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皆様はポトスを育てているでしょうか?ポトスは観葉植物の中でもかなりポピュラーなインテリアグリーンで人気も高い品種になります。しかし、ポトスを育てていて、ふとよく観察してみると「元気がなくなっている…」と気づきどうしようとお悩みの方も、実は少なくないのではないでしょうか?
この記事では、「ポトスに元気がない時の対処法」をテーマに、以下のような流れでポトスが元気になるような育て方を解説していきます。
- ポトスの基本的な情報を解説
- ポトスになぜ元気がないのか?
- ポトスに元気がない時の症状とは何かをご紹介
- ポトスに元気がない時の対処法を解説!
- 剪定したポトスの枝を水栽培で再利用できるってどう言うこと?
- ポトスの基本的なケアの方法
- 初心者におすすめのポトスの品種をご紹介
最後までご覧いただくことで、ポトスに元気がない原因とその対処法がしっかりと理解でき、あなたのお手持ちのポトスを今よりも必ず元気にできる情報を知ることができますよ。それでは最後までお付き合いください。
関連記事:ポトスの育て方|室内での管理法から水栽培の仕方まで徹底解説
ポトスの基本情報
まずはポトスの基本情報からお話ししていきます。ポトスは以下のような特性を持った観葉植物です。それでは一つずつ見ていきましょう。
ポトスは寒さに弱く、高温多湿の環境を好む観葉植物
まず、ポトスは寒さや乾燥に弱く、温度と湿度の高い環境を好む観葉植物です。そのため、寒さが本格化する冬は特に置き場所には注意をする必要があります。それに加えて、ポトスは温度と湿度の高いの環境を好むので、なるべく乾燥させないように室内で管理ることが重要です。人気の水栽培で育てることができる
ポトスは、土での栽培だけではなく人気の水栽培で育てることができます。水栽培は今流行りの栽培方法で、植物の苗を土も使わずただ容器に水と一緒に入れて育てる栽培方法のことを言います。非常に簡単でおしゃれなことも人気の所以とも言えます。それが、ポトスでできるので、ガーデニングが趣味の方などは特に楽しいですよね。ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」「長い幸」
また、ポトスの花言葉は「永遠の富」「華やかな明るさ」「長い幸」の3つがあります。どれも縁起が良いことで知られており、その由来は、ポトスの艶やかな葉っぱから見ることのできる美しい班が、富や華やかさにつながっていると言われています。
ポトスに元気がない時に考えられる原因
続いては、今回のテーマでもある「ポトスに元気がない時に考えられる原因」について解説していきます。普段通り育てていても、いつの間にかこうした元気のないポトスになってしまうこともあるので、ここからはその原因についてお話ししていきます。
暗い場所に置いている
1つ目は、暗い場所に置いていることが考えられます。暗い場所に置いていると、わかりやすく言えば日光不足である状態であると言えます。植物の成長の要でもある日光が不足すると、もちろん元気がなくなってしまいます。
ツルが伸びているのに平らな場所に置いている
2つ目は、ツルが伸びているのに平らな場所に置いていることが考えられます。ポトスはツル性の植物なので、比較的にツルは伸びやすいです。にもかかわらず、平らな場所に置いているとツルの伸びる先がなく、元気がなくなることもあります。
直射日光で葉焼けしてしまっている
3つ目に、直射日光で葉焼けしてしまっていると言うことも考えられます。ポトスの全体も葉っぱも柔らかいので、なおさら直射日光による葉焼けは起きやすくなってしまいます。どのような状態が葉焼けなのかをここからはわかりやすく解説していきます。
葉が茶色く焦げたような斑点がある
まず、葉が茶色く焦げたような斑点がある時は、かなりの確率で葉焼けになっていると思っていいでしょう。基本的に葉焼けは黄色から茶色にかけて葉の色が変化していき、茶色く焦げたような斑点がある場合は葉焼けの進行度も高い状態であります。
白い班入りのポトスは直射日光による葉焼けが起きやすい
それにまた、特に白い班入りのポトスは直射日光による葉焼けが起きやすいと言われています。色素が他の種類のポトスと違い薄いので、こうした直射日光の影響を受けやすいからこそ、置き場所には注意をしましょう。
生長で鉢が小さくなり根詰まりを起こしている
