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キンシバイ(金糸梅)というお花をご存知でしょうか?江戸時代から主に観賞用として栽培されてきたキンシバイは、初夏から本格的な夏を迎える時期に黄金色をした花を咲かせ、雨季の時期を代表するお花として長く親しまれてきました。よく茂った濃い緑色の葉に映えるキンシバイの黄金色の花は、いつだって夏の訪れを知らせてくれます。そんなキンシバイの花言葉をご存知でしょうか?実は贈り物にぴったりの花言葉を持つのです。 そこでこの記事では
- キンシバイの特徴
- キンシバイの花言葉とその由来
- キンシバイにぴったりの贈り物シーン
- キンシバイをプレゼントした体験談
キンシバイ(金糸梅)ってどんな植物なの?
まずは、キンシバイの特徴や開花時期、名前の由来などについて解説していきます。中国が原産地であるオトギリソウ科の植物
キンシバイは、オトギリソウ科オトギリソウ属で半落葉性低木の植物です。中国が原産で、日本では江戸時代中期から栽培がはじまり古くから親しまれてきました。見た目の特徴としては、金糸のような雄しべが黄色い花の中心に束になって収まっています。樹高は1~1.5mに生長し明るい緑色の葉っぱを付け、表面にはオトギリソウ属特有の斑点がうっすらと浮かびます。花と葉っぱのコントラストが美しく、切り花やアレンジメント、華道の花材などによく利用されています。開花時期は5〜7月で、黄色の花を咲かす
キンシバイの開花時期は6月~7月になります。ちょうど梅雨の季節に開花を迎え、湿っぽいどんよりとした天気にキンシバイの鮮やかな輝きが一層映えることでしょう。花の後には実がなり、葉は秋になると鮮やかな緑から深みのある濃緋色に紅葉します。和名「金糸梅」は花の見た目に由来
キンシバイの和名「金糸梅」は、黄色い雄しべの様子が「金の糸」のように見えることと、少しうつむき加減で開ききらない5片の花びらの様子が「梅」に似ていることからつけられました。別名「ヒペリカム」「クサヤマブキ」とも呼ばれる
オトギリソウ属に分類される半落葉性低木の総称を「ヒペリカム」といいます。 特に日本では、キンシバイがよくヒペリカムと呼ばれ流通しています。キンシバイの花言葉とは?花言葉の詳細も解説!
金糸のように見える優雅な雄しべと、鮮やかに輝く黄色い花びらで初夏の季節を鮮やかに彩ってくれるキンシバイ。では一体、キンシバイにはどんな花言葉がつけられているのでしょうか。そもそも花言葉とは?
花言葉は植物の花や実などに与えられた、象徴的な意味をもつ言葉です。 日本には、明治初期に、西洋文明とともに主にイギリスの花言葉が持ち込まれました。 国や地域・民族・宗教によって花言葉には大きな違いがあります。 花言葉の始まりは、17世紀頃のトルコで花言葉が発祥しました。 トルコでは、文字や言葉ではなく、”花に思いを託して相手に贈るという風習”があったそうです。 日本には、明治初期頃、イギリスを中心に西洋から伝わったとされています。キンシバイにはキラキラなイメージの花言葉がある
キンシバイには、「きらめき」「悲しみを止める」「魔除け」「秘密」の主に4種類の花言葉がつけられています。【きらめき】
1つ目の花言葉は「きらめき」です。キンシバイの優雅な姿そのままに、金糸のように見える雄しべと鮮やかな黄色い花びらが、太陽に美しくきらめく姿を想像させてくれますね。【悲しみを止める】
2つ目の花言葉は「悲しみを止める」です。梅雨の時期に咲くキンシバイが、花びらに雨の雫を受け止める様子からつけられた花言葉となっています。【魔除け】
3つ目の花言葉は「魔除け」です。古代ヨーロッパでは、魔性のものを近づけないこと、災いや魔物を避けること目的としてキンシバイが用いられたといわれています。【秘密】
4つ目の花言葉は「秘密」です。花びらが開ききらないのキンシバイの佇まいが秘密を抱えているように見えることから由来されています。セイヨウキンバイやトリカラーなどの種類も一緒
