ウンベラータの正しい剪定方法!失敗しない手順やY字の仕立て方まで

ウンベラータの正しい剪定方法!失敗しない手順やY字の仕立て方まで
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目次

ハート形の葉がのびのびと茂り、お部屋の中でも自然をたっぷりと感じられると人気のウンベラータ。耐陰性も強く日当たりをそこまで気にしなくてよいので、おしゃれなインテリアグリーンとして今注目を集めています。そんなウンベラータがどんどん成長したとき、どのように剪定したらいいのかあなたはご存知でしょうか? 今回は
  • フィカス・ウンベラータの剪定は本当に必要?
  • 剪定するメリットと適期
  • 剪定で準備するものと失敗しない手順
  • きれいにy字に枝分かれさせる剪定方法
  • 【お得】切った枝葉で挿し木と水挿しに
をご紹介します。 ウンベラータの剪定は本当に必要なの?と疑問の方も、剪定するメリットを知れば納得できますよ。何の知識もなくいきなり剪定を始めてしまうと失敗する可能性がありますが、この記事を読めばフィカス・ウンベラータの上手な剪定のコツが分かりますよ。また知らないともったいない、剪定後の枝葉でフィカス・ウンベラータを増やしていける「挿し木・水挿し」についてもご紹介していきます。フィカス・ウンベラータの剪定をどうするべきかで悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

そもそもフィカス・ウンベラータの剪定は必要なのか

そもそもフィカス・ウンベラータの剪定は必要なのか
そもそもフィカス・ウンベラータの剪定は必要なことなのでしょうか。剪定は大切に育てている植物にハサミを入れる行為。「もし失敗してしまったら…。」「これがきっかけで枯れてしまったら…。」と思うと剪定するのをためらってしまいますよね。

【結論】ウンベラータの剪定は必要である!

結論から申し上げますと、フィカス・ウンベラータの剪定は必要な作業です。観葉植物の中には成長速度がゆっくりで剪定の必要がない植物もあります。しかしフィカス・ウンベラータはしっかりと剪定を行うことでよりイキイキと健康的に育てられるのです。それは一体なぜなのでしょうか。

ウンベラータは成長速度が早い観葉植物である

フィカス・ウンベラータの管理に剪定がなぜ必要なのでしょうか。それはフィカス・ウンベラータが成長速度がとても早い観葉植物だからです。フィカス・ウンベラータの原産地は熱帯アフリカ。原産地では10mを超える高さになることもあります。高温多湿を好む性質をもち、春~秋にかけての成長期に20~30㎝ほど成長することもあるのです。一般的に園芸用として販売されているフィカス・ウンベラータは50~150㎝程度のサイズが多いですが、このサイズは定期的に剪定を行っているからこそ。また上手に肥料を与えているとどんどん大きくなるので、より定期的な剪定が必要です。成長するパワーを秘めた植物だということが分かりますね。

剪定をすることのメリット

フィカス・ウンベラータを定期的に剪定すると以下のような3つのメリットがあります。
  • 伸びすぎた見た目が整う
  • 株に栄養が行き渡りやすくなる
  • 風通しが良くなり、害虫予防に
どれも健康的で元気なフィカス・ウンベラータを育てるためには気になるポイントですね。1つずつ詳しく見ていきましょう。

伸びすぎた見た目が整う

剪定をするメリット1つ目は「伸びすぎた見た目が整う」です。フィカス・ウンベラータは成長速度が速く、肥料を与えることでどんどん大きくなる観葉植物。環境が整えば室内でも3mを超えることもあるのです。大きな家や吹き抜けのある家には良いシンボルツリーとなるのかもしれません。しかし一般的な日本の住宅には大きすぎて圧迫感を感じさせてしまいますね。定期的な剪定を行うことで伸びすぎた見た目を整え、樹形を美しくキープすることも可能です。毎日目にする観葉植物が美しいとうれしい気分になれそうですね。

株に栄養が行き渡りやすくなる

剪定をするメリット2つ目は「株に栄養が行き渡りやすくなる」です。フィカス・ウンベラータは成長とともに多くの枝葉を伸ばしていきます。伸び放題になった枝葉を放置すると栄養が分散してしまい、すみずみまで養分を行き渡らせることができなくなってしまうのです。しかし定期的な剪定を行えば葉が増えすぎず、株に栄養が行き渡りやすくなるのですね。葉と葉の間隔が適度に空けば日当たりもよくなり、ひいては全体的に活力のある株に育てることができますよ。

