胡蝶蘭、と言えば、お店の開店だったり長寿のお祝いなど様々な用途や場面で用いられていますよね。もちろん、個展や発表会といった大切な人の努力の成果を彩る華々しい場にも、胡蝶蘭はよく用いられています。
では、どうして胡蝶蘭が個展や発表会にふさわしいのでしょうか。
また多くの大切な場で贈られる花だからこそ、マナーがあるのもご存じでしょうか。
なんとなくで胡蝶蘭贈ってしまうとマナーを間違えてしまったり、知らず失礼を働くかもしれません。胡蝶蘭が発表会で選ばれる理由について理解を深めて贈る方が、応援されている人の心にもきっと届くはずです。
この記事では、
- 発表会に胡蝶蘭が選ばれる理由
- 発表会のお祝いで胡蝶蘭を贈る場合の相場
- 発表会で胡蝶蘭を贈る時のマナー
- 立て札やメッセージカードの書き方
- 発表会におすすめの胡蝶蘭
- よくある質問
をご説明いたします。
今まで打ち込んできたものの努力が報われてほしいのは、おそらく花を贈る方にとっても同じことでしょう。胡蝶蘭は発表を控える方に、その思いを届ける手助けをしてくれますよ。
ぜひ最後まで、ご覧ください。
発表会に胡蝶蘭が選ばれる理由とは?
発表会にどうして胡蝶蘭がよく選ばれるのか。
その主たるものとして、以下の5つの理由があります。
- 発表会の成功を願うのにふさわしい花言葉
- 見た目が豪華で華やかなので喜ばれる
- 簡単なお世話で長持ちするので、千秋楽まで持つ
- 楽屋やロビーなどに置くことで、出演者のリラックス効果になる
- 香りや花粉が少ない
発表会の成功を願うのにふわさしい花言葉
胡蝶蘭の花言葉は、その蝶々のような花弁から
「幸せが飛んでくる」
というものです。
日々の努力を積み重ねて、大勢の人の前で何かを発表するという勇気を出している人の前に、幸せを運んできてくれますように、発表会が成功しますように、との祈りがこめられます。
見た目が豪華で華やかなので喜ばれる
近年の品種改良によって、胡蝶蘭の種類はとても豊富です。
色もさることながら、様々な大きさや花の数を選んだりすることができます。
発表を控えた方々の楽屋のみならず、発表会のロビーや会場の入り口などといった広い空間でも、存在を埋もれさせることもなく、華やかさを演出することが可能です。
発表を控える方だけでなく、発表会を見に来た招待客の方々の心にも素敵な思い出の一部となることでしょう。
簡単なお世話で長持ちするので、千秋楽まで持つ
胡蝶蘭は、なによりお世話に時間と手間暇をかけなくて良い、という点でも好まれています。
水をやる頻度は春と秋で2週間に1度、夏でしたら1週間に1度、冬ならば1ヶ月に1度で良いのです。特別な肥料を用意したり、手入れを必要とすることもありません。1~2ヶ月といった長期の公演でも、みずみずしさを保ったまま長持ちしてくれる強いお花です。
発表会のスタッフなどが常に水を世話をする必要がない、というのは、贈る側としても心が楽になりますよね。
楽屋やロビーなどに置くことで、出演者のリラックス効果になる
発表会という大きな場では、出演する方は特に緊張している、という方も多いでしょう。
そんな方には、花を見ることでリラックス効果を期待できます。
先にも申し上げた通り、胡蝶蘭にはさまざまな大きさや色を選ぶことができますので、置きたい場所によって、出演者と招待客、どちらにも効果があります。
大きく豪華な胡蝶蘭は広い空間に置いておくと注目を集めやすいため、招待客や出演者の心を華やかにしてくれます。それが落ち着いた色ならば、穏やかな気持ちも与えてくれることでしょう。
逆に小さかったり、それほど大きくない胡蝶蘭を楽屋に置くことで、発表を前に緊張しているだろう方の心をほぐしてあげたり、発表を終えた方の心をホッと安らげたりすることができます。
香りや花粉が少ない
発表を前に緊張している方には、普段嗅ぎなれた匂いであっても気分が悪くなってしまう方もいます。香りのきつい花を贈ってしまうと、発表会で思うような演出を行うことができず、台無しにしてしまう一因になってしまうかもしれません。
また、発表会の種類にもよりますが、出演者や招待客の多くの方がドレスアップしていることでしょう。花粉が多く飛ぶ花を置いてしまうと、ドレスや礼装を汚してしまうかもしれません。
