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ラベンダーは芳香剤などでよく使われるハーブの一種です。紫色の花をしており、香りが良いお花として有名です。そんなラベンダーを自宅で栽培したいと思い、チャレンジしている方も多いはず。しかし、何故か「ラベンダーが枯れ始めた...」と原因が分からず困っている方も多いはず。 そこで、今回は、ラベンダーが枯れる原因とその対処方法について解説します。この記事を読めば以下のことが分かりますよ。
- ラベンダーが枯れる原因
- ラベンダーを枯らさないようにする方法
- 枯らさないために重要なラベンダーの品種選び
ラベンダーが突然枯れる理由はこれ!原因別に紹介
さっそく、ラベンダーが枯れる原因について見ていきましょう。ラベンダーに限らず、植物は理由もなく突然枯れることはありません。突然枯れる理由は意外なことかもしれないので、ひとつずつ確認するのが重要ですよ。各項目詳しく解説しますね。
水やり不足
ラベンダーに限らず多くの植物が枯れる原因となるのが、水やり不足です。ラベンダーはやや乾燥気味に水を与えることが多いですが、乾燥しすぎてはいけません。流石のラベンダーも水が足りなくては生きていけません。やり過ぎない程度にお水を与えていますか?今1度確認してみてくださいね。室内育成等による日光不足
室内育成や日陰での育成による日光不足が原因で、ラベンダーが枯れることがあります。ラベンダーに限らず多くの植物にとって日光は重要名存在です。そのため、日光不足になると、どうしても弱ってしまいます。ラベンダーを置いている場所の日当たりを確認してみてください。1日中日陰になっていませんか? もし、日陰になっているのならラベンダーが枯れる原因は日光不足の可能性がありますよ。水のやりすぎ、水はけの悪さによる根腐れ
水やりのやりすぎ、水はけの悪さによる根腐れが原因でラベンダーが枯れる場合があります。水のやりすぎは分かりやすいですが、水はけの悪さは見逃しがちです。水やりの際に水が鉢底穴から出てくるのが遅い場合、水はげ悪い可能性が高いです。1度確認してみてください。間違った強剪定や挿し木
間違った強剪定や挿し木が原因でラベンダーが枯れる可能性があります。強剪定や挿し木は正しくおこなったとしても、ラベンダーにとって少なからずダメージを負います。そのため、間違った強剪定や挿し木により大きなダメージが負うことで、ラベンダーが枯れてしまうんですね。剪定や挿し木は正しくおこないましょう。土があっていない
土が合ってない場合もラベンダーは枯れてしまいます。植物にとって土とは生活空間そのもの。そのため、土が合っていなければいくら肥料を与えても、どんどんラベンダーが弱っていきます。ラベンダーにあった土をしっかりと選びましょう。冬の低温や夏の高温、梅雨などの時期的要因
ラベンダーは冬の低温や夏の高温、梅雨などの時期的要因が原因で枯れることがあります。とくにラベンダーは品種によって耐える気温がまるで違います。耐寒性が高いラベンダーもあれば低いラベンダーもあるんですね。育てているラベンダーの対応温度を1度確認してみてくださいね。害虫の影響
害虫の影響でラベンダーが枯れることもあります。害虫はラベンダーに限らず、すべての植物にとって有害です。可能なら毎日ラベンダーを確認して虫が付いていないか確認しましょう。見慣れない虫がついていたら、ラベンダーが枯れた原因は害虫のせいかもしれませんよ。ラベンダーが枯れているかの判断方法
ラベンダーが枯れる原因が分かったら、栽培しているラベンダーが本当に枯れているのか確認しましょう。各項目詳しく解説しますね。
全体がぐったり
