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ガジュマルは丈夫で育てやすく、観葉植物の中でも特に人気が高い植物です。そんなガジュマルの葉っぱが突然白くなっていたら「病気なのかな?」と驚きますよね。ガジュマルの葉っぱはいくつかの原因により、白くなってしまうことがあるのです。 本記事では、
- ガジュマルの葉っぱが白いときに確認すべきこと
- ガジュマルの葉っぱが白い原因
- ガジュマルの葉っぱが白いときの対処法
- ガジュマルの葉っぱを白くさせないためのケア
- ハダニを予防する葉水
について詳しく解説します。ガジュマルの葉っぱが白くなる原因と対処法を覚え、ガジュマルを長く元気に育てていきましょう。ぜひ最後までご覧ください。
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ガジュマルの葉が白いのは大丈夫?
ガジュマルの葉が白くなっていると、「枯れちゃうの?」「大丈夫?」と不安になりますよね。ガジュマルの葉が白くなるのは何を意味するのか解説します。葉が白いのはガジュマルの寿命が近いのか?
葉が白いのを見つけると、寿命が短いのではないのかと感じてしまいます。ガジュマルの葉が白くなる原因はいくつか考えられますが、いずれも正しく対処すればガジュマルが枯れてしまうことはありません。葉が白いのはガジュマルが弱ってるサインです
しかし、葉が白いのはガジュマルが弱っているサインです。そのまま放置すると、ガジュマルの寿命を縮めてしまうことになるため、葉が白くなっているのを見つけたら早急に対処しましょう。葉が白くなる原因や予防法を徹底解説します
次項以降では、ガジュマルの葉が白くなる原因やその対処法、さらに予防法までを徹底解説します!ガジュマルの葉が白くなっても慌てずに対処できるすべを身につけ、日ごろから予防に努めましょう。ガジュマルの葉っぱが白いときに確認するべきこと
ガジュマルの葉っぱが白いときには、以下3つのことを確認してください。①葉が白く触ったらべとべとしていないか
1つ目は触ったときにべとべとするのかどうかです。葉が白くなる原因の1つである「カイガラムシ」はべとべとする排泄物を葉に残すため、葉がべとべとしているかは原因特定の手がかりとなります。目で白いことを確認するだけでなく、実際に葉に触れてべとべとしていないか確かめてみてください。②茎や幹にまで白い点が広がっていないか
次に、茎や幹にまで白い点が広がっていないか確認します。もし葉だけでなく茎や幹にも白い点があるのであれば、それらすべてに対処しなければ株は弱っていってしまいます。葉ばかりに目が行き、茎や幹の確認を忘れてしまわないようにしましょう。③葉が白く粉を撒いたような跡がないか
3つ目に確かめるのは、葉に白い粉を撒いたような跡があるかどうかです。粉を撒いた状態は後で解説する「うどんこ病」の特徴であるため、最初に確認しておくことで適切な対処が施せます。葉がどのように白くなっているのかを確認するのも大切なポイントです。ガジュマルの葉っぱが白くなる主な原因
ガジュマルの葉っぱが白くなってしまう原因は、主に「ハダニ」「カイガラムシ」「うどんこ病」の3つです。それぞれどんなものなのか知っておきましょう。①葉っぱがハダニの被害を受けている
ガジュマルの葉っぱが白くなる原因の1つに、ハダニの被害を受けていることが挙げられます。ハダニは葉っぱの養分を吸う害虫
ハダニはダニの一種で、クモの仲間である害虫です。大きさは0.1mm~0.8mm程度で、肉眼ではなかなか確認できません。 ハダニは葉っぱの表裏に寄生し、葉っぱの養分を吸い取ってしまいます。ハダニに吸われた部分は、白い点もしくは白がかすれたような跡になるため、それらが見受けられたらハダニの被害を疑いましょう。また、ハダニはクモのように糸を出すため、葉っぱに薄いクモの巣が張ったような状態が見られるときもハダニが発生している可能性が高いです。繁殖力がとても高い
ハダニは繁殖力がとても高い害虫です。種類によっては、1匹のメスから100個以上の卵が産まれることもあります。卵からあっという間に成虫になってしまうため、気づかないうちにどんどん植えてしまったなんてことも。ハダニの被害を見つけたら、早急に対処するようにしましょう。発生時期は梅雨明け~9月にかけての高温で乾燥している時が多い
梅雨明け~9月にかけてがハダニの発生時期です。ハダニは20~25℃程度の気温と乾燥状態を好みます。そのため、梅雨明け~夏にかけて乾燥している時期に発生することが多いのです。②葉っぱがカイガラムシの被害を受けている
