サボテンは直射日光に当てた方がいいの?季節ごとの栽培方法を紹介

サボテンは直射日光に当てた方がいいの?季節ごとの栽培方法を紹介
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目次

柱状のものからボール状のものまで、見た目もサイズもバリエーション豊かな姿で私たちを魅了するサボテン。100均やセレクトショップなどでも手軽に購入できるようになり、育てている方も増えていますね。サボテンを元気に育てるためにはいくつかのポイントがあります。 そのうちの1つである「日当たり」に関して、サボテンは直射日光を当てて育てるべきなのかどうか、あなたは正しい知識をご存知でしょうか。 今回は
  • サボテンの基本情報
  • サボテンは直射日光に当て続けても大丈夫?
  • サボテンの日光管理は生育期・休眠期で異なる
  • 気をつけたいサボテンの育て方のポイント3つ
  • 実生栽培のサボテンに直射日光を当てても大丈夫?

をご紹介します。 サボテンは荒れた大地でカンカン照りの太陽のもと自生しているイメージがありますが、同じように直射日光に長い時間当て続けると枯れてしまうことも考えられますよ。 この記事を読めば直射日光に当て続けて大丈夫なのか、生育期や休眠期ごとに異なる日光管理の知識を得ることができます。サボテンの日光量の管理はもちろん、基本的な育て方についてもご紹介しています。サボテンの育て方で迷った方はぜひ参考にしてくださいね。

関連記事:サボテンの育て方|初心者でも失敗しない方法や日常のケアを徹底解説

サボテンってそもそもどんな植物なの?

サボテンには直射日光を当てて大丈夫なのかを知る前に、そもそもサボテンとはどのような植物なのかを知っていきましょう。サボテンを育て始めたばかりの初心者の方はもちろん、中級者の方で「今さらだけれど基本的な情報も知りたい!」と思った方はぜひ参考にしてくださいね。

サボテンは南米の砂漠やメキシコが原産の多肉植物

サボテンは南米の砂漠やメキシコが原産の多肉植物です。サボテン科に属する植物の総称で、2500種以上あるとされています。インパクトのあるトゲやユニークな形をしており、置くだけでお部屋をおしゃれに演出してくれますね。 多肉植物と混同されがちですが、サボテン科の植物だけがサボテンと呼ばれていますよ。トゲの部分は茎や葉が長い時間をかけて変化したものであると考えられています。

日本に野生のサボテンは自生していない

日本に野生のサボテンは自生していません。16世紀後半に南蛮人が持ち込んだのが最初と言われていますよ。南蛮人がサボテンの茎の切り口で衣類の汚れをふき取ったり、皿を洗ったりしていたため「石鹸(サボン)」から「サボテン」という名前で呼ばれるようになったという説があります。そのため外国ではサボテンではなく「カクタス」と呼ばれていますよ。

暑さ・寒さには強い植物

サボテンは全体的に乾燥した地帯で自生しており、基本的には暑さ・寒さには強い植物と言えます。しかし非常に広い範囲に分布していることから、種類によって耐暑性と耐寒性に違いが出てきますよ。中南米の熱帯に自生する種や、高山に生える種、亜寒帯に生える種など、種に合わせた管理が必要と言えるでしょう。

金鯱やスミエボシなど、2500以上の種類があると言われている

有名な種類だと金鯱やスミエボシなど、サボテンには2500以上の種類があると言われています。金鯱もスミエボシもどちらも熱烈な愛好家がいますね。どちらもまったく異なる姿形を持っていますが、それも世界のいろいろな場所に自生し、それぞれの環境に適応するために姿を変えていったからでしょう。とても興味深く奥深い世界ですね。

筒状から楕円形、花を咲かせるものなど多種多様

サボテンには筒状から楕円形、花を咲かせるものなど多種多様な姿が存在しています。トゲを楽しむ種、花を楽しむ種など、その楽しみ方もさまざまです。また成長がゆっくりであるのも、長く管理し育て上げる醍醐味を味わえますね。気軽に楽しむ程度であれば管理も比較的簡単で育てやすいため、インテリアグリーンとして多くの方に愛されている観葉植物だと言えるでしょう。

大きいサボテンからハンディサイズのものまで

サボテンのサイズは、大きいものからハンディサイズのものまで非常にバリエーション豊富です。竜神木や大雲閣などは人間の背丈よりも大きくなる大型種。「柱サボテン」と呼ばれ、野生で環境が整えば10m以上の大きさになるものもあります。反対に月影丸や緋牡丹、明日香姫などは手のひらにのるほどの小さいサイズですよ。 丸々とした姿がペットのようでかわいらしく、女性や初心者の方から人気を集めています。置き場所のスペースや好みに合わせてさまざまな種類から選べるのも、サボテンの魅力の1つでしょう。

最近は100均やインテリアショップなどでも購入でき、人気の観葉植物に!

