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観葉植物の中でもメジャーで人気のあるポトス。明るいグリーンの葉色で、親しみやすい雰囲気があります。 最近は観葉植物をハイドロカルチャーで育てるのが人気なのはご存知ですか? 土を使わないで育てられるハイドロカルチャーは、メリットがたくさんあります。 今回の記事では、
- ポトスの特徴、風水効果
- ハイドロカルチャーの基礎知識
- ハイドロカルチャーでの育て方
- 植え替え方法、育て方の注意点
- Q&A
についてご紹介していきます。 そもそもハイドロカルチャーってなに?という疑問や、育てるポイントについて解説していきます。お悩みの解決にもなればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:ポトスの育て方|室内での管理法から水栽培の仕方まで徹底解説
ポトスってどんな観葉植物なの?
ポトスはサトイモ科の植物で、ハート型の可愛らしく瑞々しい葉をもちます。濃いグリーンやライムカラー、斑入りなど種類が豊富で、バリエーションが多く楽しめます。つる性の植物なので、地を這うように伸びていくのが特徴です。垂れ下がるような葉が、インテリアにも人気で初心者にも育てやすい植物といわれます。キッチンなど小さなスペースに飾ることもできます。ポトスの原産地は熱帯地域
ポトスはソロモン諸島及び東南アジアの亜熱帯の熱帯雨林が原産です。日本では、コンパクトなサイズのものをよく目にしますが、実際はジャングルでつる性の特徴を生かして、他の樹木に張り付き、幹を大きく生長させます。葉は大きいものでは1mくらいの大葉になるものも。熱帯地域が原産のため寒さには弱い性質があり、暖かい気候を好みます。ポトスの風水効果
生命のエネルギーがある観葉植物は、良い気を呼び込み、悪い気を吸収することから風水で重宝されます。ポトスの葉の形や特徴が風水の効果に影響しており、お部屋のどの方位に置くかでも効果は異なります。恋愛運
ポトスのハート型の葉は、恋愛運に効果的です。恋愛運の上昇には、ポトスを東南の方角に置くことをおすすめします。東南は「恋愛」「結婚」を司る方位で、人間関係の運気も良くなります。ピンクのアイテムと一緒に飾るとより効果が得られるかもしれません。金運
ポトスの花言葉に「永遠の富」という意味があります。風水においても金運アップの効果が期待できます。風水では、「西」はお金を呼び集める方位。「北」はお金を貯める方位だと考えられています。この2つの方位にポトスを置いて、良い気を巡らせることで、お金の流れもよくなります。運気を倍増させる
つる状に長く伸びる茎は、長い年月をかけて葉の数も増やします。その生長する姿を風水では運気を倍増させるパワーがあると信じられています。つる性の葉は、上に伸びるようにすると葉が大きく生長するため、運気も効果的に膨らむと言われます。リラックス効果
ポトスのような丸いグリーンの葉の植物は、人の気持ちを和らげる作用があるといわれています。癒しが欲しいと感じるときや、リラックスしたいときには、ポトスを飾ることで気分のリフレッシュになるかもしれません。ポトスの花言葉は【永遠の富】【華やかな明るさ】
ミズバショウやサトイモのような白い花を咲かせますが、ポトスの花はとても珍しく咲くのは10年に1度といわれることも。この珍しさから「幸運を呼ぶ花」と呼ばれることもあります。 生命力が強く、緑を絶やさないことから「華やかな明るさ」「永遠の富」という花言葉をもちます。この花言葉から、お祝いシーンの贈り物としても活躍しています。ハイドロカルチャーとは何のこと?
