【ぐんぐん成長】テーブルヤシの増やし方をわかりやすく解説!

【ぐんぐん成長】テーブルヤシの増やし方をわかりやすく解説!
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目次

涼しげな葉が美しいテーブルヤシ。置くだけでトロピカルな風を感じるテーブルヤシは、丈夫で初心者にも育てやすいですね。100均でも販売されているので、身近に感じている方が多いと思いますが、そんなテーブルヤシの増やし方をあなたはご存知ですか? 今回は
  • テーブルヤシの増やし方「株分け」とそのメリット
  • 株分けに適したタイミングと季節
  • 株分けに必要なもの・手順
  • テーブルヤシの基本的な育て方と植え替え方法
  • テーブルヤシの剪定方法

をご紹介します。 元気なテーブルヤシの増やし方以外にも、気になる株分け後のお世話の方法なども解説しています。テーブルヤシは、間違った剪定をすると枯れてしまうことも。この記事を読めば、健やかなテーブルヤシの増やし方や育て方、正しいケアをしっかり確認することができますよ。

関連記事:テーブルヤシの育て方!ケア方法やコツまで一挙解説

テーブルヤシを増やすのは大変?

涼しげな姿で、インテリア性も高いテーブルヤシ。簡単に育てられることもあって大人気の観葉植物ですが、そんなテーブルヤシを増やすのは大変なのでしょうか?

結論:初心者でもできる!

結論から申し上げますと、テーブルヤシを増やすのは初心者でも簡単にできます!後ほど詳しくご紹介しますが、テーブルヤシは「株分け」という方法で増やせますよ。この株分けに難しい技術はいりません。1鉢のテーブルヤシから、お部屋のグリーンを増やしていけたらお得で嬉しいですよね!

テーブルヤシは根の成長が早い観葉植物

テーブルヤシは株全体の成長はゆるやかですが、根の成長が早い観葉植物です。したがって、長い期間そのままにしていると葉が密集しすぎて見苦しい姿になってしまうことも。そんな時は株分けをして、見た目を整えて管理しやすくしましょう。

増やし方のコツやその後のお世話の方法まで伝授!

この記事ではテーブルヤシの増やし方のコツや、株分けしたあとのお世話の方法まで詳しくご紹介しますよ。あなたのお家にあるテーブルヤシも株分けですっきりと姿を整え、家の中のグリーンをぜひ増やしていってくださいね!

テーブルヤシは【株分け】で増やすことが出来る

テーブルヤシは「株分け」という方法で増やしていくことができます。株分けをしたことがない方でも、この記事を読めば詳しく知ることができますよ。

株分けという手法を知ってますか?

あなたは「株分け」という手法があるのを知っていますか?株分けとは、大きく育った根を分割してそれぞれを植え付け、株を増やしていく手法です。比較的簡単にでき、見た目が大きく変わらないので鑑賞までの時間が短時間で済むのが特徴ですよ。簡単に株が増やせるのなら挑戦してみたいですよね。

ヤシ科の観葉植物は株分けでしか増やせない理由

ヤシ科の観葉植物は、株分けでしか増やせない理由があります。それはヤシ科の観葉植物育ち方に由来していますよ。詳しく見てみましょう。

葉が茎の内側から生えてくるので、挿し木などが出来ない

観葉植物を増やしていく方法に「挿し木」という手法があります。挿し木とは枝や葉を切り取って発根させ増やしていくこと。しかしヤシ科の観葉植物は、新しい葉が茎の内側から生えてくるので、枝や葉を切り取ることはできません。切り取ったら枯れてしまうからですね。したがってテーブルヤシは挿し木などで増やしていくことが出来ません。

茎をむやみに切ると枯れることがある

テーブルヤシは、挿し木と同じ感覚でむやみに茎を切ると、枯れてしまうことがあります。ヤシ科の観葉植物は茎を切って増やすのではなく、土中の根を割って増やしていく「株分け」がベストですよ。株分けにはメリットもあるので、続けてご紹介します!

テーブルヤシを株分けするとメリットがある!

