テーブルヤシが伸びすぎた時の対処法と防ぐ育て方を徹底解説!

テーブルヤシが伸びすぎた時の対処法と防ぐ育て方を徹底解説!
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目次

テーブルヤシという観葉植物を知っていますか?お部屋に飾るだけで南国気分を味わうことができるため、人気が非常に高い観葉植物です。 しかし、実際にはテーブルヤシがどれくらい大きくなる観葉植物であるのかを知っている人は少ないようです。 観葉植物を育てる時には育て方以外にも、どこまで大きくなるのかを知ることが大切です。あまりに大きいと管理が大変になる他、飾る場所がなくなってしまいます。 今回は、
  • テーブルヤシの大きさ
  • テーブルヤシが伸びすぎ時の対処法
  • テーブルヤシの育て方

について解説していきます。最後まで読むことでテーブルヤシが伸びすぎることを防ぎ、長く楽しむことができますよ。

関連記事:テーブルヤシの育て方!ケア方法やコツまで一挙解説

テーブルヤシってどこまで大きくなるんですか?

テーブルヤは、名前の通りコンパクトなサイズで販売されることが多い植物です。しかし、実際どれくらいの大きさにまで成長するのでしょうか。

結論:数メートルにまで大きくなることがある

テーブルヤシは最大1m~3mにまで成長することがある観葉植物です。特に暖かい地域において、地植えで育てると管理が大変になるまで伸びすぎてしまうことが多いようです。名前から手のひらサイズで販売され、テーブルでも飾ることができると誤解されることが多いです。しかし、実際は人間の身長よりも高くなることがある植物であることを知っておきましょう。 テーブルヤシの成長はほかの観葉植物に比べると比較的ゆっくりです。そのため、すぐに伸びすぎてしまうということは少ないでしょう。

大きくなるのはいいけど、管理が大変になる

観葉植物を育てていく中ですくすくと育っていくのを観察するのは楽しみの一つです。新しい葉が育ったり、背丈が高くなったりするのを見るだけでも優しい気持ちになれます。 しかし、伸びすぎてしまうと日ごろのお世話が大変になってしまいます。植え替えや場所の移動はもちろんのこと、水やりの時に鉢底に溜まった水を捨てるのも一苦労です。また、あまりにも大きくなりすぎてしまうとインテリア性が損なわれ邪魔になってしまうこともあります

伸びすぎたテーブルヤシの管理方法を紹介

伸びすぎてしまったテーブルヤシにはどのような管理を行えばよいのでしょう。今回は伸びすぎたテーブルヤシに対して必要となる管理について解説していきます。 今まさにテーブルヤシが伸びすぎて大変という方は必見です。

伸びすぎたテーブルヤシの対処方法は2つ

伸びすぎたテーブルヤシに行うことができる対処方法は主に2つ挙げられます。それぞれ手順や用意するものが異なるため確認していきましょう。

葉が大きくなりすぎた時に行う【剪定】

テーブルヤシの葉が大きくなりすぎてしまった時や葉が茂りすぎている時には剪定と呼ばれる管理を行いましょう。また、枯れてしまった葉や病気が発生している葉も剪定を行うことでテーブルヤシを上手に育てることができます。

幹が伸びすぎた時に行う【取り木】

テーブルヤシの茎が伸びすぎた時には取り木と呼ばれる管理を行いましょう。特に長くテーブルヤシを育てているとどんどん茎が伸びて見栄えが悪くなるほか、頭でっかちになって転倒しやすくなるため安全のためにも必要なお手入れです。

伸びすぎたテーブルヤシを小さくする方法と適した時期

伸びすぎてしまったテーブルヤシを小さくするには2つの方法があることを知りましたね。それら二つについて時期や詳しい方法を解説していきます。

取り木も剪定も5月~9月の成長期に行うのがいい

まず、取り木や剪定を行うのに適した時期について解説します。取り木も剪定も、テーブルヤシの成長期となる5月~9月の暖かい時期に行うことが望ましいです。その理由として、成長期は葉の再生が早いため失敗する確率を低くすることができます。大切に育てているテーブルヤシを枯らさないようにするためにも適した時期に行うようにしましょう。