ラベンダーが全体的にぐったりしていたら枯れている可能性があります。しかし、ぐったりしているからといってラベンダーが枯れているとは限りません。例えば、水不足が原因でラベンダーがぐったりすることもあります。必ず枯れているとはいえませんが、少なくとも異常がある状態です。何かしらの対策が必要になるでしょう。茶色くなった
ラベンダーが茶色くなったらラベンダーが枯れている証拠です。パッと見で判断できるので間違えることはないでしょう。根腐れしている
根腐れを起こしている場合もラベンダーが枯れているといえます。根腐れを起こすとパッと見は問題ないことが多いです。しかし、よく観察するとラベンダーがひょろひょろになったり、触るとブヨブヨしていたります。そのまま放っておけば、間違いなくラベンダーが枯れてしまいます。見逃しやすいのでしっかりとラベンダーを観察しましょう。木質化してきた
ラベンダーが木質化してきたらラベンダーが枯れてきた証拠です。ラベンダーは草花だと思っている方が多いですが、実は違います。ラベンダーは低木に分類される植物なので木の仲間なんですね。そのため、ラベンダーが育てて数年経つと、木質化し全体的に茶色になっていきます。ラベンダーの木質化は避けられないので、木質化する前に対処するのが重要ですよ。復活できるかも!ラベンダーが枯れた時の部分別復活法
ラベンダーは枯れた時でも適切な処置をおこなえば復活できるかもしれません。ただし、適切な処置を迅速におこなった場合に限ります。では、どのような処置をおこなえばいいのか紹介しますね。根本が枯れたら根腐れかも。水はけを見直そう。
ラベンダーの根元が枯れたら根腐れの可能性が高いです。なので、水はけを見直しましょう。具体的には土を全替えします。土を替えるのは面倒ですが、根腐れは迅速な対応が今後ラベンダーが復活するか枯れるのか左右します。新しく使用する土は水はけに優れた土を利用するようにしましょう。根腐れは致命的なので根元の観察は怠らないでくださいね。葉 (下葉)が茶色く枯れたら摘み取ろう
葉っぱ(下葉)が茶色く枯れたら摘み取りましょう。残念ながら1度枯れた葉っぱは復活しません。しかし、ラベンダーの株自体は茶色く枯れた葉っぱにも栄養を送っています。復活しない葉っぱに栄養を送っては無駄ですよね。元気な葉っぱに栄養を多く送るためにも、茶色く枯れた下葉は摘み取ってあげましょう。花が枯れたら剪定をして、他の花やつぼみを守る
花が枯れたら剪定をおこなって、他の花やつぼみを守りましょう。なぜなら、枯れたお花に無駄な栄養がいかないようにする必要があるからです。枯れた花を剪定することで、他の花やつぼみに栄養がいき結果的に守るようになりますよ。ちょっともったいないような気がしますが、思い切って枯れたお花を剪定してあげましょう。株元付近(下の方)が枯れたら、切り戻しをして他の花の成長を促進させよう
株元付近(下の方)が枯れたら切り戻しをして他の花の成長を促進させましょう。なぜなら、枯れた部分は復活することはありません。そのため、思い切って枯れた株元(下の方)を切り戻しをおこないましょう。他の花の成長を促進させることで、ラベンダーを復活さることができますよ。枯れないための適切なラベンダーの育て方
ここまで、ラベンダーの枯れる原因と対処方法について解説しました。では、どのように育てればラベンダーを健康に育てられるのでしょうか?ここでは、苗の植え方から増やし方まで紹介しますよ。ぜひ、参考して下さいね。苗の植え方
最初に紹介するのはラベンダーの苗の植え方です。苗は地植えと鉢植えで植え方が違うので注意してくださいね。地植え
ラベンダーを地植えする場合は『高植え』という方法で植え付けます。高植えとは植え付ける際に、こんもりとなるように植え付ける方法です。そのため、植えつける際はやや浅めに植え付けましょう。 また、ラベンダーの種類によっては高温多湿に弱い品種もいます。高温多湿に弱い品種の場合は、強烈な日差しである西日が当たらないようにしましょう。鉢植え
