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皆様はアルテシマという観葉植物をご存じでしょうか?アルテシマという名前をご存知のない方もいるかと思いますが、実は観葉植物ではお馴染みの「フィカス・ウンベラータ」などのゴムの木の仲間の1つです。明るいグリーン色の葉っぱが爽やかで、インテリアにもピッタリな人気のある観葉植物ですよ。
今回の記事では、「これからアルテシマを育ててみたい!」「育てているけど、今以上にグンと成長する育て方を知りたい!」という方のために、以下の流れでアルテシマの育て方を解説していこうと思います。
- アルテシマってどんな観葉植物なの?基本的な情報をご紹介
- アルテシマの育て方のポイント①置き場所と温度について
- アルテシマの育て方のポイント②水やりについて
- アルテシマの育て方のポイント③肥料について
- 成長したらするべき植え替えと剪定の方法について
- さらに大きくするにはどうしたらいい?
- アルテシマによくあるトラブルと対処方法
アルテシマはどんな観葉植物なの?
さて、まずはアルテシマが一体どんな観葉植物なのかについて、基礎知識を知ることから始めていきましょう。アルテシマの基本的な特徴を知ることでより、特徴に合ったベストな育て方をすることができ、何より育てる際の愛着にもつながりますよ。では一緒に見ていきましょう!正式名称は【フィカス・アルテシマ】
アルテシマの正式名称は、フィカス・アルテシマです。フィカス属の一種で、原産地はインドや東南アジアなどに広く分布しています。ゴムの木の仲間であるフィカス・アルテシマのアルテシマという意味は、ラテン語で「最も背が高い」という意味です。そのため自生地ではかなり背の高さで、大きく目立つ植物であることが名前からもよくわかりますね。フィカス・アルテシマと覚えておきましょう。黄色の斑に縁取られた葉が特徴的な観葉植物
フィカス・アルテシマの葉っぱは爽やかな色合いをしています。明るいライムグリーンの葉は黄色の斑に縁取られており、その魅力的なカラーリングはインテリアのどこに置いてもマッチする素敵な観葉植物です。フィカス・アルテシマの中にも品種改良された、また違った色合いのフィカス・アルテシマも存在するので、お気に入りのフィカス・アルテシマを見つけることも楽しいのでおすすめですよ。フィカス・アルテシマの花言葉:【永遠の幸福】
お次はフィカス・アルテシマの花言葉をご紹介します。フィカス・アルテシマの代表的な花言葉は、「永遠の幸福」という縁起の良い花言葉が付けられています。「永遠の幸福」という花言葉の意味を添えて、結婚を控えている方にお贈りすることや、夫婦間の記念日の贈り物などにはピッタリすぎるほどの観葉植物ですよ。フィカス・アルテシマの風水:【金運】
そんなフィカス・アルテシマは「金運アップ」の風水効果を持っています。特に、フィカス・アルテシマのような丸みを帯びた葉を持つ観葉植物は、幸せやお金が引き寄せられると言われており、デザイン性を活かしてインテリアとして置いてあげると、おしゃれで幸せや金運もアップという一石二鳥!おすすめです。フィカス・アルテシマの育て方のポイント①:置き場所と温度
まずは育て方において最も重要な「置き場所と温度」に焦点を当ててお話ししていきます。この2点をないがしろにしてしまうと、後々後悔してしまうことにもつながってしまうことにもなりかねません。ぜひ集中して聞いていただけたらと思います!日当たりの良い室内で管理すること
フィカス・アルテシマの生育には多くの手間がかからないので、非常に丈夫な観葉植物であるといえます。そのため神経質に管理しなくていいので、初心者の方でも簡単に育てることができますよ。また、置き場所は日当たりの良い室内であれば基本的によく育ちます。直射日光や西日を避けたレースカーテン越しの日当たりの良い場所で管理することがベストです。耐陰性が弱いので日陰には置かないこと
耐陰性が弱いので、室内の日陰では元気に育つのは難しいです。とは言っても、なかなか日当たりの良い時間帯が少ない方もいるかと思いますが、そんな方は休日などに数時間でも日光浴させてあげることで対処しましょう。最低でも10℃以上をキープすると良い
温度管理は、最低でも10℃以上にキープするようすると元気に育ちやすいです。環境や状況によっても変わってきますが、温度の目安は10℃以上と覚えておいて損はありません。特に秋〜冬の時期には注意が必要ですので、室内に温度計をおいておくと簡単に温度を確認することができるのでおすすめです。フィカス・アルテシマの育て方のポイント②:水やり
続いてのポイントは「水やり」についてです。「普段からなんとなくで水やりをしています」と言う方も案外多いのでは?ここからは、時期によって水やりの仕方を変えることが一番肝心!というお話ししていきますよ!春〜秋の時期:土の表面が乾いたらたっぷりと水やりする