テーブルヤシを株分けするメリットは2つ考えられます。株分けは生育環境を整えることにつながるので、テーブルヤシの成長を促すことができますよ。

根が密集するのを防いでくれる

1つ目のメリットは根が密集するのを防いでくれること。根が密集すると風通しや水はけが悪くなり、病害虫の原因になるので注意が必要です。また酸素不足になった根は生育が悪くなる可能性もありますよ。株分けすることによってスペースが空けば、テーブルヤシが新たに成長していくこともできますね。

今後の手入れが比較的簡単になる

2つ目のメリットは今後の手入れが比較的簡単になること。長い間、株分けをせずに観葉植物が大きく育ちすぎると、手入れが大変になることが予想されます。しかし株分けをすれば観葉植物をコンパクトに保つことができるので管理もラクにできますね。また分けた株は、家族やお友達にプレゼントすることもできるので喜ばれることでしょう。 しかしテーブルヤシの株分けには、適さない時期やタイミングもあるのです。良かれと思ってした株分けで、テーブルヤシが弱ってしまったら元も子もありませんよね。ここから適した時期や株分けの方法などを詳しく見ていきましょう。

テーブルヤシを増やすのに適した時期やタイミング

テーブルヤシを株分けして増やすのに、適した時期やタイミングを見ていきましょう。株分けの作業自体は難しいことではありませんが、いつやってもいいという訳ではありませんよ。

テーブルヤシの株分けを行うタイミングを見極める

株分けのタイミングを間違えると、テーブルヤシの元気がなくなってしまう原因にも。株分けのタイミングとして4つのサインが考えられます。
  1. 鉢底からテーブルヤシの根がたくさん出ている
  2. 鉢とテーブルヤシのバランスが悪い
  3. 土が湿っているが、葉が枯れている
  4. 新芽がなかなか出てこない
テーブルヤシが出している株分けのサインに気付き、株分けのタイミングを見極めるのが大切ですよ。1つずつ詳しく解説します。

鉢底からテーブルヤシの根がたくさん出ている

鉢底からテーブルヤシの根がたくさん出ている時は、根が密集しすぎているかもしれません。水はけや風通しが悪くなり、根が酸素不足になっていることも考えられます。

鉢とテーブルヤシのバランスが悪い

長い間株分けをしないと葉が茂りすぎたりして、鉢とテーブルヤシのバランスが悪くなることがあります。見た目が悪いだけでなく、転倒の危険性もありますね。

土が湿っているが、葉が枯れている

土が湿っているのに葉が枯れている時も株分けのサインです。根が密集することで風通しが悪くなるので、土がいつまでも湿ってしまいます。これは病害虫の原因になることも。また株が大きく育ちすぎると、根が栄養を取り合うことになるので葉が枯れることが考えられますよ。

新芽がなかなか出てこない

根が密集すると栄養が行き渡らず、株全体の元気がなくなっていきます。新芽がなかなか出てこないのも株分けのサインです。株分けによってひとつひとつをコンパクトにすることで、植物が若返る効果も期待できますよ。

テーブルヤシの株分けに適した時期は5月~9月

株分けは植物が元気な暖かい時期である5月~9月が適しています。テーブルヤシの原産地は中南米の暖かい地域。暖かい季節に株分けをすれば回復力も強いので、株分けのダメージにも負けずぐんぐん成長することができますよ。株分け後の管理をラクにするためにも、5月~9月の時期を選んで行うようにしましょう。

寒い季節の株分けはテーブルヤシに悪影響を与える

寒い季節の株分けは、テーブルヤシの成長に悪影響を与える恐れがありますよ。株分けはテーブルヤシの成長を促進しますが、根を分けるのでダメージも与えています。株を弱めてしまうことにもつながるので、暖かい季節を選んであげましょう。

失敗しないテーブルヤシの増やし方

それでは失敗しない株分けの具体的な方法についてご紹介していきます。必要なものを事前に準備しておくことで、株分けをスムーズに進めることができますよ。

テーブルヤシの株分けに必要なもの

テーブルヤシの株分けに必要なものはこちらです。
  • レジャーシートまたは新聞紙
  • 手を汚したくない方は軍手
  • 新しい鉢
  • 新しい用土「観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1」
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 必要であればハサミ
株分けの際は、古い土ではなく新しい用土を準備するのがおすすめですよ。使い古した土は雑菌が繁殖していたり、土の粒がつぶれて泥状になっていたりするので、新しい用土に植えてあげるといいでしょう。

