パキラの冬の植え替えはしていいの?植え替えのタイミングや手入れを紹介

パキラの冬の植え替えはしていいの?植え替えのタイミングや手入れを紹介
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目次

丈夫で育てやすい観葉植物として人気のパキラ。そんなパキラの植え替えを冬に行っていいのか悩んでいませんか?大きく成長してきたのは嬉しいことですが、きゅうくつそうな鉢を見ると成長に悪影響が出ないか心配ですよね。成長の早いパキラの根詰まりを予防するためにも植え替えは必須ですが、気付いたのが冬だったら、植え替えは行っても大丈夫なのでしょうか。 今回は
  • パキラの植え替えは冬にしてもいいの?
  • 植え替えを冬にしてはダメな理由
  • パキラの植え替えに適したタイミングと方法
  • 植え替え後のケア方法
  • 植え替えが楽!ハイドロカルチャー栽培のおすすめ

をご紹介します。 他にも、パキラの植え替えに関してよくある質問も集めました。パキラの植え替えで悩んでいる方、冬に植え替えをしてもいいのか迷っている方必見ですよ!

関連記事:パキラの育て方|枯らさないお手入れ方法や栽培方法のコツを紹介

パキラの植え替えは冬にしてもいいのか?

初心者にも育てやすく、風水効果もあるとされ大人気のパキラ。そんなパキラの植え替えは冬に行ってもいいのでしょうか?きゅうくつそうにしているパキラを見ると、今すぐにでも植え替えてあげたくなりますよね。また根詰まりはパキラが枯れる原因にもなりますので、早く解消したいですね。冬でも植え替えしても大丈夫なのか確認してみましょう。

答え:植え替えは休眠期の冬にしてはいけません!

結論から申し上げますと、パキラの休眠期にあたる冬に植え替えをしてはいけません。なぜならパキラは熱帯の植物であり、寒さがとても苦手だからですね。植え替えは多少なりともパキラを傷つけ、ダメージを与える行為です。株の活気が落ちている冬に植え替えをすると、ダメージを回復しきれず枯れてしまう可能性もありますよ。

パキラの成長期は5月~9月の暖かい季節

パキラの成長期は5月~9月の暖かい季節です。この季節のパキラは濃い緑の葉っぱを茂らせどんどんと成長してくれますね。パキラの植え替えはこの時期に行うのがベスト。なぜなら植え替えのダメージも、成長が著しい時期に行うことでカバーできるからですね。植え替えのベストなタイミングなどについては後ほどご説明します。

パキラが苦手な冬を乗り越える方法を伝授!

パキラは中南米原産の観葉植物で、暖かな気候を好みます。よって日本の冬は苦手なことが多いですよ。パキラの生育環境の最低気温は5℃なのです。肌寒くなってきたら、屋外のパキラも室内に入れて管理しましょう。室内のパキラは、暖かく風通しの良い場所に置きます。夜は窓からの冷気に当たらないよう、昼夜で置き場所を変えてあげるのもおすすめ。 冬場は水を吸い上げる力も弱くなっているので、やや乾燥気味に育てます。土の表面が乾いているのを確認して数日経ってから水やりをしましょう。 また休眠期のパキラには肥料を与える必要もありませんよ。パキラの冬の管理方法を確認し、苦手な冬も元気に乗り越えていけるといいですね。

植え替えを冬にしてはいけない理由

パキラの管理にまだ慣れていないと、植え替えに適切なタイミングに気付くことができないですよね。気付いたら冬だったなんってこともあるかと思います。今すぐに植え替えしたい気持ちがあっても、少し待ってくださいね。パキラの植え替えを冬にしてはいけない理由を解説します。

植え替えはパキラの生育環境を変える作業だから

植え替えを冬にしてはいけない理由は、植え替えがパキラの生育環境をガラッと変える作業だからです。人間で例えるなら外科手術をするようなものだと言われていますよ。植え替え時には余分な根をカットしたり、軽くほぐしたりして根を触りますね。根は植物にとってとても大切な部分です。植え替えのメリットは当然ありますが、ダメージを与える作業でもあることを忘れないでくださいね。

休眠期の植え替えはさらにパキラにとって大変!

