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香りそのものが心身に良い影響をもたらしてくれるラベンダー。アロマセラピーや薬用として身近で親しまれるハーブとしてとても馴染み深いものです。癒しとリラクゼーション効果をもたらしてくれるラベンダーの香りが好きな方、可愛らしい紫色の花穂が好きな方、多いことでしょう。せっかくならば自分で育ててみたい!育てるならば群生させたい!素敵なハーブガーデンを作りたい!と思ったことはありませんか。でも、初心がきちんと育てられるか不安にも思ってしまいますよね。そこで今回は、上手なラベンダーの育て方の中でも特に挿し木での増やし方について解説していきます。 本記事を読むと
- ラベンダーの増やし方
- 挿し木でラベンダーを増やす詳しい方法
- ラベンダーの育て方や管理方法のコツ
ラベンダーの増やし方はどの方法で増やせる?
まず、ラベンダーを増やし方法について解説していきます。ラベンダーを増やす方法
ラベンダーを増やす主な方法は以下の2つ、挿し木で増やす方法と種まきで増やす方法になります。挿し木
ラベンダーを増やす方法でもっともよく知られているのが、挿し木による方法になります。挿し木とは、親株から挿し穂を作り、発根させ、苗として育てていく方法です。このやり方は一気に株を増やしたい方、初心者の方に特におすすめしたい方法で、発根して苗として機能するまでも時間がかからないので、失敗しにくいというメリットがあります。種まき
種から地道に育てて株を増やしていくという方法がとられることもあります。この方法は、ある程度ノウハウを持った方、園芸経験が長い方向きで、初心者にはおすすめしません。種から育てるということはかなり長い時間をかけて1つの苗を作り出すことに他ならず、根気が必要です。お手入れやお世話も大変で特に温度管理に注意しないと新芽をダメにしてしまうので注意も必要です。ラベンダー栽培に慣れてきてぜひ種まきから挑戦したいという方は試してみると良いでしょう。挿し木が最も簡単!
ラベンダーの増やし方は、挿し木で増やす方法、種まきで増やす方法の他にも株で増やす方法などあります。しかし、挿し木以外の方法は苗として機能させるまでに時間がかかること、発育不良になる可能性が高いことなどデメリットが多いです。失敗せず、短い期間でラベンダーを増やしていきたいということであれば、挿し木で増やしていきましょう。ラベンダーの挿し木をする適切な時期
ラベンダーを増やすには挿し木によるやり方がベストだということが分かりました。ここでは、ラベンダーの挿し木をするのであればどのシーズンに行うのが良いか解説しています。おすすめは4月〜5月!秋なら9月〜10月もOK
ラベンダーと一言で言ってもその種類は様々あります。四季咲きのものもありますが、概ね4月から6月(7月)に開花時期を迎えます。つまり、その時期がラベンダーにとっても成長期にあたり、パワーが漲っているのです。そのパワーに便乗して発根させることで、発根率が良くなると考えられているため、挿し木を行うのであれば花が咲き始める時期である4月から5月を狙うと良いとされています。花が満開になる6月前後は、花に栄養やパワーが回ってしまうため、元気な挿し穂を確保できないことがあります。できるだけ花を付ける前に挿し穂を作り、挿し木にすると良いです。 万が一春の時期を逃してしまったという場合は、第二の成長期である秋に行いましょう。開花が終わったタイミングで挿し穂を切り出し、挿し木にして発根を促して下さい。秋から挿し木を作ってもきちんと成長してくれますが、やはり春に作り出す挿し木よりパワーが劣ります。そのため、翌年の夏越しでダメ―ジを受けてしまう株も多いです。しっかり夏越しさせたいということであれば、できるだけ春に挿し木を用意するようにしましょう。梅雨だけは避けよう!