キンシバイの他に、「セイヨウキンバイ」や「トリカラー」など、花や葉の美しい交雑種が存在します。 「セイヨウキンバイ」はヨーロッパの南東部、ブルガリアからトルコに分布しており、花の付き方がキンシバイとほぼ同様で見分け方が難しいですが、葉っぱのつき方が異なります。 「トリカラー」はキンシバイの交雑品種です。白とピンクの斑入りで葉は美しさが特徴です。キンシバイに比べて大きくなりにくく成長が遅めで、花つきも悪いといわれています。キンシバイに色別の花言葉はない
お花によっては色によって花言葉の種類が変わる場合もありますが、キンシバイには色別の花言葉はありません。すべてのキンシバイに共通して「きらめき」「悲しみを止める」「魔除け」「秘密」の花言葉がつけられていることを覚えておきましょう。怖い意味はある?キンシバイの花言葉の由来を知ろう
どの花言葉にもそれぞれ由来があり、紐解いていくことでお花のことをより知ることができます。ではキンシバイの花言葉達は、一体どうやって名付けられたのでしょうか。早速、キンシバイの花言葉の由来を見てみましょう。キンシバイの花言葉に怖い由来はない
キンシバイの花言葉に怖い意味合いはありません。花言葉の中には、ネガティブな意味合いがあったり、怖いストーリーが由来になっていたりするものもあります。しかし、ヒトリシズカの花言葉にはマイナスな印象を受ける意味合いは含まれていないため、プレゼントなどさまざまなシーンで安心して利用することができます。美しい花姿に由来
「きらめき」と「太陽の輝き」は、金の糸のようにキラキラと美しい雄しべと、太陽のように鮮やかな黄色の花びらからきています。「秘密」は花びらが完全に開ききらない様子を指すという説と、平安時代に、晴頼という方が持ってた鷹の傷を癒す秘薬を持っていたが、その秘薬の名前を弟が他人にバラしてしまい、晴頼が弟を切り捨ててしまったという昔話に由来しているという説があるようです。連なった葉に由来
決して大きくはない連なった葉で、雨を受け止めるように見える様から「悲しみを止める」の花言葉が名付けられました。自分の悲しみを受け止めてくれた人に感謝の気持ちを込めて贈るのも良いですし、悲しみの中にある大切な人を元気づけるのにもいいですね。悪魔避けの像に捧げた花がヒペリカムであることに由来
ヒペリカムは、西洋では「聖ヨハネの草」(英名St. John’s wort)と呼ばれています。聖ヨハネはイエスの洗礼をした人で、キリスト教の聖人の中では特別な存在です。聖ヨハネの名を冠する薬草だったヒペリカムの黄色の花は悪霊を祓うといわれ、古代ヨーロッパでは魔除けのために聖像の上に吊るしたといわれております。おまじないのために収穫された花は家のドアなどに吊るされ、人や家畜を災いから守るとされております。ドライフラワーなどで玄関などに飾っておくと効果がありそうですね。6月16日・6月27日・6月30日の誕生花
キンシバイは6月16日、6月27日、6月30日の誕生花です。同日で他の誕生花は、6月16日の誕生花にはナツツバキ(花言葉:愛らしい人)、6月27日の誕生花にはローダンセ(花言葉:温厚)、6月30日の誕生花にはコモンセージ(花言葉:知識)などがあります。大切な人の誕生日プレゼントに誕生花を添えると、素敵な贈り物になりますよ。キンシバイに似た花であるビヨウヤナギとの違い
キンシバイによく似た「ビヨウヤナギ」というお花があります。ここでは、ビヨウヤナギの特徴や違いの見分け方などをご紹介します。どちらも黄色の花を咲かす
ビヨウヤナギ(美容柳)は気品ある黄色の花を咲かします。花言葉は「気高さ」「多感」です。中国が原産で、開花時期も6月~7月ごろ黄色い花を株一面に咲かせるなど、見た目のみならずルーツや開花時期などもキンシバイとよく似ています。葉の生え方で違いがわかる
ビヨウヤナギは、和名が「美央柳」という名前どおり、葉っぱがヤナギのように長いのが特徴です。ビヨウヤナギの葉の大きさはキンシバイの葉の大きさの約2倍ほどあり、明らかにビヨウヤナギの葉の方が大きいので、キンシバイと見分けるのに役立ちます。雄しべの長さからでも違いがわかる
両者の違いはオシベの先の葯の色です。ビヨウヤナギは黄色〜白。セイヨウキンシバイは赤橙色。またオシベの伸び方もビヨウヤナギがカールして上を向くのに対し、セイヨウキンシバイは直線的に伸びます。キンシバイの花言葉にあった贈り物