休眠期はパキラの生長が落ち着き、株の活気も落ちています。そんな時に植え替えすると、ダメージを回復できず枯れてしまう可能性も考えられますよ。パキラの生長を願って植え替えしたのに、それが原因で枯れてしまったら悲しいですよね。パキラの生育環境でキープしなくてはならない最低気温は5℃と言われています。あなたのお住いの地域はいかがでしょうか。日本の冬であれば5℃以下になってしまう場所も多くあると思います。ダメージを最小限にできるよう、植え替えは5~9月の生長期に行うのが1番です。

パキラの植え替えに適した時期とタイミング

今まで冬にパキラの植え替えをしてはいけない理由をご紹介してきました。次にパキラの植え替えに適した時期とタイミングを解説しますよ。これらを守って植え替えすると、成功率が上がるとも言われています。植え替えを成功させたいあなたは要チェックですよ。

植え替えは夏の成長期に行う

まず植え替えの時期は5~9月の成長期に行いましょう。パキラが心地よく過ごせる暖かな季節に行うことで、植え替えのダメージもすぐに回復し、更なる成長が望めますよ。可能であれば成長期の前半に行うことで、よりダメージをカバーできるのでおすすめです。 1つ注意したいこととして、成長期の中でも、1番暑い真夏は避けておきましょう。真夏はパキラの株が蒸れやすくなったり、連日の猛暑で負担がかかりやすい季節と言えます。また作業中に熱中症になってしまう可能性もあるため、それ以外の季節に行うのがベターですね。

晴れた日の午前中にするとパキラへの負担が減る

真夏以外の5~9月の成長期の期間中で、更に晴れた日の午前中に植え替えをすると、パキラへの負担を減らすことができます。それは晴れた日の午前中であれば、気温や湿度が安定しており、パキラにかかるダメージを軽減できるからです。時間の調整ができるのでしたら、晴れた日の午前中に植え替えを行いましょう。

剪定と植え替えは同時にしてはいけない

植え替え時の注意点として「同時に剪定を行わない」ということがあります。なぜなら植え替えと剪定両方のダメージをパキラに与えることになってしまうからです。「でも姿を整えるために剪定も行いたい!」と言う方もいらっしゃいますね。そんな時は剪定をしてから2週間ほど間隔を空けて植え替えをするのがおすすめ。パキラにかかる負担を増やさないよう、気をつけてあげたいですね。

失敗しないパキラの植え替え方法

それでは失敗しないパキラの植え替え方法を見ていきましょう。必要なものと、植え替え手順をご紹介します。事前に1度チェックしておくことで、植え替えがスムーズに進められますよ。

パキラの植え替えに必要なもの

パキラの植え替えに必要なものはこちらです。事前に道具をそろえておくことで、植え替えの途中で焦ることがないようにしておくのがおすすめですよ。

①1回り大きいサイズの鉢

今パキラを植えている鉢より1回り大きな鉢を準備します。大きすぎる鉢を用意すると土の中が水分過多になってしまい、根腐れの原因にもなるので注意してくださいね。 材質は通気性のよい素焼きの鉢がおすすめです。しかし大きな素焼きの鉢は大変重く扱いが難しいので、そのような場合はプラスチック製の鉢を選んでも良いでしょう。 これ以上パキラを大きくしたくない場合は、元の鉢を使います。その時は根を短く切り詰めて作業しますよ。

②用土

パキラは排水性のよい土を好みます。初心者は「観葉植物用」として販売されている用土を使用すればOKですよ。もっとこだわって自分でブレンドしたい方は「赤玉土7:ピートモス2:軽石1」の割合でブレンドして使用するのもいいですね。あなたのパキラを育てている地域の天候や環境に合わせて使用するといいでしょう。

③鉢底ネット

鉢底に空いた穴から、用土が流れないよう使用します。園芸コーナーでも販売されていますが、日用品で代用したい方は排水溝のネットを使っている方もいるようですよ。水やりのたびに用土が流れていっては困りますので、しっかり敷いておきましょう。

④軽石

土の中の排水性を高めるため、鉢底ネットを敷いた後に入れていきます。たくさん入れれば排水性が高くなりますが、そのぶん根が伸びていくスペースも狭くなるため、鉢の底が見えなくなる程度の量を敷き詰めていきましょう。

⑤スコップ

用土を追加していくときに使います。100均などでも手軽にスコップを購入できるので、好きなデザインのものを準備しておくと、今後のグリーンライフでも活躍してくれるでしょう。節約したいという方は500mlのペットボトルをカットして代用することも可能です。ペットボトルをカットする時は、ケガをしないよう気を付けて下さいね。

⑥割りばし

根と土のすき間までしっかり土を入れるために使います。土と根に空間が出来てしまうと栄養が吸収しにくくなるばかりか、パキラがしっかりと自立しません。土を追加していく際に、優しく割りばしでつついていくと、すき間なくしっかりと土が入れられますよ。