過湿が大の苦手なラベンダーは梅雨の時期も大嫌いです。元気な苗を梅雨の湿気から守って育てていくのも大変ですが、このタイミングで挿し木を作ってしまうと管理が本当に大変になってしまいます。挿し木はまだまだ弱いので、少しの湿気であっという間にダメージを受け、腐ってしまったり枯れてしまったりします。しっかり挿し木を成長させてあげたいというのであれば、梅雨の時期に挿し木を行うのはやめましょう。 年によっては梅雨入りが早いこともあり、5月のGW明けにはもう梅雨になってしまったということもあるでしょう。そういう年は、無理に春に挿し木作りをするのはやめ、秋の成長期を待つようにすると良いでしょう。ラベンダーの挿し木に必要な道具
実際にラベンダーの挿し木を行う上で必要なものについてまとめています。ポット
ポット(鉢)は1株あたり5~6号を目安にしましょう。どうせ大きく育てたいからと、始めから大きな鉢植えで育てるのだけはやめましょう。株に対して大き過ぎる鉢は過湿の原因になり、ラベンダーにダメージを与えかねません。1株ごとに5号もしくは6号のポットを用意して、育てていきましょう。土
挿し木用の土は、市販の挿し木用のものを用いると安心です。それ以外では、無肥料で空気の層が多い芝の目土や赤玉土の小粒を用います。いきなりハーブ用の用土を用いると雑菌があったり、余計な肥料が入ったりしていて挿し木をダメにしてしまうので、挿し木に用いる土は雑菌が少なく、清潔で新しい土を選んで下さい。ハサミ
ハサミは園芸用のものが望ましいです。剪定バサミでも構いません。いずれのハサミも一度よく洗い、除菌殺菌した清潔なものを用います。ハサミに雑菌が付着していると挿し穂の切り口から菌が入り、挿し穂をダメにしてしまう可能性が高まります。リスクを回避する上でもハサミの殺菌は大変大切です。発根促進剤
ラベンダーを挿し木でしっかり増やす上で重要になってくるのが、この発根促進剤です。この溶剤を用いることで、挿し木の発根率が高まり、着実に苗株として成長していくことを期待できるのです。持っていない場合は使用しなくても大丈夫ですが、上手く発根しなかったり、根が弱かったりといった問題が生じるということだけは覚えておきましょう。失敗したくないというのであれば、発根促進剤を用いることをおすすめします。水をためる容器
切り出した挿し穂はいきなり土に挿すのではなく、1時間ほど水に浸けてから土に挿します。このため、挿し穂に水を吸わせるための清潔な容器が必要になってきます。小さなコップのようなもの、清潔なミニペットボトルのようなもので構いませんので、用意しておくようにしましょう。成功するラベンダーの挿し木の方法
ここまでラベンダーの増やし方や挿し木をする上で大切なこと、挿し木をするために必要な道具について解説してきました。ここからは、いよいよ挿し木の方法について説明していきます。ラベンダーの挿し穂はどこを切る?
ラベンダーの挿し穂は挿し木の要です。どこを切り出すのが良いか、どんなものを挿し穂とすれば良いのかがその後の挿し木の成長を左右するので、大変重要な作業だと言えます。どの枝を挿し木として選ぶべきか
まず、古い部分を選ぶのは避けましょう。古い部分というのは、特に木質化してしまっているような硬い部分のことです。木質化してしまっているところは、それ以上新芽がでにくい場所なので、切り出しても挿し木として機能してくれません。同様に、伸びすぎてしまっている枝も挿し木には不適切です。 挿し木としてしっかり成長させていくには、やはり新芽を選ぶのが望ましいです。元気な親株の中でも特に緑色が濃く、茎も太い新芽を選びましょう。花芽がついてしまっているものは花に栄養が行ってしまっている可能性が高いので避け、花芽がついていない枝を挿し穂に選びます。切る場所は新芽10cmぐらいのところ!
