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エキゾチックな雰囲気がお部屋の癒しにピッタリなテーブルヤシ。細い葉がさやさやと揺れる様子は、見ているだけでもさわやかな印象を与えてくれます。そんなテーブルヤシは寄せ植えをして、他の植物と合わせることのできる人気の観葉植物です。 そこで今回はテーブルヤシを寄せ植えにするときの気になるポイントや注意点についてご紹介していきます。間違った方法で寄せ植えを行うと、それぞれの植物を元気に育てることができなくなって枯れてしまうこともありますので、注意が必要なのです。 この記事では、
- 寄せ植えと植え替えの違いって?
- 観葉植物の寄せ植えのメリットとデメリットを知ろう
- テーブルヤシは寄せ植えに適している?
- テーブルヤシの寄せ植えのコツ
- テーブルヤシと寄せ植えするのに相性が良い観葉植物は?
- 寄せ植えの実際の作り方をご紹介
- テーブルヤシを寄せ植えする時の注意点
- よくある質問
以上の項目にポイントを絞って解説してきます。 この記事を読めば、観葉植物の寄せ植えについての基本的な知識から、テーブルヤシを寄せ植えする方法まで知ることができます。テーブルヤシを寄せ植えにしたいと考えている方はもちろん、観葉植物の全般の寄せ植えについて知りたいと言う方もぜひ最後までご覧ください。
そもそも寄せ植えと植え替えの違いってなに?
そもそも、寄せ植えと植え替えの違いをご存知でしょうか。どちらも植物を植え替える作業を行いますが、その目的が大きく異なっているのです。それぞれの作業について詳しくご説明していきます。【寄せ植え】:1つの鉢に数種類の植物を植えること
寄せ植えは1つの鉢に数種類の植物を植えることです。新しく購入した植物を集めて寄せ植えを作ったり、育てていた植物を新しく購入した植物と合わせて植えたりすることができます。1つの鉢に複数の植物を植えるので、それぞれの個性が際立っておしゃれなインテリアになること間違いなしでしょう。【植え替え】:植物を新しい鉢や土に植えること
植え替えはひとつの植物を新しい鉢や土に植えなおすことを指します。テーブルヤシも2年から3年に一度は植え替えすることをおすすめします。植え替えをしないまま大きくなってしまうと、鉢の中で根がいっぱいになって根詰まりを発生させたり排水が悪くなって根腐れを起こしてしまう危険性があります。また、土の栄養分も失われていきますのでそれを補充する意味でも新しい土に植え替えを行いましょう。観葉植物の寄せ植えについて知ろう
観葉植物はお家の中やオフィスなどに飾って楽しむことが多い植物です。室内で過ごす時間が増えている現代において、観葉植物などのグリーンインテリアは重要な癒しともなっています。観葉植物の寄せ植えは複数の植物それぞれの雰囲気をまとめて楽しむことができるので、お得で管理の手間も省けるメリットもあるのです。この項目では、そんな観葉植物の寄せ植えのメリットとデメリットについてご紹介していきます。観葉植物を寄せ植えするメリット
まず、観葉植物を寄せ植えするメリットについてご紹介します。一鉢で管理することで、お世話の手間が省けるというメリットの他にも、観葉植物の寄せ植えが人気の秘密がいくつかあるのです。自宅に庭がなくても季節の植物を堪能できる
庭がないお家や、オフィスのインテリアとして寄せ植えを取り入れる方も多くいらっしゃいます。寄せ植えは複数の植物を集めて植えるので、花をつける植物を取り入れて季節を感じたり、育てやすい観葉植物をまとめて植えたりすることもできるのでお得感があるのです。庭がなくても植物を楽しめる方法はたくさんありますので、ぜひ寄せ植えで季節の植物を堪能してみてください。自分好みのインテリアを作ることができる
複数の植物を組み合わせて完成させる寄せ植えは、非常にインテリア性が高い栽培方法です。同じ雰囲気の植物でまとめてみたり、個性的な植物を集めてみたりと作り手の理想に合わせて変化させることができるのも寄せ植えのメリットでしょう。寄せ植えを作る人のセンスによって、色々なアレンジメントができるのも魅力のひとつです。観葉植物を寄せ植えするデメリット
反対に、観葉植物を寄せ植えする時のデメリットについてもご紹介します。デメリットを知った上で、相性の良い植物同士を寄せ植えにするなど工夫してみましょう。観葉植物の相性によっては悪影響を与える
どの観葉植物を合わせて寄せ植えにするかで、良い影響も悪い影響も与えることがあります。例えば、テーブルヤシは寒さに弱く耐陰性が高いのが特徴です。日光を好む植物と合わせて寄せ植えにすると、片方が日照不足に陥る可能性があります。また、相性の良い植物同士でも成長しすぎて鉢がいっぱいになり根詰まりを起こしやすくなることもあるので注意しましょう。こまめな観葉植物のケアが必要になる
それぞれ異なる特徴をもつ観葉植物を合わせて管理するので、手間は少なくて済みますがこまめなケアが必要になることもあります。ひとつひとつの植物を注意深く観察して、トラブルがないかきめ細かいケアをしてあげるようにしましょう。では、テーブルヤシも寄せ植えできるのか?