⑦新聞紙やレジャーシート

植え替えの際は、気をつけていても土がこぼれて汚れてしまうものです。後片付けが簡単に済むよう、新聞紙やレジャーシートを敷いておくのがおすすめです。

⑧軍手

手が汚れるのが気になる方は、軍手やガーデングローブを用意しておきましょう。おしゃれなデザインのグローブもあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。100均でも販売されているので、気軽に用意したい方はそちらがおすすめです。

パキラを植え替える方法

それではパキラを植え替える方法をご紹介します。
  1. パキラをそっと引きぬき、軽く土を払っておく。黒く変色していたり、長すぎたりする根は清潔なハサミでカットしておく。
  2. 1回り大きな鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えないくらいの鉢底石を入れる。
  3. 新しい用土を鉢の1/3ほど入れ、パキラを真ん中に置き、土をさらに追加していく。割りばしで優しくつつきながら土を追加していくと、土中にすき間ができにくい。
  4. 鉢のフチ数センチのところまで土を追加し、パキラ・ミルキーウェイが固定出来たら、鉢底から水が出てくるまでしっかりと水やりをする。
  5. 水やりで土の高さが少し沈んだら、鉢のフチ数センチのところまでさらに土を追加する。
初めて植え替えを行う初心者の方は、慣れない点もあるかもしれません。しかし思っているより簡単ですので、パキラの成長期である5~9月に挑戦してみてくださいね。

パキラ植え替え後の基本的なケア方法

パキラの植え替えに必要なもの、手順などを確認してきました。つづいて、植え替え後のパキラの基本的ケア法についてご紹介しますよ。植え替え後の管理によって明暗が分かれることもあるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。

【暖かく】【風通しの良い】場所に置く

置き場所は「暖かく風通しの良い場所」がおすすめです。枯れたり、葉っぱが落ちたりする原因にもなりますので、直射日光には当てないようにしますよ。パキラが快適に感じる環境に置いてあげることで、植え替えのダメージから早く回復してくれます。パキラは日光が好きな植物ですので、植え替え後イキイキと元気になってきたら、日光の量を段階的に増やしていきましょう。

水やりは表面が乾いてから鉢底から水が漏れるまで

植え替え直後の水やりの後は、やや乾燥気味に管理します。え替え後1週間ほど経ってから、土の表面が乾燥しているのを確認したら、鉢底から透明の水が漏れてくるまでたっぷりと与えましょう。植え替え直後は根にダメージがあって、水を吸収する力が弱まっています。水のやりすぎで根腐れを起こす可能性もあるので、水のあげすぎには注意が必要ですよ。

肥料は最低でも植え替え後1か月は与えない

植え替え後にすぐ元気になって欲しくて肥料をあげたくなりますが、最低でも1ヶ月は肥料を与えません。植え替え後の根は水分だけでなく栄養分を吸収する力も弱まっているからです。このタイミングで肥料を与えると、肥料の成分を薄めようと根から水分を出し、かえって水不足に陥ってしまう肥料焼けを起こす可能性もあります。植え替え後は、新芽が出たのを確認してから肥料を与えるようにしましょう。

【面倒くさくない】パキラのハイドロカルチャーは植え替えが簡単!

パキラのハイドロカルチャーは植え替えが簡単ですよ。「植え替えが難しそう…。」「土を触るのが少し苦手。」そんなあなたでも、ハイドロカルチャーなら負担なく植え替えができます。ハイドロカルチャーの基本的な知識やメリットをご紹介します。

そもそもハイドロカルチャーって何?

ハイドロカルチャーは土を使わずに栽培する方法の1つです。高温で焼いたボール状の石を使って植物を植え込みますよ。ハイドロボールには細かい穴がたくさん開いているので、通気性がよいのが特徴です。また土は古くなると処分しなくてはならないですが、ハイドロボールは洗って乾かすことで再利用できるのも魅力ですよ。

ハイドロカルチャーのメリット

ハイドロカルチャー栽培にはたくさんのメリットがあります。観葉植物は好きだけれど、土を使うことや衛生面が気になるという方にぴったりですね。メリットを1つずつ見ていきましょう。

清潔に保てる

ハイドロカルチャーに使用する埋め込み材は、1,000℃以上の高温で焼いて作られているので基本的に無菌です。害虫の発生も少なく、室内に土を持ち込むのに抵抗を感じる方には嬉しいポイントですよね。衛生が気になるキッチンなどにも安心して置けるので、清潔を保ちながらグリーンを楽しむことができますよ。