土を使わずに主に水で育てる管理方法です。水耕栽培ともいいます。管理が簡単なため人気が増しており、ハイドロカルチャーで植えられて販売されているものもあります。ハイドロカルチャーを知らない人も多いので、その特徴について詳しく解説していきます。ハイドロカルチャーは水耕栽培の1種
「ハイドロ:水」「カルチャー:栽培」という意味があり、水栽培(水耕栽培)を意味します。土ではなく水で植物を育てるということですが、ハイドロカルチャーは正確にいうと、土の代わりに人工的な無機質の植え込み材を使って育てることです。人工的な無機質な物とは、ハイドロボール(粒状にした粘度を高温で焼き発砲させたもの)やジェルポリマー、カラーサンドなどで、素材の種類は多くあります。ハイドロカルチャーのメリット
ハイドロカルチャーは土を使わないことで、衛生的にも多くのメリットがあります。ライフスタイルや置く場所に合わせて、取り入れる人が増えています。そのメリットについて詳しく解説していきます。匂いや虫がほとんどないので清潔
ハイドロカルチャーは、土で育てるのに比べて、虫やカビ、匂いの発生が少なく清潔に保つことができます。これが大きなメリットです。 土には、植物の栄養となる養分などの有機物が含まれています。虫や細菌は、この有機物をエサにすることが多いため、虫がつきやすくなります。ハイドロカルチャーの場合は、無機質の資材を使っているため、虫がついたり、カビが生えるのを抑えることができます。 ハイドロカルチャーで育てる植物でも、まったく虫がつかないわけではなく、葉の裏や、新芽を食べる虫がつくことはあるので、こまめなお手入れは必要になります。手入れがとても簡単なので初心者でも安心
水やりの回数が少なく済むことや、透明な容器は水の減り具合が分かるため水やりの管理が簡単です。水耕栽培の場合、根の生長スピードはゆっくりになるので、根詰まりを起こしにくいのも特徴です。土で育ている場合は、根が見えないため根詰まりをおこしてもすぐ気づくことができません。根が伸びていく様子を見て確認できるのも水耕栽培の楽しいところです。インテリア性も高いのでおしゃれ
ハイドロカルチャーに使用する無機質な人工土には、ハイドロボールをはじめ、ジェルポリマーやカラーサンドなどがあります。ゼリー状の透明感のあるジェルポリマーは、涼し気でキラキラと光を通して、インテリアに最適。カラーサンドは、カラフルな砂を組み合わせて使用することで、おしゃれに飾れて、プレゼントにも人気があります。ハイドロカルチャーの種類
ハイドロカルチャーに使用する無機質の人工土には多くの種類があります。その中でも代表的なものをご紹介します。ハイドロカルチャーでも使う資材によって特徴があります。ハイドロボール
人工土の代表的なもので、ハイドロカルチャーによく使用されます。手触りはレンガに似ています。ひとつひとつの石に細かい穴が空いているので、その中に吸い込まれた空気が植物に酸素を与えます。汚れたら、洗って使うこともできます。ゼオライト
白くザラザラした石で、沸石とも呼ばれ粘度鉱物の一種です。多孔質構造で、ミクロレベルの細かい穴が空いています。ゼオライトには、様々な効果があると言われており、水質浄化、脱臭効果、吸水、吸放質があげられます。土に混ぜられたり、園芸によく用いらています。ジェルポリマー
ゼリー状の水分を含んだもので、見た目がキレイなことからインテリアに人気があります。カラフルで可愛らしいものが100均などで価格が安く販売されており、植物を育てるのが初めての人も使いやすいアイテムです。植物に必要な栄養分が入っているものもあり、乾くとジェルが縮むため分かりやすいのも特徴です。市販されているハイドロカルチャーのポトスの育て方
お店でもハイドロカルチャーの観葉植物がよく販売されています。しかし、土で育てる植物と何が違うのかよく分からずに、なかなか手が出せないこともありますよね。ハイドロカルチャーで育てる場合には、どんなことがポイントになるのか育て方について解説していきます。【重要】ハイドロカルチャーのポトスの水やりについて
ハイドロカルチャーで育てる場合に重要となるのが、「水やり」です。容器に中に水が溜まるようになっているため、水のやりすぎに注意しなければいけません。植木鉢(容器)内の水が完全になくなってから水やりをする
透明な容器で育てることが多いハイドロカルチャーは、水の残量を確認しやすい特徴があります。水が完全になくなったのを確認してから水やりをしましょう。水の量は、鉢の1/5ぐらいまで
水やりをする際は、器の上の方まで入れてしまうと根が水に浸かる時間が長くなってしまうため、器の1/5程度まで水やりをします。水をかけるときは、ハイドロボールの全体が濡れるようにゆっくりかけます。 ハイドロカルチャーは、水やりの管理が一番重要と言われており、乾いていることよりも水が多いことに注意しなければいけません。水が多いと根腐れがおこり、植物を枯らす原因になります。置き場所:直射日光が当たらない風通しの良い明るい場所に置く
夏場は、強い直射日光に当たると葉焼けをおこしてしまうことがあります。葉のふちが茶色くなったり、葉の色が黄色く変化してしまう現象です。また、直射日光が当たることで、容器の中の水の温度が上がり、雑菌の繁殖、カビ、藻の発生、根腐れをおこすことがあります。 適した置き場所は、半日蔭の場所、あるいはレースカーテン越しの日光が当たる場所です。風通しの良い場所に置くことで、カビや虫の発生を防ぎ、健やかに生長させることができます。【結論】基本的に水やりだけでポトスは成長します!