観葉植物の寄せ植えについての基本的な情報をご紹介したところで、テーブルヤシが寄せ植えできるかについてお答えします。単体でもしっかりと根を張り、成長していくテーブルヤシは寄せ植えにできるのでしょうか。結論:他の観葉植物と寄せ植えが出来ます
テーブルヤシは他の観葉植物と寄せ植えすることができます。テーブルヤシの特徴である、寒さに弱いところと耐陰性があるところ(直射日光に弱いところ)をフォローしてあげられるような植物と寄せ植えすることで、双方が元気に成長することでしょう。テーブルヤシと寄せ植えする観葉植物の組み合わせが重要
前述したように、テーブルヤシとどのような植物を寄せ植えにするかが最も重要なポイントです。テーブルヤシの管理方法とマッチするような適切な組み合わせを心がけましょう。テーブルヤシとどのような観葉植物の相性が良いのか、のちほどご紹介します。テーブルヤシの寄せ植えをする上でのコツ
まずは、テーブルヤシの寄せ植えを作る上でのコツについてご紹介します。それほど難しいポイントはありませんので、寄せ植えの観葉植物を購入する前にチェックしておきましょう。お互いの観葉植物の特徴を知ること
一番、大切なのはお互いの観葉植物の特徴を知ることにあります。特に重要な、日光・水やり・管理温度のポイントを知って相性の良い植物を選ぶように注意しましょう。それぞれの特徴を知ることで、適切なお世話ができるというメリットもあります。また、観葉植物の高さなども考慮して寄せ植えを行うことで、おしゃれなインテリアとなるでしょう。時期は5月~9月の成長期に行って、ストレスを軽減する
テーブルヤシの寄せ植えは5月~9月の成長期に行うようにしましょう。寄せ植えや植え替えの作業はどうしても根を傷ませる原因になってしまいますので、傷がすぐにふさがるような生育期が適しています。冬場はテーブルヤシは休眠期に当たりますので、寄せ植えを作るのには向いていない時期です。植物がぐんぐん成長する生育期を選んで寄せ植えすることで、発生したストレスを軽減させることができます。適切な土を選ぶようにすること
適切な土を選ぶように注意することも必要です。テーブルヤシは、観葉植物の土とともに赤玉土で排水性、通気性を良くすることが必要です。多くの観葉植物は同じ性質の土に適していますが、テーブルヤシと他の植物を寄せ植えする際には土との相性も確認しておきましょう。栄養分として、たい肥なども入れることがあります。植物全体のバランスがとれているかを確認すること
インテリア性を高めるコツとして、寄せ植え全体のバランスがとれているかを確認することもおすすめします。テーブルヤシは上に伸びて細い葉を茂らせる特徴をもっていますので、そちらとバランスがとれるようなものを選ぶのがポイントです。テーブルヤシの足元を埋めるようなコンパクトな多肉植物も好まれています。どんどん成長するタイプの観葉植物
テーブルヤシはよく葉を茂らせますが、成長が遅めだという特徴もあります。そのため、同じようにどんどん葉を茂らせて下側や外側に生長していくタイプの観葉植物は相性が良いと言えるでしょう。葉が特徴的な観葉植物
細い葉がおしゃれなストライプ模様をイメージさせてくれるテーブルヤシと合わせる観葉植物は、葉が特徴的なものがマッチします。シュガーバインのようにギザギザの葉が伸びていくものや多肉植物のようにまったく特徴の異なるぷっくりとした葉をつけるものも相性が良いです。色味がある観葉植物
全体的に緑色の印象を与えてくれるテーブルヤシに合わせる場合には、色味のある観葉植物も相性が良いでしょう。差し色として、赤い葉をつける火祭り(多肉植物)や色味がある花をつける観葉植物もおすすめです。ゴットセフィアナのように白く斑が入った葉をもつ観葉植物も相性が良いでしょう。テーブルヤシと寄せ植えの相性がいい観葉植物
ここでは、テーブルヤシと寄せ植えの相性がいい観葉植物についてご紹介していきます。基本的にテーブルヤシは上へ成長して葉を茂らせる観葉植物なので、寄せ植えで相性が良いのは下側に繁茂するような特徴をもつ植物でしょう。シュガーバイン