切る場所ですが、新芽から10cmぐらいのところを目安に、剪定バサミで斜めに切りましょう。この時枝をまっすぐ切ってしまうと水の吸収が悪くなってしまうので、できるだけ斜めに切り上げることが大切です。吸水させる
挿し穂を切り出したら、それをそのまま土に挿してはいけません。まず、吸水を行うため、清潔な容器に水を入れ、挿し穂を浸します。1時間ほど吸水させてあげます。この時、水に適量の発根促進剤を溶かしておくと良いです。水と共に発根促進剤も挿し穂に吸収されるので、発根のエネルギーとなってくれます。 ところで、挿し穂によっては切り口が小さいものがあるでしょう。うまく水が吸えないのではないかと思われる切り口は、清潔なカッターで斜めに切ってあげると吸水性が高まります。挿し穂を切り出す際に切り口がまっすぐになってしまっているものも、ここでカッターを使って斜めにカットしてあげると良いです。挿し木後のお手入れ、育て方
挿し穂を切り出し、吸水させた後は、しっかり発根させるべく管理していきます。詳しい方法を以下でみていきましょう。明るい日陰に置き、直射日光を避ける
しっかり吸水させた挿し穂は、挿し木用の土を入れたポットに挿します。この時、挿し穂の2節が埋まるのを目安に挿してあげて下さい。挿し穂を挿したら、土をそっと寄せてカバーします。この状態の挿し木を直射日光を避けた明るい日陰に置いて管理していきます。苗として成長したものは乾燥気味に育てるのが鉄則ですが、挿し木の状態で発根を待っているラベンダーは水を切らせてはいけません。水分過多にならない程度に頻繁に水やりをしてあげて下さい。雨には要注意
雨は弱い挿し木にとってダメージになります。雨の日は軒下や室内に入れて、挿し木を守るようにしましょう。地植えにしたい方も、発根を待っている挿し木の状態のものはまだポットで管理しているので、雨に打たれないように適宜移動してあげて下さい。鉢植えをしよう
日陰で1、2か月も管理していると側芽が出てきます。側芽が出てきたものは鉢植えに植え替えしていきます。発根がまだまだ弱いというのものはもう少し様子を見ましょう。鉢上げのコツ。地植えも可能
挿し木に見事成功したものは鉢上げをしてラベンダー苗として育成していきます。ここでは鉢上げのコツ、地植え方法について解説していきます。挿し木後、鉢上げをする適切な日数
先にも触れたように、挿し木をしてから大体1、2か月で側芽が出てきます。これは挿し木からしっかり発根している証拠でもあります。これをもって挿し木成功とみなすことができます。 成功した挿し木は鉢上げし、ラベンダーの苗として管理していくことになりますが、鉢上げのタイミングも重要になります。過湿を嫌う性分のラベンダーは鉢上げする時、植え替える時などは乾燥している時期であることが求められます。つまり、梅雨の時期や秋の長雨の時期は絶対に避けなくてはいけないのです。鉢上げした日や植え替えをした日の翌日が雨の日などは避ける必要があり、連日晴れが続き、乾いた空気が感じられる日を狙って鉢上げします。そのため、春に挿し木をしたものは大体秋口に鉢上げすることになります。適切なサイズの鉢に植え替えよう
鉢は1株5号から6号が基本になるので、1つの挿し木に対して5号もしくは6号のポットを1つ用意しましょう。大き過ぎる鉢は過湿の原因になるのでやめましょう。また、小さすぎるポットは根詰まりの原因になるので避けてください。適切なサイズでしっかり育てていきましょう。ハーブ用の土を使おう
挿し木に用いた土は無菌の新しい土でしたが、発根しラベンダー苗に成長したものは肥料が必要になるので、肥料も入っているハーブ用の土を用います。今はラベンダー専用の土というものもあるので、自分で土をブレンドするのが大変という方や、初めてでよく分からないという方はラベンダー専用のラベンダー土を用いることをおすすめします。もちろんハーブ用に土でもきちんと育てることができるので、ラベンダー土が近くで購入できないという方はハーブ用の土を用いて下さい。ペットボトルを使った水挿しのやり方
ここまでラベンダーを挿し木で増やす方法について一通り説明してきました。ここでは、挿し穂の吸水方法について別のやり方を補足説明しています。準備するもの
ラベンダーの挿し穂を吸水させる際に清潔な容器を用意するのが難しいという時に参考にしてほしいものです。使用するものは身近にあるペットボトル、または卵のパックになります。ペットボトルか卵のパック