最近は100均やインテリアショップなどでも気軽に購入でき、おしゃれなインテリアグリーンとして大人気の観葉植物になったサボテン。街中のさまざまなお店で手軽に購入できる分、サボテンに挑戦してみる方も多くなったと思います。「乾燥に強いイメージがあるし放置してもOKでしょう?」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、サボテンの育て方は意外と奥が深いもの。 今回はサボテンの日光量、特に直射日光には当て続けても大丈夫なのかどうかについて知識を得ていきましょう。

サボテンは直射日光に当て続けても大丈夫?

サボテンは直射日光に当て続けても大丈夫なのでしょうか。サボテンを育て始めたばかりの初心者の方はもちろん、中級者の方で「結局日当たりはどれくらいの量で管理すればいいの?」と疑問に思った方はぜひ参考にしてくださいね。

日当たりが良いところを好むが、直射日光に当て続けるはよくない

結論から申し上げますと、サボテンは日当たりが良いところを好みますが、直射日光に当て続けるのは良くありません。サボテンと言うと砂漠や山岳など乾燥した地で、強い直射日光を浴び続けている、というイメージがあるかもしれませんね。しかしあまりに強い直射日光を何時間も浴び続けると、サボテンにダメージを与えることになってしまうのです。

なぜ何時間も直射日光に当ててはいけない?

サボテンの日光浴は、生育期の場合1日3~4時間程度が良いと言われています。それなのになぜ何時間も直射日光を当ててはいけないのでしょうか。直射日光に長く当てるデメリットについてご紹介します。

直射日光は葉焼けの原因になる

直射日光を長い時間浴び続けることは、葉焼けの原因になるからです。室内で管理していたサボテンを急に屋外に出したり、真夏の強い直射日光に長い時間当たり続けたりすると、サボテンの緑色の肌が黄色や茶色、白色などに変色してしまうのです。

葉焼けは植物にとっての日焼けのようなもの

植物に起こる葉焼けは、人間にとっての日焼けのようなものです。人間の真夏の強い日差しに当たると日焼けしますね。短時間であれば問題はありませんが、行き過ぎた日焼けはやけどのような症状になってしまうことも。植物でも同じことが言えます。強すぎる直射日光に長時間当たることで葉焼けが起き、最悪の場合サボテンが弱って枯れてしまうこともありますよ。

一度葉焼けすると元に戻すのは困難

一度葉焼けしたサボテンを元の状態に戻すのは困難です。なぜなら葉焼けした部分は葉緑素などの組織が破壊され、光合成ができなくなった状態だからですね。たとえ葉焼けが一部だとしても、見た目が悪くなって観賞価値が下がるという面もあります。葉焼けの部分が大きければ大きいほど被害が広がり、株の活力が落ち枯れる原因にもなってしまうのです。

半日日に当てたら軒下などの日陰に移動する

一度葉焼けしてしまった部分は元には戻らない理由がお分かりいただけたと思います。葉焼けは予防することが1番なので、朝から午前中いっぱい日に当てたら、午後は軒下などの日陰に移動するのがいいでしょう。今から詳しくご紹介しますが、季節によって必要な日光量は異なります。春と秋はサボテンの生育期にあたるため、午前中は柔らかな直射日光に当て、午後は日陰に移動させて調整するのがベストです。

生育期・休眠期でサボテンの日光管理は異なる

サボテンは生育期と休眠期によって日光管理は異なります。生育期とはぐんぐん大きく成長する時期のことで、休眠期とは生長のスピードが落ちる時期のことです。この生育サイクルに合わせた日光管理をすることで、サボテンの健やかな生長が望めますよ。

サボテンの【生育期】は、春・秋

サボテンの生育期は春と秋です。春と秋にぐんぐん成長するため、この時期はたっぷりと日の当たる明るい場所に置くのがおすすめですよ。サボテンが苦手な高湿度の梅雨が始まるまでは、屋外で管理するのがいいでしょう。

日差しがキツくないため直射日光に当てても大丈夫

春と秋の日差しは真夏ほどはキツくないため、直射日光に当てても大丈夫です。サボテンは直射日光に長い時間当たることは苦手ですが、もともとは明るい環境を好む植物です。朝日から日に当ててあげるのが1番ですが、難しい場合はできる限り日が当たる屋外に置いてあげましょう。サボテンは午前の時間帯の日光を好み、午後の時間帯の西日を嫌う性質があるからです。