風通しが良くなり、害虫予防に

剪定をするメリット3つ目は「風通しが良くなり、害虫予防になる」です。フィカス・ウンベラータの葉は、大きなハート形をしています。それが魅力の1つでもあるのですが、剪定をせずに伸び放題にしてしまうと葉が入り組んで風通しが悪くなることも。風通しが悪いと害虫が発生したり、病気になりやすくなったりするため、注意が必要です。適切な剪定を行えば、ハート形の葉の間隔も空いて風通しが良くなり、手入れもしやすくなって害虫予防にも役立ちます。

いつ剪定したらいい?ウンベラータの剪定時期

いつ剪定したらいい?ウンベラータの剪定時期
ウンベラータを剪定することの大切さ、メリットを解説してきました。ここからはウンベラータに適した剪定時期などについてご紹介します。剪定をせずに伸び放題になったウンベラータは剪定が難しくなってしまい、初心者には手に負えず困ったことになるケースも。また先ほども申し上げた通り、剪定は植物にハサミを入れる行為。間違った季節に剪定をしてウンベラータを枯らしてしまっては大変ですね。タイミングややり方をしっかりと確認して定期的に剪定を行うのがポイントですよ。

ウンベラータの生育期である4〜9月

ウンベラータの剪定は生育期である4~9月に行うのがベスト。成長が著しい時期に剪定を行うことで、剪定後のダメージを最小限に抑えることができます。4~9月であれば気温が20~30℃くらいになり、剪定後の成長もスムーズに見込めますよ。ウンベラータは耐寒性が低く寒さが苦手なのですが、しっかりと安定した状態で寒い季節を迎えられます。

植え替えと同時にすることで手間も省ける

ウンベラータは成長が早い植物ですので、定期的な植え替えも必要です。植え替えを行わないと鉢が根でパンパンになってしまい、根詰まりを起こして最悪の場合枯れてしまうことも。植え替えは2~3年に1度の頻度で行い、同時に剪定を行うことで手間も省けるのでおすすめです。 剪定と植え替えを同時にすると弱ってしまう植物もある中、ウンベラータは同時にできるので、忙しい方にもぴったりの丈夫な観葉植物ですよ。ただし同時に行った場合は直射日光の当たらない場所でしっかり様子を見ながら養生してあげてくださいね。 のちほど詳しくご紹介しますが、剪定でカットした枝葉を挿し木や水挿しに利用することもできるのでお得ですよ。

休眠期にすると枯れる原因に

ウンベラータの剪定は、遅くとも9月までには済ませるようにしましょう。なぜなら休眠期である10月~3月は気温が低くなり、株の活力が落ちて成長速度も緩やかになるからです。この時期に剪定を行ってしまうと、剪定のダメージに負けて枯れてしまうことも考えられますよ。剪定の負担を最小にし、さらに復活しながら成長していくためには4月~9月の成長期に剪定を行うことが大切です。

元気がないときは丸坊主にすることもある

株全体の活力が弱まってしまっているときはすべての葉を落とし「丸坊主」にすることもありますよ。ウンベラータは芽を出す力が強い植物。余計な枝葉をカットすることで、栄養や成長しようとするパワーを集中させることが可能です。丸坊主にする場合も、なるべく成長期前半に行うといいでしょう。やはり休眠期である10月~3月に行ってしまうと、そのまま復活できずに枯れてしまうこともあり得ますので、注意しましょう。

ウンベラータの剪定で準備するもの

ウンベラータの剪定で準備するもの
つづいてウンベラータの剪定で準備するものを見ていきましょう。準備するものは5つです。
  • 剪定用のはさみ
  • 新聞紙などの敷物
  • 癒合剤
  • 手袋
  • エプロンまたは、汚れてもいい服
事前に準備しておくことで、剪定作業をスムーズに進めることができますよ。道具についても1つずつ詳しく解説します。

剪定用のはさみ

ウンベラータの剪定に必要なアイテム1つ目は「剪定用のはさみ」です。剪定用のはさみは一般的なはさみと比べて軽い力で切れ味がよいのが特徴です。切れ味が良くない一般のはさみで剪定をすると、切り口がぐちゃぐちゃになってしまい雑菌が入って病気になってしまうことも。また余計な力が必要となり、剪定の効率も悪くなってしまいます。ウンベラータの剪定には剪定用のはさみを事前に準備するのがおすすめですよ。園芸店やインターネットショッピングサイトなどでも購入でき、2,000~3,000円程度で販売されています。今後もウンベラータの剪定で利用しますから、1つ買っておいても損はないでしょう。

