ハスとスイレンの違いとは?葉や花の特徴や見分け方を徹底解説!

ハスとスイレンの違いとは?葉や花の特徴や見分け方を徹底解説!
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目次

夏を涼しく感じさせてくれるハスやスイレンの花。暑い夏でも元気に花を咲かせてくれるので、多くの方に人気があります。しかし、「ハスとスイレンの違いがわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。今回はハスとスイレンの違いについて解説します。 そこでこちらの記事では
  • ハスとスイレンとはどんな植物なのか
  • ハスとスイレンの違い・見分け方
  • ハスとスイレンの花言葉
  • ハスとスイレンの育て方
について解説しています。 この記事を読んでいただければ、ハスとスイレンについて知ることができます。よりハスとスイレンの花を楽しめるようになるでしょう。最後にはハスとスイレンの観光地について紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

そもそもハス(蓮)とスイレン(水蓮)はどんな植物なの?

そもそもハス(蓮)とスイレン(水蓮)はどんな植物なの?
ハスとスイレンは、水中植物であり、水面から顔を出して花が咲く共通点があります。特徴が似ているので、植物に詳しくない方は間違えてしまうかもしれません。ここではハスとスイレンがどんな植物なのか見ていきましょう。

ハスの基本情報と特徴

ハスは漢字で「蓮」と書きます。ハス科ハス属の水生植物で水底の土中に塊茎を作り、そこから葉と花茎を水面に伸ばします。ハスは実は、レンコンとして食用されており、そのことを知らない方も多いのではないでしょうか。ただし、食用にされるレンコン系統と花を楽しむ系統に分けられ、花を楽しむ系統は塊茎は膨らみません。 ハスの原産地は熱帯~温帯アジア、オーストラリア北部、北アメリカ。開花期は7月~9月で花色は白やピンク、黄色などです。耐寒耐暑性に優れ、基本的に植えっぱなしで咲き続けます。ハスはホームセンターや園芸店で夏ごろに5号(直径15㎝)の浅鉢で販売されています。ネット購入でも手に入れることができ、春2月・3月・4月以降の発送で届けられ手に入ることが多いです。なお、ネットでは登録が必要なことがあります。公園の池などに植えられて栽培されていることもあり、花を見ることもできます。

スイレンの基本情報と特徴

スイレンは漢字で、「睡蓮」と書きます。スイレン科スイレン属の水生植物で、丸い葉と優しい色合いの花が水面に浮かぶように咲きます。スイレンには種類があり、温帯地域で花が咲く温帯スイレン、熱帯地域で花が咲く熱帯スイレン、花と葉が小さいヒメスイレンなど。地中ではワサビのように長く太った根茎が伸び、春に根茎の先端から新芽を伸ばし、水面に葉を広げます。 スイレンの原産地は、世界中の温帯~熱帯地域。開花期は5月中旬~10月で花色は白や赤、ピンク、黄色、複色などさまざまなバリエーションがあります。耐寒耐暑性に優れ、鉢植えでなく、池などであれば植えっぱなしでも大勝負です。鉢に植え付けて、水槽に沈めている場合は、2年に一回程度は植え替えが必要です。スイレンはホームセンターや園芸店で夏ごろに5号(直径15㎝)の浅鉢で販売されています。ネット購入でも手に入れることができ、春2月・3月・4月以降の発送で届けられ手に入ることが多いです。なお、ネットでは登録が必要なことがあります。スイレンは公園の池にも植えられて栽培されていることがあるので、さまざまなマナ場所で花を楽しむことができます。

ハスとスイレンの違い・見分け方

ハスとスイレンの違い・見分け方
ハスとスイレンは間違われやすいですが、その違いや見分け方を見ていきましょう。見分け方は以下の通りです。
  1. 水面から花までの高さ
  2. 葉の種類
  3. 葉の形
  4. 葉の様子
  5. 花の大きさ
それぞれ詳しく解説します。

見分け方:①水面から花までの高さ

ハスとスイレンの見分け方の1つに「水面から花までの高さ」があります。その違いを見ていきましょう。

ハスは水面より高いところ、スイレンは水面に咲く

ハスは水面より高いところ、スイレンは水面に花が咲きます。ハスは水面から花茎が飛び出して花を支えるように空中で花を咲かせる姿が神秘的です。対して、スイレンは水面に浮かぶように咲くため、水面との高さは出ません。その違いによってはストスイレンを見分けることができます。