ポトスは生命力が強く、丈夫な植物であるため、肥料などなくても基本的に水やりをしていれば生長します。より大きく育てたい場合や、成長スピードを速めたい場合に肥料を使用します。ハイドロカルチャーに植えられているポトスの購入方法
ハイドロカルチャーに植えられている植物は、見た目もオシャレでインテリアにも最適なことから、実店舗のお店でも並んでおり、通販サイトでも購入することができます。配送の場合、器や葉が傷つかないようにしっかりと梱包されているため安心で、運ぶ手間が省けてとても便利です。Amazonや楽天の通販サイト
Amazonや楽天などの大手の通販サイトでは、多くの種類を取り扱っています。とくに楽天は植物を出品しているお店が多いです。ハイドロボールを使ったものが一番多いですが、カラーサンドでオシャレに作られているものや、サイズの種類も豊富です。豊富なバリエーションの中から好みのもの選択でき、比較できるのがメリットです。実物が見れない分、植物のサイズをよく確認し、置く場所の幅や高さは事前に確認しましょう。 注文から配送までが早いところが多く、運ぶのが大変な植物を家で受け取れるので便利です。価格も実店舗より安く購入できることが多く、壊れやすい器でもしっかりと梱包されるので安心です。農家さんから直接購入する
観葉植物の生産している農家さんが直接販売していることもあります。農家さんから買うメリットは、植物の専門家の知識が得られること、生産者だからこそ扱ってる珍しい植物と出会えることがあるという点です。珍しい種類を探している人や、マニアの人には、植物の専門家からの聞ける貴重なアドバイスも魅力的です。都合が合えば、欲しい植物を注文するなんてこともできるかもしれません。大手園芸店のECサイト
植物を専門に取り揃える大手のECサイトでは、観葉植物はもちろん、草花の苗、種、球根など植物に関わる多くのものを扱っています。観葉植物だけでも多くのカテゴリに分かれており、植物の写真や、説明が分かりやすく記載されているのも特徴です。とにかく品種が多く、専門的にたくさんの品種の中から選びたい人にはおすすめです。ハイドロカルチャーにポトスを植え替えて育てる方法
土に植えてある状態のポトスをハイドロカルチャーに植え替えることも可能です。植え替える方法や、その際の注意点を解説していきます。まずは、市販されているポトスの苗を購入してくる必要がある
まずは、市販されているポトスを購入します。ハイドロカルチャーで育てる場合は大きいものは向かないため、小ぶりなものが植え替えしやすいです。キッチンや洗面所などに置けるようなサイズがおすすめ。お部屋のどこに置くのかイメージをしながら購入しましょう。植木鉢(容器)のサイズはポトスより一回り大きいもの選ぶ
ハイドロカルチャーで植える植木鉢のサイズは、ポトスより一回り大きいものにします。小さいと根が窮屈になって生育不良をおこし、逆に器が大きいといつまでも水が渇かず根腐れをおこして枯れる原因になります。植え替えには適したサイズの植木鉢にしましょう。ポトスをハイドロカルチャーに植え替える方法
土に植えられたポトスをハイドロカルチャーに植え替える手順です。- 鉢からポトスを優しく引き抜き、土を落とします。
- 水をはったボールなどに根を入れて、根についた細かい土をきれいに落としていきます。根や葉を傷つけないように注意です。
- 用意した新しい器に根腐れ防止剤を底が見えなくなるくらいしきます。
- 器の1/4程度ハイドロボール(他のものでも可)を入れていきます。(事前に洗っておくと水を入れたときの濁りを予防できます)
- 根をきれいに洗ったポトスを入れ、根の間にハイドロボールを入れてポトスの位置を調整しながら足していきます。
- 容器のふちの下までハイドロボールを入れ、ポトスが動かない程度に固定できていたらOK!
ポトスをハイドロカルチャーに植え替え後の注意点
本来土で育つ植物を違う環境にすることは、植物にとって負担となり、リスクがあります。そのため、植え替え後に様子をみて確認することが大切です。土からハイドロカルチャーに環境が変わったので枯れる可能性がある
土の中で伸びた根は、土に適応した根を伸ばしており、水耕栽培の根は水に適応した根を伸ばします。その環境が変わる植え替えには、植物を傷めてしまうリスクがあることも認識しておきましょう。植え替え直後は毎日観察することをおすすめ
環境の変化に伴って、植物にも変化がおきていないか確認しましょう。植え替えのタイミングで、植物が環境の変化に順応できずに枯れてしまうこともよくあります。一度不調をおこすと回復させるのも難しいですが、なるべく異変に早く気づいて対応できる範囲でサポートしましょう。育て方は市販されているハイドロカルチャーのポトスを購入した場合と同じ!