ガジュマルの葉っぱが白いときには、カイガラムシの被害を受けている可能性もあります。カイガラムシは葉っぱの養分を吸い取る害虫
カイガラムシはアブラムシの仲間で、体長は1~10mm程度です。カイガラムシは白色の他にも、灰色・黒色・赤褐色など種類によってさまざまで、硬い殻を被ったようなものもいれば、ロウのような成分で覆われているものもいます。白く綿のような塊が出来ている
カイガラムシを見つける目安の1つとなるのが、ガジュマルに白い綿のような塊があるかどうかです。カイガラムシの中でも代表的な「コナカイガラムシ」は、体が綿のようなもので覆われています。綿ごみがついていると勘違いしてしまいがちですが、綿のような塊を見つけたら、カイガラムシの発生を疑いましょう。発生時期は4月~10月によく発生する
カイガラムシがよく発生する時期は、4月~10月です。特に、夏に入りたての時期から数ヶ月の間はカイガラムシの繁殖期となり、カイガラムシの被害を受けやすくなります。28℃くらいで活発になるため、春~夏にかけてはカイガラムシの発生に注意が必要です。③葉っぱがうどんこ病になってしまった
3つ目の原因として、うどんこ病になってしまっていることが考えられます。うどんこ病が葉っぱに粉をかけたような様子が特徴
うどんこ病は病原菌が原因で起きる症状で、まるで白いうどん粉を撒いたようにカビが葉っぱに広がるのが特徴です。カビの一種で徐々にガジュマルが弱っていく
前述の通り、うどんこ病はカビの一種です。うどんこ病にかかったガジュマルがすぐに枯れてしまうことはありませんが、カビが養分を吸うため徐々に株は弱っていきます。発生時期は6月~9月が多い
うどんこ病が発生しやすいのは6月~9月にかけての時期です。カビの一種であるうどんこ病は、湿度が高く、ある程度気温も高い時期に発生しやすい特徴があります。雨が続いたときは特に注意が必要です。また、風通しの悪い日陰で環境も菌が増殖する原因になります。ガジュマルの葉っぱが白い時の対処法【ハダニ編】
ハダニが原因でガジュマルの葉っぱが白いときの対処法をまとめています。ハダニの対処法①:殺ダニ剤を散布する
対処法の1つ目は、殺ダニ剤を使用することです。ハダニはその名の通り、ダニの仲間なので殺ダニ剤が効果を発揮します。葉っぱの表面だけでなく裏面にも入念に散布しましょう。 ただし、ハダニは薬剤に対する免疫がつきやすく、同じものを続けて使用すると徐々に効かなくなりことがあります。場合によっては、殺ダニ剤を数種類用意しておくと良いでしょう。ハダニの対処法②:テープに張り付けて除去する
ハダニの被害が多くなければ、粘着テープでハダニを除去しましょう。使い方はシンプルで、テープの粘着面を葉っぱにつけてハダニを剥がし取ります。粘着力が強力なテープだと葉っぱを痛める可能性もあるため注意が必要です。ハダニの対処法③:牛乳スプレーを散布する
ハダニには牛乳スプレーを散布するのも効果的です。完全無農薬でハダニを駆除した方は、牛乳スプレーを試してみてください。牛乳を吹きかけることによって、ハダニを窒息させられます。吹きかけた牛乳が乾いたら水でよく洗い流しましょう。このとき、洗い方が甘いと臭いやカビの原因になることもあるため、牛乳が残らないよう洗い流すことが大切です。ガジュマルの葉っぱが白い時の対処法【カイガラムシ編】
ガジュマルの葉っぱが白い原因がカイガラムシの場合の対処法は以下の通りです。カイガラムシは卵・幼虫・成虫と、時期によって駆除の仕方が異なるため、よく確認しておきましょう。カイガラムシの対処法①:卵を直接駆除する
まだ卵のうちのカイガラムシは直接ティッシュなどで拭き取って駆除します。前述のコナカイガラムシの卵は白い卵のうに包まれているため見つけやすいでしょう。しかし、種類によっては卵が見つけにくい場合もあるため、葉っぱの裏などもよく確認してみてください。カイガラムシの対処法②:幼虫を駆除する
カイガラムシの幼虫の駆除方法は3つあります。殺虫剤を使う方法
カイガラムシの幼虫には殺虫剤が効果的です。スプレータイプや土に撒く粒タイプなどさまざまな殺虫剤がありますが、スプレータイプを使用する場合はガジュマルが冷害を受けないよう注意してください。牛乳スプレーを撒く方法
カイガラムシの幼虫はハダニ同様、牛乳スプレーでも駆除できます。牛乳を散布した場合は、臭いやカビが発生しないようしっかり洗い流すことを忘れないようにしましょう。木酢液を散布する方法
カイガラムシの幼虫の駆除するには、木酢液を散布する方法もあります。木酢液とは炭を作る際に出た水蒸気を液化したものです。殺菌力が強いのが特徴ですが、人体に悪影響を及ぼすホルムアルデヒドが微量含まれているため、必ず規定の量は守るようにしてください。カイガラムシの対処法③:成虫を取り除く