美しい印象の花言葉を持つキンシバイは贈り物にもぴったりです。キンシバイの花言葉に合った贈り物シーンをいくつか紹介します。いつも輝いている人への贈り物に
周りを元気付けたり、励ましたりしてくれる人。キラキラ輝いてていつも自然とみんなを和ませてくれます。とても感謝しているのに、その想いを口にするとこは案外難しいものですよね。そんなときに日頃の気持ちを込めてキンシバイを贈ってみてはいががでしょうか。口で伝えるよりも、よりあなたの想いが伝わるはずです。良くないことが起こり悲しんでいる人への贈り物に
良くないことが起こり悲しんでいる大切な人に、そっとキンシバイを贈ると最高の励ましになるでしょう。決して大きくはない連なった葉で、雨を受け止めるように見える様から「悲しみを止める」という花言葉がつけられました。キンシバイとともに大切な人の悲しみを受け止めてあげてくださいね。秘密を共有し合う友人への贈り物にも
誰にも話すことができない秘密を共有し合う友人への贈り物にもキンシバイがおすすめです。あまりみられないシチュエーションかもしれませんが、キンシバイを贈ることでさらに結束が固まり、お互いの意志などが確認できる機会が作れるかもしれませんね。誕生花がキンシバイである人のプレゼントに
6月16日、6月27日、6月30日の友人へ、誕生日プレゼントにキンシバイを贈るのも良いでしょう。誕生花は他のプレゼントとは違う特別感があります。他の人と被らないプレゼントを贈りたいと考えている方は、キンシバイを贈ることを検討してみてくださいね。花言葉の意味を込めたキンシバイの贈り物の体験談
ここからは、実際にキンシバイをプレゼントした方の体験談をいくつか紹介します。ここまで読んで、「キンシバイを贈ってみたい」と思っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。太陽のようにいつも明るい上司への贈り物に
お世話になっている上司に感謝の気持ちを込めて、ヒトリシズカを贈ったエピソードを紹介します。いつもお世話になっている尊敬する上司がいます。どんなに忙しいかったりピンチな状況でも決して慌てることなく、常に明るく振る舞って部下を心配させることなく、まるで太陽のようにあたたかいくて眩しい雰囲気で私たちを引っ張ってくれました。そんなプロジェクトも無事成功して、打ち上げの席でキンシバイを花言葉を添えてプレゼントしました。いつもにこにこ明るい上司がこの日は号泣していたのがとても印象的でした笑
日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを伝えるのって、思ってるより難しいですよね。上司の方もきっと喜んでいただけたでしょう。
優しくて、明るくて、いつもキラキラ輝いていて、憧れの上司がいます。入社時からお世話になっていて苦楽をともにしてきました。そんな上司が独立を機に退社することに。今までの感謝を込めてキンシバイの入った花束をプレゼント贈りました。今度は私が上司の意思を引き継いで、後輩に接しようと思います。
上司の退社祝いなどにもキンシバイはおすすめです。キンシバイはどんな花束やアレンジメントにも合うので、どんなシチュエーションにもピッタリです。
昔からの中で秘密を共通している友人への贈り物に
昔からなんでも話し合える大切な友人にヒトリシズカを贈ったエピソードを紹介します。僕は昔から絵を描くことが好きで、イラストやデザインの仕事がしたいとずっと夢みていましたが、勇気が出ずになかなかチャレンジできませんでした。そんな僕の夢を唯一知っている友人は、どんな時でも僕を励ましてくれて背中を押してくれました。そして友人のおかけで一歩踏み出すことができ、入りたい会社に就職することができました!感謝の気持ちを込めてキンシバイを贈ったのですが、自分のことのように喜んでくれた姿は絶対に忘れません。
自分の夢や目標を伝えるのって勇気がいりますよね。でも友人だからこそそんな秘密を受け入れ、応援してくれるものです。きっと友人にとっても忘れられないプレゼントとなったでしょう。