直射日光で乾いた土にはたっぷりと水を与える

春と秋の直射日光を浴び、乾いた土にはたっぷりと水分を与えましょう。鉢の土が常に濡れているのを避けるため2週間に一回、もしくは鉢の土が乾いてから2~3日後に与えるようにします。株に負担をかけないためにも、水やりは午前中がおすすめ。鉢底から水が流れ出るほどたっぷり与えると、根に酸素を行き渡らせることができますよ。サボテンは乾燥した環境を好む植物です。しかし風が強いマンションのベランダなど、風通しの有無によっても鉢の土が乾きやすくなる状況も考えられますね。環境によって差が出てくるため、こまめに土の状態を観察するのが大切です。

室内で育てる場合

サボテンは大きいサイズから小さいかわいらしいサイズまでバリエーション豊富ですね。小さいサイズでもちょこんと置くだけでお部屋をおしゃれに演出してくれるものです。室内でサボテンを育てている方も多いと思いますが、室内ではどのように管理するのがいいでしょうか。

日光がよく当たる窓際に置く

室内では屋外に比べて柔らかな日差ししか当たりません。サボテンに日光は不可欠のため、室内で管理するサボテンはレースカーテン越しの日光が当たる窓際に置くようにしましょう。あまりに日光が不足すると日光を求めて形の悪いサボテンが育ってしまう恐れも。洗面所や寝室など、あまり日の当たらない場所に置いているサボテンも、定期的に窓際に移動して日光浴をさせてあげるのがおすすめですよ。どうしても日光が確保できない場合は、植物専用のLEDライトを使用するといいでしょう。

窓を少し開け、風を取り込んであげよう

サボテンは高湿度が苦手です。自然の環境と同じように風がゆるやかに流れている状態を好みますので、ときどきは窓を少し開け、風を取り込んであげるといいでしょう。室内で管理する場合は、空気がこもらないように注意してあげるといいですよ。

サボテンの【休眠期】は、夏・冬

サボテンの休眠期は真夏と真冬です。春と秋に生育期を迎えるサボテンも、高温多湿の夏は生育が緩やかになります。また冬も寒さによって生長がほぼ止まります。夏と冬の注意点を見ていきましょう。

真夏は強い直射日光による葉焼けに注意

真夏は強い直射日光による葉焼けに注意しましょう。春から屋外で管理している方も多いとは思いますが、ついうっかり出しっぱなしにして夏の強い日差しに当てないよう注意してくださいね。先ほども申し上げた通り、葉焼けは元に戻ることはありません。1番の予防法は陰る場所に置いて直射日光に当てないことですので、くれぐれも注意してくださいね。

寒い冬場は室内の日当たりがいい場所に置こう

寒い冬場は室内の日当たりのいい場所に置くのがおすすめです。昼間は日当たりのよい場所に置きますが、冬の窓辺は夜の冷気が当たることがあるので、5℃以下にならない場所に移動します。しかしあまり過保護に暖かい場所には置かずに、冬の寒さを体感させるのがいいでしょう。同様に、暖房や加湿器の風が直撃する場所には置かないよう注意します。

冬場、外に出す時は軒下で日光浴させよう

寒さに強いサボテンを屋外に出すときは、軒下で日光浴させるのがいいでしょう。なぜなら突然の雨にも対応できるからですね。原産地の環境に違づけた状態で冬越しさせるのが1番ではありますが、冬場の冷たい雨に当たるとサボテンが弱る可能性があります。 また休眠期の冬場に雨に当たって過度に水にさらされると根腐れを起こし、枯れてしまうことも考えられます。冬場に外に出すときは軒下など雨が当たらない場所で日光浴をさせてあげてくださいね。

直射日光以外で気をつけたいサボテンの育て方のポイント

直射日光以外に気をつけたいサボテンの育て方のポイントについてご紹介します。サボテンの育て方で気をつけたいポイントは3つ。
  • 水やり
  • 植え替え
  • 置き場所
それぞれ植物を育てるうえで外せない重要なポイントばかりですね。1つずつ詳しく見ていきましょう。

ポイント①:水やり

サボテンを元気に育てるポイントの1つ目は「水やり」です。サボテンは乾燥した環境を好みますが、もちろん生きているので水は不可欠。他の一般的な観葉植物より少ない頻度でOKというだけで、まったく水やりをしなくても良いというのは勘違いですよ。