シュガーバインは濃い緑色の小さい葉が印象的なツル性の観葉植物です。シュガーバインはまっすぐ伸びるテーブルヤシと異なり、垂れ下がるようにツタを伸ばして生長していくので、寄せ植えで合わせるとお互いの足りない空間を埋めてくれるような良さがあります。また、非常に丈夫で育てやすいのもシュガーバインの特徴です。ゴットセフィアナ
ゴットセフィアナは葉が非常に特徴的な観葉植物です。白と緑のまだら模様がとても目を惹きますし、テーブルヤシとまったく異なった葉の特徴がお互いの良さを高めあってくれることでしょう。テーブルヤシと同じく耐陰性があり、寒さにも弱いので同じように管理することができます。ゴットセフィアナは乾燥に弱いことがあるので、霧吹きで水をかけるなどのケアは欠かさないようにしてあげましょう。プテリス
プテリスはどんな植物とも寄せ植えの相性が良い、万能の観葉植物です。品種が数多くあり、葉の模様や印象も異なりますので選びがいがあります。白い模様の入った葉は色味を与えてくれるので、テーブルヤシとのバランスも良いでしょう。成長も速いので、寄せ植えの変化を楽しむことができるのも特徴です。火祭り(多肉植物)
多肉植物はテーブルヤシと同じく、乾燥気味に育てることが適した植物です。そのため、テーブルヤシとの寄せ植えの相性が良く、特に火祭りという品種はその見た目からも個性的な寄せ植えを作ることができます。背丈が高くない火祭り(多肉植物)は、テーブルヤシの足元を埋めるように成長してくれるでしょう。 また、火祭りは紅葉するかのように赤くなるのが特徴のおもしろい多肉植物です。緑が基調のテーブルヤシなどの観葉植物にとって良いアクセントになってくれるでしょう。テーブルヤシの寄せ植えの作り方
ここではテーブルヤシの寄せ植えの作り方をご紹介していきます。寄せ植えは難しく見えますが、意外と簡単に作ることができるのです。作業のポイントを掴んで、ぜひ寄せ植えを作ってみてください。寄せ植えに必要なもの
最初に、寄せ植えに必要なグッズをご紹介します。最近では園芸店やホームセンターだけでなく、100均でも購入することができるのでコスパを抑えることも可能です。- 寄せ植えする観葉植物(2~4種類)
- 鉢(倒れにくい陶器鉢や管理しやすいプラスチック鉢がおすすめ)
- 用土(観葉植物の土と赤玉土)
- 肥料(液肥か緩効性の固形肥料がおすすめ)
- 鉢底石とそれを入れるネット
- 土を入れるスコップ
- 水差し
- 鉢皿
寄せ植えの手順
次に寄せ植えの手順を簡単に説明します。- 鉢に植物を配置するイメージを固める
- 鉢底へネットに入れた鉢底石を入れて水はけを良くする
- 土を半分~3分の2程度入れる
- ポットから出した植物を土の上に配置する(根が長すぎる場合はカットする)
- それぞれの植物の隙間を埋めるように土を入れていく
- 表面の土をそっと押さえて苗を固定する
- 鉢皿を敷いたらたっぷりと水を与える
- 固形肥料を土の上に規定の量を施すか、水やりと同時に液肥を与える
テーブルヤシを寄せ植えにする際のコツや注意点
テーブルヤシを寄せ植えにする時に気を付けておきたいポイントについてご紹介します。特に水やりは控えめに行うことが大切です。寄せ植えした後の手入れは慎重に行う
テーブルヤシは特に大変な管理が必要な観葉植物ではありません。ですが、いくつか管理のポイントがありますので把握してお世話をしてあげましょう。特に寄せ植えした後は、植物に負担がかかっている状態なので、慎重なお手入れが必要になってきます。水やりは基本的に【土が乾いてから】
寄せ植えした直後は、根を活着させるためにたっぷりと水を与えますがそれ以降は控えめな水やりを心がけましょう。鉢の表面の土が乾いてから与えるのが基本です。水やりを控える代わりに、霧吹きで葉の表や裏を湿らせてあげるとみずみずしく元気に育ちます。肥料は分量とタイミングを守って与えること
テーブルヤシはたくさんの肥料を必要としない観葉植物なので、肥料を与える時は分量とタイミングを守って与えるようにしましょう。基本的に冬場の肥料は不要なので、生育期の春から秋にかけて規定の分量を与えるようにします。寄せ植えの際に肥料を与えたら、しばらくは与えずに様子をみるようにしましょう。植え替えに適した時期に寄せ植えを行うこと