植え替えなどと同時にするのは避けるべき

テーブルヤシを育てていく中で必要なお手入れである植え替えも成長期である5月~9月に行います。そこで、一度に植え替えと剪定を行おうとする方がいます。 しかし、植え替えと同時に剪定や取り木を行うのはテーブルヤシにとって大きな負担となります。テーブルヤシが枯れる原因になってしまうため、避けるようにしましょう。植え替えを行うとテーブルヤシは根を伸ばすためにエネルギーを多く使います。そのような状態の時に剪定や取り木を行うと葉の再生にもエネルギーが使われてしまい、結果テーブルヤシが弱ります。負担を減らすために一度に行ってしまいたい気持ちを抑えて、剪定後2週間程度間隔をあけてから植え替えを行うと良いでしょう。

冬に行うとテーブルヤシに負担がかかる

また、テーブルヤシは暖かい環境を好む観葉植物です。冬の寒い気候ではあまり育たず、そのようなときに剪定や取り木を行ってもうまくいかないことが多いです。伸びすぎると見た目が悪くなってしまうため、早いうちに作業をしたい気持ちも分かります。しかし、伸びすぎているテーブルヤシがすぐに枯れることは少ないため温かくなってから作業を行いましょう。

伸びすぎたテーブルヤシの剪定方法

伸びすぎたテーブルヤシの剪定方法を解説します。剪定を行うときに必要な道具や上手に剪定をする手順について詳しく説明していきます。

テーブルヤシの剪定に必要なもの

はじめにテーブルヤシの剪定に必要となる道具を確認しておきましょう。これらのものは園芸店で販売されているほかネットショップでも購入することができます。
  • よく切れる園芸用のハサミかナイフ
  • 手袋
  • 新聞紙やビニールシート
  • ライターかアルコールスプレー

テーブルヤシの剪定手順

  1. はじめに園芸用のハサミやナイフをライターやアルコールスプレーで消毒します。切り口から病気が広まることを防ぐために清潔にしましょう。
  2. 大きなテーブルヤシを剪定するときには新聞紙やビニールシートをあらかじめ敷いておきましょう。剪定枝をまとめて処分しやすくなります。
  3. テーブルヤシの全体を見まわします。茶色くなって枯れている葉や病気になっている葉がないかを確認しておきましょう。
  4. 枯れている葉や病気になっている葉を、新芽を傷つけないように気を付けながら切り落とします。
  5. 密集している部分がある場合、風通しを良くするように葉を切り落とします。
  6. テーブルヤシの剪定を終えることができました。
テーブルヤシは新芽を切ってしまうと新しい葉が育たなくなってしまいます。そのため基本的には枯れてしまった葉や病気になっている葉を切り落とす程度の剪定が望ましいです。中心部にある新芽は1回でも失われると再生しないため、傷をつけないように剪定を行いましょう。

伸びすぎたテーブルヤシの取り木方法

次に、テーブルヤシの取り木について解説していきます。剪定と同じく必要な道具や手順について詳しく解説していきます。幹が伸びすぎてしまったテーブルヤシに特に有効です。

テーブルヤシの取り木に必要なモノ

テーブルヤシの取り木に必要なものは以下の通りです。こちらも園芸店やネットショップで購入することができます。
  • 園芸用のナイフ
  • 水苔
  • ビニール袋
  • ライターかアルコールスプレー
  • 紐やワイヤー

テーブルヤシの取り木方法

  1. はじめに水苔を湿らせましょう。乾燥している水苔はあまり水を吸収しないため長時間水に浸ける必要があります。バケツなどに水を張って1晩~1日水苔を吸水させます
  2. ライターやアルコールスプレーで園芸用のナイフを消毒します。剪定と同じく、清潔にしておくことで病気を予防することができます。
  3. 仕立てた後の高さを考えながらナイフを入れる位置を考えます。
  4. ナイフで幹を傷つけたり、幹の表面を剥ぎます。この時、幹が切断されないように注意してください。
  5. ナイフを入れた部分に十分に湿らせた水苔を巻き付けます。
  6. ビニール袋を水苔で覆い、上下を紐やワイヤーで固定します。
  7. 成功すると、水苔から根を確認することができます。十分に根が育った場合幹からカットして別の鉢に植えましょう。
  8. テーブルヤシの取り木を終えることができました。