休眠期は月に一回、成長期は土が乾いたらたっぷり与えよう

休眠期は水分を吸収する力も落ちています。真夏と冬場の休眠期は月に1回、成長期である春と秋は2週間に一回程度の水やり頻度がおすすめです。

土が乾き切らないうちの水やりは根腐れの原因

土が乾ききらないうちに水やりをするのは、根腐れの原因になってしまいます。成長期である春から秋でも、土が乾き切っているのを必ず確認してから水やりを行いましょう。

ポイント②:植え替え

元気なサボテンの育て方のポイント2つ目は「植え替え」です。サボテンは成長が緩やかなイメージがあり、植え替えは不要なのでは?と思っている方も多いかもしれませんね。しかしサボテンも大きく成長して鉢とのバランスが悪くなったときなどは、植え替えのタイミングだと言えますよ。

成長したら植え替える

成長して鉢が小さくなった場合は植え替えを行います。大きな株は2〜3年に1度、小さい株は1年に1度植え替えましょう。適期は生育期に入る直前の3月〜4月がおすすめ。 他にも「鉢底から音がはみだしてきたとき」や「水やりの水が染み込まなくなってきたとき」などは植え替えのサインですよ。

植え替え時は新しい鉢と土を用意しよう

植え替えの際は新しい鉢と土を用意しましょう。鉢の中に新しいスペースを確保するため、ひと回り大きいサイズの鉢がおすすめ。また養分を吸収し尽された古い土ではなく、新しい土で植え替えてあげると元気なサボテンに育ちますよ。

ポイント③:置き場所

元気なサボテンの育て方のポイント3つ目は置き場所です。サボテンは直射日光は苦手ですが、基本的に日の当たる明るい場所を好みますよ。冬場はサボテンの休眠期に当たり活力が落ちるため置き場所にも気を配りたいもの。冬の間の置き場所と、場所を移動する際の注意点をご紹介します。

冬場は窓に近づけすぎると冷気にやられてしまうので注意

冬場のサボテンは、日中は明るい窓際に置くのがおすすめ。少しでも日光量を確保したいからですね。しかし窓際は夜になると外気と変わらないほど気温が下がりかなり冷え込むことも。冷気に当たらないよう、夜は気温の変化が少ない部屋の真ん中へ移動してあげましょう。

冬場、屋外で栽培したい場合は簡易的な温室がおすすめ

冬場でも屋外で栽培したい場合は、寒さに強い品種なら0度を最低限確保します。日中は日が当たり、夜は雨の当たらない軒下などで管理しましょう。雪や霜が下りるほど寒さが厳しい日は、簡易的な温室を設置するのがおすすめ。不織布で優しく包んであげると保温できますよ。 寒さに弱い品種は、冬場は室内で管理するのが安心です。

急な温度変化には弱いため徐々に慣らしていく

サボテンは急な温度変化には弱いため、季節の変わり目などに置き場所を変えるときは徐々に慣らしていくことが大切です。寒い屋外から急に温かい室内へ入れたり、室内から屋外へ移動させたりするときは、日光を当てる時間を少しずつ調整し、急な変化を起こさないようにしましょう。サボテンは意外とデリケートな植物なのですね。
元気なサボテンの育て方のポイントに「肥料を適切なタイミングで与えること」もありますよ。春と秋の生育期に、量を調整しやすい液体肥料か小型の固形肥料を与えるといいでしょう。どちらも一般的な観葉植物用の肥料ではなく、サボテン用の肥料を用意すると安心です。用法用量を守って与えると、サボテンの成長をサポートできます。

実生栽培で育てているサボテンに直射日光を当てても大丈夫?

サボテンを購入するとき、すでにある程度の大きさになっている苗を買う方が多いですね。しかしサボテンを種から育て上げる、という方法もありますよ。種から育てることを実生栽培と言いますが、実生栽培のサボテンは直射日光に当てても大丈夫なのでしょうか?

結論:直射日光を当てるのはよくない

結論から申し上げますと、実生栽培で育てているサボテンも、直射日光を当てるのはあまり良くありません。サボテンは厳しい自然環境でも自生する強い植物ですが、種から発芽したばかりの芽はとてもひ弱。直射日光を当てるのは避けたほうが良さそうです。

実生にとって直射日光はとっても刺激が強い

実生にとって直射日光はとても刺激が強いものです。ついうっかり長い時間直射日光を当ててしまうと芽が溶けて全滅、もしくは腐ってしまうなんてこともありえますよ。直射日光の当たらない風通しの良い場所に置くのがおすすめです。

50%ほど遮光して発芽を促そう

サボテンの種を植え発芽を待つ間は、50%ほど遮光してあげるのがいいでしょう。室温は20℃前後を保つと発芽が促せます。サボテンの実生栽培はやや上級者向けのため、チャレンジする方は成功率の高い春や秋などに行うのがおすすめ。サボテンの生育期とも重なりますし、温度が安定しているので管理がしやすいですよ。

実生栽培とは?