新聞紙などの敷物

ウンベラータの剪定に必要なアイテム2つ目は「新聞紙などの敷物」です。カットした枝葉をその場で足元に落としながら集中して樹形を整えた方が、上手に仕上がりやすいケースが考えられますよ。剪定中は意外と周囲が散らかるもの。事前に新聞紙などの敷物を敷いておけば、作業後はゴミをくるんで捨てるだけなので手軽です。

癒合剤

ウンベラータの剪定に必要なアイテム3つ目は「癒合剤」です。癒合剤とは観葉植物を剪定した際に、切り口を保護する目的で塗る薬剤のこと。ウンベラータの剪定の際は、切り口が大きければ癒合剤を塗っておくことをおすすめしますよ。剪定した後の切り口をそのままにしておくと雑菌が入ったり、養分が流れ出してしまったりして、植物が弱る原因にもなるからです。癒合剤は園芸店やホームセンター、インターネットショッピングサイトなどでも1,000円以下で購入できます。

手袋

ウンベラータの剪定に必要なアイテム4つ目は「手袋」です。こちらは布製の軍手ではなく、できればゴム手袋を用意するといいでしょう。剪定はさみは大変切れ味が良く、ケガを防止するためにも手袋が必要です。また作業中に素手でウンベラータの樹液に触れるとアレルギー反応を起こす可能性もあるため、手袋で手を保護しながら剪定を行いましょう。

エプロンまたは、汚れてもいい服

ウンベラータの剪定に必要なアイテム5つ目は「エプロンまたは、汚れてもいい服」です。ウンベラータを剪定すると、切り口から白い樹液が出ることがあります。これはベタベタとして落ちにくいため、剪定作業はエプロンをつけるか汚れてもいい服で行うようにしましょう。とくに洋服は長袖の服を着るのがおすすめですよ。

切り口から白い樹液が出るので注意が必要!

ウンベラータを剪定すると、切り口からは白い樹液が出るので十分に注意します。ウンベラータはゴムの木の仲間。この樹液は天然ゴムの原料となるもので、触れるとベタベタとして落ちづらく、肌質によっては肌がかぶれたり炎症を起こしてしまいます。特にラテックスアレルギーを持っている方はアレルギー反応を起こすことも考えられ、注意が必要です。長袖、ゴム手袋でしっかりと防護して剪定作業を行いましょう。

失敗しないウンベラータの剪定方法

失敗しないウンベラータの剪定方法
ここまで剪定に必要な準備品をご紹介してきました。つづいては失敗しないウンベラータの剪定方法について解説していきたいと思います。当然ですが、1度ハサミでカットしてしまうと元には戻りませんね。できるだけ成功させられるよう、剪定方法を事前にしっかりと確認しておきましょう。手順としては以下の順番で行うとスムーズです。
  1. 剪定後の樹形をイメージをする
  2. 枯れている不要な葉から優先的に切る
  3. イメージに合わせて、根元の場所から葉や枝を切る
  4. 枯れ込み防止のため、切り口に癒合剤を塗る
それでは手順を1つずつ見ていきましょう。

1. 剪定後の樹形をイメージをする

剪定をする前にしっかりと理想の樹形をイメージしてみましょう。何も考えずに目についた枝葉からカットしていくと失敗してしまう可能性が高くなりますよ。理想の樹形は、あなたのお部屋の広さや好みによって変わりますね。天井が高い家はのびのびと高さを出す。天井が低い家は横へと枝葉を伸ばしていけるよう、前もって計画を立てておくのがおすすめです。

2. 枯れている不要な葉から優先的に切る

切り始めは枯れて茶色や黄色に変色している不要な葉から優先的に切っていきます。ちなみに枝葉を切る前は、剪定はさみを清潔に洗っておく、もしくは消毒液で拭いておくと切り口から雑菌が入りにくく安心ですよ。 枯れている不要な葉をカットできたら、次に成長を妨げる可能性がある枝葉を剪定していきましょう。成長を妨げる不要な枝葉とは具体的に次のような枝のことを指します。
  • 下向きに伸びている枝
  • 入り組んで交差してしまっている枝
  • 下に向かって生えている枝
  • ひょろひょろと徒長している枝
  • 内側に向かって生えている枝
タイミングさえ守れば、これらの枝葉は思い切ってカットしても大丈夫。成長の妨げになる枝を切り落としてから、全体像を見ながら理想の樹形に整えていきましょう。

3. イメージに合わせて、根元の場所から葉や枝を切る

枯れている枝葉、成長を妨げる枝葉をカットしたら、理想のイメージに合わせて根元の場所から剪定を行っていきます。好きな位置の所で主な幹を切り落としていきます。切る場所は幹の節や茎、成長点から約1㎝上の位置がいいでしょう。成長点を残せばそこから新芽が出て、新たに枝分かれしていきますよ。

