摘心のやり方をまとめました。

朝顔は子つるの本葉7枚目をめどに二回目の摘心を行うことができる

グリーンカーテンの失敗で一番多いのが、途中で成長がとまり最後までカーテンになってしまったことです。これは朝顔の主軸を摘心した後、二回目の摘芯のやり方を間違えた方法でしているため起こります。二回目の摘心をする際は、子つるの本葉が7枚目をめどに摘心することです。伸びきらないうちに摘心するのは失敗の元ですので気をつけましょう。

1回目と異なり翌日や翌々日の摘心は行わない

1回目の主軸の摘心と異なり、二回目以降の摘芯は翌日、翌々日に摘心しないようにしましょう。摘心後は気温の変化や水やりの変化に弱く、株の体力を削らないため、子つるから孫つるが伸びてくるまではそのままです。しかも全部の子つるを摘心するのではなく、数本の子つるは体力温存のために摘心せず伸ばしておいてください。

孫つるが出たら丈夫な2本を残し、他のつるは摘み取ろう

子つるの摘心が終わっても要注意です。二回目の摘心から数日後、子つるから孫つるが伸びてきます。孫つるも同じように丈夫な2本を残して、他のつるは摘み取りましょう。孫つるがあまり多いと逆に花が咲きにくくなります。摘み取ることで、伸ばしたいつるだけに十分な栄養が行き渡り、葉や花がたくさん茂っていきます。

朝顔の摘心を忘れたらしなくてもいい?

朝顔の摘心を忘れたらしなくてもいい?

 

摘心の方法と時期が分かったあとで気になるのは、摘心を忘れたらどうするのかという疑問ですね。摘心していいのか、どこを摘み取るのか解説します。

忘れた際も茎が成長期にあるようであれば摘心を行ってよい

実は摘心し忘れた際も、茎が成長期であれば摘心してOKです。ただし摘心の時期から遅れた場合、成長期である条件付きで摘心が可能なので、成長期の特徴2点に注意して行いましょう。

成長期にある特徴:茎が太い

1つ目の特徴は茎が太いことです。親つる、子つるの茎がツヤがあり太ければ成長期にある証拠ですから、摘心を行ってください。もし茎が細かったり、伸びていてもなんだか葉が多くない場合は、根張りが止まって成長期を過ぎていますから摘心しないでください。

成長期にある特徴:毎日伸びている

2つ目の特徴は、毎日つるが伸びていることです。成長期の朝顔はとにかくどんどん伸びていこうとします。そのため肥料や水やりを定期的に与えて株の体力がついていれば、少し摘心の時期を過ぎても摘芯してかまいません。忘れたからといって放置しておくと、花の数が少なくなってしまいますので注意してください。

成長が終わった固い部分ではなく、先端のつるがやわらかい部分のみを摘心する

摘心が遅れた場合、摘芯する場所も注意が必要です。効果があるのは成長が終わった茎の固い部分ではなく、先端のつるがやわらかい部分だけをハサミで摘芯することです。これは固くなった部分から脇芽が伸びにくいからで、根元に近い部分を摘心しても新しい脇芽は生えてきません。必ず先端に近い、つるのやらわかい部分のみを摘心してください。

摘心しても朝顔の花が咲かない&つるが伸びない原因

摘心しても朝顔の花が咲かない&つるが伸びない原因
摘心しても朝顔が開花しない、もしくはつるが伸びないというお悩みの声をよく伺います。開花しない原因や伸びない原因は色々ありますが、特に失敗しやすい原因である3点と失敗しないコツについてくわしくご紹介します。

失敗する原因①時期が遅れたから

失敗する原因に摘心の時期が遅れたことが挙げられます。朝顔の園芸品種は江戸時代に盛んに品種改良されて、現在様々な園芸品種があります。種まきの時期も少し違うため、タネが発芽しても寒すぎて育たず、摘芯できるまで成長しないなんてこともありますよ。種まきや摘芯の時期をしっかり確認して管理してください。

失敗する原因②剪定方法を間違えたから

また剪定方法を間違えたから朝顔が開花しないこともあります。特に伸びたつるの先端ではなく、茎の固い真ん中から根元に近い部分を切ってしまった場合、つるの成長点が過ぎているため脇芽すら伸びてこないなんてこともあります。解決するコツは、摘芯する場所はつるの先端から数センチ下か、やわらかい部分を切ることです。つるを切る場所に気をつけましょう。

失敗する原因③その他の栽培環境や育て方が悪い

失敗する原因の大きな原因として、摘芯以外のその他の栽培環境や育て方が悪いことが挙げられます。どんどん成長する朝顔は根詰まりや根腐れ、肥料切れが起こりやすく、株の体力が十分じゃない場合摘芯してしまうと枯れるおそれがあります。

根腐れや根詰まりを起こしていないか

種から育てている場合、すでに支柱仕立てになっている鉢植えを購入した場合のどちらでも朝顔は根腐れ、根詰まりしやすい状態です。根詰まりしている朝顔は肥料を与えてもきちんと栄養を吸収できません。特に支柱へすでに巻きついている朝顔の鉢植えを購入した後は、すぐにひとまわり大きな鉢に植え替えてください。植え替えする際に根の状態を観察して、黒く変色した根、腐っている根があれば取り除きましょう。

肥料やりは適切か

植え替えと同じように大切なのが肥料を定期的に適切に与えているかどうかです。朝顔の成長スピードは非常に速いため、肥料の吸収も非常に速いのが特徴です。花が咲かない、葉が黄色いなどが肥料の足りないサインですから、1週間~10日に1回の頻度で液体肥料を与えるか、1ヶ月に1回緩効性化成肥料を株から少し離れた位置に置いてください

水やりは適切か

水やりは朝顔にとって非常に大切な手入れの一つです。気温が25℃を越えると水やりしても、土中の水分がお湯になって根がダメージを負いますから、与える場合は朝夕の涼しい時間帯に鉢底から流れ出るくらい水やりするようにしましょう。水やりするタイミングは表面の土が白く乾いていたら与えるようにします。濡れているうちに何度も水やりすると根腐れしますから、必ず乾いてから与えるよう注意してくださいね。

まとめ

最後まで読み進めてみていかがでしたでしょうか。朝顔の摘心は、主軸や子つる、孫つるすべて含めて合計3回行うことができます。本葉が8~9枚になった頃に上手に摘心すれば、脇芽がたくさん伸びて行灯仕立てもグリーンカーテンも見事に仕立てることができるでしょう。小学校の夏休みの宿題で、観察日記がくわしく書けるだけでなく、見た目も涼しく夏らしい花を楽しむことができますね。 この記事のポイントは
  • 朝顔はつるの先に花芽がつくため、摘心してつるの本数を増やし花の数を増やす
  • 朝顔の摘心は、本葉が8~9枚に伸びてから
  • 摘心は主軸、子つる、孫つるの合計3回行う
  • 摘心することで朝顔の根張りがよくなり、大きく成長する
  • 摘心の時期を過ぎたり忘れてたりしても、つるの先端のやわらかい部分のみを摘芯する
  • 摘心のほかに水やりや肥料、植え替えなど適切な管理をする
以上のことがわかりました。 ぜひ朝顔を摘芯してボリュームたっぷりの姿を楽しんでください。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。