テーブルヤシの株分け方法

購入時のテーブルヤシは、数株が合わさって植えられています。それらをそっと分割して株分けしていきますよ。実際の手順を確認してみましょう。
  1. テーブルヤシを鉢から取り出し、根の古い土を優しく取り除く。
  2. できるだけ根を傷つけないよう手で優しく左右に分割する。固い場合は清潔なハサミで切り分ける。
  3. この時黒ずんで腐っている根があれば、清潔なハサミでカットし整理しておく。
  4. 元のテーブルヤシの大きさにもよるが、茎2~3本ずつに分ける。
  5. 新しい鉢に鉢底ネット、底が隠れる程度の鉢底石を敷きつめる。鉢の1/3くらいまで土を追加していく。
  6. 株分けしたテーブルヤシをそれぞれの鉢に入れ、バランスを見ながらさらに土を追加する。
  7. 鉢底から水が流れ出すくらいにたっぷりと水やりをする。
根を取り出すので、初心者の方は少し緊張してしまうかもしれませんが、思っているより簡単ですよ。時期やタイミングを見逃さず、ぜひチャレンジしてみて下さいね。

テーブルヤシを株分けした後の育て方

つづいて、テーブルヤシを株分けしたあとの管理方法についてご紹介します。ここを間違えてしまうと株が弱ってしまうことも。株分け後の育て方も確認してから、株分けを実行してくださいね。

置く場所は室内と室外で変えよう

テーブルヤシの置き場所は、室内と室外では違いがあります。室内と屋外それぞれの管理方法を見てみましょう。

室内での置き場所

株分け後のテーブルヤシを室内に置く場合は、株分け後1週間は風通しのよい日陰に置いてあげるのがおすすめです。いきなり日当たりのよい場所に置くのは禁物ですよ。新しい葉が出てきたら、半日陰やレースカーテン越しの柔らかな日差しが当たる場所に置いてあげます。

屋外での置き場所

屋外では強い風に当たらない日陰に置きます。強い風で葉がこすれ合うと刺激になってしまうからですね。新しい葉を確認したら、徐々に明るい日陰に移動し、日光量を調整していきましょう。直射日光は枯れる原因にもなりますので、当てないよう注意が必要ですよ。

水やりは時期によって与える量が異なる

テーブルヤシを健やかに育てるために、水やりの詳しい情報についてもご紹介していきます。季節ごとに水やり方法が変わってきますので、テーブルヤシを大きくしたい方は必見ですよ。各季節とも、受け皿に溜まった水はすぐに捨てるよう注意してくださいね。

春や夏の水やり方法

春や夏はテーブルヤシの成長が盛んになる時期なので、基本的に土の表面が乾いたら水やりしましょう。鉢底から水が流れ出るまでたっぷりとあげるのがポイントです。真夏の日中に水やりをしてしまうと、鉢の中が高温になって蒸れてしまうので、真夏は早朝か夕方にあげるのがおすすめです。

秋や冬の水やり方法

秋や冬はテーブルヤシの成長がゆるやかになる時期です。根が水を吸い上げる力も弱くなるため、この時期に春夏と同じように水やりをしてしまうと、水のあげすぎになってしまいますよ。冬場は土の表面が乾いてから2~3日後に水やりをしましょう。やや乾燥気味に管理するのが、元気に越冬させるコツです。空気が乾燥する秋冬は葉水をするのもおすすめ。葉水については後ほど詳しくご紹介します。

肥料は与える時期や量に注意が必要

テーブルヤシに肥料を与える際は、時期や量に注意が必要です。あまり大きくしたくない場合は肥料はごく少量かなくてもいいでしょう。与える場合は置き肥の緩効性肥料か、液体肥料を与えます。 夏場はテーブルヤシの生育期にあたります。2ヶ月に1回程度置き肥タイプの緩効性肥料を与えるか、1~2週間に1回液肥を与えるといいですね。 冬場はテーブルヤシの成長が緩やかになるので、肥料を与える必要はありません。元気がなくて心配になってしまう場合は活力剤などを与えてもいいでしょう。