挿し穂に吸水させる際に用いる容器の代わりにするのがペットボトルか卵のパックになります。卵のパックは近年紙製のものが多いため、水を入れるのが不安という方もいるでしょう。プラスチック製の卵の容器を用いるのであれば問題ありませんが、紙製しかないという方はペットボトルを用いることをおすすめします。ラベンダーの枝
ラベンダーの枝とは、つまり挿し穂のことを言います。親株から切り出した挿し穂(約10cm)を用います。できるだけ元気な挿し穂を用意して下さい。発根促進剤
発根促進剤は水に混ぜて用いるのが基本ですが、土に挿し穂を挿す際に切り口に発根促進剤を塗り込む方法で用いることができます。カッター
ペットボトルを裁断するのに用いる他、ラベンダーの挿し穂の切り口をよりクリーンにカットするのにも用います。挿し穂の切り口をカットする際に用いるカッターは殺菌消毒されたものを用意して下さい。ペットボトルを切断
ペットボトルのくぼみ部分で上下に輪切りにします。この時カッターを用いて切り込みを入れますが、万が一切り口がガタガタになってしまった場合は、適宜ハサミを用いて後処理して下さい。スポンジまたは土にラベンダーの枝をセット
カットしたペットボトルの上部を下部の中に逆さまにして入れます。飲み口部分に小さく切ったスポンジまたは水苔をセットします。その上に無菌の清潔で新しい、挿し木用の土を入れ、ラベンダーの枝を挿します。水を入れる
セットが終わったら、優しく水を注ぎ、全体的にしっかり湿らせてあげます。この時、水に発根促進剤を適量混ぜておくと発根が進みます。水に混ぜるのが大変という方は、ラベンダーの枝を土にセットする前に切り口に発根促進剤を塗り込んであげましょう。 セットが完了したものは、今までのものと同じように、明るい日陰で管理します。こまめな水やりを心がけ、高温多湿を避けて管理してあげましょう。1、2か月で発根したものは鉢植えへと植え替えしていきます。ラベンダーの発芽率を上げるコツを紹介
ここまでラベンダーの挿し木のやり方について詳しく説明してきました。ここでは、挿し木をしっかり苗に成長させる方法として、発根率を高めるコツについて紹介していきます。新しい鉢や土を使用する
挿し穂を根付かせるためには、新しい鉢、清潔な土が必要不可欠です。挿し穂とは、いわば赤ちゃんのようなものです。様々な菌に対して耐性もないので、とにかく清潔さを保ってあげなくてはいけないのです。どんなに元気な挿し穂を切り出しても、それを挿す土が古びたものだったり、カビの生えた鉢だったりすると、元気だったはずの挿し穂も一気に体調を崩し、枯れる危険性が高まってしまうのです。高温多湿を避ける
元々地中海などの乾いた場所を原産地としているラベンダーは、とにかく過湿が苦手です。日本の梅雨はもちろん、梅雨明けから真夏に向けての蒸す時期はダメージを受けやすく、枯れるなどダメになりやすいです。大人のラベンダーでも苦手とする高温多湿は、赤ちゃんラベンダーである挿し木の時はもっと苦手であると考えましょう。高温を避け、20℃前後で風通しの良い日陰を見つけ、そこでラベンダーの挿し木を管理していく必要があります。屋外で管理するのが難しい場合は、室内管理でも大丈夫です。定期的な水の交換
ラベンダーに成長したものは乾燥気味に育てることで、立派に成長してくれます。しかし、挿し木の間は定期的な水やりが必要になります。これは、まだ根の発育が不十分で水の吸水性が悪いからです。水のあげ過ぎは過湿の原因になるので避けなくてはいけませんが、土の表面が乾いてきたタイミングでたっぷり水を与え、水切れしないようにしましょう。種類別ワンポイントアドバイス
ラベンダーと一言で言っても、実はその種類は豊富にあります。ここでは特に有名な4つの品種について説明していきます。品種によって耐寒性があったりなかったりするので、住んでいる場所の環境に合ったラベンダーを育てることもラベンダー栽培成功に繋がります。アングスティフォリア
コモンラベンダーやイングリッシュラベンダーといった品種が属する系統で、一番有名なラベンダーと言えるでしょう。開花時期は4月中旬から6月にかけてで、数あるラベンダーの中でも最も匂いが強いため、開花時期にはラベンダーの独特な香りを楽しむことができます。この種類は耐寒性には強いのですが、暑さには弱いため、主に北海道や東北地方で栽培される品種になっています。特に北海道の富良野のラベンダー畑は有名ですね。プテロストエカス
