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空気清浄能力も高く人気があるサンスベリアを育てている方はたくさんいらっしゃると思います。そんな観葉植物ですが、猫と観葉植物の関係を考えたことはあるでしょうか。人間にとっては観賞用のサンスベリアも猫にとっては有害な場合があるんです。 そこでこの記事では、
- 猫にとってのサンスベリアとは
- サンスベリアを猫が食べてしまったら?
- 猫がサンスベリアを食べてしまった場合の対処法
- 猫にとって有害な植物
- 猫が間違って食べてしまわないための対処法
- 猫の習性
以上についてご紹介していきます。 普段何気なく育てている観葉植物も猫にとっては危険な場合がありますので、この記事をよんで大切な愛猫を守ってあげて、同時にサンスベリアも育ててみて下さい。
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サンスベリアは猫に有毒な観葉植物なのか?
猫が大好き!って方はたくさんいらっしゃいますよね。可愛さや愛くるしさがたまりません。サンスベリアは空気清浄能力が高く、また丈夫で乾燥にも強いのでちょっとしたスペースに置く方も多くいらっしゃると思います。果たしてお部屋に置いてあるサンスベリアは猫にとって有害なのでしょうか。植物によっては猫と共存できない種類もあるので注意が必要なのですがサンスベリアはどうなのでしょうか。結論:危険性は低いがゼロとは言えない
サンスベリアは猫にとって有害の可能性は低いです。あくまで可能性の話なので全く無害というわけではありません。基本的には猫にとって無害とされているサンスベリアですが、猫の種類や体調によって有害になってしまう可能性もあるので大丈夫とは言えません。もしお部屋で共存させる場合には普段から様子を見てあげるようにしましょう。サンスベリアにも猫にも人間にも優しいケア方法を徹底解説
でもせっかくなら猫とサンスベリアと一緒に暮らしたいですよね。そこでご提案するのが、生育エリアを分ける、ということです。猫は気ままな生き物ですので、あっちに行ったりこっちに行ったりとウロウロしていると思います。 一方サンスベリアは植物なので、当然移動することはありません。ですので動かないサンスベリアを猫が来れない場所で管理するようにしましょう。そうすることで、猫の安全を確保することができますし、猫が近づかなければ人間も猫を気にかける必要がなくなります。もしエリアを分ける事が難しいようであれば、サンスベリアをフェンスで囲ってあげる事も1つの手です。もし猫がサンスベリアを食べた時に出る可能性がある症状
万が一、猫がサンスベリアを食べてしまったらどういった症状が出るのでしょうか。常に猫と一緒にいるわけにもいかないので、不在の間に誤って食べてしまった場合に確認する術がないと困りますよね。もしこれから紹介する症状が猫に出てしまっているようであれば、サンスベリアを食べてしまった可能性があるので注意しましょう。症状①:猫が嘔吐する
毒性が強い物を猫が摂取してしまうと、内蔵から吐き出すために嘔吐します。食べてすぐ嘔吐した場合は何か悪い成分を食べてしまった可能性があります。サンスベリアの毒性は低いので、食べてしまったからといって嘔吐する可能性は低いですが、嘔吐するような症状が出てしまっているのであれば、サンスベリアを食べてしまった可能性があります。症状②:猫が下痢をする
サンスベリアは毒性が低いですが、猫が大量に摂取してしまうと、サンスベリアがうまく消化できずに下痢をしてしまう恐れがあります。もしサンスベリアの葉が無くなってしまっていた場合は、食べてしまっている可能性があります。もし下痢が続くようであれば、動物病院へ連れていき相談してみましょう。症状③:猫がよだれを過剰に出す
過剰によだれがでている時も猫が体調を崩してしまっているサインです。過剰なよだれは神経系に異変があり中毒を起こしている場合に出る症状なのですが、サンスベリアを成長させるための肥料は化学薬品であることがほとんどで、その成分は猫にとっては有害です。肥料は葉の全体に広がるため、サンスベリアを齧ってしまった場合に猫の体内へ入ってしまう恐れがあります。もし猫がサンスベリアを口にしたときの対処法
もし猫が誤ってサンスベリアを食べてしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。ふと猫を見て変な症状が出ていたらきっと驚き焦ってしまうと思います。そんな時に落ち着いて対処出来るように対処法の知識を学んでおきましょう。そうすることで、いざというときに落ち着いて行動することができ、最善の対応が出来るようになるでしょう。落ち着いて【いつ】【何を】食べたのかを確認すること
まず猫が異変を起こしている場合は、原因を探りましょう。お部屋の中で異変はないか、何か変な物を食べてしまっていないかを確認しましょう。 そして適切な処置をするためにも、「いつ」「何を」食べてしまったのか確認するようにしましょう。なるべくなら怪しいと思ったものすべてを記録しましょう。動物病院へ連れていき状態を説明するときに、食べてしまったと思われるものを詳しく説明出来るように、現物やパッケージを持っていくとよいでしょう。急いでるからといって市販薬を服用させるのはやめる
大切な猫ちゃんが異変を起こしてしまって、パニックになる気持ちはとてもよくわかります。ですがパニックのまま市販薬を服用させるのはやめましょう。市販薬の中には確かに有効なものもあるかもしれませんが、はたしてその薬が症状にあった適切な薬なのかの判断がつきません。誤った判断がかえって猫の体調を悪化させてしまう恐れもあります。また嘔吐や下痢の症状は体内の毒素を、体外へ出す目的があるので薬で止めてしまうと危険です。【知識】猫が食べると危険な主な観葉植物
