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テーブルヤシには精神状態を整えてくれる風水効果もあり、お部屋のインテリアにも最適。 南国の雰囲気漂うテーブルヤシは、黄色い実のようなものをつけるのをご存じでしょうか。この黄色い実のようなものの正体は「花」で、テーブルヤシが開花するということは植物が健康な証拠。 そこで今回は
- テーブルヤシの花を咲かせる育て方
- テーブルヤシの花が咲く条件
- テーブルヤシの花が咲く上手なケア方法
について詳しく解説します。 この記事を最後まで読んでいただければテーブルヤシを元気な状態で育てることができ、貴重な開花を見ることもできるでしょう。テーブルヤシのよくある質問コーナーもあるため、今後の参考にしていただけると嬉しいです。
テーブルヤシにも実がなるの?
テーブルヤシを長く育てていると緑や黄色い実のようなものができます。初めて見た人は食べられるのか、花が咲くのか気になりますよね。テーブルヤシにできた実の正体について解説します。結論:テーブルヤシに実はなりません
テーブルヤシにできた実のようなものは「花芽」で、食べられるような実ができることがありません。花芽は秋ごろに生えてきて、緑色から黄色に変化していきます。花芽が黄色くなるのは気温が暖かくなる春頃。春に黄色く変化したときが、テーブルヤシの花が咲いている状態です。花が咲くイメージがあまりない観葉植物でも、テーブルヤシのように開花するものもあります。ヤシの木のような実がなるわけではない
テーブルヤシはヤシの木と同じヤシ科の植物です。ヤシ科は3000種類もあり、見た目も大きさもそれぞれ異なります。そのためヤシの木と同じヤシ科でも種類が異なるため、テーブルヤシには実がなることはありません。実ではなく黄色の綺麗な花が咲きます
テーブルヤシにできた実のようなものは花で、小さくて丸い粒のような形をしています。2~5月の春に黄色い花を咲かせますが、花びらはつきません。テーブルヤシの花は小さい丸い粒が枝垂れる形でなり、初めて見た人は花だとは思えないかもしれません。花びらはありませんが黄色い花がテーブルヤシの緑に映えて、お部屋を明るくしてくれるでしょう。どうしたら綺麗な花が咲くのか?育て方やコツなどを紹介
テーブルヤシに花が咲く光景は非常に珍しく、なかなかお目にかかることができないもの。テーブルヤシの花を咲かせるためには、適切な育て方やコツを実践していく必要があります。元々テーブルヤシは成長スピードが遅い植物のため、花を咲かせるまでにも5年以上かかるほど開花は貴重なこと。テーブルヤシに実のような花をつけたい場合は、正しく育てながら気長に待つことも必要です。テーブルヤシには複数の株が必要
テーブルヤシに実のような花をつけるには、複数の株を必要とします。花が咲くには【雄株】と【雌株】が必要です
テーブルヤシに花を咲かせるためには、2つ以上の株が必要です。テーブルヤシには雄雌があり1株では花を咲かせることはできません。そのため「雄株」と「雌株」を同時に育てることで、受粉して花を咲かせます。テーブルヤシの花は黄色で種をつけるのは雌株のみ。つまり雄株と雌株がないと花も咲かせられないうえに、種もつくれないということ。 ただしテーブルヤシの雄雌は開花しないと見分けられません。テーブルヤシの花を咲かせたい場合は、複数の株を同時に育てることが必要です。雄雌の株が見分けられない状態でも複数の株を同時に育てることで、花を咲かせる可能性を高くできるでしょう。テーブルヤシの雄株の見分け方
テーブルヤシの雄株は黄色い実のような形になったときに、真っすぐ上に伸びた部分から水平に枝分かれしています。雄株にできた黄色い実はよく見ると円柱のような形をしており、雌株と受粉しますが単体だけで開花することはありません。テーブルヤシの雌株の見分け方
テーブルヤシの雌株は黄色い実のような形になり開花したときに、上に伸びるのではなく外側に枝分かれして伸びています。黄色く丸い実のような形のものが枝垂れていたら、雌株で間違いないでしょう。テーブルヤシの花が咲く条件
非常に珍しいテーブルヤシの花が咲くには、いくつかの条件があります。条件①:テーブルヤシの花が咲くのは2月~5月
テーブルヤシの黄色い花が咲くのは、2~5月の春です。秋になると緑色の花芽が出てゆっくりと成長し、気温が暖かくなる春には黄色い実のような形で開花していきます。条件②:5年以上テーブルヤシを育てる必要がある
テーブルヤシの花を咲かせるには、5年以上経過したものを育てる必要があります。そのためテーブルヤシを購入してすぐのものは花が咲きません。すぐに花を咲かせたい場合は、購入する際に5年以上経過しているかを確認しましょう。5年以上経過していても必ずしも花が咲くとは限らないため、適切な環境で育てて気長に待つことも大切です。 確実に花を咲かせたい場合は苗の状態からテーブルヤシに適した育て方を行い、5年以上待つ方法もあります。ただしテーブルヤシの成長スピードは遅いため長期間、適した環境を維持して丈夫な植物に育てることが重要です。どちらにしても時間はかかりますが丁寧に育てることで、開花したときの喜びも2倍になるでしょう。条件③:複数の苗を一緒に育てること