スイレンは水面に咲く

前述した通り、スイレンは水面に咲きます。花が水面に接した状態で花が咲いていれば、スイレンだと判断しやすいでしょう。熱帯スイレンや温帯スイレン、ヒメスイレンいずれも同じ特徴を思っています。

見分け方:②葉の種類

ハスとスイレンの見分け方に「葉の種類」があります。その違いを見ていきましょう。

ハスは立ち葉が出る

ハスは立ち葉が出ます。ハスは水中を飛び出して葉を広げる「立ち葉」と呼ばれる葉を、水面に浮かぶ葉とは別に出します。花と同じように水面から立ち上がったような葉を出すのでハスの葉と判断しやすいでしょう。

スイレンは浮き葉のみ

対して、スイレンは浮く葉のみを出します。ハスのように立ち葉を出さないので、葉は水面に浮くだけです。葉が水面に多く浮いている状態から花が顔を出している姿が可愛らしく人気です。ハスかスイレンか迷った場合は、葉が水面から飛び出して立ち上がっていないかどうか確認してみるとわかりやすいでしょう。

見分け方:③葉の形

ハスとスイレンの見分け方に「葉の形」があります。その違いを見ていきましょう。

ハスの葉は丸い形

ハスの葉は丸い形です。切れ込みのないまん丸な形が特徴的です。浮き葉であっても立ち葉であっても、葉が丸いので、ぱっと見でハスの葉だとわかりやすいです。葉の大きさは大きいので一面大きな丸い葉が広がって緑色に見える姿は薄く敷く、その中にピンクや白色のハスの花は非常に映えて美しく見えるでしょう。

スイレンの葉は切れ込みのある葉

スイレンの葉は切れ込みがあります。ハスと違い丸い葉に深い切れ込みが一つ入るのが特徴です。葉そのものは丸いですが、一部だけ三角形に切れ込みが入るので、可愛さの中にもカッコよさのようなワンポイントがあります。切れ込みがあるので、葉が重なり合っても、お互いに葉を潰し合うこともありません。

見分け方④:葉の様子

ハスとスイレンの見分け方の一つに葉の様子があります。それぞれ見ていきましょう。

ハスは光沢がなく、ツヤがない

ハスの葉には光沢がなく、ツヤがない点が特徴です。マットな質感なので、あhの雰囲気は優しく感じます。花の美しさを引き立てる葉の質感をしているので、写真映えがよいです。ハスを育てたり眺めたりする際は、葉のツヤにも注目してみてください。

スイレンは光沢があり、ツヤツヤしている

スイレンの葉は光沢があり、ツヤツヤしています。光沢があるので、光を反射しており、遠くから眺めるとぴかぴかしているようにも見えます。ツヤのある葉は高級感を感じさせてくれるので、ご自宅の水槽やビオトープでスイレンを育てると、葉だけでも楽しめるほど美しいです。ぜひツヤのあるスイレンの葉を楽しんでください。

見分け方⑤:花の大きさ

ハスとスイレンの見分け方の一つに「花の大きさ」があります。それぞれ見ていきましょう。

ハスの花の大きさは10から30cm

ハスの花の大きさは10~30㎝ほど。非常に大きな花姿をしているので、遠くからでも葉の様子が確認できるほど。両手で包み込むような花の大きさをしており、見た目のボリュームに驚く方も多いでしょう。豪華な花が好きな方は、スイレンよりもハスを育てると良いかもしれません。

スイレンの花の大きさは5から15cm

スイレンの花の大きさは5~15㎝ほど。ハスに比べると非常に小さく、ヒメスイレンの花はより小さいです。スイレンは花色が豊富で可愛らしい印象が強い水生植物。大きな花より、小さな花が好きな方は、スイレンを育てると良いかもしれません。ハスよりも花先は尖っているため、スタイリッシュで可愛い花を楽しめるでしょう。

ハスとスイレンの花言葉は色ごとに違う!