植え替え後のハイドロカルチャーは、一般に販売されているものと育て方は同じです。水のやりすぎに注意しながら管理していきます。ハイドロカルチャーのポトスを育てる時の注意点
ハイドロカルチャーでの育て方の特徴を踏まえながら、注意点を確認していきましょう。水のやりすぎによる根腐れを予防する方法もあります。水やりをしすぎると【根詰まり】【根腐れ】を起こしカビが生える原因となる
一番注意が必要なのは、水のやりすぎです。土で育てるのと違って、余計な水が下の穴から出るわけではないので、水を入れすぎると溜まってしまいます。それが、根腐れやカビが発生する原因になります。 もしも水が多すぎてしまったと感じる場合には、ハイドロボールを抑えながら、器を傾けて水を出しましょう。根腐れ防止剤やイオン交換樹脂栄養剤などの肥料は使用した方がいい
ハイドロカルチャーで育てる場合は、水のやりすぎに注意が必要なため、あらかじめ根腐れ防止剤を使うのが効果的です。水中の老廃物を吸収することで、水が腐りやすくなったり、根腐れしてしまったりするのを予防してくれます。 イオン交換樹脂栄養剤は、自身が持っているイオン分子を水中の老廃物とイオン交換することで、老廃物を分解します。PH値を一定に保つことで植物の根を守る効果があります。ハイドロカルチャーは土のように微生物が存在しないため、植物自身が出す老廃物で自家中毒をおこし、育成を阻害されることがあります。ハイドロカルチャー以外にもポトスを簡単に育てる方法がある
土の栽培、ハイドロカルチャー以外にもポトスを育てる方法があります。手軽に増やすことができる「水挿し」の方法について紹介します。水栽培と言われている【水挿し】
水挿しは完全に水だけで育てる方法で、カットした茎や枝を水に挿して増やします。水挿しを始める時期は5月~7月頃が適しているといわれ、通常1週間程度で根が生えてきます。水挿しでポトスを育てる方法
枝は5㎝~15㎝程度の長さで切り、水につけるだけです。お手入れは簡単で、こまめに水替えをして、直射日光ではなく、やわらかな日が当たるところに置きます。初根促進剤を使用することでより健やかに生長します。Q&A
植物は育ててみると難しいなと思う点や、意外とすぐ枯れてしまったなど誰しも経験がありますよね。ハイドロカルチャーでポトスを育てていく中でよくある疑問についてお答えします。Q,100均のポトスは枯れやすいとかありますか?
A,一概にそうではありません。100均で購入した植物を大きく育てたという人もいます。株のあたりはずれは正直あるかもしれませんが、それは他のお店での同じです。葉のハリがあり、茎がしっかりしている元気なものを購入しましょう。Q,ポトスは吊り下げのイメージがありますが、ハイドロカルチャーで吊り下げは可能でしょうか?
A,もちろん大丈夫です。つたの特性があるポトスは吊り下げてハンギングで飾るのもおすすめです。吊り下げて高さのある場所に飾ると、どうしても水の量の確認がしずらくなるので、水やりのチェックだけ注意しましょう。Q,根腐れを起こしてしまったポトスは復活しないのですか?
A,とても難しいです。軽度の根腐れのときの対応は、水やりを控えて様子をみることです。そうすると復活してくることもありますが、ほとんどは難しいです。 根腐れで葉がよれよれになってしまったときは、意を決して根を諦めて茎を切り、一度水挿ししてみると葉が復活してくれるかもしれません。水挿しで復活して根がでてきたら、ハイドロカルチャーに植えてみてもOKです。【徹底解説】ハイドロカルチャーでポトスを育てるにはどうすればいいの?のまとめ
今回は、ポトスのハイドロカルチャーの育て方について解説しました。ハイドロカルチャーのメリットがお分かりいただけたでしょうか。 ポイントとなるのは- ハイドロカルチャーは土に比べて衛生的で、虫や匂いがほぼ気にならない
- 育てる上で、一番注意が必要なのは水のやりすぎ
- 土からハイドロカルチャーへの植え替えは枯れるリスクがある
- 根腐れの予防に、根腐れ防止剤、イオン交換樹脂栄養剤を効果的に取り入れる