モンステラの気根はどこに生えるの?重要な理由から大きくする方法

モンステラの気根はどこに生えるの?重要な理由から大きくする方法
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目次

葉がとても大きく特徴的でおしゃれなインテリアとしても人気な「モンステラ。名前は聞いたことがなくても誰もが見たことあるような観葉植物です。モンステラは育てていると茎の途中から根のようなものが出ます。それが気根ですが、初めてモンステラを育てる方にとっては処理していいものなのか、そのまま育てていけばいいのか迷いませんか。 そこで今回は以下のことについて解説していきたいと思います。
  • 気根とは
  • モンステラの気根はどこに生えるのか
  • モンステラの育て方
  • 育てるときの注意点

以上のことについて解説していきます。 この記事を読んでモンステラの気根の育て方を知り、正しく元気に育てていきましょう。

関連記事:モンステラの育て方|日々の管理やさらに大きくする方法まで徹底紹介

そもそも、気根(きこん)ってなんのこと?

そもそも、気根(きこん)ってなんのこと?
モンステラには気根があり生える原因にもさまざまな意味や役割があり、ただ生えてくるわけではありません。そもそも「気根」という言葉を初めて知った方も多いと思います。そんな気根のことについて解説していきますのでご覧ください。

気根とは:植物の地上の茎もしくは付け根にあたる部分から空中に生える根のようなもの

気根とは熱帯性観葉植物などの茎や付け根から空気中に生える根のようなものです。気根は茎や付け根から生えている細長く白い糸のようなものになり、茎や根とも言えない別に器官になります。

なぜ、気根は生えるの?

気根の生えてくる原因は大きく分けて2つあります。気根が生えてくる原因や役割について解説していきますのでご覧ください。

気根は空気中の水分や栄養を取り込むため

モンステラはアメリカの熱帯地域が原産地のため、高温多湿の環境の中で空気中から水分や栄養を吸収することで成長していきました。気根には空気や空気中の水分を吸収したり、余分な水分を排出したりする土の根の中の補助的な役割もあります。日本で梅雨時期に気根が増えることは今までモンステラが成長してきたことの名残です。

気根は幹を支えるために変化する

植物が大きくなるとともに気根も太く伸び、地面に接すれば地中に潜り込んで幹を支えます。また自生しているモンステラは近くにある大木に気根を巻き付けて倒れないようにバランスをとって成長しているのです。モンステラの気根が成長し幹を支える支柱に変化することを支柱根といいます。モンステラが成長して大きくなるたびに気根もモンステラが倒れないように太く伸びていくでしょう。

他の理由により生えることもある

気根が生えてくる原因は上の2つのことが主な原因です。しかし他の原因で気根が生えてくることもありご紹介いたします。
  • 植えている場所に根が張りすぎて根の行き場がない
  • 地中の水分が少ない
  • 軸が傾くとバランスをとるために片側に気根が生える
これらのことが気根が生えてくる原因になります。

モンステラは気根がある観葉植物

モンステラはサトイモ科の常緑性多年草で、茎が自立しない半つる性の性質を持つため気根をはやすことで倒れないようにバランスをとって成長していきます。成長すると高さが8Mを超えたり葉も1M以上の大きさになることがあり、とても大きく育つ植物です。

気根がないか植物もある

モンステラは気根がある観葉植物ですが、全ての観葉植物に気根があるとは限りません。モンステラの気根は成長を助けるために生えてきたため、気根がなくても成長できる植物は気根はないです。植物は自分が成長するために必要なことは自然と生えてきます。モンステラの気根は成長に必要なため自然と生えて育ってきました。

モンステラの気根はどこにあるの?

モンステラの気根はどこにあるの?
気根について解説してきましたが、どこから生えてくるのでしょう。モンステラの気根はどこか、生えてくる場所はどこか解説していきます。

モンステラの茎の途中に生えている白いツルが気根

気根は茎か根元にあたる部分から空中に生える根っこのような見た目で、細長くて白い糸のようなものが気根です。モンステラに気根がたくさん生えると株の健康も保たれますし、よりエキゾチックな姿になります。ただ伸びたままにしておくとだらしない見た目になるため剪定をして形を整えるか、気根が短いうちに支柱に巻き付けられるように根と一緒に土に埋めるように誘導していくことが大事です。

小さいので間違え内容に注意が必要!