胡蝶蘭はその華やかな見た目に反して、香りも少なく、花粉も少ない花です。
服を花粉で汚すこともないですし、香りも顔を近づけなければ香らないので、気分を害する心配も少ないでしょう。
発表会のお祝いで胡蝶蘭を贈る場合の相場
それでは、発表会で胡蝶蘭を贈る場合の相場は、どれほどのものなのでしょうか。
胡蝶蘭は、花をつける茎の数と花弁の大きさによって贈るべき場や値段が違います。
法人で贈る場合、個人で贈る場合をそれぞれ調査してきましたので、ご覧ください。
法人から出演者や主催者に贈る場合の金額
発表会が企業などの法人で行われている場合、その出演者や主催者に贈る花の相場は、30,000円~50,000円とされています。
法人となると取引先の数によっては、たくさんのお花が贈られてくるでしょう。その中で、より注目度を上げるとするなら、フラワースタンドやアレンジメント、珍しい色などを加えることになるので、金額はさらに上がるでしょう。
個人から出演者や主催者に贈る場合の金額
お子様の発表会や個人による発表会に胡蝶蘭を贈る場合は、5,000~10,000円あたりが相場です。
個人で贈る場合は、会場の雰囲気や広さのこともありますので、主催者に確認が取れると安心です。サプライズで渡す場合は、主催者の負担に思われない価格と邪魔にならない程度の大きさを贈られると良いでしょう。
※相手との関係性によって値段は変わる
法人にしろ、個人にしろ、主催や出演者と親しい関係性であるか、そうでないかによって値段は変わります。
というのも、胡蝶蘭はよく結婚式といった華やかな場にも添えられることが多い花ですので、ご祝儀と似た役割も果たしているのです。
価格が変わると胡蝶蘭の花の華やかさもまた変わりますので、ギフトとして渡すならどれが良いか、贈る方との関係性を見直すと良いでしょう。
発表会で胡蝶蘭を贈る時のマナー
発表会で胡蝶蘭を贈る時のマナーはどういったものがあるでしょうか。
知らず知らずのうちに失礼を働いていた、ということがないように、しっかりと確認しておきましょう。
- 立て札やメッセージカードのどちらかを添えて贈る
- 胡蝶蘭を贈るタイミングに注意する
- 贈る方の名前が間違っていないか確認をする
- 郵便で送る場合は、事前に連絡をしておく
立て札やメッセージカードのどちらかを添えて贈る
立て札やメッセージカードは、「誰が」「誰に」贈ったものなのかを明確にするために、必須となります。
特に法人による多くの出演者が集まるような発表会では、誰から贈られてきたかわからない花は、安全上の観点から最悪廃棄といった対応の形を取られるかもしれません。
そういった悲しいことにならないために、必ず、胡蝶蘭には立て札かメッセージカードを添えるようにしましょう。
メッセージカードに何を書くか迷う場合は、メッセージカードの例も載せていますので、ぜひ参考になさってください。
胡蝶蘭を贈るタイミングを注意する
発表会の規模と日程によりますが、胡蝶蘭を贈るベストなタイミングは、発表会の前日、または当日とされています。しかし、長期的な公演の時は、労わりの気持ちを込めて千秋楽に贈ることもあります。
一概にこの日が良い、とは言い難いため、主催やスタッフといった運営に携わっている方に配送してよい日の確認を取るほうが確実です。特に俳優やプロのコンサートといった法人にお花を贈りたい場合は、必ず確認を取るようにしてください。
胡蝶蘭は常にお祝い事に用いられる需要のある花のため年中予約できますが、大きなものや特殊な色、フラワーアレンジメントを加えたりといった希望がある時は思ったより時間がかかることもあります。
手配するなら、十分に時間に余裕をもって行うことをおすすめします。
贈る方の名前が間違っていないか確認をする
うっかりしがちなのが、贈る方の名前を間違えてしまうことです。
主催者だけでなく複数の出演者に贈る場合は、特に混同しないよう気を付けましょう。
ただ失礼なだけでなく、主催者より豪華なお花が出演者に届いたりすると、その後の関係性に亀裂が生まれるかもしれません。