4つ目に、生長で鉢が小さくなり根詰まりを起こしていることが考えられます。どんな植物も生長に伴い根っこが伸びるので、鉢のサイズを生長に合わせて変えてあげない限り、根詰まりは起きやすくなってしまいます。水のやりすぎで根腐れを起こしている
5つ目に、水のやりすぎで根腐れを起こしていることが考えられます。「水をやればやるだけ生長する!」と誤った認識を持っている方がたまにいますが、季節や時期によって水の量を変化させないと、簡単に根腐れが起きてしまいます。
8℃以下の寒い環境で育てている
6つ目に、8℃以下の寒い環境で育てていることが考えられます。はじめにもお話しした通り、ポトスは高温多湿を好み、寒さを嫌います。特に気温の目安で言えば、8℃以下の寒い環境で育てると簡単に元気がなくなってしまいます。
害虫・病気の影響を受けている
7つ目に、害虫・病気の影響を受けていることが考えられます。害虫・病気の影響を受けてしまったポトスは一気に弱くなります。特に乾燥している時に見られやすいのがコナカイガラムシと言う害虫です。放置すると株の栄養が吸い取られるので、早急に駆除するのがいいでしょう。
肥料を与えすぎている
最後に、肥料を与えすぎていることが考えられます。肥料を与えすぎるとポトスだけでなく、観葉植物は肥料焼けを起こしてしまうので注意が必要です。特に冬は生長が止まるので、その期間に元気に育てたいからと言って肥料を与えすぎると最悪の場合枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
ポトスに元気がない時の症状
続いては、ポトスに元気がない時の症状を見ていきましょう。どういった症状の時に「ポトスに元気がないか」をあらかじめ知っておけば、かなり判断が早くなりますよ。それでは一つずつ解説していきます。
葉がしんなりしている
まず、葉がしんなりしている状態のポトスは何かしら健康に問題があるのではないか、と疑っていい症状です。色んな原因が考えられますが、主には健康上に問題があることは確定しているので、対処をしないといけません。
葉が枯れ始めたり、変色している
また、葉が枯れ始めたり、変色しているは、先ほどもお話ししたように主には直射日光で葉焼けしてしまっていると考えていいでしょう。今までの置き場所が直射日光のあたりやすい場所であれば、置き場所を変えるなどして葉焼けを起こさないようにする必要があります。
茶色の斑点が見られる
それに、茶色の斑点が見られる症状の時は、主に肥料の上げすぎによるものが考えられます。肥料は適切な時期に適切な量を与えるようにすることで、こうした茶色の斑点が見られる症状を防ぐことができます。
根本が腐って腐敗臭がする
後に、根本が腐って腐敗臭がする症状の時は、根腐れが主な原因であるでしょう。根が腐るので、もちろんそれを放置していると腐敗臭がするのも当然のことです。根本が腐ることの多くは水やりのしすぎによるものなので、水やりも肥料同様に適切な時期に適切な量を与えるようにします。
ポトスに元気がない時の対処法
続いては、ここまで解説してきたポトスに元気がない時の症状を対処する対処法について解説していきます。実は簡単なことばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
レースカーテン越しなどの明るい日陰に置く
まず置き場所です。ポトスの置き場所は、レースカーテン越しなどの明るい日陰に置くのが最適です。レースカーテン越しなどの明るい日陰に置くことで、柔らかな光をちょうどよくポトスに与え続けられ、また直射日光も防ぐことができます。
変色している葉は取り除く
それに、変色している葉は取り除くことも重要です。変色が進んだ葉っぱをそのままにしておくと他の健康な葉っぱにも悪影響が出てしまう時もあります。そのため、見つけ次第早急に取り除くといいでしょう。
ツルが伸びすぎて床や机についている場合は剪定をする
先ほどもお話ししたように、ポトスはツル性の植物なので頻繁に剪定をしてあげるとより生育環境が整いやすくなります。特にツルが伸びすぎて床や机についている場合は剪定をしましょう。ではその剪定の時期と注意するといいことを解説していきます。
剪定時期は5~10月がおすすめ
まず、ポトスの剪定時期は5~10月がおすすめです。ポトスは暖かいこの5~10月に生育期を迎えるので、剪定という刺激にも耐えることができます。反対に寒い冬の時期にしてしまうと、剪定の刺激に耐えられないこともあるので、時期は守るのがおすすめです。