春から秋の温暖な季節は、観葉植物は「生長期」にあたり、水や栄養をよく吸収する時期です。そのため、春から秋にかけてのこの時期は、土を触ってみて、しっかりと土の表面が乾燥していたらたっぷりの水を与えるようにしてください。鉢底から水が出ていくのを確認できるほど水やりをしても問題ありません。冬の時期:土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりする
一年の中でも特に冬の時期は注意が必要です。冬は「休眠期」と言って成長がストップする時期です。そのため、冬は土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをしてください。基本的にはやや乾燥しているくらいの方が安心できることを覚えておきましょう。冬場に夏同様に水やりをするとあっという間に枯れてしまうこともあるので、注意してください。フィカス・アルテシマの育て方のポイント③:肥料
最後の育て方のポイントは「肥料」についてです。フィカス・アルテシマにおいての「肥料」のポイントは、適切な時期に与えることが大切です。ここからは肥料の与える時期や、どんな肥料の種類を与えるといいかについて詳しくご紹介します。肥料不足になるとは葉っぱの色が薄くなりやすい
フィカス・アルテシマは先ほどもお話ししたように日当たりの良い場所を好む観葉植物です。しかし、日当たりの良い場所に置いてもなお葉っぱの色が薄くなる場合などは、肥料不足の状態が考えられます。肥料不足の状態が続くと、フィカス・アルテシマは葉っぱの色がだんだんと薄くなっていく性質があるため、お手持ちのフィカス・アルテシマの葉っぱが薄いと感じたら肥料を与えるようにしましょう。肥料を与える時期:春〜秋の生長期に与える
肥料を与える時期は、春〜秋の生長期に与えるようにすることで、より栄養を吸収しぐんぐんと成長してくれます。反対に冬の時期は休眠期にあたるので、栄養過多になってしまわないように、肥料は基本的に与えなくても構いませんが、場合や体調に合わせて与えるようにしましょう。固形の緩効性化成肥料を与える
上記の時期になったら、固形の緩効性肥料を2ヶ月に1回、即効性の液体肥料であれば10日~14日に1回のペースを目安に与えるようにしましょう。室内管理では、化成肥料を使うことで肥料独特の匂いを防ぐことができ、コバエなどの害虫の発生を予防できます。【成長したらすること】植え替えについて
ここまでのお話しで、フィカス・アルテシマを育てる上で重要な3つのポイントがしっかりとお分かりいただけたかと思います!ここからは、ここまでのポイントを押さえた育て方で実際にフィカス・アルテシマが成長した際にするべき「植え替え」についてお話ししていきます。植え替えのタイミング:1年〜2年に1回
そもそも「植え替え」とは何かをご存知のない方もいらっしゃると思うのでご説明します。「植え替え」とは、植物が生長することで、鉢やプランターの中の根がいっぱいになり、根詰まりの状態になった植物を、根を整理して、新しい用土で植え替えることを言います。根詰まりの状態になると、水はけや通気性が悪くなり、生長が滞ってしまいます。 そんな「植え替え」は基本的に1年〜2年に1回のペースで行うようにしましょう。高頻度に根っこは伸びるわけではないので、このくらいの頻度を目安に「植え替え」するようにしましょう。植え替えの時期:5月〜7月頃が最適
また「植え替え」の時期はフィカス・アルテシマは5月〜7月頃が最適です。基本的にどの観葉植物も秋までの温暖な気候の時期に「植え替え」をするのがベストな時期と言われていますが、フィカス・アルテシマは真夏になる前の上記の時期に「植え替え」をすることが良いことを覚えておきましょう。植え替えの方法
続いてはその「植え替え」の方法と手順について順に解説していきます。- まずは今の鉢よりもひと回り大きな鉢を用意しましょう。
- 次は古い鉢から株を優しく丁寧に抜き取ります。この時、根っこは繊細なためあまりいじらないようにしましょう。
- 鉢底ネット、鉢底石を敷いた新しい鉢に観葉植物専用の用土を入れ、フィカス・アルテシマの株を中央に優しくおいてください。
- そうしたら隙間を埋めるように土を入れていきます。この時スコップなどがあると手も汚れずに細かい作業をすることができます。
- 株を安定させてるために、バランスを見ながら微調整を行ってください。
- 最後は、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりをして、植え替え終了です。植え替え後は、日陰に1〜2週間は置いてあげることで株が土に安定していきます。
【成長したらすること】剪定について
お次は剪定について解説していきます。「剪定」とは簡単にいうと、伸びすぎた部分やサイズを調整したい場合にカットしてスッキリさせることです。定期的にやるというのがおすすめですが、その「剪定」をやる際に注意する必要のあることを2つご紹介するので参考にして「剪定」してみましょう。樹液にゴムの原料が含まれているので【手袋】は必要