ハスとスイレンの花言葉は色ごとに違う!
ハスやスイレンにはそれぞれ花言葉がありますが、ハスとスイレンの花言葉は色ごとに違いがあります。ハスとスイレンの花言葉を色ごとに紹介します。

ハスの花の色によるそれぞれの花言葉

ハスの主な花言葉は「清らかな心」「神聖」「休養」「沈着」です。そのほかにも、「離れゆく愛」「救ってください」などの花言葉もあります。ところで、ハスの花色には、白やピンク、黄色があり、全体の花言葉とは別に、それぞれの花色別の花言葉を持っていることをご存じでしょうか。 花色別の花言葉は以下の通りです。
  • 白|「純粋」「清らかな心」
  • ピンク|「信頼」
  • 黄色|「休養」

白は「純粋」「清らかな心」

白色の花言葉「純粋」「清らかな心」は、清く美しい花を咲かせる様子から名付けられました。蓮の花は泥水の中で育ち、まっすぐに伸びて花を咲かせます。澄んだ水は好まず、泥水を好む珍しい植物です。そして、泥水であるほど、美しい花を咲かせるので不思議な花とも言えます。その姿が、どんなにつらい環境でも、努力すれば美しい花を咲かせる姿に見えたとされています。これらのことから、白色のハスには、「純粋」「清らかな心」の花言葉が付いたそうです。

ピンクは「信頼」

ピンク色のハスの花言葉は、「信頼」。仏教に関する絵画にもよくピンク色の蓮の花がかかれています。そのため、蓮の花と言えば、ピンク色をイメージする方も多いと思います。ゆったりとした優しい色合いから、ピンクのハスには「信頼」の花言葉がつけられたとされています。

黄は「休養」

黄色のハスには「休養」の花言葉が付いています。ハスの花は、規則正しい咲き方をすることで有名です。午前中に開いた花は、午後には閉じてしまいます。この規則正しさが「休養」といった花言葉の由来です。花言葉の由来に黄色は館消していないので、なぜ黄色だと「休養」なのかについては、はっきりしていません。

スイレンの花の色によるそれぞれの花言葉

スイレンの主な花言葉は、「清浄」「信仰」「信頼」「終わった愛」「滅亡」です。しかし、ハス同様にスイレンにも花色別に花言葉があります。 花色別の花言葉は以下の通りです。
  • 白|「純粋」
  • ピンク、青、紫|「信頼」

白は「純白」

白色のスイレンの花言葉は「純白」。白色のイメージから名付けられた花言葉とされています。「純白」の他にも「清純」「純粋」などの花言葉も付けられているそうです。開花期間は短いですが、咲いている花を切って室内で、良い香りとともに純白のスイレンを楽しむのも良いですね。

ピンク、青、紫は「信頼」

ピンクや青、紫のスイレンの花言葉は、「信頼」です。ピンクや青、紫のスイレンは存在感があり、スイレンらしさを持ち合わせる品種が多いため、「信頼」の花言葉が付いたのかもしれません。信頼できる友人や家族に、ピンク色や青、紫のスイレンをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

鉢で育てる!ハスとスイレンの育て方

鉢で育てる!ハスとスイレンの育て方
ハスやスイレンについて知ると、育て方について気になりませんか。ハスとスイレンの育て方を解説します。 育て方のポイントは以下の通りです。
  1. 日当たりがいい場所に置く
  2. 土の表面から5~10㎝に水を溜める
  3. 少量をこまめに肥料を与える
  4. ビオトープ作り

日当たりがいい場所に置く

ハスやスイレンは日当たりの良い場所を好みます。日当たりの悪い場所や一日中暗い日陰の場合は、花が開かないことが多いです。せっかくの蕾が花が咲かずにしおれたら悲しいですよね。そのため、どちらも日当たりの良い場所で育ててください。

土の表面から5から10cmに水をためる

ハスやスイレンの土の表面から5~10㎝に水を溜めてください。水生植物なので、土に埋まった部分が水中にないとうまく生育しません。ハスは葉が立つ性質がありますが、スレインは浮き葉だけなので、水が少ないと葉が乾燥してしまい枯れてしまいます。しっかりと水を入れた水槽や容器のレベルにハスやスイレンのポットを入れてください。