鉢植えでラベンダーを栽培する場合は、大きすぎない鉢を使うのがポイントです。大きすぎる鉢を使用すると過湿状態になり易いからです。鉢の大きさは6号、もしくは5号を利用するのがベストです。大きすぎない鉢を使わないのが鉢植えでラベンダーを上手に育てるコツですよ。綺麗に咲かすために重要。ラベンダーを植える時期
ラベンダーを綺麗に咲かすには植え付ける時期が重要です。種まきと植え付けで時期が違うので、確認しましょう。詳しく解説しますね。種まき
ラベンダーの種まきの時期は春と秋の2シーズンあります。種を蒔いた年にラベンダーの花を楽しみたいなら、春に種まきをおこないましょう。 ただ、ラベンダーの発芽率低く、発芽まで2週間以上もかかるため難易度が高いです。ラベンダーの発芽率を上げたいなら、発根促進剤を混ぜた水に種を浸して冷蔵庫に3日ほど入れてから種を蒔きましょう。開花時期が揃うだけでなく、発芽率もアップしますよ。植え付け
ラベンダーの植え付け時期は種まきと同じで春である3月~4月です。ただ、秋の早いタイミングであれば植え付けも可能になります。ですが、昨今は夏と秋の気温が曖昧になっており、タイミングが難しくなっています。そのため、無理に秋に植え付けるのではなく春に植え付けるのが無難でしょう。植え替え
ラベンダーの植え替えをする場合は、二回りほど大きな穴を掘って植え替えをおこないます。ラベンダーは他の植物と違い弱アルカリ性の土壌を好みます。なので、使用する土は弱アルカリ性のものを選びましょう。剪定
ラベンダーの剪定は5月~7月を目安におこないます。時期で判断するのではなく、花が終わったら剪定すると覚えておくのがおすすめです。高温は危険。日当たりの管理
ラベンダーの品種にもよりますが、夏場の高温は危険です。例えば、プテロストエカス系(レースラベンダー)は暑さに弱いため、日光が1日中当たる場所では栽培ができません。お住いの地域にもよりますが、ラベンダーの品種と相談して、日当たりを管理するのが重要ですよ。水のやりすぎに注意!適切な水やり量
ラベンダーは水のやりすぎに注意しましょう。適切な水やりの量とタイミングは『土が乾いて葉っぱが下に下がり始めたタイミングで鉢底からあふれるぐらい』が適量です。土が湿っている場合は水やりの必要はありません。若干乾燥気味に管理するのがコツですよ。意外と簡単!ラベンダーの増やし方
ラベンダーは意外と簡単に増やすことができるのを知っていましたか?1度ラベンダーを購入したら自分で簡単に増やせるんですよ。では、どのようにして増やすのか解説しますね。挿し木
ラベンダーを簡単に増やすなら挿し木がおすすめ。初心者でも簡単に増やせますよ。ただし、挿し木で使用する土は無菌のものが必要です。一般的なハーブ用の土を使用すると失敗する確率が高いです。なぜなら、ハーブ用の土は肥料が入っているから。ラベンダーを挿し木で増やしたいなら無菌の土利用しましょう。株分け
ラベンダーは株分けで増やすこともできます。ただ、ラベンダーの株分けは難易度が高いです。理由は、ラベンダーの根っこがデリケートだからです。そのため、ラベンダーを株分けで増やすのは植物栽培歴が長いベテラン向けといえるでしょう。注意!ラベンダーのほったらかし栽培は枯れるかも
注意点としてラベンダーのほったらかし栽培は枯れる可能性があります。もう少し詳しく解説しますね。ほったらかしでは枯れる可能性あり
先述しましたが、ラベンダーのほったらかしは枯れる可能性ありです。比較的丈夫なラベンダーですが、ほったらかしにできるほどラベンダーの栽培は簡単ではありません。毎日とは言いませんが、しっかりお手入れをおこないましょう。適切な水やり
ラベンダーには適度な水やりが必要です。地植えしているなら、そこまで気にする必要はありません。しかし、鉢植えで栽培する場合は必ず適切な水やりをする必要性が出てきます。地植えと違って乾燥しやすいからです。剪定の必要性