先ほども述べたとおりテーブルヤシの花を咲かせるためには、雄株と雌株が必要。しかし雄株と雌株の違いは、黄色い実をつける頃にならないとわかりません。そのため複数の苗を一緒に育てるといいでしょう。複数の苗を一緒に育てることで、花が咲く可能性も高くなります。条件④:テーブルヤシを適切な環境で育てること
テーブルヤシを開花させるには適切な環境で育てて、エネルギー補給をすることが大切です。長年育てていても花が咲くとは限らないため、テーブルヤシが開花するには相当なエネルギーが必要だと思われます。そのため花を咲かせるためには、適切な環境を維持して育てていくことが重要。 土の選び方や日当たり、水やりなどテーブルヤシに適したいくつかの条件を整えることで、花を咲かせられる強いテーブルヤシに育てることができます。テーブルヤシの花が咲く上手なケア方法
テーブルヤシが花を咲かせるようになるためには、元気な状態を維持することが大切。テーブルヤシの花が咲く上手なケア方法を紹介します。置き場所は【日当たり】【風通し】を基準に選ぶ
テーブルヤシの置き場所は日当たりと風通しのよい場所が最適な環境。室内、屋外それぞれの適切な置き場所を知っておくと元気に育てることができます。室内での置き場所
室内でテーブルヤシを育てる場合は、風通しのよい明るい場所に置きましょう。テーブルヤシは明るい場所を好む一方で直射日光に弱く、葉焼けを起こしやすい植物です。そのため日当たりのよい窓辺に置く際は、レースカーテン越しに置くなどの工夫が必要。 またテーブルヤシは耐陰性もあるため、暗い玄関でも育ちます。耐陰性がある一方でテーブルヤシは明るい場所を好む植物のため、暗い室内に置く場合は定期的に日光浴をしておくと安心です。 寒い季節になるとテーブルヤシは弱ってしまうため気温が低くなる冬場は、冷気が入る窓辺から離すなど時期に合わせて適切な環境に整えましょう。他にもエアコンの風が直接当たると葉が乾燥したり弱ってしまうため注意が必要です。屋外での置き場所
テーブルヤシは直射日光が苦手なため、屋外では明るい日陰に置きましょう。テーブルヤシは耐陰性があるため、軒下に置いても育てることが可能です。テーブルヤシを直射日光に長時間当ててしまうと葉焼けを起こしたり枯れてしまうことがあるため、屋外に置く場合は注意しましょう。 暖かい気候が原産のテーブルヤシは寒さに弱く、5℃以下になると枯れてしまいます。屋外で育てていても気温が低くなる11月頃には、テーブルヤシを室内へ移動しておきましょう。寒い冬を乗り越えるためにも10℃以上保てる場所で育てることも大切です。水やりは季節に合わせて調整する
テーブルヤシの水やりは時期によっても異なります。時期に合わせた水やりを行わないと、テーブルヤシが枯れてしまうため注意しましょう。春・夏の水やり方法
春から夏の気温が暖かい時期は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。水を与える際は鉢底から水が流れ出るまで水やりをしましょう。日中の気温が高い時期の水やりは、早朝もしくは夕方の時間帯に行います。日中の暑い時間帯に水やりをしてしまうと水が暑さで煮えてしまい、テーブルヤシの根を弱らせてしまうため注意しましょう。 また受け皿に残ったよどんだ水をきれいにしておくことも大切です。受け皿の水をそのままにしておくと害虫がつく原因にもなるため、梅雨時期など湿度が高い場合はとくに注意しましょう。秋・冬の水やり方法
気温が低くなる秋や冬はテーブルヤシが「休眠期」に入ります。そのため気温が低い時期の水やりは乾燥気味に与えましょう。寒い時期は土が完全に乾いてから乾燥気味に水を与えるため、2週間に1回の頻度でも問題ありません。土が完全に乾燥したかどうかわからない場合は、表面が乾いてから2~3日後に水を与えるといいでしょう。寒い時期に水を与えてしまうと根が吸収できず根腐れを起こすため、この時期の水やりは慎重に行います。 水やりは控えめにする一方で、葉水は毎日行いましょう。気温が低くなると葉が乾燥するため、葉水を行うことでハダニ予防にもなります。土は水はけがいいものにする
テーブルヤシを育てる場合は、必ず水はけのよい土を使用しましょう。土の水はけが悪いと過湿状態になり、根腐れを起こしてしまうため土選びも重要です。テーブルヤシに適した土は「赤玉土6:腐葉土4」の割合がおすすめ。初心者や自分でブレンドするのが面倒な場合は、観葉植物用の培養土を使用すると簡単です。 また植え替える際にはゆとりのある鉢を使用することも重要。せっかく水はけのよい土に植え替えても、鉢が小さいと根が育つことができず根詰まりを起こしてしまいます。新しい土に植え替えをする場合は、鉢の大きさにも注意しましょう。 ただし新しい土に植え替える時期は成長期の5~10月のうちに行います。寒い冬は休眠期になるため、この時期の植え替えは控えましょう。肥料はテーブルヤシの成長期に与えるようにする
テーブルヤシは肥料を与えると大きく丈夫に育ちます。肥料は5~10月の成長期に与えましょう。土に置くタイプの緩急性肥料であれば2ヵ月に1回、液体肥料の場合は2週間に1回与えると効果的。初心者には手軽な液体肥料が簡単でおすすめです。 気温が低くなる冬場は休眠期になるため、肥料は不要。冬場に肥料を与えてしまうとうまく吸収できず枯れてしまうため、与える時期は守りましょう。テーブルヤシの花はすごく珍しいんです!