サンスベリアは毒性が低く、猫にとって有害である可能性が低い植物ですが、逆に猫にとって危険な植物はどんな種類なのでしょうか。事前に把握しておくことで、猫がいる場所で管理することを避けることができるのでトラブル防止に繋がります。ここでご紹介する植物は人気のある種類も多くあるので、もし一緒の場所で育てたい場合は、猫が触れないように細心の注意を払いましょう。ユリ科の植物
ユリやチューリップといったよく知られているユリ科の植物は猫にとって毒性が強い種類が多いです。もし猫が食べてしまうと腎機能にダメージを与えてしまう恐れがあります。食べてしまわなくとも、花や花粉、葉や根を少量摂取した場合でも体調を悪くしてしまう恐れがあるんです。ユリ科は猫だけでなく犬にとっても毒性が強い種類の植物になります。もしご友人の方が犬のそばにユリ科の植物を飾っていた場合は教えてあげて下さい。アロエ
ヨーグルトに入っていて、人間はよく食べるアロエも猫にとっては有害です。猫は毛玉吐きという習性があります。毛玉吐きとは、先端の尖った葉や草を食べ、胃に入れることで自ら吐き気を催し、毛玉とともに吐き出すというものです。鋭い葉を見つけると食べたくなってしまうのが、猫の習性なので毒性があり、鋭い植物は注意するようにしましょう。アロエは下痢や体温の低下を招く種類の毒を持つので猫と一緒に育てないようにしましょう。ポトス
熱帯地域原産のツル性植物であるポトスも、猫にとって有害な植物になります。ハンギングで飾る植物として、インテリアとして上から吊るすことが多いと思いますが、その揺れる葉は猫の興味を引いてしまい、じゃれているうちに葉をかじって食べてしまう恐れがあります。食べると起きる症状は口の中に炎症ができたり吐き気を催してしまいます。スパティフィラム
サトイモ科に属しており、熱帯アメリカ原産の多年草であるスパティフィラムの葉は先端が尖っており、猫の毛玉吐きの対象となってしまう植物です。スパティフィラムは育てやすく、株分けもしやすいので簡単に増やすことができます。猫が間違って食べてしまうと、ポトスと同じく口の中に炎症ができてしまったり吐き気を催すことがあります。ドラセナ
別名「幸福の木」と呼ばれるドラセナにも注意が必要です。ドラセナの毒性は猫にとって強いため、誤って食べてしまうと皮膚炎や口の中の炎症、嘔吐や下痢、最悪の場合死亡してしまう恐れまであるんです。ドラセナは小さいものから大きいものまで幅広い大きさがありますが、どんなに小さなドラセナでも猫にとっては有害ですので、猫と一緒の場所には置かないようにしましょう。多肉植物
色々なサイズがあり、寄植えでインテリアの人気も高い多肉植物も気をつけるようにして下さい。サボテンも多肉植物の仲間ですが、トゲがある種類の多肉植物は、触れたり口に入れてしまうと傷をつけてしまう恐れがあります。人間が触れても痛いくらいなので、猫にとっても気をつけなければいけない植物になります。未然に猫とサンスベリアのトラブルを防止する
ここまで猫にとって有害な種類の植物を見てきました。大切なペットである猫を守るためにも、出来る対策を取ることで猫とサンスベリアのトラブルを未然に防ぎましょう。室内で育てる場合にはいくつか対処法がありますので、可能な限りの対策を取るようにします。完全に安全とはいきませんが、トラブルの確率を下げる効果があります。猫が届かないところにサンスベリアを置く
猫とサンスベリアにトラブルが起きないためにも根本的な部分から解決しましょう。ペットが誤って食べてしまうのであれば、そもそも近くに置かなければトラブルは発生しません。猫が入らないお部屋でサンスベリアを育てれば、トラブルの心配もありません。ただ猫は気まぐれなので、わずかな扉の隙間でも通り抜けてしまうので気をつけましょう。観葉植物カバーを施す
どうしても同じ空間で育てなければいけない場合は、サンスベリアにカバーを取り付けましょう。ホームセンターで売っているようなプランターカバーを取り付けて、猫が触れられないようにします。購入するときは鉢より大きいサイズの物であれば、重量もあるので、鉢全体のバランスが取れるようになります。その他にも簡易的なビニールハウスを置くことで、冬越しにも役に立ちます。木酢液を使って猫を近づけない
プランターカバー等で対策をしてみたけれど、猫が一向にいたずらをやめない…なんて方は木酢液を使ってみましょう。木酢液とは植物の病気予防や害虫予防に効果があるとされています。原液で販売されているので濃度を薄めて使用すると猫にも効果があります。猫はレモンやオレンジといった柑橘系やお酢のような酸っぱい匂いを嫌うので、触れてほしくない植物に木酢液を吹きかけると効果的です。【基礎】そもそも猫ってどんな生き物なの?知っておくと役に立つこと
ここまでは植物に視点を向けてお話してきましたが、今度は猫にスポットライトを当ててみたいと思います。何気なくかわいがっている猫ですが、人間のペットとなる前はどんな生活をしていたのでしょうか。猫の習性を学んでいくと植物と猫のトラブルも回避できるようになってきます。体に溜まった毛玉を排出するために観葉植物を食べる
まず、そもそもなぜ観葉植物を食べてしまうのでしょうか。エサをあげていてもお腹がすいているのでしょうか。実は猫の習性によるものなんです。猫は普段毛づくろいをする時に毛をなめます。なめると毛を飲み込んでしまいます。そうすると胃のなかで毛が溜まってしまうので、その毛玉を吐き出すために観葉植物を食べてしまうのです。幹や枝で爪とぎがしたい!
猫も動物ですので、鋭い爪が生えています。よく障子や壁紙をガリガリと傷つけてしまったりすることがあると思いますが、この行動には意味があったんです。人間は爪が伸びてきたら爪切りで切りますが、猫は爪を研いで手入れをします。その爪を研ぐ先が壁紙や、植物の幹といった硬い場所になるんです。いたずらをしている猫もいると思いますが。基本は爪とぎのために幹や枝をガリガリしています。観葉植物の葉や枝が揺れていると気になってしまう
猫は動くものに敏感です。野生では獲物を捕る時にジッと見つめて、タイミングを計り襲いかかります。その動きを見逃さないためにも動くものへの興味が湧いてしまうとされています。室内で動くものと言えば植物。特に植物の葉や枝がユラユラと動いていると猫は気になってしまいます。高いものに上りたい習性がある
猫は非常にバランス感覚に優れた動物です。そのバランス感覚を活かして高いところに登るのですが、高い場所は見晴らしがよく、さらに外敵に見つかりにくいというメリットがあるので、猫にとって好ましい場所になります。室内でもタンスや棚の上といった高い場所を好みますので、ホコリなどをキレイにしておくと良いでしょう。サンスベリアと猫に関してよくある質問
ここまで猫とサンスベリアの関係について見てきました。トラブルが起きない事が一番ですが、いざという時は慌ててしまうことがほとんどです。そんなときに慌てないためにも、よくある質問を知っておきましょう。頭の隅に入れておくだけでも、トラブルを防ぐことができるでしょう。Q. サンスベリアを食べても全く無害です!という記事がるんですが、実際どうなんですか?
A,100%無害とは言い切れません 基本的にサンスベリアは猫にとって害はありません。ですが猫の体調が悪い場合や、サンスベリアに肥料を与えている場合などに、有害となってしまう可能性はあります。無害というと安心してしまうと思いますが、完全に安心できるわけではないので、万が一食べてしまった時は注意するようにしましょう。Q. サンスベリアは犬にとっては大丈夫ですか?
A,猫と同じで基本的には無害 犬を飼っている方はたくさんいらっしゃると思います。犬にとってのサンスベリアは、猫とサンスベリアの関係と同じと考えてよいです。基本的にはサンスベリアは犬にとって無害ですが、体調や育て方次第で毒になる可能性があります。無害と信じ込んでしまうと、思わぬトラブルの原因となってしまうので注意しましょう。Q. サンスベリアを食べましたが、無症状なのでそのままにしたいと思います!病院には連れて行かなくて大丈夫ですよね?
A,様子を見て少しでも怪しいと思ったらすぐ病院へ! 多くの記事ではサンスベリアは猫にとって無害と記載されています。そのため誤って食べた時は、猫に何か症状が起きてしまう可能性はかなり低いです。ですが何も症状が起きていないからといって大丈夫と安心しないようにしましょう。何か中毒症状が起きている可能性もありますので、大切なペットを守るためにも、少しでも怪しいと思ったら早めに病院で見てもらうようにしましょう。【これで安心】サンスベリアと猫を共存させる方法を徹底解説のまとめ
いかがでしたでしょうか。サンスベリアと猫を共存させるためには- 猫にとってサンスベリアは比較的安全
- 安全とは言え猫の状態によっては危険なので、過信はしない
- 嘔吐や痙攣を起こしたらすぐ病院へ連れて行く
- 病院へ連れて行く時は、状況を保存しておく
- サンスベリア以外の植物にも注意する
- 猫が触れない場所で管理する
- 猫が嫌がる匂いを吹きかける