思いを寄せている女性がいました。誰にも打ち明けられなかったのですが、唯一気のあう友人にはよく相談にのってもらいました。ある時、お花を送って見たら?とアドバイスをくれ、そのおかげもあってその女性とお付き合いすることができました。そして友人にもお礼にキンシバイをプレゼントしました。とても喜んでくれて、その友人とは今でもなんでも語り合える仲です。
友人に感謝の気持ちを伝えるのって、意外と照れ臭くて恥ずかしかったりしますよね。そんなときこそ、お花をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。友人との仲もギュッと近くなりますよ。
友人への誕生日プレゼントに
友人への誕生日プレゼントにヒトリシズカを贈ったエピソードを紹介します。遠方に引っ越して疎遠になった友人に、宅配サービスを使って誕生花のキンシバイをプレゼントしました。久しく喋れてもなかったのですが、電話が飛んできて「本当に嬉しい!ありがとう」と何度も感謝してくれました。感謝されたことももちろん嬉しいですが、プレゼントを機会にまた友人と連絡する機会が増え、私としてはそっちの方が嬉しかったります。
最近では宅配サービスなどを利用して気軽に花束を送ることができます。仲の良かった友達の誕生日はいつになってもなぜか記憶に残っているものですよね。ぜひこの機会に疎遠になった友人などにプレゼントしてはいかがでしょうか。
6月30日生まれの友人の誕生日に、誕生花のキンシバイを選びました。ドライフラワーを作ってもらってプレゼントしたのですが、とても喜んでもらえました。生花のままのキンシバイのお花も良いですが、アレンジしたお花も素敵です。
ドライフラワーのプレゼントは生花に比べて断然長持ちするのでおすすめです。プレゼントをカタチに残したい方は、ドライフラワーのプレゼントをいかがでしょうか。
「魔除け」のお守り代わりに
魔除けの御守り代わりに、キンシバイを飾ったエピソードを紹介します。職場で意地悪をしてくる人がいて、本気で仕事を辞めようと考えていました。そんなある日の帰り道、ふと花屋によってキンシバイの花言葉に「魔除け」のがあると教えてもらい、なんとなく買って玄関に飾っていました。すると1ヶ月後、その人がまさかの異動になり、職場に平和が取り戻されました。その後、その人は独立起業して会社を去りました。数年後、私が独立した時に、その人が花を贈ってくれて激励してくれました。あんなに毎日辛くて泣いていたのに、付き合い方が変わるなんて思ってもみませんでした。キンシバイのおかげで解決したとは流石に言いませんが、今でもふと思い立ったときにキンシバイをお家に飾るようにしています。
実際にキンシバイが魔除けになったとはいいませんが、なにかふとしたことがきっかけで、物事が好転したりするものですよね。何かに行き詰まったとき、ふと花を愛でる気持ちの余裕を常に持ちたいものです。
今年が厄年の妻に、魔除けの意味を込めてキンシバイの入った花束をプレゼントしました。効果はわかりませんがとても喜んでくれました。嬉しそうに花瓶に活けてる姿を見て、贈ってよかったなぁと思いました。
縁起の悪い日などに、魔除けの意味を込めてキンシバイを贈ってみてはいかがでしょうか。キンシバイよりも喜んでくれた笑顔が、何よりの魔除けになるかもしれませんね。
【まとめ】キンシバイの花言葉とは?花言葉の由来や贈り物の体験談を徹底紹介
キンシバイの花言葉について解説してきました。本記事の内容を改めてまとめています。- キンシバイの名前は黄色い雄しべの様子が「金の糸」のように見えることと、少しうつむき加減で開ききらない花びらの様子が「梅」に似ていることから名付けられた
- キンシバイの花言葉は「きらめき」「悲しみを止める」「魔除け」「秘密」
- ヒトリシズカの花言葉は金の糸のようにキラキラと美しい雄しべと、太陽のように鮮やかな黄色の花びらなどの姿が由来になっている
- キンシバイは6月16日、6月27日、6月30日の誕生花キンシバイはいつも輝いている人への感謝の贈り物や、悲しんでいる人を励ますときなどに向いている