少量をこまめに肥料を与える

ハスやスイレンには、肥料が必要です。ただし、肥料をやりすぎると水中の球根が腐ったり水中にコケが生えたりするので注意してください。水生植物用の肥料が販売されていますので、専用の肥料を使うことも需要です。与える量はパッケージに書いてある量を守ってください。少量の肥料を少しずつのレベルで与えるのがコツです。

ビオトープ鉢作り

ハスやスイレンはビオトープ鉢作りに人気の植物です。ビオトープとは、「生物の異性い空間」のことで、本来その地域に住むさまざまな野生生物が生育することができる空間です。ビオトープを作ることで、生物の観察などもできます。

ビオトープ作りに必要なもの

ビオトープ作りに日知ようなものは以下の通りです。
  • 飼育容器(スイレン鉢や大きな発泡スチロール箱など)
  • 生き物(メダカやエビ、金魚など)
  • カルキ抜きした水
  • 底砂・砂利
  • ハスやスイレン、水草など

ビオトープの作り方

ビオトープの作り方は、まず日当たりと風通しの良い場所に飼育容器を設置してください。日光浴をさせないとハスやスイレンは光合成ができません。またメダカや金魚も太陽の光に当てることは生育に重要です。ハスやスイレンを植えた鉢やポットを沈めてください。水は底砂が舞い上がらないように、ゆっくりと注ぎます。初めの1ヶ月はハスやスイレン、水草だけで様子を見て、その後にメダカや金魚を入れます。後は水が減ったら追加していくと良いでしょう。

ビオトープの掃除・水替え

ビオトープはそのままにしておくと、水が濁ったり水質が悪くなったりします。そのため、苔が生えてきたり水が濁り始めた時点で、早めに水替えをします。すべての水を変えたら、急に水質が変わってしまうので、注意してください。半分くらい水を捨てて、ビオトープ内を掃除します。余分なコケやごみをネットですくったら、新しいカルキを抜いた水を入れましょう。暑い夏は、苔が生えやすいため、注意してください。

鑑賞したい!おすすめハス・スイレンまつりと名所

鑑賞したい!おすすめハス・スイレンまつりと名所
ハスやスイレンは美しい花として認知されているため、観光名所としても活用されています。おすすめのハスやスイレンまつりや名所は以下です。
  1. 沖縄県の東南植物楽園
  2. 宮城県の伊豆沼・内沼

【蓮・睡蓮まつり】沖縄県の東南植物楽園

沖縄市にある東南植物楽園の4大植物であるハスは毎年6月~9月頃の時期や期間にハス・スイレンまつりとして見頃を迎えます。青空とヤシの木々に囲まれた南国らしい景色の中、水辺に美しく咲き誇るハスやスイレンのさまざまな品種を楽しむことができます。東南植物楽園は無料ではなく有料なので、価格をしっかり知らでておきましょう。

宮城県の伊豆沼・内沼

伊豆沼・内沼は宮城県北部に位置し、面積387haで沼の東に登米市、西に栗原市にまたがっています。美しい写真がとれるスポットとして有名です。淡水湖の魅力を楽しみたい方は、ハスの写真を撮りに行ってみてはいかがでしょうか。沼の水深は一番深いところでも、1.4mと遠浅な地形です。夏の7月~8月後の時期や期間の見頃には、多くの品種のハスの花が咲き乱れる美しい光景を見ることができます。ハスを見るには料金がかかります。無料ではないので注意してください。

まとめ

ここまでハスとスイレンについて解説してきましたがいかがでしょうか。 この記事のポイントは
  1. ハスはハス科ハス属の水生植物で、スイレンはスイレン科スイレン属の水生植物
  2. ハスは「花が水面から飛び出る」「立ち葉を持つ」「葉が丸い」「葉にツヤがない」、スイレンは「花は水面に接して咲く」「立ち葉はない」「葉に切れ込みがある」「葉にツヤがある」
  3. ハスの花言葉は「清らかな心」「神聖」「休養」で、スイレンの花言葉は「清浄」「信仰」「信頼」など
  4. ハスとスイレンの育て方は、日当たりと風通しの良い場所に、水槽に水を溜めて土から5~10㎝溜まるぐらいの水深で育てる

です。 ハスやスイレンについて詳しく知ることができたのではないでしょうか。この記事を参考ハスやスイレンを楽しんでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。