カイガラムシの成虫は歯ブラシやつまようじなどを用いて取り除けます。歯ブラシなどで擦って土の上に落ちたカイガラムシはそのままにせず、ティッシュなどでしっかり除去するようにしましょう。カイガラムシの対処法③:被害に遭った部分を剪定する
もしカイガラムシが大量に繁殖してしまった場合には、被害に遭った部分を選定してしまう方法もあります。ガジュマルはある程度剪定してしまっても株が弱る植物ではないため、駆除しきれない場合には剪定してカイガラムシごと取り除いてしまいましょう。剪定の際には、カイガラムシが振動で土の上に落ちてしまわないよう気をつけてください。ガジュマルの葉っぱが白い時の対処法【うどんこ病編】
ガジュマルの葉っぱが白い原因がうどんこ病の場合の対処法をお伝えします。うどんこ病の対処法①:病気になった葉を剪定する
うどんこ病が確認できた葉は剪定してしまいましょう。白くなるもとの菌を葉ごと取り除くことで、広がることを防ぎます。切った葉は土の上などに残さず、完全に取り除いてください。うどんこ病の対処法②:株や用土に駆除剤を散布する
駆除剤を活用するのもうどんこ病には効果的です。うどんこ病はガジュマルの株だけでなく、ガジュマルが植わっている用土にも広がっている場合があるため、駆除剤は株・用土の両方に散布しましょう。【基本】ガジュマルの葉っぱを白くさせないケア方法
ガジュマルの葉っぱを白くさせないためには、日ごろからの正しいケアが大切です。どんな点に気をつければよいのか確認しましょう。置き場所は【日当たり】と【風通し】がいい所を選ぶ
ガジュマルの葉っぱを白くさせないためには、「日当たり」と「風通し」を考慮しておき場所を選びましょう。気温や日当たりが急変する季節の変わり目は注意が必要
日光を好むガジュマルは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。しかし、季節の変わり目は気温や日当たりが急変するため、季節ごとにガジュマルを最適な生育環境に移動させることが必要です。夏や冬ではエアコンの風がダイレクトに当たらないように!
ガジュマルは室内で育てることが一般的ですが、部屋の中でエアコンの風が直接当たらない場所を選ぶようにしてください。エアコンの風がガジュマルの乾燥を招く他、エアコンによる急激な温度変化はガジュマルにとって負担になるため、エアコンが直接当たる場所は避けましょう。屋外で育てる場合は、5度以下になれば暖かい場所に移動させる
ガジュマルは屋内はもちろん、外でも育てられます。しかし、外で育てる場合、気温が5℃以下になったら暖かい場所に移動させることが必要です。ガジュマルはもともと温暖な地域に自生する植物であるため、耐寒性はそこまで高くありません。寒さがガジュマルの成長を妨げないよう、冬本番の寒い時期には室内に移動させて管理すると良いです。ガジュマルの水やりは季節ごとに変える
ガジュマルの水やりは、季節によって調整することが大切です。春~夏にかけての水やり
春~夏にかけてガジュマルは活発に成長するため、土が乾いたらたっぷり水やりを行います。特に夏場はすぐに土が乾いてしまうため、日々土やガジュマルの状態を観察し、こまめに水やりしましょう。気温が高い日中に水やりをしてしまうと土の中が蒸し風呂状態になってしまうため、早朝もしくは夕方の涼しい時間帯に水やりするのがおすすめです。秋~冬にかけての水やり
気温が下がる秋~冬にかけては、徐々に水やりの頻度を少なくします。土が乾いてから2~3日空けて水やりを行いましょう。冬場は土が乾くのにも時間がかかるため、水やりの頻度は月1~2回程度で十分になります。また、春~夏とは反対で、冬は日中の暖かい時間帯に水やりをしてください。土は水はけがいいものを使う
ガジュマルを育てるためには水はけ・通気性の良い土を使用しましょう。ガジュマルには多湿を好む性質がありますが、水はけの悪い土だと根腐れを起こす恐れがあります。ガジュマルが健康的に生育するためには市販の観葉植物用の土で十分です。まずは市販の土を使用し、慣れてきたら土のブレンドに挑戦してみても良いでしょう。肥料は成長期にのみ与える
肥料は春~秋の成長期に与えます。成長期に肥料を与えて栄養を補うことで、株をより元気に育てたり、葉を多く茂らせたりすることが可能です。しかし、休眠期に入る冬には肥料は与えないようにしてください。休眠期には成長が緩やかになるため、多くの栄養分を必要としません。冬場の肥料はガジュマルにとって逆効果となってしまいます。【超簡単】葉水でハダニを予防できる
ハダニは「葉水」を行うことで予防できます。葉水って知ってますか?