特に法人の発表会は、目玉となる出演者と主催者が別であったりするので、サイトやHPを見ていると勘違いしてしまう例もあります。
必ず贈る方の名前を間違えないようにしましょう。
郵送で贈る場合は事前に連絡しておく
郵送で贈る場合は、事前に主催者またはスタッフに連絡をしておきましょう。
黙ったままにしておくと、突然誰から贈られてきたかわからないお花が届くことになるので、受け取り拒否といった対応をされる可能性があります。
せっかく素敵なフラワーギフトとして胡蝶蘭を用意したのに、拒否されると大事な日に飾られないばかりか手元に戻ってきてしまうという残念なことになりかねません。
配送日などを事前に関係者に伝えておくと、スムーズにお届けができますのでぜひお伝えしてくださいね。
立札やメッセージカードの書き方
立て札やメッセージカードは、誰から贈られてきたかを示す重要なものです。
しかし、初めて贈る時はどのように書いたら良いか、迷ってしまいますよね。
それでは、ここで立て札やメッセージカードの書き方についてご説明いたします。
基本的に立て札やメッセージカードは、花屋さんが無料でサービスしてくれたりしますので、ネットでの注文の時はよく確認した置いた方がよいでしょう。
立て札の書き方
立て札は縦書き、横書きどちらでも構いません。
余白や文字の大きさを考慮して、どちらが良いかを選びましょう。
表には、大きく「祝」「お祝い」「祝 発表会」などを書きます。
縦書きの場合は真ん中に、横書きならば中央上の配置となります。
「〇〇発表会開催御祝」となんの発表会を祝うのかを書いても良いでしょう。
特定の誰かに贈る場合は、上記のお祝いの左、または下に「〇〇様」と書きます。
企業の場合は、「代表取締役 〇〇様」など肩書と名前を書きましょう。
複数の方に贈る時は、代表者の名前のみを書いてください。
贈り主名は、縦書きなら左右のどちらかに、横書きなら一番下に自身の名前または企業を書きます。連名で贈る時は、「〇〇一同」と書くと良いでしょう。
あまり長々と書き連ねないようして、パッと見て誰宛かがわかると良いですね。
メッセージカードの書き方
とっさにメッセージが思い浮かばない、という方のために、5つほどテンプレートをご用意しましたので、ぜひご活用ください。
- 「発表会の開催おめでとうございます。無事の成功をお祈りしております。」
- 「ご出演おめでとうございます。これからの益々のご活躍を楽しみにしております。」
- 「発表会の開催おめでとう!今までの成果を存分に発揮できるよう、頑張ってください!」
- 「発表会のご出演おめでとうございます。最後まで応援しています。」
- 「発表会の出演おめでとう!絶対見に行くから、待っててね!」
発表会におすすめの胡蝶蘭
それでは、発表会におすすめの胡蝶蘭をご紹介いたします。
用途や飾る場所、金額などを考慮し、素敵な胡蝶蘭をお選びください。
敬老の日や記念日などにも贈られることの多い花ですので、希望の日に届かないといったことがないよう、胡蝶蘭の手配は時間に余裕をもって行ってくださいね。
白大輪胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む)
発表会だけでなくビジネスシーンや結婚式など幅広く贈られるのに、最適な白色の3本立ちの胡蝶蘭です。花弁が大きいため、白色という定番色であっても華やかさがあります。広めの楽屋見舞いとして、またはロビーや会場の入り口の一角に飾られると人の目を引き付けてくれるでしょう。
商品名 |
白大輪胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む) |
値段 |
20,900円(税込み) |
輪数 |
30輪程度 |
特徴 |
定番の胡蝶蘭で、特に人気の高い品種です。 |
白大輪胡蝶蘭3本立ち42輪程度(つぼみ数含む)
零れ落ちそうなほどの大きさの花弁と溢れるような輪数が魅力的な胡蝶蘭です。3本立ちでありながら、42輪ほどの花をつけます。価格も抑えられているため、とても親しい出演者などに贈るなら最適の品種と言えます。企業や取引先の方にも、きっと喜ばれる胡蝶蘭です。
商品名 |