ラベンダーは剪定が必要な植物です。ほったらかしでは、綺麗なラベンダーを維持することはできません。特に花後は剪定をおこなう必要があるので確実にほったらかしにはできません。また、風通しを改善する効果もあります。綺麗なラベンダーを楽しむためにも剪定はしっかりとおこないましょう。種類別ラベンダーの特徴
最後にラベンダーの種類別の特徴を解説します。ラベンダーは種類によって対応した温度が違ってきます。お住まいの地域や栽培環境に合わせたラベンダーを選ぶのが重要ですよ。フレンチラベンダー
フレンチラベンダーは稲穂状にお花を付けるラベンダーです。花穂はまるで兎の耳のようで可愛らしい見た目をしています。フレンチラベンダーは他のラベンダーと比べると香りが弱めです。なので、香りを楽しむより、お花を観賞するのに向いているラベンダーです。 耐寒性・耐暑性共に高い品種ですが、暑さより寒さに強い品種です。sなので、なるべくなら暑さ対策をした方がよいでしょう。イングリッシュラベンダー(センティヴィア)
イングリッシュラベンダー(センティヴィア)は、ラベンダーの中でもポピュラーな品種です。ラベンダーといえばイングリッシュラベンダー(センティヴィア)を思い浮かべる人いるほど。紫色の花を咲かせ香りが強いのが特徴。 耐寒性が非常に高く-15℃まで耐えられます。一方で耐暑性が低いので寒い環境以外での栽培は難しい品種です。イングリッシュラベンダー(センティヴィア)を栽培したいなら、30℃を超えないように管理する必要があるので注意してください。レースラベンダー
レースラベンダーは葉っぱにレース状の切り込みあるのが特徴のラベンダーです。普通のラベンダーと違い園芸用に品種改良されたせいか、耐寒性が低いです。そのため、地植えするのではなく鉢植えでの栽培がおすすめです。 冬になったら軒下や室内に取り込んで管理すれば寒い冬を越すことができますよ。耐暑性は高めなので、暑さに強いラベンダーを栽培したいならレースラベンダーがおすすめですよ。デンタータ
デンターターはまるで筑紫のように花を咲かせるラベンダーです。葉っぱには白い毛が生えているので、銀色の光沢をまとった緑色が楽しめます。 デンターターはラベンダーにしては耐暑性が強いですが、あくまでもラベンダーに限った話。暑さに猛烈に強いという訳ではないので、暑さ対策は必須です。また、低温にも強くないので、軒下に移動させるなどの対策をおこないましょう。メルロー
メルローはラベンダーの中でも耐暑性に優れたラベンダーです。そのため、夏越しを屋外でおこなうことが可能。ですが、昨今の強烈な直射日光はさすがのメルローも耐えれません。そのため、午前中だけ日光が当たる場所に置くなど対策を取る必要があるでしょう。逆に、耐寒性は低いので、冬場は軒下など寒さをしのげる場所で管理する必要があります。シルバーサンド
シルバーサンドは耐暑性と耐寒性を兼ね備えた育てやすいラベンダーです。香りも良く、まるで香水のような馴染みやすい香りをしています。 梅雨の時期特有の高温多湿には弱いです。なので、多湿を避けるためにも風通しは良くしましょう。それ以外の弱点はありません。そのため、シルバーサンドはラベンダー初心者の方におすすめの品種ですよ。まとめ
本記事ではラベンダーが枯れる原因とその対処方法について解説しました。ラベンダーが枯れる原因はさまざまですが、日々のお手入れが重要でしたね。また、ラベンダーは放置栽培ができない植物でしたね。 本ページのポイントは以下の通りです。- ラベンダーが枯れる原因は、水不足・根腐れ・間違った強剪定・時期的要因・土があってない・害虫などが主な原因
- ラベンダーを健康に栽培するなら、適度な水やりと高温に注意する
- 品種によって耐えられる暑さが違うので、品種選びも重要