モンステラの気根は小さくて細いものになるため、適当に切ってしまえばモンステラが弱くなる原因にもなります。あまりなじみのないものでもモンステラにとっては成長するために必要な器官になりますのでむやみに取り除くことは控えましょう。またモンステラの新芽も細長いため気根と新芽を間違えて取り除かないように気を付けてください。

モンステラに気根が生えてきたらどうすればいい?

モンステラに気根が生えてきたらどうすればいい?
モンステラに気根が生えてきても気根そのものになじみがないため、取り除いた方がいいのか、そのまま育てていけばいいのかわかりませんよね。そこで気根が生えてきたらどう処理するのが正しいのか育て方を解説していきます。

【結論】モンステラの気根はそのまま伸ばすべき!

モンステラの気根は成長するために必要な器官のため、基本的には切らずにそのまま伸ばして育てるべきです。見た目を整えるため剪定をするときには必ず茎の根元から切り、全ての気根を取り除くのは控えてください。すべての気根を取り除くとモンステラが倒れたり生育不良を引き起こす原因になります。中途半端に気根を取り除くと切り口から分かれて伸びてしまい全体のバランスが崩れ、とても見苦しい姿になるでしょう。そのためモンステラの気根は全体のバランスを見ながら不要な気根を根元から取り除いてください。

土の中に埋めても良いOK

気根を切らずにそのまま伸ばしていき、地中に潜るように誘導して育てていっても大丈夫です。気根が地中に潜って株が安定していくと、これまで地中に埋まっていた幹の部分を地上部に露出させて「幹立ち幹上がり)」という樹形にもできます。幹立ちさせるためには長い年月が必要になり、かなり希少です。そのため人気も高くファンが多い樹形になります。

気根を全てカット(切る)すると、生育不良を起こすこともあるので注意

気根をすべて取り除くとモンステラ自身を支えきれなくなったり、生育不良を起こすため、枯れる原因になります。モンステラは中途半端に切ったり、全て一気に取り除くのではなく全体のバランスを見て不要な気根を取り除きましょう。そうすることでモンステラが元気に生き生きと育っていきます。

モンステラの気根の伸ばし方

モンステラの気根の伸ばし方
モンステラの気根を全てカットするべきではないことは分かったと思います。次は伸ばすための方法について解説していきます。気根が生えた初期、中期、後期の順で解説していきますのでご覧ください。

【初期】霧吹きで優しく水分を与える

生え始めた時は気根に霧吹きをかけて水分を与えることが大切です。気根に直接水を吹きかけることで気根の成長が早くなり、気根がどんどん伸びていきます。

【中期】気根が伸びやすいように支柱で誘導を作って上げる

モンステラはツル性の植物のため茎が柔らかく自由に伸びる性質があり、何もしなければ四方八方に伸びていきます。そのため伸ばしたい方向に支柱を立てて固定することでその支柱の方向へ伸びていくでしょう。

【後期】気根が長くなってくると長い支柱に変えて上げる

モンステラの気根が成長しすぎて長くなってくると最初に立てていた支柱では足りなくなってしまいます。成長に合わせて支柱となるものも太くて長い支柱に変えましょう。そうすることで気根が伸び伸びと元気に育っていきます。 また初期、中期、後期にかかわらず日当たりや地中の水分・栄養など、基本的な育て方も忘れずに行えば年月とともに気根はのびのびと伸びていきます

モンステラの気根を埋める方法

モンステラの気根を埋める方法
モンステラの気根が土につきそうなほど伸びてきたらそのまま鉢の土に埋めましょう。気根を土に埋めることのメリットもあります。気根が伸びすぎてしまったら、切るのではなく土に埋める方法を考えてみましょう。

地中に気根を埋めることで株が安定する

地中に気根を埋めることで株の安定感が増し、倒れにくくなります。もともと根っこの役割と似ていたため土に埋めることで根っこと同じ役割を果たすようになり、気根がたくましくなって植物自体を支えてくれるでしょう。