レースラベンダーでお馴染みの系統で、四季咲きラベンダーの代表です。ラベンダーにしてはちょっとユニークな花穂が魅力的で人気が高いです。この種類は暑さには弱く、寒さにも弱いため、少々温度管理が難しいものになっています。ストエカス
フレンチラベンダーなどが属する系統で、比較的よく目にするラベンダーです。というのも、この品種は高温多湿に比較的強い種類であるため、日本の気候でも育てやすいのです。暑さにも強い方ですが、寒さには弱いので、東北より以北の地域や日本海側の地域は冬越しさせるのに一工夫必要になります。ラバンディン
大き目の花穂が目を引くラベンダーはラバンディン系統のものになります。ラバンディンは暑さにも寒さにも強いことから、気候を選ばずに育てることができ、家庭花としても人気を誇っています。ただし、多湿はやはり苦手としているので梅雨のシーズンは気をつけなくてはいけません。開花時期は6月から7月中旬頃とちょうど梅雨の時期と被るため、地植えよりは鉢植え育てが向いていると言えるでしょう。デンタータ
デンタータは、茎も太く、大きくなるタイプのラベンダーで、庭花として人気が高いです。四季咲きなので年中楽しむことができるのも人気の理由でしょう。デンタータ系統は暑さにはそこそこ耐性があるものの寒さにはそこまで強くないので、雪が降る地域や霜が降りる地域では冬越し対策が必要となってきます。困ったときのQ&A
ラベンダーの挿し木についてここまで詳しく解説してきました。最後にラベンダーを育てる上で疑問になりやすい点をQ&Aにまとめました。ラベンダー栽培の参考にしてみて下さい。Q1.根が出ないのですが
挿し木に使用している土が挿し木用のものになっているか確認しましょう。培養土などを用いていると発根しません。場合によっては挿し木本体に悪影響がでるので、すぐにやめ、無菌の挿し木用の土に取り換えて下さい。 また、発根時期の確認が少しでも早いと、発根していない可能性があります。ものによっては2か月くらいかかることもあるので、気長に待ちましょう。挿し木は必ずしも成功するとは限らないので、予備の挿し木を3本ほど用意しておくと安心です。Q2.ラベンダーが木質化してしまっています
ラベンダーは3年もすると枯れやすくなり、新芽も付きにくくなります。古い枝はどんどん木質化して固まっていくのが常です。このことを踏まえた上で、木質化する前に挿し木で株を増やしていくのが望ましいのです。ちなみに、木質化してしまった部分は元には戻りません。Q3.冬越しや夏越しのコツを教えてください
ラベンダーは温度に敏感な植物です。そのため、冬越しの際も夏越しの際も温度調整に気を付けてあげましょう。ラベンダーが適温と感じるのは20℃前後です。夏は暑くなり過ぎないよう、涼しく風通しの良い場所で管理し、冬場は寒くならないよう室内の暖かい場所で乾燥させ気味に育てることで夏も冬もしっかり越せます。Q4.ラベンダーの室内栽培は可能ですか
ラベンダーの室内栽培は可能です。風通しの良い場所で、直射日光が当たらない明るい場所で管理します。温度は20℃前後が望ましく、また乾燥している場所がおすすめです。特に冬場寒くなる地域では、室内でラベンダーを管理することで冬越しさせられます。まとめ
ラベンダーの挿し木について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。ラベンダーは3年程しかもたないこと、だからこそ挿し木で新たな株を増やしていく必要があることが分かりましたね。ラベンダーが好きでラベンダーを長く楽しみたいという方は、ぜひラベンダーの挿し木にも挑戦してみて下さい。 今一度本記事の要点をまとめておくと、以下の通りです。- ラベンダーを増やす方法は挿し木がもっとも望ましい
- ラベンダーを挿し木にする際に用いるのは挿し木用の無菌の新しい清潔な土
- 発根促進剤を用いることで発根率を高められる
- 発根したものを鉢上げする際には用土にハーブ用の用土を用いる
- 挿し木の間は水切れに注意して水やりを行う
- ラベンダーは高温多湿が大の苦手
- ラベンダーを鉢上げする際には必ず晴れ日が続いている時を選ぶ
- ラベンダーの挿し木にするための挿し穂はできるだけ春に切り出す