増やしたテーブルヤシが大きくなってきたら植え替えをする

株分けなどによって増やしたテーブルヤシが大きくなってきたら、植え替えのタイミングです。年数で言えば2~3年に1回は植え替えといいと言われていますよ。5号以下の鉢のテーブルヤシは成長が早い場合が多いので、1年に1回植え替えしてあげましょう。

植え替えの時期は5月~9月が最適

植え替えにぴったりなのは5月~9月の暖かい季節です。この季節はテーブルヤシの成長期にもあたるので、植え替えの際のダメージを最小限に抑えることが可能だからですね。冬は株の活力が弱まるので、できれば避けた方がいいでしょう。

テーブルヤシの植え替えの方法

それではテーブルヤシの植え替え方法について詳しくご紹介していきますね。まずは植え替えに必要なものからです。

テーブルヤシの植え替えに必要なもの

テーブルヤシの植え替えに必要なものはこちらです。
  • 1回り大きな鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石(軽石など)
  • 新しい用土(観葉植物用の土、もしくは赤玉土7、腐葉土2、パーライト1)
  • スコップ
  • レジャーシートまたは新聞紙
  • 手を汚したくない方は軍手
これからテーブルヤシをもっと大きくしていきたい方は、1回り大きな鉢を用意します。空いているスペースに向かって根がどんどん大きくなっていけるようにするためです。 反対にこれ以上テーブルヤシを大きくしたくない方は、同じ鉢のままで大丈夫ですよ。続いて植え替えの手順をご紹介します。

テーブルヤシの植え替えの手順

必要なものが準備できたら、さっそく植え替えに挑戦してみましょう。
  1. 鉢から株を取り出し、根に付いた土を軽く落とす。
  2. 新しい鉢の中に鉢底ネットを敷き、鉢底が隠れる程度の鉢底石を入れる。
  3. 鉢の1/3程度まで新しい用土を入れ、テーブルヤシをバランスよく配置し、更に土を追加する。鉢のフチ数㎝まで土を入れていく。
  4. 鉢底から水が流れてくるまでたっぷりと水やりをする。
鉢底ネットには、土が流れ出てしまわないようにする効果と、ナメクジなどの害虫が入り込まないようにする効果があります。しっかり敷いておきたいですね。テーブルヤシは高温多湿を好みますが、水はけのよい土の方が病害虫のリスクを抑えられます。湿度については、こまめな水やりや葉水でカバーできますよ。

葉が茂ってきたテーブルヤシは剪定が必要です!

「葉が茂りすぎてなんだかバランスが悪い…。」「変色した葉があるけど取り除いていいの?」そんな風に感じる時もありますよね。そんな時は剪定にチャレンジしてみましょう。

剪定は5月~9月に行うとテーブルヤシに負担がかからない

剪定はダメージを最小限に抑えられる5月~9月に行うのがいいですよ。テーブルヤシの成長期にあたる暖かい時期でしたら、剪定のダメージも軽く、さらに大きく成長できるでしょう。テーブルヤシに負担をかけないためにも暖かな時期を選ぶようにしてくださいね。

テーブルヤシの剪定の方法

テーブルヤシの剪定方法についてご説明します。風通しを良くするためにも、茂りすぎや茶色く枯れた葉を剪定するようにしましょうね。必要なものや手順をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

テーブルヤシの剪定に必要なもの

テーブルヤシの剪定に必要なものは、切れ味の良い剪定ばさみです。切れ味の悪いはさみをしようすると、力を入れすぎてケガのもとになる場合もありますのでご注意ください。

テーブルヤシの剪定の手順

テーブルヤシの剪定は、古く枯れてしまった葉を切り落とすだけです。茎から切ってしまうと二度と葉は生えてきませんので、気を付けて下さいね。通気性を良くしたい場合は、株分けするのがおすすめです。

テーブルヤシの剪定で気を付けたいこと

テーブルヤシの剪定で気をつけたいことがあります。そもそもテーブルヤシは成長がゆっくりな観葉植物なのであまり剪定は必要ないのですが、風通しや見た目を整えるために剪定することもありますね。その際に気をつけたい点をご紹介します。

茎は切らずに伸びた葉だけを切る

テーブルヤシは茎の内側から新しい葉を増やしていきます。また「単幹」と言って、幹は1本だけで枝分かれせず、それそのものが葉っぱにつながっていきます。そのため茎をカットしてしまうと、新しい葉っぱは生えてきません。そのまま枯れてしまうだけなので剪定には注意が必要ですよ。