寄せ植えを作る時は、植え替えに適した時期に行うようにしましょう。テーブルヤシの適期は春から秋ですので、合わせて植える植物も同じ時期が適期のものを選ぶようにします。梅雨の時期は湿気が多くなりすぎてしまうので、できれば避けるようにしましょう。鉢やプランター等のサイズ感を考える
鉢やプランターのサイズ感を考えることも必要です。鉢が小さすぎるとすぐに根詰まりを起こしてしまう危険がありますし、逆に大きすぎるとアンバランスになって見た目が良くありません。置く場所のスペースもありますし、適切なサイズの鉢を選ぶようにしましょう。屋外・室内によって育てる環境を変える
テーブルヤシは基本的に寒さには弱い観葉植物です。そのため、屋外で育てている場合も冬場は室内に取り込むようにしましょう。春から秋にかけての生育期は屋外でも屋内でも育てることができます。それぞれの場所に適した環境を整えてあげるようにしましょう。 屋外では、直射日光が当たらないような明るく風通しの良い場所で管理します。室内では窓辺のカーテン越しの光が当たるような場所が適しています。エアコンの風が直接吹き付けないように注意しましょう。また、冬場の夜間は窓辺が冷え込むので居間などに移動させてあげるか、発泡スチロールの箱などで鉢を囲って保温してあげましょう。テーブルヤシの寄せ植えによくある質問
最後にテーブルヤシの寄せ植えに関して、よくある質問にお答えします。寄せ植えの作業を行う前に、気になるポイントはチェックしておきましょう。Q. テーブルヤシは耐陰性があるので、同じ耐陰性の観葉植物を選んだ方がいいですか?
A,テーブルヤシは半日陰やカーテン越しの光が当たるような場所で管理するのが適しています。そのため、同じように耐陰性がある観葉植物を選んだほうが置き場所に困らなくて良いでしょう。耐陰性がある植物でなくても、日光をたくさん必要としない植物であれば同じ環境で育てることができます。Q. テーブルヤシにサボテンって相性はいいんでしょうか?
A,テーブルヤシはある程度の乾燥には耐えられますが、土の表面が乾いたら水を与える必要があります。サボテンや多肉植物にも多数の品種がありますので、定期的に水を与えても大丈夫な品種を選べば寄せ植えを行うことができます。テーブルヤシのような高さがある観葉植物の足元を、サボテンや多肉植物のようなコンパクトな植物で埋めるとおしゃれなアレンジが楽しめます。Q. テーブルヤシに花を寄せ植えしようと思いますが、その際の土は何用の土が適していますか?
A,テーブルヤシを植えるのは排水性の良い観葉植物の土が適しています。花の培養土は比較的、有機質が強いのでそこに観葉植物を植えると根腐れを起こしやすくなってしまいます。花の品種にもよりますが、排水性の良い観葉植物の土でも栽培できるものが多いので寄せ植えの際は観葉植物の土に植えてあげるようにしましょう。テーブルヤシの寄せ植えってできるの?方法や相性がいい観葉植物まで一挙紹介のまとめ
いかがだったでしょうか。 テーブルヤシの寄せ植えを作るときのコツや注意点、相性の良い植物などがわかっていたけたと思います。最近では、100円ショップなどでもお安く観葉植物を購入することができるのでぜひ、いくつかの植物で寄せ植えを楽しんでみてください。 この記事のポイントは、- 植物の成長に合わせて定期的に行うのは植え替えで、寄せ植えは植物を組み合わせて植えることを指す
- 観葉植物の寄せ植えのメリットは個性的なインテリアを作れるということ、デメリットはこまめなケアが必要なことと選ぶ植物を相性の良いものにしなけらばならないこと
- 相性の良い植物を選べば、テーブルヤシも寄せ植えすることができる
- 寄せ植えのコツは適切な季節を選ぶことと植物の特徴を知ること
- プテリス、シュガーバインなど色味があったり葉が特徴的な植物がテーブルヤシとの寄せ植えにおすすめ
- テーブルヤシを寄せ植えする時には、適期を選ぶこと、寄せ植え後の環境を整えることが重要