葉水とは霧吹きで定期的に葉に水を散布する行為を指します。ガジュマルの場合は、季節関係なくこまめに葉水を行うようにしましょう。葉水を行うメリット
葉水を行うことには、以下のようなメリットがあります。葉に害虫が付くことを防止できる
葉水をすることで害虫が葉につくことを防げます。ハダニを含む害虫の多くは乾燥を好む性質があり、葉水で湿度を保つことは害虫発生予防に効果的です。害虫防止には、葉水を表・裏両方に行うことをおすすめします。葉のホコリを落とすことが出来る
葉水には葉についたホコリを落とす役割もあります。観葉植物の葉には、意外とホコリがたまりがちになります。ホコリがたまると光合成が妨げられてしまうこともあるため、葉水をしてホコリを落としてあげましょう。ホコリがない方が見た目も美しく、清潔に保てます。葉の乾燥を防ぐことが出来る
葉水によって葉の乾燥を防ぐことも可能です。秋~冬の時期は空気が乾燥し、観葉植物にも悪影響を与えることがあります。特に、ガジュマルは乾燥が苦手な植物なため、葉水を行い一定の湿度を保ちましょう。ガジュマルの葉っぱが白くなることに関する質問
ガジュマルの葉っぱが白くなることに関する質問にお答えします。Q. ガジュマルの葉が黒くなってきたときも、病害虫の被害を考えたほうがいいですか?
A,黒くなっているときは、葉焼けの可能性が高いです。 ガジュマルの葉が黒いときに考えられる原因は葉焼けです。葉焼けはガジュマルを直射日光下に長い間おいてしまった場合や、ガジュマルを暗い場所から急に明るい場所へ移動させた場合などに起きます。葉焼けを起こした葉がもとに戻ることはありません。しかし、葉焼けの進行を防ぐために1度半日陰で休ませましょう。その後、徐々に明るい場所へと移動させます。くれぐれも直射日光が当たらないように気をつけてください。Q. ガジュマルの葉に艶がないです。これはハダニやカイガラムシの影響ですか?
A,艶がない原因には、水分不足・日照不足が考えられます。 ガジュマルの葉に艶がない原因の1つは水分不足です。株が乾燥状態になると、葉に元気がなくなる、艶がなくなるなどの症状が出ます。適度な水やりと葉水で乾燥を防ぎましょう。 また、葉に艶がないもう1つの原因は日照不足です。ガジュマルは日光を好む植物であり、日当たりが足りないと艶がなくなったり、葉が落ちてしまったりします。直射日光は避けつつ、明るい場所で管理するようにしてください。Q. ハダニにはクエン酸が効果があると聞きましたが、本当ですか?
A,クエン酸は効果的です。 クエン酸にはハダニを窒息死させられる効果があります。クエン酸スプレーを作る際には、500mlのペットボトル用意し、粉末のクエン酸と水が半々になるように入れてください。粉状のクエン酸をよく溶かした上で、ハダニに散布しましょう。ガジュマルの葉っぱが白いのは大丈夫?原因から対処法を徹底解説のまとめ
ガジュマルの葉が白いときの原因や対策法、さらに白くならないための予防法について解説してきました。本記事の内容を改めて以下にまとめています。- ガジュマルの葉が白いときには、「べとべとしないか」「茎や幹にも白い点がないか」「白い粉を撒いたような跡はないか」を確認する
- ガジュマルが白くなる原因には、「ハダニ」「カイガラムシ」「うどんこ病」がある
- ハダニは殺ダニ剤や牛乳スプレーなどで駆除する
- カイガラムシは卵・幼虫・成虫で駆除の方法が異なる
- うどんこ病の症状のある葉を選定し、駆除剤を散布する
- 葉が白くならないよう、「日当たり」「風通し」に気をつけてガジュマルを置く
- ガジュマルの水やりは季節ごとに調整し、肥料は成長期のみに与える
- ハダニの予防には葉水が効果的である