切るのはテーブルヤシの生長点

逆に大きく育ちすぎたテーブルヤシをもっとコンパクトにしたい場合は、成長点の下をカットすれば、新しい葉は生えてきません。どこを切ればいいか不安であれば、茶色くなった葉の部分だけを切り落とすといいでしょう。

テーブルヤシに元気がない時のよくある原因と対処法

「今までと同じように管理していたのに、なぜかテーブルヤシの元気がない…。」そうなってしまったら心配ですよね。テーブルヤシに元気がない時のよくある原因は主に3つ考えられます。
  1. 育てる場所の気温が低すぎる
  2. 直射日光で葉焼けしてしまっている
  3. 水やりしすぎて根腐れしている
それぞれの原因について1つずつ解説し、対処法もご紹介します。

育てる場所の気温がテーブルヤシにとって低すぎる

テーブルヤシは5℃以下の寒さが続くと、だんだん株の活力が弱まって枯れてしまうことも考えられます。冬場に室内で育てる場合、昼間は直射日光の当たらない明るい窓辺に置くのがおすすめです。しかし夜は窓からの冷気に当たらないよう気をつけましょう。日が落ちて冷え込んできたら窓から離し、温度変化の少ない部屋の中央に移動してあげると安心ですよ。

直射日光を浴びて、葉焼けしている

テーブルヤシは日当たりのよい環境が好きな観葉植物ですが、直射日光は苦手です。直射日光に長く当たると葉焼けを起こして葉が変色してしまうことも。葉焼けは光合成を妨げ、テーブルヤシを弱らせる原因にもなるので注意が必要ですよ。テーブルヤシに適した日光量は、日陰やレースカーテン越しの柔らかな日差しです。

水やりの量が多すぎて、根腐れを起こしている

特に水のやりすぎで根腐れを起こしやすいのは冬場です。冬はテーブルヤシの成長もゆるやかになるので、春夏と同じように水やりをしていると、土がいつも湿った状況になってしまいます。湿った土は根腐れの原因になるので、季節に合わせた水やりが大切ですね。冬場はやや乾燥気味に育てるのが大切ですよ。

【テクニック】葉水をしてテーブルヤシを元気に育てる

土に水を与える方法以外に、観葉植物がイキイキと育つ方法として「葉水」があります。乾燥しがちな季節に葉水を行うことで、害虫の発生を予防できるばかりか、葉が美しくなり見た目も良くなります。葉水のやり方を詳しく見てみましょう!

葉水って知ってますか?

葉水とは霧吹きなどを使って、観葉植物の葉などにミストをかけてあげること。植物は根からだけでなく、葉からも水分を吸収できるので、乾燥しがちな冬場の水分補給の方法としておすすめですよ。

葉水を行うメリット

葉水には大きく3つのメリットがあります。
  1. 乾燥してカサカサになるのを防止できる
  2. 葉のホコリを落とせる
  3. 病害虫の予防ができる
どれも健康なテーブルヤシを育てるうえで見逃せないメリットばかりですよ。毎日の習慣にしてしまえば苦もなりません。各メリットを1つずつくわしくご紹介します。

テーブルヤシが乾燥してカサカサになるのを防ぐことが出来る

1つ目のメリットは、テーブルヤシが乾燥してカサカサになるのを防ぐことが出来ます。冬場のテーブルヤシは乾燥気味に育てた方が、元気に冬越しできます。しかし水分が不足しすぎると全体的にカサカサになって葉が傷つきやすくなることも。葉水は土を濡らさずに適度な潤いを与えることが出来ます。根が冷えることもありませんよ。

テーブルヤシの葉にホコリなどが堆積することを防ぐ

室内で育てる観葉植物の葉の上にはホコリなどが堆積しがちです。堆積したホコリは光合成を妨げるので、テーブルヤシの元気を奪っていってしまうことも。葉水をしたり軽くティッシュや布などで拭き取ったりすれば、ホコリをきれいに取り除けます。見た目も美しくなるので一石二鳥ですよ。