4. 枯れ込み防止のため、切り口に癒合剤を塗る

ある程度理想の樹形に近づけることができたら、切り口に癒合剤を塗っていきましょう。癒合剤によってはハケがセットになって販売されている商品もあります。癒合剤は薬品のため、基本的には手袋をはめたまま癒合剤を塗っていくのがおすすめ。そして癒合剤は切り口を保護する目的で一時的に塗る薬品ですから、1ヶ月ほど経過したらはがしてあげます。 細い枝の切り口の場合、出てきた白い樹液をふき取ってよく乾燥させれば癒合剤は不要です。 剪定後はウンベラータを養生させてあげるためにも、風通しのいい明るい日陰で1週間ほど様子を見てあげましょう。剪定後は水を吸い上げる力も弱くなり、また葉を落としたことで必要とする水の量も減っています。土の表面がしっかり乾燥しているのを確認してから水やりをするようにしてくださいね。

ウンベラータをy字にするにはどこを剪定したらいい?

ウンベラータをy字にするにはどこを剪定したらいい?
ウンベラータの魅力の1つである、のびのびと枝分かれした枝ぶり。青々とした葉を広げながら自由に枝分かれしている姿を見ると、自宅でもとてもリラックスした気分が味わえると思いませんか。ウンベラータの「枝分かれしたy字の枝」に憧れている方は多いのではないでしょうか。y字を剪定によって上手に再現するにはどこを剪定していけばいいのか、詳しく解説します。

成長点を見極めることがポイント

「成長点と言ってもどこなのかいまいち分からない…。」なんて方もいらっしゃいますね。ウンベラータの幹をよく観察してみてください。幹を横切るように走る横線のすぐ上にある点が成長点です。成長点は黒や茶褐色の点のようになっていますよ。最初は気づきにくいかもしれませんが、1度確認できれば今後はすぐに気付けるようになるでしょう。

成長点の少し上の位置で剪定するとy字になる

新芽は成長点から伸びていくという性質があるため、伸ばしたい方向へ出ている成長点のすぐ上を剪定します。するとそこから新しい芽が出てきれいにy字に枝分かれしていきますよ。たとえば左側に新しい枝葉を伸ばしていきたいときは、幹の左側についている成長点を探し、成長点のすぐ上でカットすればOKです。コツをつかめば意外と簡単にできそうですね。

下の方の木質化を剪定すると負荷がとてもかかる

ウンベラータは新しい芽を出すパワーが強い植物。もともと健康な株であれば、下の方の木質化した部分で剪定しても芽が出てくることも十分あり得ます。しかし下の木質化した部分で剪定するとそこから枝分かれしてしまい、地面に近いところから横に大きくy字に広がっていってしまう可能性も。今後の剪定がやりにくくなる可能性もあるため、地面に近い木質化した部分を剪定するのはあまりおすすめしません。 また植物の体力を消耗させることにもつながります。もともと元気のない株やお手入れが行き届いていない株をいきなり根元から剪定すると、株に負荷がかかって芽が新たに出ないこともあるので注意してくださいね。

剪定した木からウンベラータを増やせる!

剪定した木からウンベラータを増やせる!
ここまで剪定するときに必要な準備品や手順などについて解説してきました。つづいては剪定したあとに残った枝葉からウンベラータを増やせるという、なんともお得なお話をご紹介します。このお話を見逃すと損してしまうかもしれませんよ!

ウンベラータは挿し木や水挿しで増やすことができる

剪定した後に残ったウンベラータの枝葉は、挿し木や水挿しをすることで株数を増やしていくことが可能です。
  • 挿し木…切り取った植物の枝などを土に植え、株を増やすこと
  • 水差し…切り取った植物の枝葉を水に入れた容器に入れ、発根させてから土に植えること
どちらも手軽で、すてきなインテリアアクセントにもなります。1鉢のウンベラータからさらに増やすことができたら、家族や友人におすそ分けもできますね。どのような方法で行うのか、詳しく解説します。

剪定した木を使う場合は鉢や容器を用意しておこう

剪定した木を使って挿し木・水挿しをする予定があれば、事前に鉢や容器を準備しておくのがおすすめ。挿し木は発根させるための鉢、発根後に使う鉢と2つの鉢が必要になります。また水挿しで使う容器はある程度深さがあって、転倒しにくい安定した容器がいいでしょう。挿し木はなかなか根が出ずに失敗してしまうことも多々あるのですが、ウンベラータはほとんどが発根する挿し木にぴったりの観葉植物だと言われていますよ。