剪定や取り木をしたテーブルヤシのその後の育て方

剪定や取り木後はテーブルヤシにダメージを与えてしまいます。いつもであれば何の問題もなく育つことができる場所でも、デリケートな状態では弱ってしまうことがあるかもしれません。

置き場所は【日当たり】【風通し】が良いところを選ぶ

テーブルヤシの置き場所について解説します。室内で育てている場合と屋外で育てている場合の2つのケースそれぞれについて説明していきます。

【室内編】

室内でテーブルヤシを置く場所は、日当たりが良く風通しが良い場所にしましょう。テーブルヤシは耐陰性が強い観葉植物です。しかし、光が全く入らないような日陰では光合成を行うことができず再生するエネルギーを作ることができません。よって、室内の中であればレースカーテン越しの柔らかい日光が当たるは軽い日陰に飾ると良いでしょう。

【室外編】

室外でテーブルヤシを育てる場合、風通しは室内よりも優れているため夏の直射日光と冬の低温に注意しましょう。夏の直射日光をテーブルヤシに当ててしまうと葉が茶色くなって枯れる葉焼けの原因になります。特に新芽が葉焼けで枯れてしまうと、テーブルヤシが育たなくなるため特に注意が必要です。遮光カーテンなどを使用して直射日光に当てないようにしましょう。 また、テーブルヤシは寒さに弱く、低温環境では育つことができません。特に霜に当たってしまうと高い確率で枯れてしまう他、大きなダメージとなってしまいます。10℃以下にならない場所で育てると安心です。

水やりは季節ごとに分けて行う

テーブルヤシの水やりは季節によって頻度を変えると上手に育てることができます。 テーブルヤシの成長期には土が乾燥しているのを確認して、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与えます。土が湿っている状態で水を与えると根が呼吸できないことによる根腐れが起きるため注意しましょう。 夏は水やりの他に霧吹きなどを使用して葉に水をかける葉水を行うと良いでしょう。乾燥した高温環境ではハダニと呼ばれる害虫が発生しやすくなります。ハダニは空気中の湿度を保つことで予防することができるため、葉水や葉を湿らせた柔らかい布で拭くと効果的です。 冬はテーブルヤシの吸水量が少なくなります。そのため、土が乾燥して2日~3日経ってから水を与えると良いでしょう。この時水の量は夏と変わらず鉢底から流れるまでたっぷりと与えます。乾燥気味に管理することで寒さにも強くなります。冬越しを成功させるためにも水は控えめに与えましょう。 季節を問わず、鉢底皿に水が溜まっていると根腐れの原因になるため鉢底皿の水はこまめに捨てるようにしましょう。

【応用編】テーブルヤシを株分けすると手入れが簡単になる

テーブルヤシには先ほど解説した剪定や取り木以外にも、株分けというお手入れを行うことがあります。下記では株分けについて解説していきます。

【株分け】という言葉を聞いたことありますか?

はじめに株分けとはどのようなお手入れなのかについて解説します。株分けとは、母株を根を残していくつかに分けることを指します。株分けを行うことによって、テーブルヤシを増やすことができます。

株分けを行うメリットは2つ

株分けにはテーブルヤシの数を増やす以外にも2つのメリットがあります。そのメリットについて解説していきます。

生育不良にならないようにするため

テーブルヤシが育って葉を多くつけるようになると、風通しが悪くなります。剪定を行うことでも風通しを良くすることはできるものの、新芽を傷つけてしまう恐れがあるためあまり風通しをよくすることができません。 しかし、株分けであれば新芽を傷つけてしまうことが少ないため安全に風通しを良くすることができます。風通しを良くすることで病気や害虫の予防や早期発見につながり、生育不良になりません

鉢の中のスペースを大きくするため

多くのテーブルヤシが植えられていると、その分だけ1つの株が使用できる鉢の中のスペースが狭くなってしまいます。そうなると、相対的に1株が吸収することができる肥料分も少なくなってしまいます。 しかし、株分けを行うことで鉢の中のスペースを広くすることができます。その結果使用できる土の中の肥料分が多くなり、生育速度を速めることができます

株分けを行うタイミング4選

株分けを行うタイミングを見極めることで、株分けの効果を高めることができます。また、基本的に株分けは植え替えと同時に行います。下の4つの項目のうち一つでも当てはまる場合場合には株分けを行っても良いでしょう。