病害虫の予防になる

乾燥した環境が長く続くと、ハダニが発生することがあります。ハダニはわずか10日で成虫になります。そして1日に数個~10個程度の卵を産み続けるので、1度繁殖すると駆除するのがとても大変な害虫なのです。毎日の葉水を習慣にすれば、植物に適度な湿度を与えられますし、注意深く葉を観察することもできるのでハダニの予防ができますよ。害虫駆除のための薬剤を使いたくない方にもおすすめです。ハダニは葉の裏にいることが多いので、葉水は葉の裏まで濡らすようにしてくださいね。

テーブルヤシの増やし方についてよくある質問

テーブルヤシを育てている方によくある質問を集めてみました。テーブルヤシの大きさや成長スピード、株分けや剪定の方法などについての質問です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q. ハイドロカルチャーで育てていますが、成長するとどれくらいの大きさになるんでしょうか?巨大化することってありますか?

A,4~5年で50㎝、地植えであれば巨大化する可能性も。 テーブルヤシは成長がゆっくりの観葉植物ですので、サイズがどんどん大きくなることはあまりありません。しかし4~5年で50㎝ほど、地植えであれば1~3mにもなる可能性もありますよ。コンパクトなサイズ感のまま楽しみたいのならば、気をつけたい点は3つです。
  1. 植え替えは根を半分にカットし同じ鉢を使用する
  2. ハイドロカルチャー栽培をする
  3. 水と肥料は控えめに与える
植え替えをするたびに1回り大きな鉢に入れるのが基本ですが、それでは根がどんどん成長し巨大化につながってしまうことも。あえて根をカットし同じ鉢に入れることで、成長を緩やかにできます。 またハイドロカルチャー栽培も土栽培に比べて成長のスピードがゆっくりになるのでおすすめです。 水は枯れない程度に、肥料はまったく与えないかごく少量にすることで巨大化を防ぐことができますよ。

Q. テーブルヤシは株分けでしか増やせないとありますが、1株しか持っていないときも、増やせるんでしょうか?

A,1株だけでは増やせません。 繁殖としての意味なのであれば、種子から増やすことしか出来ません。葉が多く茂っている姿がお好みであれば、100均などで新たにテーブルヤシを購入し、大きく育てるのはいかがでしょう。そのテーブルヤシが大きく育てば、株分けし鉢を増やしていくことも可能ですよ。

Q. テーブルヤシの剪定をしたら、徐々に元気がなくなってきました。剪定でミスったのか育て方が悪かったのか、どっちでしょうか?

A,テーブルヤシを茎から切ると新しい葉は生えてきません。 テーブルヤシは成長スピードのゆるやかな観葉植物なので、実は剪定の必要はあまりありません。そもそもヤシ科の植物は、幹は1本だけで枝分かれせず、それそのものが葉っぱにつながっていくので、茎をカットすると新しい葉は生えてきません。枯れる原因にもなりますので、剪定は茶色く変色した葉の部分だけを切り落とす程度で十分ですよ。どうしても葉が密集するのが気になる時は、剪定ではなく株分けをしてスッキリさせるのがおすすめです。

【ぐんぐん成長】テーブルヤシの増やし方をわかりやすく解説!のまとめ

テーブルヤシの増やし方について「株分け」という手法をご紹介しました。株分けの際に準備するものや手順、その後の管理など参考になったでしょうか? この記事のポイントは
  • テーブルヤシの増やし方は、根の密集と病害虫を予防できる「株分け」がベスト
  • 株分けは5~9月の暖かい時期に行うと、ダメージを最小限に抑えられる
  • 冬場はテーブルヤシの活力が弱いので株分けはしない
  • 株分け後1週間は日陰に置き、新しい葉が出てきたら徐々に日光量を増やす
  • テーブルヤシには基本的に剪定は必要ない。茎をむやみに切ると新しい葉が生えてこなくなるので、茶色く変色した葉を切り落とす程度でいい
です。 テーブルヤシは手軽に育てられることから、人気の高い観葉植物です。適切なお手入れをして長く楽しみたいものですね。テーブルヤシが大きく育つのはうれしいことですが、葉が密集して見苦しい姿になってしまった時は、季節を選んでぜひ株分けに挑戦してみてくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。東京寿園では他にも様々な観葉植物についての記事を掲載しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてくださいね。