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サンスベリアは、暑さに強く乾燥にも負けない丈夫な観葉植物です。観葉植物を育てることに慣れていない初心者でも育てやすい人気のサンスベリアですが、実は季節によって育て方が大きく異なります。 季節による育て方を理解できていないと、水のあげすぎや室温の変化に対応できないかもしれません。特に日本の冬は寒く、冬越しができる環境ではありません。 そのため本記事では、
- サンスベリアを冬越しさせる育て方のポイント
- 冬のサンスベリアが元気ない時の対処法
- 冬のサンスベリアによくある質問
について解説します。 サンスベリアを育てているけど冬を越せるのか、冬の正しい育て方などに疑問があるという方に役立つ記事となっています。本記事を参考にして、冬だとしても元気に枯らさず育てましょう。是非最後までご覧ください。
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サンスベリアってどんな観葉植物なの?
サンスベリアは、乾燥に強く、ほとんど栽培に手間のかからない観葉植物として初心者におすすめです。数年前に空気清浄効果が最も高い植物であると話題になり、今でも根強い人気を誇ります。また、適度な日当たりを好むため、直射日光をさけた日当たりの良い場所か、明るい日陰で管理するようにしましょう。アフリカの乾燥地域が原産の植物
サンスベリアはアフリカやアジアなどの熱帯や亜熱帯の乾燥地に自生している多肉植物です。原産が乾燥地域であることから、乾燥と暑さに強いので日本の気候に適しており、初心者でも育てやすい植物です。管理が簡単だが、冬眠中のサンスベリアの冬越しは大変
乾燥地に自生している植物であることから、耐寒性が低いため冬の環境は苦手であると言えます。屋外で栽培している場合は室内に取り込めるように、植木鉢で育てるなど対応が必要になるでしょう。以下の章で詳しく説明します。【必見】サンスベリアを越冬させる育て方のポイント
サンスベリアを越冬させる育て方のポイントとして5つ挙げさせていただきます。どれも難しい作業ではありませんので、大切なサンスベリアを長く楽しむためにもポイントを大切に育ててください。①外が10℃以下であれば暖房の効いた室内に移動!
サンスベリアは暑さと乾燥に強く丈夫な植物です。しかし、寒さと多湿には弱いという特徴を持ちます。日本の冬はサンスベリアにとってかなり厳しい環境になりますので、外が10℃以下になるようでしたら暖房の効いた室内に移動させてください。②適度に日光を当てる
室内栽培が可能なサンスベリアは、明るい日陰で育てるのが理想です。日当たりの良い場所に置いても良いですが、この時に注意したいのが直射日光です。サンスベリアは日光を好みますが、直射日光を長時間浴びてしまうと葉焼けを起こして変色してしまいます。直接強い日光が当たりそうな場所に置く場合は、レースカーテンの側に置いて育てましょう。③冬場は乾燥させるようにして育てる
サンスベリアは冬に冬眠しますので、最低気温が10度以下になり始めたら、翌春になるまで断水します。断水することによって耐寒性も上がり越冬が可能になります。ただし、常に暖房が効いた室内で栽培している場合には、10日に1回ほど水やりを行なってください。④冬に肥料を与えると逆効果になる可能性がある
サンスベリアは丈夫な観葉植物なので、成長が著しい時期に肥料を与えることで成長を助ける効果が期待でき、冬の寒さにも耐えられる力が増します。しかし、冬場は寒さでサンスベリアの成長が止まるため肥料を与える必要がありません。与えてしまうと、本来必要ないことから過剰摂取となってしまう恐れもあります。⑤土の水はけのよさは1年中確保する
サンスベリアは丈夫で生命力が強いので、基本乾燥気味でも元気に育てます。一方で、湿気や通気性の悪さには弱いので、土は水はけの良いサンスベリア用の土や観葉植物用の土を用意します。観葉植物用の土を使うときは、赤玉土小粒、バーク堆肥、鹿沼土が混ぜっているものがおすすめです。冬のサンスベリアの水やりに困ったら葉水を行う
サンスベリアは乾燥を好む植物ですが、乾燥し過ぎると葉にシワが入ったり丸まったりして見栄えが悪くなってしまいます。そのため、サンスベリアの健康や見栄えをキープするために葉水を行ってください。そもそも【葉水】を知らないのですが…
葉水とは、霧吹きなどで葉っぱ全体に水分を与えることをいいます。霧吹きを使って葉っぱに水を吹きかける手法が一般的で、観葉植物の育て方としても頻繁に紹介されています。サンスベリアに葉水を行うメリット
では、サンスベリアに葉水を行うことで得られるメリットをご紹介します。ポイントは3つありますので、一つずつ学び葉水について詳しくなりましょう。サンスベリアが乾燥してしわしわになることを防ぐ
秋から冬にかけて気温が低くなると、湿度が下がり葉がしわしわに乾燥しやすくなります。乾燥はサンセベリアにダメージを与えやすく、葉が枯れてしまう原因になることもあります。葉水はこうしたしわしわになるような乾燥対策にはうってつけで、エアコンや空調による乾燥にも効果を発揮してくれるでしょう。サンスベリアに害虫が付くことを防ぐ
サンスベリアの病気の原因ともなる虫は、乾燥した環境を好みます。そのため、葉水をして葉の潤いを保つことは、虫や病気への対策として効果的です。また、虫そのものを洗い流すこともできるため、サンセベリアを健康な状態に保つことができるでしょう。サンスベリアに付いたホコリや汚れを落とせる
室内でサンスベリアを育てていると、葉の表面にホコリが積もってしまいがちです。見た目からも良くありませんが、観葉植物の光合成を妨げるという点からもホコリはしっかり取り除いておく必要があります。定期的に葉水を行えば、ホコリを取り除くことができるため、光合成を妨げる心配もありません。サンスベリアの根元にもすることで水やりの量を調節できる
サンスベリアは中心部分が筒状になっているのですが、水やりの際この場所に水がたまったままになるとそこから腐ることがあります。そのため、水やりの際はサンスベリアの根元の土にそっと与えるようにすることで、土の状態を確認して水やりを調整できます。サンスベリアが冬に枯れる理由
ここまででサンスベリアの冬の育て方を紹介しましたが、なぜ冬独自のケアが必要なのでしょうか。実は冬の環境だからこそ起こりやすい悪影響があります。2つ紹介しますので確実に抑えておきましょう。①水やりのし過ぎでサンスベリアが根腐れする
サンセベリアは冬の間は眠っていてほとんど活動していません。その上、気温が低いために、土から水が蒸発する量も減り、土の中の水が減りません。そのため水やりをしすぎると、この水が長期間残って根を腐らせることが多いです。②サンスベリアが10℃以下の寒さに耐えられない
サンスベリアは10℃以下の寒さだと冬眠してしまい、耐えられないとされています。しかし、逆に言えば10℃以下にならなければ枯れません。また霜に当たらなければ大丈夫です。10℃と言うと一般的な観葉植物の耐寒温度と同じで、室内で管理する限りは問題ありません。冬のサンスベリアが元気ない時の対処法
サンスベリアは育てるのが簡単と言えど、冬では寒さや過湿によって元気がなくなる可能性があります。そのため、正しい冬の管理方法を学ぶ必要があります。もし冬に元気がなくなってしまったら、以下の対処法を参考にして元気に育てていきましょう。①ふにゃふにゃな時は根腐れしていることがある
サンスベリアの葉がふにゃふにゃと柔らかい場合、水のやり過ぎによる根腐れを起こしている可能性が高いです。根腐れを起こしている場合、そのほとんどが枯れて(腐敗)しまいます。断水してみて様子を見る
根腐れによって葉がふにゃふにゃになっている場合、しばらく水を控えて様子をみます。それでも傷みが進むようであれば、掘り返して根っこを観察してみましょう。もし、すでに根が腐っているようなら復活は困難です。回復しない時は葉挿しで復活を試みる
まだ傷んでいない部分があれば、葉挿しで救済するという選択肢もあります。葉をカットして土に挿し、発根させて増やすのが葉挿しです。サンスベリアの葉挿しの適期は5月~9月頃までになります。他には株分けという方法でも復活できます。②10℃以下であれば外から室内に移動させる
気温が10℃を下回るような日が出てきたら、屋外で育てている場合には早めに室内の明るい窓辺に移動させましょう。サンスベリアは気温が10℃を下回ると休眠し、5℃以下になると枯れてしまいますので、気温には注意して場所を検討しましょう。冬のサンスベリアによくある質問
ここでは、冬にサンスベリアを育てる際のよくある質問について回答します。イレギュラーな環境でもサンスベリアを枯らさないように対応していきましょう。Q. サンスベリアが根腐れしてしまいました。増やそうと思いますが、水挿しで増やすこともできますか?
A,増やすことができます。 サンスベリアの葉が腐っていない限りは、葉をカットすることでその葉から新しく根を生やすことが出来ます。カットしたサンスベリアの葉をコップの水に挿してください。地面側だった下の切り口を水につけるようにして挿すことで水挿しが成り立ちます。他には株分けという方法でも増やすことができます。Q. サンスベリアを株分けしたので、ハイドロカルチャーで育てようと思いますが、基本的に水耕栽培しても大丈夫ですか?
A,水耕栽培しても大丈夫です。 ハイドロカルチャーとは、土の代わりに人工の資材を使って植物を支える方法で、基本的には水の力で育てる栽培方法のことです。水耕栽培と同じように無菌で清潔に育てられます。 また、ハイドロカルチャーに植えたいときは、水耕栽培用の根が必要となります。そのため、ハイドロカルチャーに植える前に土栽培の根を切り落として水につけ、水耕栽培で発根させてから植え替えるようにしましょう。Q. サンスベリアの葉が広がって倒れるのですが、植え替えをすることは効果ありですか?
A,効果ありです。 サンスベリアの葉が成長すると、縦にも伸びますが横にも広がっていきます。そのためおよそ2年に1回程度の植え替えが必要になります。鉢が根でいっぱいになると根詰まりを起こして倒れるでしょう。 根詰まりを放置すると、株自体を傷めて枯れてしまう恐れがありますので、倒れるのを発見したり、少しでも異変を感じたら植え替えるようにしましょう。冬のサンスベリアの管理方法とは?越冬させる方法やコツなどを徹底解説のまとめ
ここまでサンスベリアを冬でも上手に管理する方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。 この記事のポイントは- サンスベリアは気温が10℃以下だと休眠し枯れるリスクが高いため、外から室内へ移動させる
- 冬でも適度に日光の光が必要
- 水やりに困ったら葉水を行う
- 冬に元気が無くなってしまったら、断水か水挿しを行う