剪定時は手がかぶれる可能性があるので手袋を着用する
ポトスの葉や茎には、「蓚酸(しゅうさん)カルシウム」という毒性の成分が含まれており、それが手に触れてしまうと手がかぶれることもあります。そのため、手袋を着用しましょう。根詰まりを起こしている時は一回り大きめの鉢に植え替え
次に、根詰まりを起こしている時は一回り大きめの鉢に植え替えるといいでしょう。根詰まりは本来根っこが生長したことによって鉢の中に入りきらずにぎゅうぎゅうになっていることですので、一回り大きめの鉢に植え替えることが最適です。おすすめの時期5〜7月
ポトスを植え替える時期は、5~7月がおすすめです。植え替えには少なからず株にダメージが残りますが、それを緩和するためにも、5~7月のポトスの生育期にかけて行うことが重要です。植え替え後に元気がないのは根付いていない可能性がある
また、植え替え後に元気がないのは根付いていない可能性があるので、そこまで心配することはありません。数週間で株は土に根付くので、気長に待ちましょう。根腐れしている場合は腐っている根をカットし水捌けの良い土に交換する
また、根腐れを起こしてしまっている場合は、腐っている根をカットし水捌けの良い土に交換するようにしましょう。腐っている根っこを放置するとより他の根っこにまで影響するので、必ずカットしてあげるようにして対処しましょう。剪定したポトスの枝は水栽培で再利用できる
続いては、剪定したポトスの枝は水栽培で再利用できるというお話について解説していきます。どのように水栽培をしていくのかを解説していきます。水栽培を始めるなら5〜9月がおすすめ
まず、水栽培を始めるなら5〜9月がおすすめです。これはポトスの剪定時期とも被っているので、剪定時に出た茎を使って水栽培するのがおすすめです。水栽培の手順
続いては、水栽培の手順について解説していきます。手順①:ポトスを線に見える節を残してカットする
まずは、ポトスを線に見える節を残してカットします。先ほどもお話ししたように、余っている茎や長すぎる部分を剪定時に合わせて行うと捨てずに済むので一石二鳥です。手順②:根腐れ防止剤を入れる(頻繁な水換えが不要になる)
続いては、頻繁な水換えが不要にするために、根腐れ防止剤を入れましょう。根腐れ防止剤を入れることで、長期間清潔な水で管理することができます。手順③:水を入れたら水栽培の準備完了
最後に、空き瓶やガラスポット、適当な容器に水を入れると水栽培の準備完了です。非常に簡単でしたよね!初心者の方も是非真似してやってみてください。土に植え替え予定のない人は、水栽培用の苗で育てることでより長持ちするのでおすすめ
また、土に植え替え予定のない人は、水栽培用の苗で育てることでより長持ちするのでおすすめです。通販などではポトスの水栽培用の苗が販売されているので、こちらを購入するのがいいでしょう。ポトスのケア方法
続いては、日常のポトスのケアの仕方を解説していきます。かなり簡単で基本的なことなので、誰にでもすぐに今日から真似していただくことができますよ。置き場所
はじめにポトスの置き場所について解説していきます。季節や日当たりによって置き場所を変化させる必要があります。春〜秋:直射日光を避けた場所でカーテン越しの日当たりの良い場所
まず置き場所についてです。春〜秋は直射日光を避けた場所でカーテン越しの日当たりの良い場所で管理することがポトスにとって最適です。冬:最低でも10℃以上保てる場所でカーテン越しの日当たりの良い場所
冬は、最低でも10℃以上を保てる場所でカーテン越しの日当たりの良い場所で育てることがおすすめです。寒すぎると最悪の場合枯れてしまうこともあります。水やりの頻度
続いては水やりの頻度について解説していきます。置き場所同様に、季節によって水やりの頻度も変化させる必要があります。春夏:土の表面が乾いてから
まず春夏は、土の表面が乾いてから水やりをしましょう。土全体を見て乾燥していたらOKです。秋冬:土の表面が乾いてから2〜3日後
秋冬は、土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをしましょう。冬は特に乾燥気味でOKです。ここで水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいます。肥料
続いては肥料です。肥料は以下のようなポイントを理解した上で与えるようにしてください。基本的に肥料は与えなくて良いが与える場合は4〜10月が良い