テーブルヤシに黄色い実のような花が咲くことは非常に珍しく、開花することを知らない人も多いのではないでしょうか。テーブルヤシの花が珍しい理由は2つあります。珍しい理由①:上手に育てていても花が咲くことはなかなかない
テーブルヤシが花を咲かせるようになるには、50~60cmの大きさが必要。しかしテーブルヤシの成長スピードは遅く、苗から花が咲くまでに5年以上の年月がかかります。また枯らさずに育てられても花を咲かすにはエネルギーが必要なため、必ずしも開花するとは限りません。先ほど解説したように複数の株を同時に育てて、適切な環境を整えることで丈夫なテーブルヤシが育ちようやく花を咲かせます。珍しい理由②:開花してから1週間ほどで落ちてしまうから
テーブルヤシが蕾をつけてから花が咲くまでに1ヵ月半ほどかかる一方、開花したあとは1週間ほどでポロポロと落ちてしまいます。開花までは時間を要しその後はあっという間に落ちるため、テーブルヤシの花を見られるのは貴重な時間といえるでしょう。 テーブルヤシは一度開花すると、その後も繰り返し花を咲かせると言われています。上手に育てて開花させることができれば、翌年もテーブルヤシの花を見られる可能性は高いでしょう。テーブルヤシの実に関してよくある質問
テーブルヤシの実に関するよくある質問にお答えします。Q. 複数の株が必要ですが、同じ鉢に新しく買ってきてテーブルヤシを寄せ植えすることは可能ですか?
A,複数のテーブルヤシを寄せ植えする場合は、同じ大きさの株を大きめの鉢に植えましょう。 複数の株を植え替える場合は、同じ大きさのものにしましょう。異なる大きさの株を寄せ植えすると、小さいものが育たずに枯れてしまいます。そのため複数の寄せ植えをする場合は、すべての株に栄養が行き渡るよう同じくらいの大きさのものにしましょう。 元々の鉢に複数の株を寄せ植えすると根が育たずに、根詰まりを起こす可能性があります。そのため複数の株を寄せ植えする場合はできるだけ大きい鉢植え替えて、根が育つようにしておきましょう。Q. テーブルヤシは花が咲いた後から種などを取って育てることができるんですか?
A,テーブルヤシの咲いた花から種を取って育てることは可能です。 テーブルヤシは雄株と雌株があり寄せ植えをすることで、開花し結実すると種ができます。結実するためには雄株と雌株が同時に開花し、受粉することが必要。開花したあとにシワシワの実のようなものがあれば、水に2~3時間浸して皮を剥がすと種が出てきます。この種を撒くことでテーブルヤシを育てることが可能です。 種は日持ちしないため種子を洗い果肉を取ったあとは、ジップパックに入れて発芽させるといいでしょう。ジップパックに無菌の用土と一緒に種子を入れて20~30℃の暖かい場所で発芽させます。発芽後は取り出して新しい鉢と土に植え替えましょう。Q. テーブルヤシにブツブツしたものが付いていますが、これはなんなのでしょうか?すごく気になります。
A,テーブルヤシのブツブツしたものは、開花する前の蕾の状態です。 開花する前は緑色のブツブツした丸いものが付きます。緑色の状態は「花芽」で黄色くなると開花したということ。テーブルヤシの花は黄色く丸い形をしており、花びらはありません。一度ブツブツした蕾ができると、その後は毎年同じ状態になります。黄色く開花するまで1ヵ月半ほどかかりますが、なかなか咲かない場合は根元からカットしても問題ありません。テーブルヤシに実がなるのは本当?真実を徹底的に紹介!のまとめ
今回はテーブルヤシの黄色い実の正体と上手に育てるコツを解説しました。 この記事のポイントは- テーブルヤシの実の正体は「花」
- テーブルヤシが花を咲かせるには、雄株と雌株が必要
- テーブルヤシは花を咲かせるまでに5年以上かかる
- テーブルヤシは明るい風通しのよい場所に置く
- 水やりは夏はたっぷり、冬は乾燥気味に与える
- 肥料は5~10月の成長期に与える
- テーブルヤシは開花すると1週間で落ちてしまう