白大輪胡蝶蘭3本立ち42輪程度(つぼみ含む) |
値段 |
31,900円(税込み) |
輪数 |
42輪程度 |
特徴 |
価格も抑えられた、華やかな胡蝶蘭です |
白大輪胡蝶蘭5本立ち70輪程度(つぼみ数含む)
企業や法人の発表会の場にふさわしい、大ぶりの胡蝶蘭です。5本立ちのため、高さと見栄えがありますが、とても清楚な佇まいのため飾るだけで清涼な華やかさを添えてくれます。5本立ちの中では一番人気があり、店舗の周年祝いや開店祝いにもぴったりです。どのような用途でもお送りいただける胡蝶蘭となっています。
商品名 |
白大胡蝶蘭5本立ち70輪程度(つぼみ数含む) |
値段 |
53,900円(税込み) |
輪数 |
70輪程度 |
特徴 |
どのようなシーンにも合わせられる人気の胡蝶蘭です。 |
ピンク大輪胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む)
発表会の場で人目を惹くこと間違いなしの、ピンクの胡蝶蘭です。女性受けしやすい鮮やかな色合いのピンクですので、女性の出演者や主催者にはきっと好まれるでしょう。会場やロビーに置いても、その華やかさと見栄えから、素晴らしい発表会という印象の一部になるでしょう。
商品名 |
ピンク大胡蝶蘭3本立ち30輪程度(つぼみ数含む) |
値段 |
20,900円(税込み) |
輪数 |
30輪程度 |
特徴 |
女性人気の高い淡いピンクの胡蝶蘭です。 |
白&ピンク大輪MIX2本立ち22輪程度(つぼみ数含む)
発表会の開催を祝うおめでたさを紅白の胡蝶蘭で表すのはいかがでしょうか。こちらは白とピンクが合わさった大ぶりの胡蝶蘭です。2本立ちで22輪ですが、花弁が大きいため華やかさがあります。発表会のみならず、紅白はおめでたい日に最適の組み合わせですので、長寿祝いや結婚式のお祝いとして贈られるのにも人気があります。
商品名 |
白&ピンク大輪MIX2本立ち22輪程度(つぼみ数含む) |
値段 |
13,200円(税込み) |
輪数 |
22輪程度 |
特徴 |
紅白の花弁が大きい胡蝶蘭です。 |
発表会で胡蝶蘭を贈ることについてのQ&A
発表会で胡蝶蘭を贈ることについて、よくある質問をまとめてみました。
疑問点などがここで解消されれば、幸いです。
Q,発表会に胡蝶蘭を贈るのですが、タブーな色はありますか?
A,紫や暗い色は、個人の好みであっても避けましょう。
胡蝶蘭は、お祝いの場だけでなく、お葬式などの悲しい出来事にも添えられるお花です。
特に紫や深い青といった落ち着いた色は、供花としてもしようされるため、お葬式を連想されます。
発表会の華々しい雰囲気には、華やかな色を伴ってお祝いする方が良いでしょう。
Q,発表会に胡蝶蘭を贈るのですが、大きさの指定はありますか?
A,特に指定はありません。
ただし、会場からのお願いであったり、主催者の意向でお花の大きさが決められていることがあります。
法人であれば、発表会の公式HPなどに記載されていることが多いです。個人の場合は、主催者や出演者に確認を取った方が良いでしょう。
Q,立札やメッセージカードは基本的に無料ですか
A,無料のところが多いです。
立て札やメッセージカードは基本的に必ず添えられるものですので、サービスとして無料で用意してくれる花屋さんが多いです。しかし、「立て札は無料、メッセージカードは有料」という花屋さんもありますので、胡蝶蘭を買う花屋さんで必ず確認しましょう。
発表会に胡蝶蘭で華やかにお祝いを!発表会で胡蝶蘭を贈るマナーと相場のまとめ
ここまで「胡蝶蘭が発表会で選ばれる理由」を解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
この記事のポイントは、
- 胡蝶蘭は発表会に最適の花のため選ばれる
- 胡蝶蘭の相場は贈り主との関係性で変化する
- 胡蝶蘭を贈る時はマナーに気を付ける
でした。
ぜひ発表会で胡蝶蘭をプレゼントして、発表者の背中を押してあげてください。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。