フィカス・アルテシマは先ほどもお話しした通りゴムの木の仲間です。そのため、樹液にはゴムの原料が含まれていますので、「剪定」をする際は必ず【手袋】をするようにしましょう。【手袋】をせずに樹液に直接触ってしまうと肌荒れや手がかぶれてしまうので、特にお子さんやペットのいる方、肌の弱い方は注意して剪定を行うようにしましょう。剪定をする時期:4月〜10月の比較的暖かい日
フィカス・アルテシマの剪定に適した時期は4〜10月の比較的に温暖な日にするのがベストです。寒い日に剪定をすると、日光の不足や暖かな気温が足らずに切り跡が上手く回復しないことがあります。そのため、暖かい時期にすることはもちろんのこと、先ほどお話しした「植え替え」の時期と同じタイミングですることもおすすめです。 お次はフィカス・アルテシマをさらに大きくする方法の挿し木や取り木について解説していきます!「今以上に大きくしたい!」という方は必見のお話ですので、ぜひその方法を最後までご覧ください。さらにフィカス・アルテシマを大きくする方法
ここまで解説してきたフィカス・アルテシマの育て方のポイントや植え替えや剪定の方法などを駆使すれば初心者の方でも簡単に元気に育てることができます。しかし、フィカス・アルテシマをより大きくしたいという方に向けて、これからはフィカス・アルテシマをさらに大きくする2つの方法を解説していきます。挿し木
1つ目は「挿し木」です。「挿し木」とは、剪定によって切った枝を、発根させて増やす方法のことを言います。行なう時期は、6~9月頃が適しており、夏場の作業は炎天下や猛暑日を避けて行なうことをおすすめします。 挿し木の手順は以下になります。- 挿し木に適した挿し穂を選んで10cmほどにカットしましょう。
- 水を入れた容器に挿し穂を入れて1~2時間ほど水を吸わせます。
- 挿し木の用土はあらかじめ十分湿らせておき、挿し穂を入れやすいように用土に細い棒で穴を開けておきます。
- 挿し穂を傷めないよう用土に挿し、隙間が生じないように土を寄せましょう。
- 直射日光が当たらない明るい日陰に置き、発根するまで乾燥させないように管理し終了です。
取り木
2つ目は「取り木」です。「取り木」とは、枝や幹に傷を付け、再生力を利用してその部分から発根させる方法のことを言います。親株の根がある状態で行う増やし方なので、枯れるリスクが少なく、初心者の方でも簡単に挑戦できるのが大きなメリットです。フィカス・アルテシマには、幹の皮を帯状に剥ぐ「環状剥離法」がおすすめ。 取り木の手順は以下になります。- 刃物で幹に帯状の切り込みを入れ、樹皮を剥がします。
- その場所に湿らせた水苔を巻き、ラップやビニールで包み、紐などで軽く留めます。
- ラップに小さな穴を開け、水苔が乾燥しないよう水を注ぎこみます。
- 直射日光を避けた場所で2ヶ月ほど管理します。
- 発根したら、ビニール・水苔を取り除きます。
- 発根部の下を切り取り、親株から分け子株を作ります。
- 鉢に子株を植え固定したら水を与え、1〜2週間は日陰に置き終了です。以降は徐々に日光に当てて育てていきます。
フィカス・アルテシマによくあるトラブルと対処方法a
最後はよくあるフィカス・アルテシマのトラブルや対処方法をお話ししていきます。事前に対処法を知っていることで、実際にトラブルが起きた時の対応が変わってきますよね。以下の原因と対処法にしっかりと目を通して、トラブルを予防しましょう。フィカス・アルテシマの葉っぱが落ちてしまった
「フィカス・アルテシマが葉っぱが落ちてしまった」というときは、寒さが原因もしくは日照不足でしょう。フィカス・アルテシマの気温管理の目安は最低でも10℃以上にキープすることでしたよね。寒くなってきたら敏感に温度の管理を怠らないようにしましょう。また、日照不足である場合はお休みの日などに日当たりの良い場所で数時間日光浴をさせてあげることで葉っぱが元気になります。フィカス・アルテシマの葉っぱがふにゃふにゃになってしまった
ハダニなどの害虫が寄生することで栄養を取られると、葉っぱが柔らかく弱ってしまいます。害虫が発生しないようにするには日頃から霧吹きなどで株全体の水分を乾燥させないように葉水し水分を補給してあげることです。霧吹きはどこでもお安く購入できるので、葉水ができればなんでも構いません。アルテシマの育て方を紹介!成長したらすることや大きくする方法までのまとめ
いかがだったでしょうか?フィカス・アルテシマの育て方について一から詳しく知ることができたのではないでしょうか!初心者の方から現在育てている方にも参考になったかと思います。 今回の記事のポイントは、- フィカス・アルテシマは神経質に管理しなくていい生育しやすい丈夫な観葉植物。
- フィカス・アルテシマは耐陰性葉弱い。日当たりの良い室内で育てることがおすすめ。
- フィカス・アルテシマは5月〜7月頃に植え替えをするのが最適。
- 植え替え時は慎重に行い、株や根っこには不必要に触らない。
- フィカス・アルテシマは日照不足や害虫によるトラブルもあるが、葉水することや日当たりの良い室内でしっかりと管理することで予防できる。