土栽培に比べて匂いが少ない

ハイドロカルチャーのハイドロボールは、土栽培に比べて匂いが少ないです。植え替えや毎日のお世話の際に、土の匂いが気になってしまう方におすすめですよ。土栽培では数年に1回の植え替えで土を触る機会がありますが、土が苦手な方でもハイドロカルチャー栽培なら気軽に観葉植物が楽しめます。

水管理がしやすい

透明のガラス容器などを使用すれば、水の管理も一目瞭然です。これは土栽培では得られないメリットと言えるでしょう。また土栽培と違って排水処理がないので、受け皿に溜まる水を捨てる手間もありません。清潔が気になる寝室に置いたり、吊るしてインテリアとして楽しむこともできますね。

冬のパキラの植え替えによくある質問

冬のパキラの植え替えによくある質問を集めてみました。根が鉢底から見える時、これは確かに植え替えのタイミングなのですが、冬に植え替えを行ってもいいのでしょうか。また栄養剤や葉落ちの原因についてもご紹介しています。冬のパキラで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

Q. パキラの根が鉢底から見えていますが、これは春まで待つべきですか?冬でも植え替えてもいいですか?

A. 可能であれば春まで待った方がベターでしょう。 パキラは丈夫な観葉植物なので、観葉植物の管理に慣れた方であれば植え替えできないこともないでしょう。しかし初めての植え替えや慣れていない場合は、できれば春先まで待つのがベターですよ。良かれと思ってやった植え替えでパキラが枯れてしまったら元も子もありませんよね。冬場は水やりの間隔を開けて乾燥気味に管理し、葉っぱがしおれてきたら1~2日に1回葉水を行ってあげます。5℃以下の環境にならないよう気をつけてあげると元気に冬越しできますよ。

Q. パキラは冬が苦手な観葉植物と聞きましたが、苦手だからこそ栄養剤は与えてもいいですか?

A. 休眠期である冬場のパキラには栄養剤は不要です。 休眠期にあたる冬場のパキラ。元気を与えたくて栄養剤や肥料をあげたくなりますよね。その気持ちは理解できるのですが、冬場のパキラは水分や栄養を吸い上げる力が弱くなっています。栄養剤を与えてしまうと、濃い成分を薄めようと根から水分を出し、かえって水不足になってしまう「肥料焼け」を起こす可能性もあるのです。栄養剤や肥料は5~9月の成長期に与えるのがベストタイミングですよ。

Q. パキラの植え替えはしてないですが、葉が落ちて弱っているように見えます。これって何が原因ですか?

A. 冬にパキラの葉っぱが落ちる原因は寒さが原因かもしれません。 暖かい地域が原産のパキラにとって、日本の冬は寒く苦手な環境です。5℃以下になると枯れてしまうことも考えられますよ。室内でパキラを管理する場合は、午前中にレースカーテン越しの日が差すような暖かな場所がおすすめ。しかし冬の夜は、窓からしんしんと冷気が伝わってくることもありますね。冬の夜は、温度変化の少ない室内の中央に移動してあげるのがいいでしょう。冬のパキラは温度管理が非常に大切ですよ。

パキラの冬の植え替えはしていいの?植え替えのタイミングや手入れを紹介のまとめ

パキラは冬に植え替えしてもいいのか、適切な時期やタイミングについてご紹介してきました。 この記事では
  • 冬はパキラの休眠期で株の活力が落ちるため、植え替えすると枯れる可能性がある
  • パキラの植え替えは成長期にあたる5~9月の、晴れた日の午前中に行うと株への負担が減らせるので良い
  • 植え替えと剪定は負担がかかってしまうので同時に行わず、2週間の間隔を空ける
  • 植え替え後は暖かく風通しの良い場所に置き、水やりは土が乾いたらたっぷりと与える
  • 植え替え後の肥料は最低でも1ヶ月は間隔を空け、新芽が出てから与える
  • 土を触るのが苦手な方や、衛生面が気になる方にはハイドロカルチャーの植え替えが簡単でおすすめ
をご紹介しました。 パキラの植え替えは、成長期の5~9月に行うのがおすすめですよ。冬は成長もゆるやかになるので、葉水や日光に気をつけながら大切に管理を続けましょう。暖かくなったら植え替えをし、さらなる成長を見守っていくのがいいですね。植え替えについて迷ったらこの記事を参考にしていただければ幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはパキラの他にもたくさんの記事をご用意しております。是非ご覧くださいね。