気根を埋めるために必要なもの

気根を土に埋めるためには土に向かって伸びるように誘導しなければなりません。誘導するときの支柱はヘゴ支柱がおすすめです。ヘゴ支柱とはシダ植物のヘゴから作られた支柱になります。この支柱はモンステラが巻き付きやすい支柱といわれているため方向を誘導するときはヘゴ支柱を使いましょう。またモンステラの気根には柔軟性がありますが長くなると誘導しにくくなるため、短いうちから誘導することが大切です。

気根を埋める方法

気根を埋める方法は根っこと一緒に支柱に巻き付けて土に埋める方法が一番簡単なため、植え替えの時期に一緒にやることがおすすめです。植え替えと同時にできなくても気根が短いうちから地中へもぐるように挿したり、土の方向へ向きを誘導しておき、年月が経てば根と同じようにモンステラを支えてくれます。

気根を成長さす注意点

気根を成長さす注意点
気根の伸ばし方、土に埋める方法を解説してきましたが、気根を元気に成長させるためには気を付けないといけないこともあります。次はモンステラの気根を成長させるときの注意点を解説していきますのでご覧ください。

気根を伸ばすには支柱を立てて誘導しないと倒れる可能性がある

モンステラは丈夫で育ちやすく育ちやすい環境であればどんどん成長していき、長く伸びすぎると葉や茎が折れたり倒れたりしてしまいます。そうならないために支柱を立てて伸びてほしい方向に誘導することが大切です。これから育てていく若い株などはあらかじめ支柱を立てて伸ばし方に気を付けて育てていけば大丈夫でしょう。

気根がたくさん伸びすぎている場合は1、2本カットしよう

気根がたくさん伸びすぎているとモンステラ全体に光が十分に届きにくくなり枯れる原因になります。植物全体に光がいきわたるように全体を見ながら不要な気根をカットしてモンステラを管理しましょう。

モンステラの気根に関してよくある質問

モンステラの気根に関してよくある質問
モンステラの気根についての疑問をいくつかまとめました。
  • 気根が黒いのは枯れる前兆か
  • 気根は折れたりするのか
  • 気根が伸びない
これらの疑問についてまとめていきたいと思います。 気になるものがあればぜひ参考にしてください。順番に見ていきます。

Q,モンステラの気根が黒いです。これは枯れる前兆ですか?

A,モンステラの気根が黒い場合は根腐れや根詰まりを起こしている可能性があります。 冬場の水の与えすぎや受け皿の水を捨ててたかなども思い出して、もう一度水やりの頻度などを振り返ってみましょう。さらに通気性や水はけが悪くなって根詰まりを起こしている可能性もあり、植え替えをしてきれいにすることもいいかもしれません

Q,気根が折れたりしますか?

A,乾燥した状態が続くとしわしわになり折れやすくなります モンステラの気根は柔軟性がありますが空気中の水分が乾燥気味になれば、しなやかさもなくなり力が加わると簡単に折れてしまいます。気根が簡単に折れなくするためには霧吹きでよく水を与え気根の水分を保つことが、折れにくくなる方法です。

Q,気根が全く伸びないです。これは腐ることですか?

A,気根が伸びないのは育てている環境や時期で伸びていないか根が腐っているかのどちらかです。 モンステラは夏の時期は元気よく成長しますが、冬の時期は伸びなくなります。また水やりの頻度が少なかったり、通気性が悪い場合も気根は伸びません。しかし水やりの頻度が多すぎると根が腐る原因となり根腐れがおきます。場所を変えたり、水やりの頻度を見直して根が腐ることのないようにモンステラを管理してください。

モンステラの気根はどこに生えるの?重要な理由から大きくする方法のまとめ

ここまでモンステラの気根について解説してきました。 この記事のポイントは以下の通りです。
  • 気根は空気中の水分や栄養を取り込んだり幹を支えたりする役割
  • 気根は茎や付け根から生えてくる
  • 気根は切らずに全体のバランスを見て不要な気根だけを取り除く
  • モンステラは必ず支柱を立てて気根が育つ方向を誘導しなければ自重で折れたり倒れたりする
インテリアとして初めて購入したモンステラ。茎や付け根から根のようなものが生えてきてどう対処すればいいのかわからなかったかもしれません。しかしこの記事を読んで茎や付け根から生えてくる根のようなものがどんなものか、育て方などがわかったと思います。その知識を生かして、モンステラを大きく育ててみましょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。