ポトスへの肥料は基本的に与えなくていいです。そもそも肥料は生長に必要な栄養素が足りていない時に与えるものですが、ポトスは基本的に元気な植物なので、もし元気がなく肥料を仕方なく与える場合は4〜10月がおすすめです。冬場は生育が緩慢になるため肥料は与えない
また、これは状態や健康が悪ければもちろん適宜臨機応変に対応する必要がありますが、基本的には冬場は生育が緩慢になるため肥料は与えないようにしましょう。害虫駆除をする
続いては、害虫駆除をすることについて解説していきます。いつどのタイミングで害虫が寄ってきやすいのか、またその対処法などをここでは解説してきます。乾燥する時期に見られる白くてふわふわしたコナカイガラムシが付きやすいので注意
害虫の中でも特に乾燥する時期に見られる白くてふわふわした「コナカイガラムシ」には注意が必要です。なるべく室内は乾燥させないようにしましょう。殺虫剤や歯ブラシなどで取り除くようにする
もし「コナカイガラムシ」の発生を確認することができたら、殺虫剤や歯ブラシなどで取り除くようにして駆除するようにしてください。炭疽病などの病気に注意する
また、ポトスは炭疽病などの病気に注意することも覚えておきましょう。炭疽病は湿度が高すぎてしまう時に起こりやすいカビの病気です。水はけの悪い土などを使用するとよくこの炭疽病という病気になってしまいます。根腐れや害虫病を防ぐために部屋の風通しを良くする
そのため、水はけの悪い土による水の排水がうまくいかないことでの根腐れや害虫病を防ぐために部屋の風通しを良くするようにしてください。初心者におすすめの育てやすいポトスの種類
最後は、初心者におすすめの育てやすいポトスの種類について解説していきます。ここまでお話ししてきたように、基本的にはポトスは簡単に育てられる観葉植物ではありますが、その中でも特に初心者でも育てやすいものをピックアップしてきたので、ぜひポトス選びの参考にしてみてください。
ポトスパーフェクトグリーン:班がなく日陰に強い
1つ目はポトスパーフェクトグリーンです。ポトスパーフェクトグリーンは班がなく日陰に強い品種です。綺麗で鮮やかな緑色をしており、ポトスの中でもかなり人気のある品種になります。日陰に強い耐陰性を持っているので、室内でも簡単に栽培することができる初心者におすすめの育てやすいポトスです。
ライムポトス:班がなく明るい葉色が特徴で育てやすい
2つ目はライムポトスです。ライムポトスはまさに名前の通り、ライムグリーン色の葉っぱを持つポトスになります。どこにおいてもその鮮やかな色の葉っぱはインテリアの中でも目を引く存在になりますが、特に水回りなどに置くと清潔感が増しておすすめです。
ゴールデンポトス:黄色い班入りで丈夫で生長スピードが早い
3つ目はゴールデンポトスです。ゴールデンポトスは、黄色い班入りで、なおかつ丈夫で生長スピードが早いポトスです。そのため、「班入りのポトスの中でも育てやすいものがいい」と言う方にはかなりおすすめできるポトスになります。それでいて生長スピードも早いので、大きく育てるのも非常に簡単でしょう。
ポトスの元気がない原因とは?症状ごとの対処法を徹底解説!のまとめ
いかがだったでしょうか?ポトスがなぜ元気がなくなってしまうのか、その理由と対処法が明確にご理解いただけたかと思います。
この記事のポイントは以下になります。
- ポトスは寒さに弱く、高温多湿の環境を好む観葉植物
- ポトスは、水栽培でも育てることができるので、ガーデニングが趣味の方などには特におすすめの植物
- ツルが伸びているのに平らな場所に置いているとツルの伸びる先がなく、元気がなくなることもある
- ポトスに元気がない時は、レースカーテン越しなどの明るい日陰に置き、根詰まりを起こしている時は一回り大きめの鉢に植え替えをする
- 水栽培を始めるなら5〜9月がいい
- 水やりの頻度は春夏は、土の表面が乾いてから、秋冬は、土の表面が乾いてから2〜3日後に水やりをする
- 基本的に肥料は与えなくていい
- 初心者におすすめの育てやすいポトスはポトスパーフェクトグリーン・ライムポトス・ゴールデンポトスがある
この記事を参考に、ぜひ今日からでもできるあなたが今育てているポトスを元気にする方法をやってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。TOKYO KOTOBUKIENには他にもたくさんの記事をご用意しておりますので、是非ご覧ください。