鉢底から根がたくさん出ている

鉢底から根がたくさん出てきている場合、鉢の中が根でいっぱいになっています。鉢が根でいっぱいになっている時には植え替えを行う必要があります。よって、植え替えのついでに株分けを行うとよいでしょう。

鉢に対してテーブルヤシのバランスが悪い

鉢の大きさに対してテーブルヤシが大きくなりすぎている時には、見た目のバランスが悪い他、お手入れの時に転倒しやすく大変危険です。そのようなときには適切なサイズの鉢に植え替える必要があります。

土が湿っているが葉が枯れている

土が湿っていて葉が枯れており、水をあげても葉に元気が戻らない時には根腐れしている可能性が高いです。根腐れを治療するためには植え替えを行う必要があります。新しい土に植えなおすついでに株分けも行ってしまいましょう。

新芽が伸びてこない

新芽が伸びてこない時には根がいっぱいになっている可能性があります。鉢底から根が見えない場合でも、新芽が伸びない時には植え替えが必要かもしれません。また、土の中の肥料分が足りない可能性もあるため植え替えを行いましょう。

株分けは暖かい5月~9月に行う

株分けはほかのお手入れと同様テーブルヤシの成長期である5月~9月に行いましょう。植え替えと同様株分けも多くのエネルギーを消費します、成長期であれば回復も早く成功する確率が高いです。しかし、冬に行うとテーブルヤシが上手く根付かず枯れてしまうことがあります。

株分けの方法

株分けは植え替えと同時に行うと良いでしょう。よって、植え替えをする時と同じ道具を用意しましょう。
  1. 2~3つの鉢を用意して、それぞれに鉢底石を敷き土を半分程度入れます。
  2. テーブルヤシを優しく鉢から引き抜いて、根をほぐします。黒ずんだ根や腐っている根は取り除きましょう。
  3. テーブルヤシの株を2~3つに分けましょう。
  4. それぞれ鉢に植えつけましょう。
  5. 鉢底から水が流れ出すまでたっぷりと水を与えましょう。
  6. テーブルヤシの植え替え、株分けを行うことができました。

伸びすぎたテーブルヤシによくある質問

テーブルヤシについてよくある質問に答えていきます。疑問点を解決する手助けになるかもしれないため確認してみましょう。

Q. テーブルヤシの成長速度ってどのくらいなんですか?

A. 成長速度は比較的ゆっくりな観葉植物です 成長速度がゆっくりで、インテリアとして扱いやすい観葉植物となります。しかし、早く大きくしたい時には植え替えを行ったり成長期に肥料を与えると良いでしょう。反対に、伸びすぎないようにするためには肥料を控えめにしましょう。

Q. テーブルヤシが伸びすぎていたので、バサッと幹を切ってしまいました。これは再生するんでしょうか?

A. 新芽が残っていないと再生しません テーブルヤシはほかの観葉植物とは異なり、新芽を失うと2度と新しい葉を作ることができなくなります。そのため1回でも幹を切断してしまった場合テーブルヤシは再生しません。 特に伸びすぎたテーブルヤシを剪定する時には注意するようにしましょう。

Q. 取り木をした後の幹ですが、この幹から新芽が出ることはありますか?

A. 新芽が残っていない方の幹から新芽は再生しません 取り木をした後成長するのはナイフを入れた部分から上部の部分です。よって、下部から新しく新芽が伸びることはありません。

テーブルヤシが伸びすぎた時の対処法と防ぐ育て方を徹底解説!のまとめ

テーブルヤシは成長速度が遅く比較的樹形が乱れにくいため、人気のある観葉植物です。しかし、伸びすぎてしまった時には今回紹介したお手入れを試してみましょう。 この記事のポイントは、
  • テーブルヤシは大きくなる植物
  • 伸びすぎたテーブルヤシには剪定や取り木が有効
  • 植え替えの時には株分けを並行して行っても良い
です。 テーブルヤシが伸びすぎて困っている時にはぜひ参考にしてみてくださいね。 最後になりましたがここまで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では観葉植物や胡蝶蘭についての記事を掲載しています。困ったことがある時にはぜひご覧ください。