ウンベラータの挿し木の手順

最初にウンベラータの挿し木の手順について見ていきましょう。準備するものは以下の通りです。
  • 新しい用土(赤玉土、バーミキュライト、鹿沼土など排水性のよいもの)
  • 土を入れる新しい鉢
  • 鉢底ネット
  • 鉢底石
  • 発根促進剤
  • 清潔な剪定はさみ
  • ゴム手袋
  • レジャーシートまたた新聞紙
先ほども申し上げた通り、ウンベラータの切り口からは白い樹液が出ることがあります。この樹液には直接触れないようゴム手袋をつけ、作業する場所にはレジャーシートや新聞紙を敷くようにしてください。 次に挿し木の手順についてです。
  1. 新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底が見えなくなる程度の鉢底石を入れ、土も追加する。最初から挿し木を入れる穴を指や割りばしなどで開けておく。
  2. 先端に芽が出ている枝(天芽)を選び、清潔な剪定はさみで10~15㎝ほどの長さにカット。その際に切り口から樹液が出ている場合は水でしっかり洗い流しておく。
  3. 切った枝を水につけ、発根促進剤をつける。
  4. 穴に挿し木を5㎝ほど差し込み、その後はたっぷりと水やりをして日陰で管理する。
挿し木は難しいイメージもありますが、道具さえ準備しておけば意外と手軽にできますよ。ウンベラータを剪定した際はぜひチャレンジしてみてくださいね。

ウンベラータの水挿しの手順

つづいてウンベラータを剪定した後に、水挿しをする手順のご紹介です。「挿し木はなんだか難しそう…。」と思う方は、もっと手軽な水挿しを試してみませんか?水を入れた容器に挿しておくだけで増やせ、発根を待つ間も楽しめますので非常に簡単ですよ。最初に準備品について確認していきましょう。
  • 清潔な剪定はさみ
  • コップやフラワーベースなどの容器
挿し木に比べて用意するものも少なく、容器も空き瓶など自宅にあるものが活用できますね。透明感のあるガラス容器を使えば、発根していく様子も観察できますし、おしゃれなインテリアグリーンとして楽しむことも可能ですよ。 つづいて水挿しの手順を確認していきましょう。
  1. 剪定で切り取った枝についている下の方の葉は取り除いておく。
  2. 切り口に白い樹液がある場合は水で洗い流しておく。
  3. 容器に水を入れ枝葉を挿す。
  4. 発根が確認でき数㎝まで伸びてきたら、土に植え替える。
容器内の水は毎日交換し清潔を保ちましょう。1つ注意したいのが水挿しで伸ばした根は吸水力がやや弱いという点。しっかりと土中に根付くまで土が乾燥しないよう、植え替え後はこまめに水やりをしてあげるのが大切なポイントです。

【まとめ】ウンベラータの正しい剪定方法!失敗しない手順やY字の仕立て方まで

今回は丈夫な観葉植物として人気のフィカス・ウンベラータの剪定方法について詳しくご紹介してきました。 本記事のポイントは
  • フィカス・ウンベラータは成長速度が早いので、健康に育てるために剪定作業が必須である。
  • 剪定のメリットは「見た目が整う・株に栄養が行き渡る・病害虫予防」などがある。
  • フィカス・ウンベラータの剪定は生育期である4月~9月が適している。休眠期である冬場に剪定をすると、ダメージが大きすぎて枯れることもある。
  • フィカス・ウンベラータの切り口から出る樹液は、アレルギー反応を起こす可能性もあるため、ゴム手袋をつけ長袖で行う。
  • 理想の樹形を想像し、まずは枯れて不要な葉、次に生長を妨げる可能性がある葉、最後に理想に合わせて剪定する。
  • 切り口から雑菌が入らないよう、大きな枝の切り口には癒合剤を塗るとよい。
  • うまく枝分かれさせていくコツは、生やしたい方向を向いている生長点の1㎝上で剪定すること。
  • 剪定で切り落とした枝葉は、挿し木や水挿しで増やしていくことができる。
ということでした。 フィカス・ウンベラータの剪定は、健やかな成長のために必須の作業だということが分かりましたね。また成長点の上でカットすることも最初は難しいかもしれませんが、1度思い切ってチャレンジし、慣れていけば理想のフィカス・ウンベラータの樹形に近づけていけるでしょう。 最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENにはほかにもたくさんの記事を用意しておりますので、ぜひご覧ください。