実生栽培とは種から発芽した状態の植物をそのまま大きく育てていくことを指しています。芽生えたばかりのサボテンの芽はか弱く管理が難しいですが、成長の過程を楽しみ育て上げる達成感を味わえます。ここからは実生栽培の正しい手順と方法をご紹介します。

実生栽培の正しい手順、方法

まず実生栽培に必要なアイテムをご紹介します。
  • 平らな鉢(底に穴を開けた果物パックなどでも可)
  • 鉢が入る大きさの鉢皿
  • 清潔な新しい用土
  • サボテンの種
  • ガラス板やアクリル板・ラップなど
  • 割りばし
  • 鉢底石(鉢が浅ければ不要)
  • 霧吹き
  • 消毒用アルコール
サボテンの種は腐りやすく細菌にも弱い性質があります。カビが発生してしまうこともあるため、種まき前に水洗いして消毒用アルコールで消毒しておきましょう。種をつぶさないように優しく、もみ洗いするか拭き取るといいですよ。

①:種まき用土を準備する

種まき用土を準備します。サボテンの種まき用に販売されている用土でもいいですし、自分でブレンドする場合は排水性を良くするよう心がけてください。川砂や小粒の赤玉土などがいいですね。

②:潘種前に用土の殺菌をする

用土は種をまく前に殺菌をします。川砂は事前に水洗いし日光消毒をしておくといいでしょう。他の種類の土は「熱湯消毒」「電子レンジで温める」などの方法があります。どちらでもやりやすい方法で殺菌するといいですね。たくさんの手間をかけて環境を整えてから、いよいよ種をまいていきますよ。

③:種をまいて、また殺菌する

用土を殺菌し湿らせたら、種子をパラパラと等間隔になるようにまきます。種の上に土はかぶせません。サボテンの種は小さいサイズが多いため、一般的な観葉植物と同じように上から勢いよく水やりすると種が迷子になってしまうこともあるため、「腰水」と呼ばれる方法で水分を与えます。腰水で水分を与えた後は、鉢皿の水分は少な目にしておきましょう。
「腰水」とは、鉢よりひと回り大きな鉢皿に水を入れ、鉢ごと水に浸けて鉢底から水分を吸収させる方法です。

④:20℃以上の場所で、50%の遮光をして発芽を待つ

割りばしなどを挟んだ状態でガラス板・アクリル板・ラップなどで鉢を包み保温します。ラップやビニール袋で代用する場合は、蒸れすぎないように昼間ははずしておきましょう。20℃以上で50%の遮光ができる場所で発芽を待ちます。 10~15日すると芽が出てきますよ。発芽後も腰水で水分を与えましょう。苗同士の間隔が近くなってきたら、ピンセントでつまんで通常の用土に植え替えます。苗が小さいうちは霧吹きで水分を与えるとダメージを与えずに済むためおすすめです。

サボテンは直射日光に当てた方がいいの?季節ごとの栽培方法を紹介のまとめ

直射日光には強いというイメージを持たれていることが多いサボテンですが、本当に直射日光に長時間当て続けても良いのかをご紹介してきました。 今回の記事のポイントは
  • サボテンは南米やメキシコが原産の多肉植物であり、2500種類以上存在している。
  • サボテンは日当たりの良い明るい所を好むが、直射日光に当て続けるのは良くない。
  • 春と秋の生育期の場合3~4時間程度の日光浴が適しているが、直射日光に長時間当てると葉焼けの原因になる。
  • 葉焼けは葉緑素などの組織が壊されてしまうため、元に戻ることはない。
  • 春と秋の日差しはそこまできつくないため、直射日光に当てても大丈夫だが、夏の直射日光は避ける。
  • サボテンの上手な育て方は季節に合わせた水やり頻度と、定期的な植え替え、過不足ない日光量を確保でき寒すぎない置き場所にある。
  • 種から育てる実生栽培のサボテンでも、直射日光に当てるのは良くない。
ということでした。 お花屋さん以外のお店でも手に入れられるようになり、グッと身近になったサボテン。サイズも種類も豊富なことから育てている方も多いでしょうね。今回はそんなサボテンの日当たり、特に直射日光に当てても大丈夫なのかという点にフォーカスしてご紹介してきました。 日の当たる明るい場所を好むとは言え、丈夫なサボテンでも夏の強い直射日光は苦手だということが分かりましたね。今後は生育サイクルと季節に合わせた日光量に配慮し、元気なサボテンを育ててくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENでは他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。